「首都高が怖い」その理由とは!?

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長 】

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市民主体型交通安全プロジェクトを行う「東京スマートライダー」から今週、首都高での安全運転に関する興味深いレポートが発表されました。これは同プロジェクトと女性ライダーの育成とバイクのイメージアップを推進している「チームマリ」による共同ワークということです。

スマートライダーの調べによると、「最近の2輪の事故原因」は大きく分けて3つにわけられるとのことです。最近のライダー事情と、特に多く首都高を走るライダーを中心として分析すると、、、

一つめは「ライダーの運転技術の低下」で、そもそも日頃からバイクや車に乗る人が減り、たまの休日などに乗る人などが目立つ。あるいは技術を重視しない傾向にあるライダーの増加や、久々に乗るリターンライダーの増加が要因ではないか。

二つめとして首都高のライダーに目を向けると、「首都高の道を知らない人が多い」。そもそも首都高が怖くて走れないという人も多く、全体としては気持ちに余裕が持てない、経験がないので危険個所なども知らないし、さらにナビ頼りで道を覚えない人が増えてきている。

三つめは「スマートフォンやアイパッドの普及によりハンドル周りの装飾が増えた」こと。ナビ代わりや、音楽を聴くためにハンドル周りにスマフォを設置する人が増えていて、画面が目に入ることで集中力の妨げになるという場合もあり得る。

以上の要因を挙げています。

これに対し、「チームマリ」でもメンバーの女性会員数十名にヒアリングしたところ、ほぼこれを裏付ける結果が得られたとのことです。具体的には、「道が頻繁に左右に分かれていて瞬時に判断できない」、「一般道のように路肩で停止してルート確認できない」、「一般道と違い左側を走行していると分岐点で右方向に行けず、出口で出られないことも」、「カーブがきつい」、「車が速く流れについていけない」等々。

解決策としては、まずは首都高に慣れているベテランライダーと一緒に走って、分岐点やルートなどを覚えること。そして、ライディングに集中できる環境で練習することで基本的なスキルを上げ、様々なシチュエーションで気持ちにも余裕を持てるようにすることなどを挙げています。

私も同感です。最近、都内でも徐々にライダーが増えてきていると実感します。その一方で、服装が極端にラフだったり、スマフォをいじりながら信号待ちしているライダーも見かけます。たぶん新しくライダーの仲間入りをした人たちかな、と思って見ていますが、危なっかしい感じがしますね。

また、チームマリのレポートについては対象が女性ということですが、これはそのまま初心者ライダーにも置き換えられると思います。つまり、ビギナーにとって「首都高」は怖いところなのです。以前、海外から来た知り合いとバイクで首都高を走ったことがありましたが、彼はレース経験も豊富なベテランであるにも関わらず、開口一番「この道、コワイですね!!」と言っていました(笑)。

首都高は設計も古く、後から継ぎ足しで作られて現在の姿になっていることもあり、まるで迷路のよう。合流や出口のカーブのRの取り方も今の時代では考えられないほど窮屈なレイアウトになっています。万が一のエスケープゾーンもほとんどありません。ライダーの経験やスキルもたしかにありますが、道路の構造的な問題も見え隠れします。

2020年に向けて首都高の改修も計画されていますが、これらの問題は一朝一夕に解決できるとは思えません。まずは危険であることを理解して、その上で安全のためにできることを実践していきましょう。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

【関連ニュース】
◆首都高速での「2輪事故原因と対策」レポートを東京スマートライダーが発表

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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