[HONDA]MotoGP Rd.12 フリー走行 イギリスGP2連覇に向けてマルケスが好スタートを切る

■2015年8月28日(金)・1日目フリー走行
■会場:シルバーストーン・サーキット
■天候:晴れ
■気温:19℃
■コースコンディション:ドライ

第12戦イギリスGPのフリー走行は終日、青空が広がる中で行われました。しかし、強い風が吹く難しいコンディションとなり、選手たちを悩ませました。その中で昨年の大会で優勝しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、1回目のセッションでトップタイム、2回目のセッションでもトップに僅差の2番手につけて順調なスタートを切りました。

イギリスGPの舞台がシルバーストーンに移って今年で6年目。マルケスは過去5回の大会で4回のPPを獲得しています。MotoGPクラスに参戦した過去2戦は、2戦連続PPを獲得、13年は2位、14年は優勝しました。今年は1回目、2回目ともに強風の中で安定したラップを刻み、仕上がりのよさをアピール。MotoGPクラスで3年連続PPと、昨年に続く大会2連覇の期待が膨らみます。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は午前中から午後にかけて、大幅にタイムを短縮しました。前戦チェコGPのフリー走行では、フロントフォークのトラブルで転倒を喫し、左足を痛めて、予選と決勝で厳しい走りを強いられました。今大会もリヤブレーキにトラブルが発生し、1回目のセッションで8番手と足踏みをしましたが、午後のセッションでは4番手に浮上。2日目の予選でのタイム短縮に期待できる内容となりました。

後半戦のスタートとなった第10戦インディアナポリスGPでは、マルケスとペドロサは予選、決勝ともに上位につけ、すばらしい走りを見せました。今大会もRepsol Honda Teamの両選手の走りに大きな期待が寄せられています。

ホームGPを迎えたスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、トップから1秒差以内に10台という接戦の中で9番手につけました。Moto2クラスに出場していた一昨年の大会では、地元ファンの声援に応えて優勝しています。MotoGPクラスにスイッチして2年目の今年は、MotoGPクラスのベストリザルト獲得が期待されます。同じく、ホームGPになるカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、思ったようにタイムを伸ばせず、15番手と悔しいスタートになりましたが、2日目の予選では、地元ファンの期待に応える走りを見せる意気込みです。

Hondaのオープン車「RC213V-RS」で出場のジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が14番手、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が16番手と好調なスタートを切りました。以下、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が22番手、カレル・アブラハム(AB Motoracing)が23番手でした。

Moto2クラスは、ホームGPに臨んでいる総合4位のサム・ロース(Speed Up Racing)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に15台という接戦になりました。2番手には、総合3位のアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)、3番手には中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)、総合2位のティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が4番手と続きました。

総合首位のヨハン・ザルコ( Ajo Motorsport)は、1回目のセッションでトップタイムをマークしましたが、2回目のセッションでは、開始早々に転倒を喫し、総合9番手へと順位を落としました。1周5.900kmというロングコースで1秒差に15台がひしめく、この接戦。予選でのアタック合戦に注目が集まります。

Moto3クラスは、R.フェナティ(KTM)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に10台という接戦でした。Honda勢は、前戦チェコGPで初優勝を達成したニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が2番手。アレックス・マスボー(SaxoPrint RTG)が3番手、ホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が4番手と続きました。

ホームGPを総合首位で迎えたダニー・ケント(LEOPARD Racing)は6番手、総合5位のエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)は11番手、総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)は、2回目のセッションでタイムを更新できず26番手とポジションを落としました。チャンピオン争いをするランキング上位の選手たちがやや出遅れる格好となりましたが、2日目のタイム短縮とポジションアップが期待されます。前戦チェコGPで右足を負傷した尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、リズムある走りができず29番手。ブーツなど足の動きを改善して、2日目のタイム短縮に挑みます。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 2番手)

「今日はとても順調だったし、満足しています。よい一日でした。午前中のセッションでは、順調にタイムを刻んでトップタイムをマークしました。午後のセッションも2番手で終えることができました。それ以上に重要なことは、今日はとても気持ちよく乗れたということです。今大会も強い走りをしているホルヘ(・ロレンソ)とトップタイム争いができたし、同じレベルで走れていることは、決勝に向けて大きな自信になりました。明日もこの状態をキープして、セットアップを進めたいです。そして決勝レースに向けて、ペースを改善できるように努めたいです」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 4番手)
「今日は午前から午後にかけて、大幅にタイムを削ることができたので、とても満足しています。明日も引き続き、前進したいです。午前中はリヤブレーキにトラブルを抱え、スピードを抑えていましたが、幸いなことにすぐに修復できました。今日はコーナーの進入と、リヤグリップに課題を抱えていましたが、好調だったホルヘ(・ロレンソ)とマルク(・マルケス)との差を縮めるためには、この点を改善しなければなりません。明日は彼らとの差をできるだけ縮め、よいグリッドを獲得したいです。ブルノで痛めた左足は、かなりよくなっています。まだ、少し痛みはありますが、ライディングに集中することができました」

■スコット・レディング(MotoGP 9番手)
「今大会はどんな走りができるのだろうと思っていましたが、今日はとても気持ちよく走れました。走り始めはそれほどよい感触ではありませんでしたが、どんどんセッティングが進み、よいリズムで走れるようになりました。昨年はオープン車の「RCV1000R」でしたが、RC213Vはまるで違うバイクのような感じで、その速さに驚いてしまいました。このコースはバンピーでバイクが跳ねるので、グリップを引き出すのが難しいです。この部分を改善しなければなりません。今日は風が強い一日でした。特に15コーナーでは、横風を受けてフロントが浮くので、押さえつけるのが大変でした」

■ジャック・ミラー(MotoGP 14番手)
「順調な一日でした。特に午後のセッションはとてもよかったし、満足できる一日でした。午前中は苦戦しましたが、午後に向けてよい状態を見つけることができて、大きくポジションを上げられました。今日のデータをチェックして、明日はもっと前進できるようにがんばります」

■カル・クラッチロー(MotoGP 15番手)
「シルバーストーンでは、この5年間、初日にいい走りができていません。今年も15番手とあまりよいスタートにはなりませんでした。午前中のセッションを終えたときには、バイクのセットアップを改善する必要があると感じましたが、午後のセッションでは徐々にタイムを上げていくことができました。明日は、決勝に向けて少しでもよいグリッドを得るために全力で挑みます」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 16番手)
「シルバーストーンは、スリップストリームがとても重要なので、何人かのライダーの後ろに入ろうとしました。最終的には単独でベストタイムをマークできました。今日は1回目のセッションからよい状態だったし、2回目のセッションで大きくタイムを短縮できました。前戦チェコGPの行われたブルノは、ブレーキングポイントにバンプがありました。シルバーストーンもバンプはありますが、ブルノとはポイントが異なるので、それに対処しなければなりませんでした。しかし、セットアップは順調に進みました。今日はスペインGP初日の15番手に続くよいポジションでした。明日はさらに上を目指します」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 22番手)
「シルバーストーンは大好きなサーキットですが、今日はあまりよい一日ではありませんでした。コーナーの進入と、コーナーでのグリップ不足に苦しみました。今日はいろんなセッティングにトライしましたが改善できず、攻める走りができませんでした。トップから約3秒も遅れているという現実をしっかり受け止めて、明日はマシンのセットアップを進めなくてはいけません」

■サム・ロース(Moto2 1番手)
「今日は1回目に2番手、2回目にトップタイムと両セッションともによい走りができました。ドライコンディションで走れたこともよかったし、ペースも悪くありませんでした。ホームGPでよいスタートが切れて、とてもうれしいです。天候がどうなるかわからないし、今日はドライコンディションでしっかり走れてよかったです。チームががんばってくれたおかげです。明日も地元のファンの前でよい走りをしたいです」

■アレックス・リンス(Moto2 2番手)
「シルバーストーンをMoto2マシンで走るのは初めてですが、昨年まで乗っていたMoto3マシンとは、圧倒的にスピードが違いました。マシンの切り返しもMoto3とは違うものが要求されましたが、順調にタイムを短縮できました。このサーキットは最終コーナーがとても重要になります。明日もタイムを短縮できるようにがんばります」

■中上貴晶(Moto2 3番手)
「午前中のセッションは一度もタイヤを換えず、ロングランを実施し、9番手でした。午前中はハードで走ったのですが、グリップがよくなく、午後のセッション終盤にはミディアムで走りました。初日を3番手で終えられて気分はいいです。今年はドイツで初日2番手、インディアナポリスでは3番手。3番手以内で初日を終えられたのは今年3回目です。明日の予選ではなんとかフロントローを獲得したいです」

■ニッコロ・アントネッリ(Moto3 2番手)
「前戦チェコGPで初優勝することができたので、チームの雰囲気はすごくいいです。バイクの状態もよくて、今日もすばらしい一日になりました。しかし、午後は風が強く、とても走りにくかったです。明日の予選ではよいグリッドを獲得したいです」

■アレックス・マスボー(Moto3 3番手)
「今大会はリヤサスを換えたのですが、それがうまくいき、気持ちよく走れています。フロントのフィーリングもよくなり、ブレーキングポイントも改善できました。明日は決勝に向けて、さらにバイクのセットアップを進めたいです」

■ホルヘ・ナバロ(Moto3 4番手)
「シルバーストーンは、昨年は苦戦したサーキットですが、今年は初日から気持ちよく走れました。ピットインするごとにフィーリングがよくなり、順調にセットアップが進みました。セッション終盤にはフロントのセッティングに取り組み、大きく前進できました。明日は決勝に向けて、タイヤのセットアップに取り組みます」

■尾野弘樹(Moto3 29番手)
「前戦チェコGPで右足の甲を骨折して手術をした影響で、今日は右足がうまく動かず、リズムよく走れませんでした。手術をした右足には、大きめのブーツを履いたのですが、それがあまりよくなくて、午後は使い古したブーツに替えて、足首の動きを改善しました。それによって少し乗りやすくなったのですが、右コーナーではうまくステップワークができず、タイムをロスしてしまいました。明日は右足をしっかりマッサージして挑みたいです」

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