スーパースポーツに乗る意義とは!?

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長 】

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最近、1000ccクラスのスーパースポーツモデルに乗る機会を得ました。この手のモデルは久々だったので、慣れるまでに少し時間がかかりましたが、走り込むうちに体が温まってきて自分がバイクに馴染んでいくのが分かります。波長が合ってくるというか、バイクがライダーに求めてくるリズムに乗れると、気持ちよく乗りこなすことができるように思えます。

スーパースポーツは「スポーツするための道具」とも言えます。ハイパワーなエンジンによる強烈な加速と、軽量コンパクトな車体ならではの俊敏なフットワーク、研ぎ澄まされたハンドリングで切れ味鋭いコーナリングを楽しめる。どこまでもピュアに走りの哲学を追求できる。ちょっとキザな言い方をすれば、そんな乗り物です。

スーパースポーツは今も昔も、各メーカーが持てるノウハウと技術力をすべて注ぎ込んで作り上げた走りのフラッグシップであり、ガチ勝負で挑んでくるジャンルです。最高峰のレースシーンで培われた先端テクノロジーがいち早く導入されるということもあって、その時代におけるメーカーの実力が問われるシビアな存在でもあります。その意味で、メーカーにとってもスーパースポーツは最高の誇りであるとともに、一方では世に送り出すまでには相当な苦労や試練を経ていることでしょう。

そこには言い訳の許されない真剣勝負の世界が垣間見えます。だからこそ、スーパースポーツはいつの時代でも多くのバイク乗りの心をつかんで離さないのでしょう。それは人の生きざまにも相通ずる部分がありますね。

スーパースポーツは本来、サーキットを速く走るために作られたモデルですが、その神髄はスポーツマインドを楽しむことにあると思います。別に速く走らなくても、ストリートを流しているだけでも、その素性の良さは味わえるはず。発進からの一瞬の加速の凄さだけでもその先にある300km/hの世界を連想できるし、交差点を曲がるときの羽のような軽さにサーキットでの爽快な走りのシーンを重ねることも。雑味のないクリアなハンドリングや最高のパフォーマンスを身近に感じられることも、スーパースポーツの楽しさと言えるでしょう。

最近のスーパースポーツは本当に良くできていて、誰でも乗れてしまいます。ただ、”乗りこなす”となると簡単ではありません。乗り手のほうも日頃から心身を鍛えて、ピュアな気持ちで臨まないとなかなか言うことを聞いてくれないかもしれません。今回の試乗で私自身、もっと体のコンディショニングをしっかりとして感性を磨かないといけないな、と痛感した次第です。サラブレッドと付き合うには、それぐらいの気概は必要でしょう。

それと、もうひとつ。

近頃気になり出した、アンチエイジングにも効果が期待できそうですね(笑)。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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