DUCATI 最新モデル『SCRAMBLER』試乗インプレッション

走る悦びや自由な精神など、モーターサイクルの本質を体現することで、幅広い層のハートをつかんだ話題のドゥカティ「スクランブラー」の試乗インプレッションを、リアルな動画解説付きでモーターサイクルジャーナリストのケニー佐川氏がお伝えします。

今年6月の国内デビューと同時に絶好調のセールスを記録しているドゥカティのニューモデル「スクランブラー」。

かつて60〜70年代に流行した伝統的なスタイルイメージを継承しつつも、現代的な解釈によって生まれ変わったドゥカティのポスト・ヘリテージモデルである。

【DUCATI SCRAMBLER CLASSIC】
等身大で楽しめて見た目以上にスポーティ

スクランブラ—には4つのバリエーションモデルがあるが、今回試乗した「クラシック」は前後アルミフェンダーやスポークホイール、ヴィンテージ風シートなどを装備するなど、トラディショナル感を強調した仕様となっている。それでいて、クラシックな雰囲気の中にもLEDリングライトやショートマフラーなど、モダンなデザイン要素を随所に織り込んでいるのがドゥカティらしい。

エンジンはモンスター796系の空冷2バルブLツインがベース。最高出力は72psと控えめだが、中速トルクに厚く瞬発力のあるエンジンと乾燥重量で170kg台という軽量な車体のおかげで、スペック以上の速さを体感できる。Lツイン独特の脈動感が生み出す優れたトラクションフィールとストローク感のある前後サスペンション、専用開発のブロックタイヤによって荒れたアスファルト路面での走りはかなり得意。ちなみにタイヤのエッジ部分がスリック状になっているおかげで、深いバンク角でも安心して曲がっていけるのがいい。その気になれば、けっこうスポーティな走りもできてしまう。

ハンドリングは軽快かつ素直で、モンスターシリーズと比べても穏やかなフィーリング。フロント18インチと大きめで、スポークホイールということもあるだろう。取り回しや街乗りなどの低速域では「これで大型バイク?」と思うほど軽快だが、速度域が上がるほどしっとりとした落ち着きのあるハンドリングになる。

アップライトなポジションは視界も良好で疲れにくいし、スリムな車体と足着き性の良さは街乗りにも便利。尖りすぎないエンジンとほどほどのパワーが、気軽に乗り回すにはちょうどいい感じだ。

扱いやすい車体に気を良くして砂利のダートも走ってみたが、これがけっこう楽しめる。軽くリヤを流しつつカウンターを当ててみたり、とダートトラッカー的な遊びも簡単にできてしまう。思えば“スクランブラ—”とは、まだモトクロッサーなどがなかった時代、ロードモデルにダートや砂漠を走るための改造を施したのが発祥である。その意味で、現代に蘇ったスクランブラ—は名実ともに本物と言えるのでは。

見た目はファッションバイクのようだが、走ってみてあらためて正真正銘のスポーツバイクであることを実感。ディテールの質感の高さといい、ドゥカティが作るとこうなるという見本のような一台である。

【DUCATI SCRAMBLER(スクランブラー)】
コンセプトは「ポスト・ヘリテージ」。ライフスタイル、創造性と自由な表現を特徴として、楽しみと歓び、スリルを共有しつつ、特別を超えた存在を目指す。

▼【Webikeモトレポート】DUCATI SCRAMBLER(スクランブラー) 試乗インプレッション

【関連ニュース】
◆ドゥカティ・モーターホールディング、上半期の販売台数記録を更新
◆ドゥカティ、「スクランブラー」2015年年間販売目標500台を達成し、800台以上へ上方修正
◆ドゥカティ、第2回目となる「Scrambler You Are」ビデオコンテストを開催
◆ドゥカティ、ピレリとのコラボレーションモデル「SC-Rumble」を発表
◆ドゥカティ、スクランブラーコンセプトストア「Ducati Scrambler 原宿」をオープン

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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