[YAMAHA]JMX Rd.8 IA1:安原志が第1ヒートで4位入賞。田中教世は第1ヒートで2位表彰台を獲得

■大会名称:2015全日本モトクロス選手権第8戦近畿大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2015年9月13日(日)
■会場:名阪スポーツランド
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■観客数:5,960人

ヘビーマディのコンディションで行われた第7戦SUGO大会から2週間。シーズン終盤となる第8戦近畿大会が、奈良県の名阪スポーツランドで開催された。快晴で迎えた予選から一転。決勝の行われた日曜日は、どんよりとした曇り空のもとでスタート。午前の公式練習では降雨もあったが、時間が経つにつれて天候は回復し、秋晴れの中で多くのモトクロスファンが、熱戦を楽しんだ。

「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、平田優が今大会も怪我のために欠場となったが、前回のSUGO大会でIA1クラス自身初の3位表彰台を獲得し、着実な成長を見せる安原志が、地元名阪で躍動し予選6位で決勝へ。一方、ここ数戦、表彰台獲得を続け、好調の渡辺祐介(YAMALUBE RACING TEAM)は、予選で2度の転倒があったものの、持ち前のスピードで挽回し決勝へと駒を進めた。

シーズンも佳境に入り、激しいチャンピオン争いなど注目の集まった今大会。第1ヒート、スタートを制したのは小島庸平(スズキ)で、熱田孝高(スズキ)、新井宏彰(カワサキ)らがこれに続く。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の安原志、田中教世(TEAM TAKASE with YAMAHA)は中団に埋もれるも、1周目を終えて田中が6番手、安原は9番手。さらにこの周に上位の小方誠(ホンダ)、新井が転倒して2人は自動的に順位を上げることとなる。

4番とした田中は序盤から積極的なレースを展開してスズキの2人に続き3番手に、さらに前の熱田をかわして2番手とする。中盤に入ると追い上げてきた成田亮(ホンダ)とバトルなり、順位を落とす。安原も上位陣のペースに負けずポジションを6番手までアップすると、さらに三原拓也(カワサキ)が転倒で順位を落とし5番手まで上り詰める。

その後、トップの小島が転倒し、田中は再び2番手、安原も4番手とすると、体力の厳しい後半も着実に周回を重ね、田中が2位として、第7戦に続き今シーズン4度目となる表彰台をゲット。安原も4位入賞を果たした。なお、優勝は成田、3位は熱田となった。

午前中の天候から大きく回復、快晴の中で行われた第2ヒートは、安原が混戦の1コーナーを他車と接触しながらくぐり抜け、1周目を7番手で終える。さらに序盤は速いペースをキープし6番手に浮上。そこからは、後方に小島、熱田というIAのトップランカーを従えての走行となるが、懸命の走りもおよばず、小島、熱田にポジションを譲ることとなる。

しかし、着実に成長を続けてきた安原は、このペースにくらいつく。そして、トップの成田、2番手の新井は単独走行となるが、3番手から9番手までの集団に混じってレースを展開。この中で安原は順位こそ上げることができないものの、IA1の経験豊富なライバルから、ポジションを奪おうと積極的にバトルを仕掛ける。

しかし、レースが後半に入ると、徐々にペースダウン。後方の深谷広一(ホンダ)、三原にかわされ、8番手まで順位を落としてしまう。その後はポジションをキープした安原は、8位でチェッカー。2ヒート連続での入賞には届かなかったが、多くの経験とともに、総合6位を獲得した。

上位は前半で独走体制を築いた成田が優勝してパーフェクトウィンを達成。2位は新井、3位は小島。なお、第1ヒートで2位表彰台を獲得した田中は、序盤にマシントラブルでリタイアとなった。

IA2:渡辺祐介が8位/6位で総合6位!
岡野聖は第1ヒートで3位表彰台

過去の2戦で3度の表彰台を獲得。本来の力を発揮し始めた「YAMALUBE RACING TEAM」の渡辺祐介。しかし、今大会は予選で転倒し、通過ラインギリギリのB組13番手。この結果、グリッドは1コーナーへのアプローチが難しいアウト側を選択せざるを得ない厳しい状況となった。

第1ヒートのスタートでは、好反応から1コーナーへ上位で進入。しかし、アウトに押し出される形で中段まで順位を落とし、1周目を終えて15番手。それでも序盤から攻勢を仕掛け、ペースの差を生かし着実にポジションアップし、レースの中盤10周目には8番手まで順位を上げる。

そして後半に入ると渡辺は、ヤマハのトップ岡野聖(フライングドルフィン サイセイ)、田中雅己(ホンダ)、小川孝平(ホンダ)らの後方8番手につきレースを展開。さらに、4番手の馬場大貴(ホンダ)も加え、4位争いに発展すると、上位陣にプレッシャーをかけ、一時は6番手まで順位を上げる。ところがレース終盤は、田中、小川が抜け出し、岡野、馬場との三つ巴のバトルとなるがポジションを確保できず、8位で第1ヒートを終える。なお岡野は、3人のバトルを制して6位入賞を果たした。

上位陣は竹中純矢(スズキ)、そして富田俊樹(ホンダ)が抜け出しマッチレースとなるが、竹中の転倒で富田がトップに立ち、独走で優勝。2位は竹中、3位は古賀太基(ホンダ)が入った。

第2ヒート、渡辺は再びグリッドのビハインドを背負い1周目を再び中団で過ごすと、さらに2周目に入った直後に落車、小さな転倒もあり、16番手あたりまで順位を落としてしまう。ここで慌てず、落ち着きを取り戻した渡辺は、第1ヒートと同様にタイトな名阪のコースを攻略して着実に順位を上げ、10周目を終えたところで7番手とする。

しかしその時点で、6番手とは約10秒の差があったものの、1周数秒を縮める猛追を見せ、ついに終盤、6番手の馬場、さらに5番手の小川を捉える。一気にかわしたい渡辺だったが、ライバル2人も懸命なブロックで応戦。それでも渡辺は、小川をかわすと、ラストラップで馬場を捉え、5位でチェッカーを受けた。

一方、岡野はさらに好調な走りを披露する。序盤の5番手から4周目には3番手とすると、後方からの竹中のアタックも退け、その差を開いて3番手を確実なものとすると第5戦以来となる5位表彰台を獲得した。優勝は第1ヒートに続き富田が獲得して完全勝利。2位は田中となった。

レディース:安原さやが2位、ランキングトップに浮上

レースはスタートから竹内優菜、これに邵洋子のホンダ勢が続き、3番手を伊集院忍(TEAM KOH-Z)、4番手に安原さや(名阪レーシング)というヤマハの2人が続く。1周目にトップとなったのが邵。安原も伊集院をかわして3番手に上がると、トップの3人が速いラップタイムを刻みながら、後方を引き離していく。

そして3人も付かず離れずのデットヒートとなるが、5周目に2番手を走る竹内が転倒。これで安原は2番手に上がり、今度は邵の背後に迫る。

2人の戦いはこの後、消耗戦となるが、互いに一歩も引くことなく最終ラップに突入。そして安原は最後までトップを目指しYZをプッシュするが攻略できず2位でフィニッシュとなった。なお、ランキングトップの竹内がリタイアしたことにより、安原が逆転し第8戦終了時点で4ポイントリーし、トップに立った。

次回の第9戦関東大会は3週間後の10月4日、埼玉県のオフロードヴィレッジにて決勝が開催される。

コメント
■IA1:安原志選手談(4位/8位:総合6位)

「決して内容が良かったとは思いませんが、第1ヒートは4位と結果を残せました。スタートこそあまり良くありませんでしたが、序盤のタイムが速く、そこで順位を上げられたことがポイントでした。その後は上位陣が脱落してくれたこともありポジションをさらにアップ。自信になる結果でした。第2ヒートは、序盤で小島選手や熱田選手に抜かれてしまいましたが、そのペースにくらいつくことができました。そこでは、熱田さん攻略のため、ラインを変えるなど試行錯誤の連続でした。しかし、結果的に攻略できなかっただけでなく、リズムを崩し体力も消耗してペースも順位も落としてしまいました。だた、これまではなかなかランキング上位のライダーとバトルすることできなかったので良い経験になりました。次の関東は得意なコースではありませんが、両ヒートで成績を揃えるという目標を達成したい。自分では開幕から比べ着実に成長できている実感はあるので、自信を持って臨みます」

■IA1:桂健久YAMAHA FACTORY RACING TEAM監督談
「厳しく言えば、ラップタイムにばらつきがある。コーナー毎にも善し悪しがあるという状況です。事前はよかったのですが、本番は地元ということで少し力が入ってしまったのでしょうか。だたし、全体を見ると第1ヒートは4位入賞、第2ヒートは8位、これまで叶わなかったランキング上位陣とバトルし、経験を積むことができたのは非常に良かったです。もちろん、もっと上位を狙える速さもあったので、残念な気持ちもあります。また、SUGOで表彰台を獲得しましたが、着実に自信もつけています。厳しいレースの中で、慌てずに持っている実力を出せるようになるなど、成長もしています。IA1で安原選手はルーキーです。その安原選手に我々が求めていることは、荷が重いかもしれません。しかし、YAMAHA FACTORY RACING TEAMのライダーとして最低両ヒートで入賞が目標です。その可能性に近づいているのは確かです。関東大会は、前回厳しい結果に終わっています。しかし、現在の安原選手であれば、両ヒート入賞も可能だと思います。更なる成長を目指して、努力を続けてほしいし、我々もできる限りのバックアップをしたいと思います」

■IA1:田中教世選手談(2位/DNF:総合10位)
「事前準備は順調でしたが、公式練習、予選とタイムがでず苦しんでいました。それでもレースに向けて気持ちを切り替えられたことが今回の表彰台に立てた大きな理由です。レースでは、2番手に上がるまでは順調でしたが、成田選手にかわされ、着いていく時がとにかくきつい時間帯でした。最終的には離されましたが、この踏ん張りが後方との差を作り、その後の余裕に繋がりました。今回は、次の第2ヒートで、好成績を収めることを意識しました。しかし、結果はマシントラブル。なかなか上手くいきません。次の関東大会では、事前準備をきっちりと行うこと。チームとしても中盤以降体制が整ってきたので、次こそは両ヒートで順位を揃えたいと思います」

■IA2:渡辺祐介談(8位/5位:総合6位)
「これまで課題として取り組んできたスタートは、非常に良かったのですが、グリッドがアウトということから、1コーナーでどうしても前にできることができず、ともに中盤からの追い上げとなりました。第1ヒートについては、序盤の追い上げはスムーズでした。後半、タイムの近いライバルとのバトルでは、ライン変更などあの手この手で攻めたのですが、独り相撲に終わり、リズムも崩してしまって順位をあげることができずに終了。第2ヒートについても同様に追い上げのレースになりました。特に序盤で落車や軽い転倒もあり、さらに厳しい状況となりました。でも今回は丁寧に一人一人をかわしていくこと、相手に合わせず自分のペースで走ることができたことで、最後は5位、追い上げのレースとしては納得しています。次はここまで結果を残していない関東です。ただし苦手意識はありませんので、平常心を持って臨み、成長したことを証明する結果を残します」

■IA2:佐藤光幸YAMALUBE RACING TEAM監督談
「グリッドのポジションが悪かったこと。さらにコース幅もタイトなので、抜きどころが少なかったことも結果に大きく響きました。もちろんそれがすべてではありません。元をただせば、予選で転倒があったことに端を発しています。今後はレースウィーク全体を視野に入れて戦うことが大切だと思うし、グリッドが悪くとも、第1コーナーをしっかりとこなせるテクニックを身につけなければならないということです。ただ、レース中は、以前のように自分を見失い自滅することなく最後まで走り切れたのは成長の証。そして今後は、次の一歩を踏み出すため、チームとして次のステップに向けた育成方法を考えたいと思います」

■IA2:岡野聖選手談(6位/3位:総合4位)
「第1ヒートは、スタートがあまり良くなかったのですが、序盤のペースが良くて順位を挽回できました。ただ、予選の時に痛めていた脚を再び痛めてしまい、途中でペースを下げざるを得ない状況になったのです。それで、後方のグループに追いつかれてしまいました。脚は痛かったけれど、体力を温存できていたため、バトルを勝ち切ることができました。第2ヒートも、スタートは良くなかったのですが、序盤のペースが良くて3番手に。竹中選手が後ろにいることは分かりましたが、自分のペースを守ることで引き離しました。トップの2人は、僕が3番手の時点で届かない状況だったので、後半はポジションキープの意識を持って走行。マシンとの相性も確実に高まっているし、スタートさえ決まれば、トップグループで戦えることがはっきりと分かりました。次の関東も、スタートで大きなミスをしないことを意識してレースに臨みます」

■レディース:安原さや選手談(2位)
「今回は、これまでで一番乗れていたと思います。決勝も4番手で1周目を終え、前のライバルとの差もなかったため、絶対勝負できるという気もちで走りました。竹内選手が転倒したときは、後方で見ていてその予感があったため、手前でブレーキをかけ、接触を回避。2番手に上がったこの時、ランキングリ—ダーを意識し、攻めるか、守るか少し迷いが出て邵選手の追い上げを躊躇してしまったこと。また攻めると決めて臨んだ最終ラップでバックマーカーをかわす際にロスがあり、離されてしまったことなどで、勝負できなかったのは悔やまれます。ただ、今回ついにランキングトップに立つことができたので、後は竹内選手の復帰タイミングを含め、戦い方を考えながら、残り2戦に臨みます」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 【PR】 性能復活だけじゃない遙かな高みの入口へ 【ビッグマシン・ゼロ:文-沼尾…
  2. 【PR】 ビッグバイクも自転車感覚 使い勝手と信頼性に納得! 【ビッグマシン・ゼ…
  3. 【PR】 高級感は圧倒的、走りもスポーティに進化する 【ビッグマシン・ゼロ:文-…
  4. 【PR】 防水性能は折り紙付き エアバルブが超便利だ 【ビッグマシン・ゼロ:文-…
ページ上部へ戻る