[SUZUKI]MotoGPスペシャルサイト ノブさんの見どころチェック Vol.1

皆さんこんにちは!スズキMotoGP開発ライダーの青木宣篤です。いよいよ待ちに待った日本グランプリが近づいてきました。スズキファン、MotoGPファンの皆さんもきっとワクワクしていることでしょう!

そこで気になるMotoGPマシンGSX-RRやチームスズキエクスターのライダーのこと、さらにサーキットの特徴やレース内容、レースウィーク全体の見どころなどについて、日本グランプリ直前までの4週にわたりお伝えしていきますので、ぜひチェックしてください。レース観戦がさらに楽しくなること間違いなしです!

さて、第1回目となる今回は、まずは私の仕事やMotoGPというレースやマシンがどのようなものかについてお話しましょう。私は、2005年からスズキのMotoGPマシン開発に携わり、早いもので今年11年目になります。ほぼ毎週のようにスズキの竜洋テストコースでひたすらマシンに乗り、テストをおこなうのが私の仕事です。開発途上のマシンの改良点を追究するためのテスト項目は尽きません。

そして皆さんもご存知のとおり2011年からの3年間は、スズキはMotoGPへの参戦をお休みしましたが、その期間もマシン開発はずっとおこなわれていました。思い返してみると、レースを中断した直後の2012年の冬には、すでに直列4気筒の新型GSX-RRプロトタイプが作られていました。それが、今シーズンのレースを走っている現行GSX-RRの元となった、最初の?型プロトだったわけです。その当時は、正直言ってポテンシャル面など課題も多く、時間がかかるのではという印象でしたが、その後着々と開発が進んで、2013年の夏にはレースマシンがお披露目され、話題になりました。

そして2015シーズン、待望の復活参戦を果たし、チームスズキエクスターはアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスの2人のスペイン人ライダーが、毎戦気迫あふれるレースを見せてくれています。もちろんレースと共にマシン開発もさらに進められており、私も一生懸命取り組んでいます。

スズキのMotoGP復活について、毎年参戦し続けている他メーカーからすれば、開幕前はそれほど脅威に感じていなかったのではと思います。なぜなら、MotoGPのような改良の積み重ねを要するレースでは2〜3戦休んむだけでもかなり遅れを取ってしまうものですが、それが3年間のブランクですから。そういう中でスズキもシーズン開幕から徐々にベースを上げ、アップデートをおこなって、トップとのギャップを詰めていこうと取り組んでいます。

実は、3年ブランクがあったスズキのマシンは、毎年参戦しているチームとはレギュレーションも違い、その内容は色々とあるのですが、例えばECUソフトの設定基準が違っていたり、あるいはタイヤがワンランクソフトのタイプを使えるというようなタイムの出しやすさにつながる条件もあります。

MotoGPは、二輪ロードレースの最高峰カテゴリー、つまりは「F1のバイク版」と言えるレースです。ちょっと見た感じは、タイヤが2つでカウルがついていて、というところで街中を走っているバイクと大差がないようでも、その中身はパーツの一つ一つすべてが違い、レース専用に作られた究極のマシン。各メーカーの威信をかけて、二輪世界最速を競うために作られるマシンです。そんなマシンに乗り、チャンピオンを賭けて闘うライダーもまた選び抜かれた特別な存在です。

次回は、チームスズキエクスターのライダー2人のライディングの凄さについてもお話しする予定です、お楽しみに!

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