[HONDA]JMX Rd.6 IA1の小方誠が着実にポイントをかせぎランキング首位を堅守

■開催日:2015年7月19日(日)・決勝
■会場:藤沢スポーツランド
■天候:晴れ
■気温:30℃
■コースコンディション:ドライ
■観客:2500人

シーズン後半戦の開始を告げる第6戦東北大会が、岩手県一関市中心部と宮城県気仙沼市の中間に位置する、岩手県の藤沢スポーツランドで開催されました。

コースは、小高い山の斜面にレイアウトされ、林の中を縫うように美しい弧を描いています。路面は、土と砂の中間のような土質。マシンの走行によって細かく砕けた砂粒が、コーナーのアウト側などに多く積もり、随所で豪快なルースト(土煙)が上がりました。

各クラスの予選が行われた7月18日(土)の天候は曇り。午後から小雨が降ったものの、本降りにはなりませんでした。走行が終了した夕方から夜にかけて、雨はやや強くなりましたが、日曜日の朝には完全に回復。決勝では、真夏の強い日差しが照りつけました。

●IA1(450/250)ヒート1
Team HRCの成田亮は、予選レースでトップを快走していましたが、残り半周のところでエンジントラブルが発生。前回からプロトタイプに乗っていることから、完全な修復には至らず、決勝への出場をキャンセルしました。ポイントリーダーで今大会を迎えた小方誠(Team HRC)は、スタートで出遅れ、1周目を7番手でクリアしました。

2周目、小方が三原拓也(カワサキ)をパスしたところで両マシンが接触して転倒。これにより小方は、10番手までポジションを下げることになりました。それでも、すぐに追い上げ態勢に入ると、次周には9番手、4周目には8番手、5周目には7番手へと、ポジションを回復させていきました。

レースが中盤に入っても、小方は追い上げの手を緩めず、8周目には6番手、12周目には5番手まで浮上しました。この段階で、4番手の田中教世(ヤマハ)との差は約10秒。小方は次第にその差を詰めましたが、田中に届く前にレースは17周でチェッカーとなり、小方はトップの小島庸平(スズキ)から約15秒遅れの5位となりました。

●IA1(450/250)ヒート2
シーズン序盤戦では最高のスタートダッシュを連発していた小方でしたが、今大会ではヒート1に続いてヒート2でも少し出遅れ、オープニングラップを5番手でクリア。すぐに三原と新井宏彰(カワサキ)の3番手争いに追いつき、パッシングのチャンスをうかがいました。そして3周目、大混戦となった集団の中で、まずは新井をパスしました。

4番手に浮上した直後から、小方はすぐ前を走る三原に肉迫。しかし、すぐにはパッシングのチャンスを得られず、レースが中盤に入る6周目に、ようやく三原を抜きました。この段階で、トップの小島を僅差で追っていた熱田孝高(スズキ)との差は約9秒。小方は、次第にその差を削り取っていきました。

特にレースが終盤に入ってから、小方は熱田との距離を大きく縮め、ラスト3周となった15周目には、小島と熱田と小方がほぼ1つの集団に。そして16周目、小方は熱田の背中を完全に捉え、パッシングを試みました。しかし最後まで逆転には至らず、優勝の小島、2位の熱田とわずか数秒の差で、小方は3位となりました。

●IA2(250/125)ヒート1
ポイントリーダーの富田俊樹(Team HRC)がホールショット。レース序盤、富田は能塚智寛(カワサキ)を引き連れながらトップを快走しました。この2台から遅れた3番手の位置は、馬場亮太(TEAM 887)が確保。馬場に接近戦を挑んだ竹中純矢(スズキ)が、4周目に転倒して後退したため、馬場と同じくIAルーキーの古賀太基(N.R.T)が4番手に浮上しました。

レース中盤、富田は能塚を4秒前後リードして、トップをキープ。古賀は馬場に迫り、8周目に順位を入れ替えました。レースが後半に入ると、富田は能塚を引き離して完全に独走。終盤、古賀は渡辺祐介(ヤマハ)や竹中と三つ巴の3番手争いを演じました。そしてレースは17周でチェッカー。富田が勝利し、残り3周でポジションを下げた古賀が5位、馬場が6位に入賞しました。

●IA2(250/125)ヒート2
スタート時、富田や道脇右京(TEAM KOHSAKA)などの数台がゲートに引っかかるアクシデントが発生。ゲートの不具合と推測されましたが、赤旗は提示されずにレースは進行。これにより富田は、1周目を16番手でクリアする苦しい展開となりました。レース序盤、古賀がトップを走行。3周目に能塚の先行を許してからも、竹中や馬場を抑えて2番手のポジションを守りました。

一方の富田は、3周目には早くも8番手。5周目には横澤拓夢(N.R.T)をパスして7番手に浮上しましたが、この段階ですでに、トップの能塚とは10秒以上の差となっていました。富田は、レース後半には馬場や古賀らをパスしてさらにポジションを上げましたが、トップの能塚や2位の渡辺には届かず3位となりました。また、古賀は4位、馬場は5位に入賞しました。

コメント
■小方誠(IA1・5位/3位)

「両ヒートとも、スタート時の反応や出足そのものは悪くなかったのですが、そこから1コーナーまでの間にうまく車速を伸ばすことができませんでした。ヒート1は、抜いた三原選手がバランスを崩し、接触してしまいました。このレーシングアクシデントも、スタートが決まっていれば起こらなかったことなので、スタートの重要性を改めて感じています。序盤に差をつけられてしまったことから、表彰台圏内まで届きませんでした。ヒート2は、自分の方がトップの2台よりも速いことが分かっていたので、終盤にはトップまで届くと感じながら追い上げていました。実際にその通りになったのですが、最終ラップに熱田選手を攻略しようとして、逆にミスをしてしまいました。10秒近い差を詰められるタイムアドバンテージがあったので、やはりスタートの出遅れが悔やまれます」

■富田俊樹(IA2・優勝/3位)
「ヒート1は、ホールショットから優勝しましたが、能塚選手に思いのほか粘られてしまったので、完全には納得できていません。一度先行させたほうがいいのかとか、いろいろ考えながら走りました。結局は自分のスタイルを貫くことにして、プレッシャーに耐えたことが、能塚選手のペースを落とさせることにつながったと思います。ヒート2は、ほぼ最後尾からのレースになってしまったので、逆にどこまで上がれるかを楽しもうという感覚でした。結果的には、序盤に激しく追い上げたことで体力を消耗し、ノンプレッシャーの能塚選手はペースダウンせず、優勝には届きませんでした。夏のインターバルは渡米して、AMAのレースに初参戦してきます。スキルアップと新しい目標の設定が、主な目的です」

■芹沢直樹|Team HRC監督
「成田は前戦から、プロトタイプのファクトリーマシンに乗り換えています。今大会は、予選時にマシントラブルが発生し、全力で修復を試みましたが、プロトマシンであるがゆえの解決しきれない問題があり、決勝への出場を取りやめました。成田自身はもちろん、応援に駆けつけてくれた成田やHondaのファンの皆さんにも、本当に申し訳なく思っています。小方は、スタートの出遅れが不本意なリザルトにつながったと思います。前戦ヒート2でもスタートに失敗しているので、この改善を課題の一つに掲げます。ただし、ポイントリーダーの座を守ったということから、最低限のリザルトは残せたと感じています。富田は、ヒート1ではIA1のゴールタイムを上回るという目標をクリアして勝利しました。ヒート2のスタート時に、ゲートが変則的な動きだったことは、状況から明らかだと思います。ただし、レースが成立した以上、結果を受け入れたいです。富田の実力からすれば、もう少しトップに近づけたはずですが、ほこりが多く発生したことなどから、やや攻めあぐねてしまったと分析しています。チームとしては不本意な内容の大会でしたが、苦しいときは上り坂と考え、必ず飛躍につなげます」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 今回はウェビックで販売している、意外と知られていない変わり種商品をご紹介します。 その名も…
  2. 『RC』の名を持つ世界限定ツアラーがリニューアル MVアグスタは、エモーショナルツアラー「…
  3. 冬の美浜町を楽しめるチャリティーイベント いろいろな乗り物に乗ったサンタクロースが愛知県の…
  4. 話題のニューモデルが集合! カワサキモータースジャパンは12月9日から10日の二日間、大阪…
ページ上部へ戻る