[HONDA]MotoGP Rd.9 予選 マルケス今季4度目のポールポジション。ペドロサが2番手

2015年7月11日(土)・予選
会場:ザクセンリンク
天候:晴れ
気温:24℃
コースコンディション:ドライ

第9戦ドイツGPの予選は、終日青空が広がる絶好のコンディションとなり、フリー走行で総合トップに立ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、予選でもすばらしい走りを披露して今季4度目のポールポジション(PP)を獲得しました。第5戦フランスGP以来、4戦ぶりにPPを獲得したマルケスは、最初のアタックで1分20秒838をマークして、昨年の大会で自らが樹立したサーキットベストタイム1分20秒937をブレイクします。そして2度目のアタックでは、さらにタイムを短縮する1分20秒336をたたき出し、ライバルを圧倒しました。

今大会のマルケスは、すべてのセッションでトップタイムをマーク。さらに、決勝を想定したロングランでも1分21秒台の快速ラップを刻み、今季2勝目とドイツGPの6年連続制覇に向けて大きく前進しました。

チームメートのダニ・ペドロサは、マルケスから0.292秒差の2番手に続きました。3回目フリー走行では、トップタイムのマルケスから1秒差以内に14台という大接戦となり、その中でペドロサは6番手でしたが、アベレージでは、マルケスに次ぐ安定したタイムで周回していました。そして迎えた予選では、1度目のアタックでクリアラップが取れずタイムロスしましたが、2度目のアタックでは1分20秒628の好タイムをマーク。開幕戦カタールGP以来となるフロントローを獲得しました。

Repsol Honda Teamとしては今季初の1-2番グリッドを獲得。昨年の大会でも1-2フィニッシュを果たしているだけに、2年連続での1-2フィニッシュに期待が膨らみます。

初日は12番手だったカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)が、2日目の午前中に行われたフリー走行で8番手に浮上。しかし、このセッションでクラッチローは転倒を喫し、ヒジとろっ骨を負傷しました。しかし、予選では「それほど痛みはなかった」と転倒の影響を感じさせない走りで10番手タイムをマーク。決勝は、さすがにケガの影響が心配されますが、好調な走りを見せているだけに、4列目からの追い上げに期待されます。

1日目のフリー走行で8番手と好調なスタートを切ったスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、大接戦の中でQ2進出を果たせず、14番グリッドが確定しました。しかし、予選前に行われたフリー走行では、マルケス、ペドロサに続く、3番手タイムをマーク。ロングランでは十分に上位を狙えるタイムを刻んでいるだけに、クラッチローと同様に追い上げのレースが期待されます。

以下、Hondaのオープンカテゴリーの「RC213V-RS」勢は、ジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が18番手、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が19番手、カレル・アブラハムの代役として出場の青山博一(AB Motoracing)は22番手、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が23番手という結果でした。

Moto2クラスは、総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、サーキットベストを更新する走りで3戦連続4度目のPPを獲得しました。以下、ザルコから1秒差以内に19台がひしめき合う接戦となり、ザビエル・シメオン(Federal Oil Gresini Moto2)が2番手、フリー走行でトップタイムをマークしたフランコ・モルビデリ(Italtrans Racing Team)が3番手と続きました。

以下、総合2位につけるティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が6番手、総合3番手のサム・ロース(Speed Up Racing)が9番手、初日トップのミカ・カリオ(Italtrans Racing Team)が10番手と続き、初日で2番手となった中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、大接戦の中で11番手でした。

Moto3クラスは、総合首位のダニー・ケント(LEOPARD Racing)が、サーキットベストを更新して、3戦ぶり今季3度目のPPを獲得。初日から好調な走りを見せたケントは、すべてのセッションを制し、予選ではセッション中盤に転倒を喫するも、2番手以下に0.519秒という大差をつける快走でした。

2番手には総合2位につけるエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が続き、ファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が4番手、総合5番手のエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)が5番手、今大会好調な走りを見せるアンドレア・ロカテリ(Gresini Racing Team Moto3)が6番手、ホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が8番手、ニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が9番手と、7台のHonda勢がトップ10に名前を連ねました。尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、セッション毎にタイムを上げるも23番手。決勝では追い上げのレースに挑みます。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)

「FP3の後、午後の予選では1分20秒700台か、1分20秒600台を期待していました。しかし、1分20秒300台を記録できたので、それ以上のアタックはしないことにしました。こういうときにアタックを続けると、転倒する可能性があるからです。ラップタイムには満足していますが、なによりも今日のペースとマシンの感触にとても満足しています。走るごとによくなっていると思います。しかし、明日の30周のレースは厳しいこともわかっています。ダニはこのサーキットはとても強いですし、ホルヘやバレンティーノも強いです。でも優勝争いをする心の準備はできています」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「力強いペースで走れているし、実りのあるプラクティスセッションとなりました。その後の予選もいい走りができたのでうれしいです。明日はフロントローからのスタートです。このサーキットで大事なことは、いいスタートを切ることです。ここでは、それが非常に大事なことになります。このサーキットはとても小さいので、フロントローからスタートできるということをなるべく利用したいし、トップグループで走れることを願っています。フロントタイヤの選択も重要です。本当にいい結果を出したいと思っています。マルクは僕より少しペースがいいですが、うまく走って、いいレースにしたいです」

■カル・クラッチロー(MotoGP 10番手)
「10番手に終わり残念でした。それと、ダニがアタックしているときに彼の邪魔をしてしまい、申し訳ない気持ちです。彼に気づかなかったし、本当にあっという間に近づいてきました。完全に僕のミスです。最終的にそれが彼のベストラップではなかったので安心しました。今日は、FP3で大きな転倒をしました。コーナーに少し速く入りすぎてしまい、リアブレーキをいつもより強く使った結果、投げ飛ばされてしまいました。この転倒で、ヒジとろっ骨に少しヒビが入りましたが、あまり痛みもないので大丈夫です。今日は全体的に難しい一日でした。今日の予選タイムは2013年とほとんど同じですが、それでも明日はトップ6で走れるペースがあると思います。グリップが落ちると少し苦戦しますが、明日はそれをうまくマネジメントしたいです」

■スコット・レディング(MotoGP 14番手)
「レースウイークを通してずっといいペースがありましたが、今回もQ2に進めず本当に残念でした。ここでは、いつもより少しいい走りができています。しかし、ソフトタイヤを使うライダーたちには、予選で対抗するのは難しいと思っていました。Q2に進出できなかったのは残念ですが、また一歩前進することができました。レースペースは悪くありません。1分22秒台前半を安定して出せているので、明日はいいスタートを切って、できるだけポジションを上げたいです」

■ジャック・ミラー(MotoGP 18番手)
「昨日から今日にかけて、中古タイヤを使ったときのペースがよくなりました。しかし、予選ではあまりいい走りができませんでした。マシンはうまく機能しています。快適に走っていますが、本当に難しいサーキットです。30周のレースはとても長く感じると思います。それでも大好きなサーキットの一つですし、ここはデビューの場所でもあります。そして、昨年の大会では優勝しました。自分にとっては特別なところですので、レースを楽しみたいと思います。オープンマシンのトップでフィニッシュするという目標も、手の届くところにあると思います。明日はいいスタートを切って、最初の5、6周はトラブルを避けて走らなければなりません」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 19番手)
「今日は少し前進することができたし、ハードタイヤでの走行もよくなりました。中古タイヤでもポジティブなタイムを出すことができました。そして予選セッションでも、さらに前進できると思いました。しかし、予選に向けて行ったセッティングが正しい方向ではなかったため、思ったようなタイムを出すことができませんでした。最終的に、昨年と同じような予選タイムしか出せず、少し残念です。幸いペースはいいので、いいスタートを切ることができれば、ポジションを上げることができると思います。30周あればなにが起きてもおかしくありません。そのため常に集中していなければなりません。このサーキットはオーバーテイクが最も難しいサーキットのうちの一つなので、全力を尽くさなければなりません」

■青山博一(MotoGP 22番手)
「今日もマシンのセットアップに集中しました。2日間かけて、いろいろなことに取り組みましたが、次々に問題が出てきてなかなか思うようにはいきませんでした。しかし、チームスタッフは、今までのアブラハムのコメントに加えて、僕が乗ってコメントしたことで、多くのデータを得るができて喜んでいました。正直、今回のレースだけでは、なかなかセットアップをまとめきれません。できる限りのことをして、後半戦に復帰するアブラハムに引き継ぎたいと思っています」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 23番手)
「昨日はいいスタートを切れましたが、午後の予選では、誤った方向にセットアップしてしまいました。今日は、全体的に感触をよくすることができたのですが、まだ快適ではありません。リアタイヤに問題があり、何度か危ない瞬間がありました。リヤのグリップをよくするためのアイディアがいくつかあるので、明日のウォームアップでトライしてみたいと思います。いい状態に仕上げて、明日の決勝は自信をもって挑みたいです」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 ポールポジション)
「最後の5周は新品タイヤを入れて、さらにタイムを更新しようと思っていました。でも(サンドロ)コルテセと(フランコ)モルビデリがいたので、彼らにマークされるかもしれないと思い、タイミングを待ちました。どうなるか心配でしたが、2度目のスティントでマークしたベストタイムを、だれも超えることはできませんでした。それでポールポジションを獲得できました。昨日は、それほど速さがありませんでしたが、チームがいい仕事をしてくれました。そして今日は、自分の弱点と長所を見つけることができて、それがラップタイムにつながりました。明日の目標は優勝です。大変なレースになると思うので最後まで集中したいです。もし逃げきれなければ、楽しいサーキットなので、ほかのライダーといいバトルをしたいです」

■ザビエル・シメオン(Moto2 2番手)
「午前中はいいペースがありましたし、予選もいいペースで速いタイムを出すことができました。マシンの感触はとてもいいです。表彰台争いはできると思いますが、タイムが接近しているのでどうなるかわかりません。明日は集中しなければなりません。ここ4、5レースは、いつも5番手、6番手争いをしてきました。明日は表彰台争いができるようにがんばります」。

■フランコ・モルビデリ(Moto2 3番手)
「一生懸命プッシュしました。その結果、かなりいいラップタイムを出すことができました。最後はコース上が混雑するので早めにアタックしました。その方が楽だったし、うまく周回できました。大事なのは連続ラップのペースですが、それも結構いいので明日が楽しみです」

■中上貴晶(Moto2 11番手)
「今日もタイムを短縮できたのですが、初日の1回目フリー走行からの伸び幅が思ったほどではなく、残念な結果になりました。1分24秒台に入れられたのはよかったと思います。最後のアタックでミスがなければ、もう少しタイムを上げられたと思います。しかし、トップグループとのタイム差は、それほど縮められなかったと思います。ベストタイムでは11番手という結果でしたが、アベレージはそれほど悪くないので、いいスタートを切って、少しでも上のポジションでフィニッシュしたいと思います」

■ダニー・ケント(Moto3 ポールポジション)
「ポールポジションを獲得できてうれしいです。あと1セット新品タイヤを準備していたので、最後の10分を転倒で走れなくしてしまい残念でした。走れば何カ所か改善できたと思います。今大会は、レースウイークを通じて強さがあるのでうれしいです。今日の転倒は、単純なものでした。リヤに新品タイヤを入れたことで、中古タイヤのフロントが押されてしまいました。結果的にほかのライダーを巻き込んでしまいました。幸いケガはありませんでした。明日は、いつものように優勝を目指してがんばります」

■エネア・バスティアニーニ(Moto3 2番手)
「今週はずっと苦戦していましたが、最終的にフロントの問題を解決することができて、いい走りをすることができました。明日はケントがとても速いと思いますが、彼についていけるようにがんばります。今回も集団の厳しいレースになると思います。タイヤにも厳しいレースになると思うので、タイヤのことも考えて走らなければなりません」

■ファビオ・クアルタラロ(Moto3 4番手)
「フロントローに並ぶのが目標でしたが、2列目に並べてよかったです。午前中に比べて、午後の予選は気温が上がり、難しいセッションになりました。また、多くのライダーがコース中盤で待っているので、難しい走行になりました。その中で、一人で1分27秒台を何回も出すことができたので、いいペースがあると思います。明日、ケントは逃げきる作戦だと思いますが、彼についていけるように、ベストを尽くします。彼と一緒に走れば自分のペースを約0.3秒上げられると思います」

■尾野弘樹(Moto3 23番手)
「セッションごとに着実にタイムは上げられたのですが、全体的にタイムが上がっても、ポジションは上げられませんでした。コースをしっかり攻略できていないので、まだ完全に攻める走りができません。フロントの安定性がないのも攻められない理由ですが、明日はスタートで少しでも前にでて、最後までしっかり走りたいと思います」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 冬の美浜町を楽しめるチャリティーイベント いろいろな乗り物に乗ったサンタクロースが愛知県の…
  2. 話題のニューモデルが集合! カワサキモータースジャパンは12月9日から10日の二日間、大阪…
  3. 【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】 カワサキ往年の名車、Z1をオマージュした新…
  4. ヤマハ発動機は、フロント二輪※1のオートマチックコミューター「TRICITY(トリシティ)1…
ページ上部へ戻る