[HONDA]MotoGP Rd.9 決勝 マルケスが今季2勝目。ペドロサが2位で、Repsol Honda Teamが1-2フィニッシュ

2015年7月12日(日)・決勝
会場:ザクセンリンク
天候:晴れのち曇り
気温:27℃
コースコンディション:ドライ
観客:9万2122人(3日間:21万2588人)

シーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦ドイツGPは、フリー走行、予選、ウォームアップとすべてのセッションを制したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、決勝でもその走りを再現して今季2勝目を達成しました。

オープニングラップは、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に続いて2番手。青空が広がり、気温が上がったことからハードコンパウンドのフロントタイヤを選択。そのため序盤はペースを抑えましたが、5周目にロレンソをかわして首位に立つと、ファステストラップを更新しながら後続を突き放しました。これでドイツGPでは、2010年から6年連続。MotoGPクラスでも3年連続で優勝を果たしました。

マルケスのチームメートで、予選2番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサが、今季2度目の表彰台に立ちました。ペドロサは、ロレンソ、マルケスに続いて、オープニングラップ3番手。その後、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)にパスされて4番手へとポジションを落としますが、11周目にロレンソをかわして3番手へ。さらに、17周目にロッシを抜いて2番手に浮上しました。そして、終盤までロッシとの接近戦を繰り広げましたが、ラスト2周でスパートをかけたペドロサがロッシを突き放し、第7戦カタルニアGP以来、2戦ぶりの表彰台に立ちました。

ペドロサにとって、右前腕部の手術を終えて、第5戦フランスGPに復帰してから初めて経験するトップグループでの戦い。加えて、フルタンクのフィーリングに戸惑ったことから、序盤はペースを上げられませんでしたが、後半は、本来のリズムを取り戻すことに成功しました。これで、Repsol Honda Teamは、今季初の1-2フィニッシュを達成しました。

予選10番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)が7位でフィニッシュしました。前日のフリー走行で転倒した際にヒジとろっ骨を痛め、万全の体調ではありませんでした。加えて、タイヤ選択が完全ではなく、思うような走りができませんでした。しかし、着実に走ってポイントを獲得。後半戦につながるレースとなりました。

予選14番手から決勝に挑んだスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、オープニングラップに転倒リタイアとなりました。今大会はレース用タイヤでいいパフォーマンスをみせていただけに、残念な結果となりました。

以下、Hondaのオープンマシン「RC213V-RS」で出場したジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が、予選18番手から15位でフィニッシュして、今季4度目のポイント獲得となりました。ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)は16位、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)は17位。カレル・アブラハムの代役で出場の青山博一(AB Motoracing)は、21番手を走行していた5周目に転倒してリタイアとなりました。

Moto2クラスは、予選2番手から優勝争いに加わったザビエル・シメオン(Federal Oil Gresini Moto2)が、終盤、トップを走るヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)をかわし初優勝を達成しました。総合首位のザルコが僅差の2位。3番手を争う集団に加わっていたアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)が3位になり、今季4度目の表彰台を獲得しました。

今大会は、シメオン、ザルコ、フランコ・モルビデリ(Italtrans Racing Team)の3人がトップグループを形成しました。その中からモルビデリが後退、ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、リンス、シモーネ・コルシ(Athina Forward Racing)、サム・ロース(Speed Up Racing)とし烈な3番手争いを繰り広げましたが、最終ラップの最終コーナーでモルビデリが転倒、ラバトを巻き込んで、ともにリタイア。リンスが3位でフィニッシュするという激しい戦いでした。

予選11番手から決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、序盤16番手までポジションを落としましたが、中盤から後半にかけて着実にポジションを上げて、今季ベストタイの7位でフィニッシュしました。

Moto3クラスは、総合首位で今季3回目のポールポジションから決勝に挑んだダニー・ケント(LEOPARD Racing)が、独走で今季5勝目を挙げました。フリー走行でライバルを圧倒したケントは、予選でも2位以下に大きなアドバンテージを築きました。決勝でもその走りを見事に再現すると、チームメートで2位になったエフレン・バスケスに約8秒の大差をつけてチェッカーを受けました。

予選5番手から決勝に挑んだバスケスは、ただ一人ケントに追随しましたが、後半はついていけず、2番手キープの走りに作戦を変更して今季4回目の表彰台を獲得しました。その後方では、9台によるし烈な3番手争いが繰り広げられ、総合2位につけるエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が混戦を制し、今季4回目の表彰台に立ち、総合2位をキープしました。今大会、Honda勢は今季5回目の表彰台独占を果たしました。

尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、オープニングラップに他車と接触して転倒リタイアとなりました。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 優勝)

「今日の優勝はとてもうれしいです。ここ数戦、優勝を目指してがんばってきました。バルセロナまではとても大変でしたが、アッセンではトンネルの先に光が見えた感じでした。今大会は調整がうまくいき、再びマシンの感触がよくなりました。このサーキットではいい状態になったことを確認できましたが、ここではいつもHondaのマシンがいい結果を残してきていますし、僕との相性もいいので、これからもセットアップはしっかりしていかなければなりません。今日は、(ホルヘ)ロレンソの後ろを走っているときに、ある部分では彼らの方が強かったので、これからも仕事に取り組む必要があります。来週のミサノのテストでは、引き続き前進できるようにしたいです」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「今日のレースは、とてもうれしいです。リザルトだけでなく、力強い走りができたことがなによりうれしいです。バレンティーノ(ロッシ)からかなりプレッシャーを受けていました。彼を負かすのはとても難しいですが、今日は全力を尽くして、彼の前でフィニッシュできました。終盤は特にうまく走れました。最後までいいペースを維持できたのは、今シーズンにおいて初めてでした。ここではほかのサーキットよりもハンディキャップが少ないのは事実です。来週のミサノテストでも引き続き、セットアップに取り組みます。昨年と違って、今年はホルヘともバレンティーノとも接近戦になりました。シーズン後半へ向けて、さらに強くなれるようにがんばります」

■カル・クラッチロー(MotoGP 7位)
「今日は最高の結果ではありませんが、夏休み前に、完走してポイントを獲得できたのでうれしいです。今日はタイヤの選択がベストではなかったかもしれません。フロントタイヤは、ダニやマルクと同じものを選ぶべきでした。そうすれば何カ所かでコンマ数秒速く走れたと思います。リアタイヤにも問題がありました。レースを通して挙動がありました。そして、昨日の転倒の影響でヒジと腕に痛みがありましたが、こうして完走できてよかったです。夏休み中は、後半に向けて前進しなければなりません。シーズン前半は平均的なリザルトでした。もっといい結果を出せると信じています」

■ジャック・ミラー(MotoGP 15位)
「最初の20周はとてもうまくいきましたが、下りコーナーでスピンの問題が出てきました。マシンがアウト側に流れて危ない瞬間がありました。そのときにヘクトール・バルベラ(ドゥカティ)とアルバロ・バウティスタ(アプリリア)にパスされてしまいました。コーナーでは僕の方が速かったので、彼らの後ろを走るのはフラストレーションがたまりました。でもストレートでは、彼らの方が速かったです。彼らの後ろで一生懸命プッシュしましたが、何度か転倒しそうになり、リスクを負ってはいけないと思いました。ニッキーは約6秒後方だったので、残り3周はリラックスして走ることができました。理想的な結果ではありませんでしたが、明らかに前進しています。初めてのMotoGPクラスの前半としては、とても満足しています。難しいことがたくさんありましたが、楽しいことも多かったです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 16位)
「ウォームアップでいいペースをつかむことができたので、いいレースを期待していました。スタートもよかったのですが、1コーナーではらんでしまいました。コースに戻ると後ろから2番目でした。最初の数周はいい感触があり、ポジションを上げていきました。バルベラと走り、前の集団に追いつけると思いましたが、周回するうちにリアのグリップが足りなくなり、バルベラに離されてしまいました。それからは一人で走りましたが、チームはいい仕事をしてくれました。それだけに、このような形で週末を終えることになり残念です」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 17位)
「レース序盤は、リアのグリップがなくて厳しかったです。スロットルを開けると、マシンがスライドし始めました。何度か転倒しそうになりました。レースが半分進んだところで突然タイヤのグリップがよくなり、新品タイヤのときよりも速く周回することができました。もっとバランスがよくなるように取り組む必要があるようです。レース終盤にファステストラップを出したということは、ポテンシャルがあることを示しています。それだけに、もっと有効に使う必要があります。新しいスイングアームのおかげでグリップが上がりましたが、もっといいバランスを見つけなければなりません」

■スコット・レディング(MotoGP リタイア)
「本当に残念です。レースに向けていいペースがありました。スタートもよかったですが、いくつかポジションを上げたときに、最終コーナーで転倒してしまいました。フロントが滑り始めたときにすぐにブレーキをリリースして、全力で持ちこたえようとしましたが、どうにもできませんでした。トップ10か、もっといい結果を残せると思っていたので、フラストレーションがたまる結末でした。今できることは、夏休みの間に一生懸命トレーニングして、インディアナポリスで巻き返すことです」

■青山博一(MotoGP リタイア)
「スタートはまずまずでたし、すぐにニッキーとバルベラの後ろにつくことができました。しかし、5周目の6コーナーでハイサイドとなり、マシンから投げ出されてしまいました。フリー走行から指摘していたのですが電子制御がうまく機能していないことが原因で、ダウンヒルでリアが大きく滑り、どうにもできませんでした。幸い、ケガはありませんでした。結果を残せませんでしたが、チームには、さまざまなデータを提供できたと思います。完走してもっとデータを残せればさらによかったのですが、こういうチャンスを与えてくれたチームに感謝しています」

■ザビエル・シメオン(Moto2 優勝)
「最終ラップは(ヨハン)ザルコがどこを走っているのかよくわかりませんでした。でも、最後まで全力でプッシュしました。初優勝を逃したくなかったので、ラストの2つのコーナーはインを開けませんでした。今日は、とてもいいペースがあり、とてもいいレースができました。レースウイーク中からとてもいい状態だったので自信もありました。今回は表彰台に上がろうと思っていたし、スタートに集中しました。モルビデリとザルコの後ろを走るのは楽ではありませんでしたが、ザルコが逃げきろうとしているのが見えたとき、(フランコ)モルビデリを抜いてザルコに追いつきました。あとは全力でがんばりました。家族やチーム、スポンサーのためにもこの結果をとてもうれしく思います。すべてのベルギー人ファンにも感謝しています。僕のためにも彼らのためにもこの初優勝はとても大事です。この瞬間をとても楽しんでいます」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 2位)
「最終ラップでは、なるべくシメオンに近づいて、ミスを誘おうとしましたが、そうはいきませんでした。快適にトップを走っていました。最後に彼が僕をパスしたときは本当に驚きました。彼を再びパスをしようとしましたが、失敗しました。しかし、今日の結果はうれしいです。ティト(ラバト)が転倒したのは残念です。ケガをしていないことを願っています。今日はチャンピオンシップにおいて重要なポイントを獲得できました。いいアドバンテージができ、満足して休みに入れます。インディアナポリスでは優勝できるように集中します。チームに感謝しています」

■アレックス・リンス(Moto2 3位)
「ティトのリズムは常によく、とても難しいレースでした。でも最終ラップは、あのようなことが起きるのではと思っていました。僕がオーバーテイクしようとしたとき、モルビデリがラバトに接触しました。とにかく難しい週末でしたが、こうして表彰台に立ててうれしいです」

■中上貴晶(Moto2 7位)
「フリー走行、予選とアベレージがよく、レース後半では、その走りが出せたと思います。ただ、スタートがよくなくて、さらに1〜2コーナーでいいラインを取れず、ポジションを落としたのが影響しました。それがなければ、もっと早く前のグループに追いついて、さらに上位を目指して走れたと思います。内容的には、いろいろと課題を残しましたが、シーズン前半を締めくくるレースを今季ベストタイでゴールできたので、後半戦につながるレースになったと思います。後半戦は、しっかりと結果を残せるように、今まで以上にがんばりたいです」

■ダニー・ケント(Moto3 優勝)
「スタートはあまりよくありませんでした。そして、リアタイヤがスライドしていたので慎重に走りました。5周走ったくらいから、ようやくタイヤのグリップがよくなってきたので、ペースを上げました。今大会はすべてのセッションで強い走りができたので、決勝に向けて自信はありました。逃げきるペースもあると分かっていました。こうして、優勝することができてうれしいです。後半戦も、この調子でがんばりたいです」

■エフレン・バスケス(Moto3 2位)
「レースウイークを通して、ダニーのペースはかなり速かったので、最初の3〜4周は集中してついていこうとしました。一人で逃げきるよりも集団で走った方が楽だという人もいますが、そんなことはなくて、集団でのバトルは大変でした。とても大変なレースだったし、集中力を維持するのも大変でした。すべてのラップを100%で走るのはとても難しいことです」

■エネア・バスティアニーニ(Moto3 3位)
「とてもハードなレースでした。最終ラップはロマノ・フェナティ(KTM)と熱いバトルになりましたが、こうして表彰台に立ててうれしいです。ケントは速すぎました。ついていくのは不可能でした」

■尾野弘樹(Moto3 リタイア)
「オープニングラップの3コーナーで転倒しました。再スタートできたのですが、リアブレーキのマスターシリンダーが破損していました。ピットに戻って修理したかったのですが、時間がかかりすぎるというのでリタイアすることになりました。いろいろ課題を残すレースとなりました。自分の弱点をたくさん知ることにもなりました。この経験を後半戦に生かしたいです」

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