大雨による冠水、その時どうするか!?

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長 】

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今週は大雨による被害が関東地方を中心に大きな傷跡を残しました。最近は大型の台風だけでなく、ゲリラ豪雨や竜巻など異常気象と思われる天候の急変も多く、ちょっとイヤな感じですね。

私もその日は千葉方面の田舎道をクルマで走っていたのですが、アップダウンの激しい山道でいきなり目の前の道路が20から30メートルにわたって冠水している場面に出くわしました。始めて通る道なので、どれぐらいの深さか検討がつきません。かといって迂回するには大きく道をそれるので約束に遅刻してしまいます。参ったな、と周囲を見渡していてふと目に留まったのが、道端に置いてあった工事用のパイロン。よく見ると、水面からパイロンの頭が半分ぐらい出ていたので、だいたい水深30センチぐらいと判断して思い切って渡ってみました。

不安の中、そろそろと前進して難なく渡り切りましたが、後から気になって、どれぐらいの水深まで耐えられるのか調べてみました。JAFなどの実験によると、なんと水深60センチでもクルマは水没してエンストしてしまうそうです。マフラーから水が逆流するとエンストしますし、エンジンルームが浸水すると吸気口から水を吸ってこれまたダメなようです。目安としてはクルマの場合、フロア面が基準とのこと。浸水がフロア面を超えると、エンジンの吸排気系から水が入りエンストしてしまいます。ちなみに自分のクルマの排気口の高さを計ってみたのですが、地面から40センチぐらいでした。けっこう危ない橋を渡っていたことが分かり、後から冷や汗が出てきました。

バイクの場合はどうでしょう。以前、首都圏を襲った集中豪雨の日にバイクで走っていたときに幹線道路が広範囲で冠水していたことがありました。このときの水深はアクスルシャフト程度、やはり30センチぐらいだったと思います。けっこう勢いよく突っ込んだら、ハンドルがとられて恐い思いをした記憶が。マフラーの排気口の位置はクルマよりだいぶ高いので水没のリスクは少ないとは思いますが、深い水深で安定を保つのが大変です。もし浅めの冠水であれば、ハンドルを真っ直ぐにして速度を抑えつつ、直線的なライン取りでやりすごすしかないと思います。ただ、アクスルシャフトが一度水に浸かると中のベアリングなどが錆びやすいそうなので、やはり冒険はしないほうが良さそう。ここは潔く、Uターンですね(笑)。

クルマでもバイクでも道路が冠水・浸水している場合はムリして通過しようとせず、速やかに高台に移動させるか、水かさが上がって危険な状況になりつつある場合などは最悪、クルマを放棄して逃げることも考えなくてはなりません。冷静な状況判断と迅速な行動、さらにはこうしたリスクを予測して極力避けることが最も大事だと、今回の経験を通じてあらためて身に沁みました。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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