[Kawasaki]SBK Rd10 総合首位のレイが、第1レースで優勝、 第2レースで2位になりタイトル王手を掛ける

第10戦マレーシア大会が、7月31日から8月2日までの3日間、クアラルンプール郊外のセパン・インターナショナル・サーキットで開催された。セパンで開催されるのは今年で2回目。この大会が終われば1ヶ月半のインターバルを迎えるだけに、選手たちは気持ち良く夏休みを迎えようと気合満点で大会初日を迎えた。

セパン・サーキットは一周5.543km。長い2本のストレートと、低速から高速までバリエーション豊富なコーナーを組み合わせたサーキットでリズム感あふれる走りが要求される。

エンジン性能はもちろんのこと、車体のバランスも重要で、昨年の大会では、トム・サイクス(Kawasaki Racing Team)が優勝し、Ninja ZX-10Rのパフォーマンスを遺憾なく発揮した。今年も総合首位のジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)と総合2位につけるサイクスの1-2フィニッシュが期待された。

そんな周囲の期待に、総合首位のレイが応えた。予選はアタックが決まらず7番手グリッドだったが、2レースともに好スタートを切ってトップグループに加わった。

第1レースは、チームメートのサイクスがオープニングラップからハイペースでラップを刻み、一時は独走状態を築いた。レイは、その後方でデービス(ドゥカティ)と2位争いを繰り広げていた。「第1レースのトムは速すぎてとてもついていけなかった」と振り返るレイだが、レース終盤になってサイクスがタイヤの消耗に苦しんでペースダウン。その差を一気に縮め、サイクスをパスしたレイとデービスがレース終盤、し烈な優勝争いを繰り広げることになった。

そして、最終ラップでトップに浮上したレイだったが、最終コーナーでオーバーランを喫する。その間隙を縫ってデービスがトップに立つが、クロスラインで最終コーナーを立ち上がったレイが逆転し、優勝した。

その差、0.121秒差。今季12勝目を挙げたレイは、チームメートのサイクスの快走の前に一度はあきらめかけた優勝だったが、「コンスタントにラップを刻めたのが勝因」と満面の笑み。これでレイは、連続表彰台記録を開幕戦から「19」とし、昨年の最終戦第2レースから「20」へと延ばした。

また、カワサキの1シーズン最多表彰台記録は、1993年にスコット・ラッセルが樹立した18回だが、今回カワサキのシーズン最多表彰台記録も更新した。

チームメートで総合2位のサイクスが5位でフィニッシュ。総合3位のデービスが2位でフィニッシュしたことで、レイはタイトル獲得に向けてマジックが点灯した。第2レースで、サイクスに11点差、デービスに1点差をつけてフィニッシュすればタイトルが決まるという状況になった。

迎えた第2レースは、第1レースで2位に終わったデービスが序盤から快調にラップを刻み、それをレイが追うという展開となった。第1レースとほぼ同じ展開となったが、デービスは、じりじりとレイを引き離す。レース中盤には3秒以上のリードを築いて独走状態になったが、終盤になってレイが猛追撃。最終ラップにはデービスに追いつき、バックストレートで首位に浮上。そのまま最終コーナーを迎えるが、ハードブレーキングでインを差したデービスがレイと接触、レイがアウトにはらみデービスが優勝、レイが2位でフィニッシュした。

もう一歩でチャンピオン決定というシーンだったが、惜しくも次戦スペイン・ヘレス大会へとタイトル決定を持ち越した。しかし、念願のタイトル獲得に向けて大きく前進し喜びを爆発させていた。これでタイトル王手のレイと総合2位に浮上したデービスの差は144点。次戦の第1レースで125点差、第2レースにもつれ込んだ場合でもデービスに100点差をつければタイトルが決まるという、まさに、タイトル決定に向けてのカウントダウン状態となった。

チームメートで今季4回目のポールポジションから決勝に挑んだサイクスは、第1レースはトップを快走するもタイヤの消耗で終盤にペースを落として5位。第2レースは、スタート直後の1コーナーでビアッジ(アプリリア)と接触して14番手へと大きくポジションを落とし、その後猛烈に追い上げて8番手へと浮上したが、9コーナーで転倒を喫し、再スタートを切るも14位だった。これで総合3位にポジションを落とし、チャンピオンの可能性も消滅。夏休み明けの終盤戦残り3戦で、総合2位を掛け全力を尽くすことになった。

その他のカワサキ勢は、ダビド・サロム(Team Pedercini)が、11位&7位。ロマン・ラモス(TeamGo Eleven)が14位&10位で、それぞれポイントを獲得した。

前戦アメリカ大会のカレンダーに組み込まれていないスーパースポーツ世界選手権(WSS)は、今大会がシーズン9戦目。決勝は19台が出場、今季4勝を挙げて総合首位のケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が予選2番手から4位でフィニッシュした。これで総合首位をキープし、タイトル獲得に向けて一歩前進した。

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