[YAMAHA]JMX Rd.6 IA1:安原志、今季最高の総合6位を獲得

■大会名称:2015全日本モトクロス選手権第6戦東北大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2015年7月19日(日)
■会場:藤沢スポーツランド(岩手県)
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート

神戸大会から2週間、第6戦東北大会が真夏の藤沢スポーツランドで行われた。全日本は前半5戦を終了、シーズンの折り返しとなる今大会も「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、エースである平田優が怪我により欠場となったため、IA1ルーキーの安原志が一人、YZ450FMで出場。チームはここまで、このルーキーを支え続け、少しずつではあるものの前進をしながら戦ってきた。この第6戦では第1ヒートで6位入賞、第2ヒートは7位として今季最高となる総合6位を獲得した。一方のIA2では、ここまで転倒などのアクシデントで苦しんできた「YAMALUBE RACING TEAM」の渡辺祐介が本領を発揮。3位/2位と両ヒートで表彰台を獲得し、こちらも今季最高となる総合3位とした。さらにレディースでも安原さやが3位表彰台と活躍。ヤマハは各クラスで後半の初戦から幸先の良いスタートを切った。

早朝の公式練習から着実に気温が向上、厳しい環境の中でスタートしたIA1の第1ヒート。午前中の公式練習で安原志は5番手のタイム、昨日の予選では2番目のベストラップを記録するなどタイムアップを果たした。ファクトリーチームに入り5戦を経て、シーズンの折り返しとなるこのレースで、上位入賞を狙い決勝のスタートを迎えた。

肝心のスタートで安原は遅れ、後方集団に飲み込まれるも、ポジションを上げ8番手で1周目を終える。最初の目標となる入賞が目の前にあったが、各メーカーのファクトリーライダーがこれに立ちはだかった。ところが2周目、安原の前を走る三原拓也(カワサキ)、小方誠(ホンダ)が転倒で離脱。一気に6番手とすると、さらに前を行く星野裕(KTM)をかわすと、今度は前を行く、田中教生(TEAM TAKASE with YAMAHA)と熱田孝高(スズキ)のベテランに照準を合わせる。この2人とペースはほぼ互角で周回を重ねるが、後半に入ると徐々に離されて単独走行に。その後は疲れからラップタイムを落として追い上げてきた小方にかわされ順位を下げてしまったが、当初の目標どおり6位入賞でレースを終えた。

また、田中は、好スタートから3番手でレースをスタート。序盤はトップ2を追うも、ペースが近くなくなかなか差を詰めることができない。その後は4番手の熱田孝高(スズキ)とのバトルとなりプレッシャーをかわして3番手をキープしていたが、6周目にかわれて4番手へ。その後はポジションを守り4位でチェッカーを受けた。なお小島庸平(スズキ)が独走で優勝、2位は新井宏彰(カワサキ)、3位は熱田となった。

第2ヒートは、ゲートが故障し多くのライダーがスタートできずに赤旗が提示され仕切り直し。オフィシャルによる懸命の作業で修復されたものの、開始時刻を大きく過ぎてのレースとなった。安原は、このレースも1周目を終えて8番手。中盤に入ると前方をファクトリー勢が占める厳しい状況ながら、前を行く田中、三原を追う展開。コーナーではアウト側を中心にスピード重視の走りで中盤までくらいついていく。しかし、後半に入ると第1ヒートと同様、に離され単独走行となり、最終的にはマシンプールに届かなかったが7位でレースを終えた。それでも両ヒートをシングルフィニッシュ。総合成績では、今季最高の6位とした。

また田中は、序盤トップの一角を担い。グループの最高尾につけてレースを続け,前半を6番手で折り返す。この中で田中は、順位を落としてきた三原とのバトルを展開し、最終的にはこれをかわして5位でチェッカー。優勝は2ヒート連続で獲得した小島、2位が熱田、3位は小方。

IA2:渡辺祐介が、両ヒートで表彰台獲得!

第1ヒート、最もイン側にグリッドをとった渡辺祐介だったが第2コーナーで最後尾、さらに1周目も後方と、大きく出遅れることとなる。ただし公式練習から調子の良かった渡辺は、この窮地を自らの力で解決していく。各コーナーで大きくアクセルをあけ、次々とライバルをかわし、わずか5周で11番手へと大きくジャンプアップを果たす。

そこから上位陣との厳しい戦いとなるが、ラップタイムも上位を凌ぐもの。照準を合わせたのが3番手の古賀大基(ホンダ)、その時点では10秒以上の差があったが、中盤の厳しい時間帯のなか着実前方との差を詰めていく。そして終盤、4番手の竹中純矢(スズキ)、さらに古賀を追い上げると、一気に2人を次々に抜去り3番手に上がりそのままチェッカー。開幕戦以来となる表彰台を獲得。富田俊樹(ホンダ)が、独走で優勝、2位は能塚千尋(カワサキ)となった。

続く第2ヒート、1周目を制したのは能塚、一方の渡辺は再びスタートで遅れたが9番手で1周目を終える。第1ヒートと同様に好調の渡辺は、すぐに上位陣とバトルへ。序盤こそペースが近くすぐにその差を縮められなかったが、序盤を過ぎると渡辺の速さが光る。一人一人を確実に攻略して6周目には4番手に。そして、圧巻だったのは7周目、4番手の竹中、3番手の古賀を一気にかわして、2番手に踊りでる。

トップの能塚は2番手以降がバトルを繰り広げる間に独走状態を築いており、渡辺との差はおよそ8秒。渡辺は逆転を狙い懸命に走るも、2人の実力は拮抗し、その差をつめることができなかった。それでも2位でチェッカーを受け、2ヒート連続での表彰台を獲得、今シーズン一番の成績となる総合3位を獲得し、後半戦での巻き返しに向け、最高のスタートとなった。なお、3位にはスタートで出遅れた富田が入った。

レディース:安原さやが3位表彰台

邵洋子(ホンダ)に続き、TEAM KOH-Zの本田七海が好スタートで2番手。これに、チームメイトの伊集院忍が5番手、安原さや(名阪レーシング)は、スタートでゲートに引っかかってしまい、大きく出遅れてしまう。非常に厳しい暑さの中で序盤は邵が独走体制を築くが、本田はしっかりと2番手をキープして周回を重ねる。しかし、後方から追い上げてきた竹内優菜(ホンダ)がハイペースで一気に本田までをかわして2番手に。

出遅れた安原は1周目に追い上げて7番手で2周目に入ると、6周目には本田の後方4番手に浮上し、そこから本田とさらに後方の久保まな(スズキ)も加わって一進一退のバトルへ発展。この中で安原が速さをみせ、本田を逆転し2戦連続となる3位表彰台を獲得。そして、本田と久保の戦いは、ラストラップの最終コーナーまでもつれ込んだが、そこで久保が先行。4位に久保、5位が本田となった。なお、優勝は邵を逆転した竹内、2位が邵となっている。

コメント
IA1:安原志選手談(6位/7位:総合6位)

「調整が上手くいき、予選から体が軽く、とても良い状態でレースに入れました。さらに、チームの田島さんや桂監督、そしてダグさんから教えてもらったことを、少しずつですが実戦の中で活かせるようになり、良いタイムも自然体で出せたので、決勝も良い流れで迎えられました。第1ヒートはスタートをミスしましたが、序盤は非常に良い走りになりました。前を田中選手が走っていたのですが、アタックできなかったものの、近づくこともありラインの取り方など近くで見ることができ、とても良い経験となりました。第2ヒートもスタートが決まらず、序盤からラインを変えるなどいろいろとトライしましたが、最後まで浮上のきっかけをつかむことができないまま終わったという感じです。決して満足できる内容ではありませんが、順位は今季最高と一歩前進できたと思います。課題は多くありますが、まずは最後まで戦える体力を養うこと。後はギャップなど、荒れた路面にも対応できるスキルを上げていくことです。次のレースまでは時間があるので、徹底的に鍛える予定。8月にはダグさんが再び来日、合同練習に参加することが決定しています。SUGOでは、なんとか上位に食い込んで、トップライダーたちとバトルしたいと思います」

IA1:桂健久YAMAHA FACTORY RACING TEAM監督談

「両ヒートでのマシンプール(6位入賞)はなりませんでしたが、神戸大会の時から比較するとスピードはあったし、上位のペースについていくなど、良い点が確実に見られました。また、一度の転倒もなく最後まで走ることができたことのも収穫の一つです。ただ課題はまだまだ残っています。田中選手や三原選手らと近くにいながら、一度もバトルを仕掛けることができませんでした。それができなった大きな理由の一つが、IA1で最後まで戦うための体力がなかったからです。序盤を過ぎると顕著にタイムが落ちてくる。今日のタイムを出し続けることができれば、他のファクトリーライダーとバトルすることができ、表彰台も狙えるわけです。もちろん体力だけで勝てるほど簡単な世界ではありませんが、まずは基礎として体力が必要になると思います。しかし、IA1ルーキーであり、チームメイトがいない状況で大変だと思いますが、次のSUGOもまた少しでも前進することを期待します」

IA2:渡辺祐介選手談(3位/2位:総合3位)

「第1ヒートはスタートでタイヤが空回り。第2ヒートはゲートに引っかかってしまいともに、スタートで大きく遅れる結果となりました。第1ヒートは2コーナーまでにほぼ最後尾… 正直、脱力感はありましたが、順位よりも、どこまで挽回できるかに切り替えました。熱くなりすぎず、冷静に、一人ずつと、自分に言い聞かせ走りにも集中できました。3番手が見えてからも、余裕があったというのはオーバーかもしれませんが、古賀選手と竹中選手のバトルを冷静に見られる部分もあり、とても良い戦いができたと思います。第2ヒートは、ゲートに引っかかって遅れました。そこからは第1ヒートと同じ考えでした。ただし、第1ヒートよりは前で1周目を終えたので、ライバルをかわしながらも、トップの能塚選手を目指しました。実は13周目まで同じ55秒で、2番手に上がってからも差を詰められず2位となりました。タラレバになりますが調子が良かっただけに、前でスタートして、富田選手や能塚選手と勝負したかった。SUGOまでにダグさんが来日してトレーニングを行う予定。もちろん独走でかつことが理想ですが、それは簡単ではないので、2人の選手とバトルして一番高いところに立ちたいと思います」

IA2:佐藤光幸YAMALUBE RACING TEAM監督談

「一言でいえば満足な結果です。素直にうれしく思います。一つ悔しさを上げるならば第2ヒート、あれだけの走りをしながら、スタートで遅れてたためトップに絡めなかったことです。このインターバルは、体力の向上をメインにトレーニングを行ってきました。特にレース後半も戦える下半身の強化です。もう一つがスタートの練習で、合わせて好スタートに繋がる、マシンのセッティングも煮詰めてきました。さらに、過去5戦何度もスタート後の第1コーナーで転倒していることもあり、出遅れても冷静に対処するということも徹底して話しをしてきました。そして今日、厳しいコンディションのなかで、最後まで戦えるフィジカル。遅れたスタートでの冷静なさばき方など、多くの成長を見せてくれました。SUGOに向けては、アメリカからアドバイザーのダグさんを招き、再びみっちりとトレーニングを行う予定。まだまだ経験が少ないライダーで、多くが荒削りですが、さらに経験を増やし、SUGOではライバルに一矢報いることができるようがんばります」

レディース:安原さや選手談(3位)

「ほかにもいたようですが、スタート直後、ゲートで引っかかってしまい、スタートした時には、みんなの背中しか見えない状況でした。”厳しいな”というのが、第1印象。それでも1周目で大きく挽回でき、さらに、前方との差を確認して、なんとか表彰台を目指そうとモチベーションを作って追い上げました。若手もドンドンと力をつけ、簡単にはいきませんでしたが、それでも表彰台を獲得できてよかったです。一方では、事前テストでは非常に調子が良かったためもっとやれたのにという悔しさもあります。次のSUGOは、前回は怪我の影響で思うように戦えなかったので、初戦のつもりで臨みます。今は竹内選手が非常に速いため簡単に優勝をさせてもらえませんが、自分を信じて戦っていきたいと思います」

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