[YAMAHA]MotoGP Rd.11 決勝 J・ロレンソが今季5度目、V・ロッシも3位と今季7度目のダブル表彰台

■大会名称:MotoGP第11戦チェコGP
■開催日:2015年8月16日(日)決勝結果
■開催地:チェコ共和国/ブルノ(5.403km)
■周回数:22周(118.866 km) ■観客数:138,752人
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:39度
■PP:J・ロレンソ(1分54秒989/ヤマハ)
■FL:M・マルケス(1分56秒048/ホンダ)

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソが完璧なレース運びで今季5度目の優勝。チームメイトのV・ロッシも3位獲得と健闘し、今季7度目のダブル表彰台を達成した。

ロレンソはM・マルケス(ホンダ)を22ラップにわたって抑え、最終的には4.462秒の大差をつけて真っ先にゴール。一方のロッシも、序盤はB・スミス、A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とバトルを展開。その後、単独走行となって3位でチェッカーを受けた。

ポールシッターのロレンソは絶好のスタートからホールショットを奪い、後方にM・マルケスを従える格好で一気にペースアップ。オープニングラップから8ラップにわたって1分56秒台前半をキープし、2人そろって3位以下を引き離していった。しかしまもなくして、ロレンソの速さにマルケスがついて行けなくなり後退。ロレンソは最後まで脅かされることなくトップをキープし、マルケスとの差を保ってチェッカーを受けた。ヤマハのブルノ・サーキットでの優勝は2010年以来。

一方、グリッド3位からスタートしたロッシは、一旦5位に後退したもののすぐさま挽回を開始。スミスをパスして4位に上がったあとはドビツィオーゾとのバトルに時間を費やすことになってしまったが、A・イアンノーネが5位で迫るなか、ドビツィオーゾにプレッシャーをかけ続けて3ラップ目の終盤で前に出た。しかし、そのときすでにトップからは2秒以上の差をつけられており挽回は不可能。単独走行となったロッシはそのまま3位をキープし、ロレンソから10.397秒遅れてチェッカーを受けた。表彰台獲得は今季11回目。

この結果により、ロレンソがポイントを挽回してロッシと並ぶ211ポイント。優勝回数ではロレンソが2回多い。チームは明日の月曜日、ブルノに残ってテストを行う予定。

B・スミスとP・エスパルガロが7位、8位
Monster Yamaha Tech3のB・スミスが7位を獲得し、今回もまたサテライト勢のトップに立った。今朝のウォームアップ・セッションで5位を獲得し、自信をつけて臨んだ決勝。絶好のスタートを切って飛び出すと、第1コーナー進入ではファクトリー勢に交じって3番手まで浮上。そのあとはドビツィオーゾと何度も激しく順位を入れ替えながら1周目を6位で終えた。グループから遅れまいと懸命にハイペースで走行を続けるスミスだが、7ラップ目にはD・ペドロサ(ホンダ)に抜かれて後退。それでもレース中盤はラップタイムをコンスタントにキープし、後ろから迫って来るチームメイトの追撃を振り切り最後まで走りきった。この結果、シリーズポイントでは、ドゥカティ・ファクトリーのA・ドビツィオーゾを抑えてランキング5位をキープしている。

一方、チームメイトのP・エスパルガロも8位獲得と健闘。グリッド3列目の真ん中から好スタートを切って1ラップ目を7位で終了。ここからスミスの後ろにつけてハイペースで周回を重ねてゆく。5ラップ目にはペドロサに先行を許したものの、その集中力と力強いリズムを変わらずキープし、周回を重ねるうちに再びスミスを射程におさめるまでに近づいた。しかし時すでに遅く、逆転はならないまま8位でチェッカー。シリーズポイントを81ポイントに伸ばしてランキング8位に浮上した。

L・バズが総合15位、オープンクラスのトップを獲得
Athina Forward YamahaのL・バズが総合15位、オープンクラスのトップを獲得した。チームメイトのC・コルティは、Athina Forward Yamahaで2回目のレースで20位。

2日間のフリープラクティスでは苦労が続いたバズだが、決勝ではH・バルベラ(ドゥカティ)やN・ヘイデン(ホンダ)といったオープンクラスのライバルたちと好バトル。そしてその戦いを制してポイント圏内の15位でゴールした。これによってシリーズポイントでは、現在クラストップに立っているバルベラとの差を短縮、5ポイント差まで近づいた。一方、前回はリタイアに終わったコルティは予選24位から20位まで上げて完走。

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(優勝)

「常に僕のほうが少しだけ速くて、そのおかげで終盤はプッシュする必要がなくなっていたんだ。だから決して完璧なレースとは言えないよ。気持ちよく走れるほどのマージンではなかったけれど、リスクは少なくて済んだということだと思う。レース序盤はマルクがぴったりついて来たので、何とか逃げようと全力でプッシュ。最初は1分55秒9くらいのペースを予想していたんだけれど、フル・タンクだし、またモト2のあとで路面のグリップが落ちていたこともあって、思ったよりペースが上がらなかった。それでも何周かして燃料が減ってくるとブレーキングが楽になり、コーナー進入のスピードが速くなってきたんだ。たったコンマ1秒速くなっただけだけれど、1ラップでは0.6秒のアドバンテージを築くことができ、それがやがて1秒になった。そうするうちに徐々に引き離して優勝することができたというわけなんだ」

V・ロッシ選手談(3位)
「今回はホルヘがウイークを通じてずっと速かった。でも僕のほうもプラクティスでのペースは悪くなかったので、もっと近づけると期待していたし、マルクにもついて行けると思っていたんだ。ところが実際には、僕は残念ながら速さも強さも不十分で、リズムもとても遅かった。スタートで失敗して遅れてしまったこともあったんだけれど、それよりもただ単に、良いリズムを作ることができなかった。それが悔しいんだ。ブルノではここ数年ずっと苦しんできたので、今回も厳しい戦いになることは予想していたよ。でもここまでとは思っていなかったんだ。なぜこんなことになったのか、原因をつかんで次までに挽回したい。11レースを終えてホルヘと僕が同ポイントで並ぶなんて信じられないよ。夏休みのあとホルヘがとても強くなったので、これから本当に厳しい戦いになるだろう。僕らとしては、とにかくトライあるのみ」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「ホルヘは今日も見事な走り。この完璧な勝利によって、コンディションがそろえばまさに無敵であることを証明したと思う。ウイークを通して絶好調をキープしていたので、我々としてもまったく不安はなかった。バレンティーノのほうも、昨日の予選同様、素晴らしい走りを見せてくれた。スタートは最高のものではなかったけれど、そのあとはいつもどおり、強い決意をもって遅れを取り戻して3位まで挽回した。ふたりのこのような好結果を導くために、懸命に力を尽くしてくれたチームの皆に感謝。明日はここでテストを行い、そのあと2週間後に備えてイギリスへ向かう。次もまたダブルで表彰台を目指したい」

Monster Yamaha Tech3
B・スミス選手談(7位)

「トップ・サテライトを獲得することができたことは大きな収穫。トップから21秒も離されたことは悔しいが、これが今の僕のレベルということだろう。ウイークを通してチームが頑張ってくれたおかげで、昨日の予選もフロントロウを目指してエンジョイできた。今日の決勝では、暑さに対応するためフロントにミディアム・タイヤを履いて賭けに出たが、序盤でドゥカティ勢に続いていたときにわずかにオーバーヒートして遅れてしまった。中盤に向かってどんどん走りやすくなっていったけれども、結局は序盤の遅れが最大のネックになってしまった。それでもチャンピオンシップでは、ポルとの差を広げることができ、しかもドビツィオーゾに対しては最小限のマイナスで済んだ。現時点でランキングは5位。これをキープするため、今後もできるだけハードにプッシュを続ける。ホームGPでもこの好調を維持していけるよう頑張るよ」

P・エスパルガロ選手談(8位)
「完全に満足したというわけではないけれど、前回のインディアナポリスと比べれば、ブラッドリーとの差を縮めることができたのは大きな前進だと思っている。マシンについてはブレーキング性能が向上してコーナリングも良くなったので、おかげで今日はチームメイトよりも力強く走ることができたんだ。でも残念ながら、リア・グリップはまだ不十分。ライバルたちが同じ問題を抱えていなかったことが不思議なくらいなんだ。この問題を解決することができたら、もっと速く走れるようになることは間違いないのだけれど……。このように目の前には多くの課題があるけれど、多くを学んだ充実した一日であったことに変わりはない。良い結果を得て、次のレースではまたさらに一歩前進したい。今回、チャンピオンシップのランキングもひとつ上げることができた。またもうひとつ上を目指し、シルバーストーンで好成績を狙う」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談
「本心から正直に話すが、今日もまた私にとっては非常に辛い一日になった。齢をとったせいなのか、ブラッドリーとポルがコースのなかで戦っているのを見るのは身体に悪いんだ……。非常に長くて緊張したレース。そのなかでも我々は、予想できる範囲で最高の結果、7位と8位を獲得することができた。Monster Yamaha Tech3の前には6台のファクトリーマシンだけ。しかもその誰一人としてミスをおかしていないのだから、このことからも我がチームの競争力の高さがわかるというもの。ブラッドリーとポルは、今回もベスト・サテライトを獲得して、その強さを証明してくれた。そうしたなかで私の心臓がどうなっていたか。彼らふたりがコース上で接近したときには、互いの勝ちたい気持ちがわかるだけにとても見ていられない。そんな状況が、ほとんどスタート直後から続くわけだが、私にとってはありがたいことに、彼らは速さのなかにも非常にクレバーで、慎重で、たくさんのミスをおかすようなことがない。これがとても大切なことなのだ。ブラッドリーはランキング5位をキープしてホームGPを迎える。一方のポルもライバルを突き放すことができた。ふたりはペースが接近しており、ともに充実したウイークを過ごしたのだと確信している。次の戦いが始まる前に、2、3日でも休みをとってくれることを願う」

Athina Forward Yamaha
L・バズ選手談(15位)

「本当にタフなレースだったけれど、結果には満足している。決勝スタート直前に小さな変更を行い、そのおかげでオープン・カテゴリーのライバルたちと最後までバトルすることができるようになったんだ。今の僕にできることは、チームのみんなのひとりひとりにお礼を言ってまわること。初めは厳しい状況におかれたが、彼らはそれぞれがベストを尽くして頑張ってくれた。僕は自信を持って決勝に臨み、優勝だけが彼らへの恩返しの方法だった」

C・コルティ選手談(20位)
「もっと上を目指していたが、ウイーク全体の仕事の進め方については満足している。最初のレースでリタイアしてしまったので、今回はできるだけ走行距離を伸ばし、完走することが最も重要だった。これで自信がついたし、次のシルバーストーンではオープンクラスのライバルたちにもっと近づくことができると確信した。ロリスの優勝は見事。チームで勝ち取った最大の成果だ」

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