[HONDA]MotoGP Rd.8 予選 マルケスが3戦ぶりにフロントローを獲得

第8戦オランダGPの予選は、今季最も厳しい戦いとなり、上位12台で競われるQ2は、ポールポジション(PP)から12番手までが0.609秒差という大接戦でした。その中で。マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、トップから0.259秒差の3番手につけて、3戦ぶりにフロントローを獲得しました。

過去2戦は、フリー走行、予選と、いいリズムで走ることができず、それが決勝レースに影響しました。今大会は、初日のフリー走行で2番手タイムをマーク。2日目に行われた3回目のセッションでは、決勝を想定したロングランを実施して6番手となるものの、4回目のフリー走行では、トップタイムを刻みました。予選では今季4度目のPP獲得に期待が膨らみましたが、わずかに及ばず。3番グリッドから決勝に挑むことになりました。

昨年は、予選で2番グリッドを獲得、ウエットからドライへと路面コンディションが変化した決勝では、どちらのコンディションでも快調にラップを刻んで優勝を果たしました。マルケスは路面状況を的確に判断し、マシン交換のタイミングも良好。ライダーのスキルの高さはもちろんのこと、チーム力で勝利を手にしました。今年も決勝日の天候は予測がつきません。ドライコンディションであれば厳しい戦いになることは必至。不安定なコンディションでも難しい戦いになりますが、そんなオランダGPでも、上り調子のマルケスはシーズン2勝目に挑みます。

初日にトップタイムをマークしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、厳しいアタック合戦の中で4番手につけました。手術を行った右前腕部は順調に回復しています。3位表彰台に立った前戦カタルニアGPよりも「いいリズムで乗れています」とコメントしていることからも、2戦連続の表彰台と、シーズン初優勝に期待が寄せられています。マルケスとともに、優勝候補の一角として名乗りを上げたペドロサ。Repsol Honda Teamには、今季初のダブル表彰台の獲得が期待されます。

初日5番手とまずまずのスタートを切ったカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、予選を7番手で終えましたが、アベレージはよく、トップグループで戦えるスピードでラップを刻みました。予選後には「フロントローでも4列目でも優勝のチャンスはあります」と、Q2の厳しい戦いを振り返っていました。

以下、スコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)はQ2に進出できずに16番グリッドが確定。Hondaのオープン車「RC213V-RS」で出場のユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が19番手、ルーキーのジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が20番手、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が22番手から、追い上げのレースに挑みます。

Moto2クラスは、ランキングトップのヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、2012年にマルケスが叩き出した1分38秒391をブレイクする1分36秒346マーク。2戦連続、今季3度目のPPを獲得しました。2番手にティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、3番手にサム・ロース(Speed Up Racing)と続き、ここまでが1分36秒台。以下、4番手以下は大接戦となり、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は10番手から今季ベストを狙います。

Moto3クラスは、ランキング2位につけるエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が2戦連続、今季2度目のPPを獲得しました。バスティアニーニの今季の成績は2位が3度。今大会は初優勝を目指します。ホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)は2戦連続のフロントローとなる2番手。フリー走行でトップタイムをマークした、ランキングトップのダニー・ケント(LEOPARD Racing)が4番手。以下、ファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が7番手、ランキング4位のエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)が9番手と、トップ10に5台のHonda勢が名を連ねました。初日の13番手から予選では22番手へとポジションを落とした尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、決勝では追い上げのレースに挑みます。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「予選では全員が限界で攻めていました。このサーキットは僕たちには難しいと思っていましたが、とても速く、スムーズに走るバレンティーノ(ロッシ、ヤマハ)やホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)に近いタイムが出せたのでうれしいです。まだ0.1秒か0.5秒ほど足りないので、厳しい戦いが予想されます。明日はできるだけ近づけるよう努力して、どうなるか様子を見たいです。特に相手がバレンティーノだと難しいレースになると思います」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 4番手)
「今日のコンディションは、マシンのセットアップを確認するのに役立ちました。ほとんどドライで走ることができたので、とてもラッキーでした。予選はタイムがとても接近している中での4番手なので、とてもうれしいです。カタルニアよりもいいグリッドですし、いい一日になりました。明日はいいスタートを切って、いいレースができるように願っています」

■カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
「3列目7番グリッドに終わり残念です。しかし、タイムは接近していますし、1列目でも4列目でも可能性はあると思います。7番手でしたが、全体的には満足しています。ユーズドタイヤで多く周回できました。特にFP4ではユーズドタイヤでいいスティントを走れたので、とても満足しています。明日のレースでそれが反映できることを願っています。目標はいいスタートを切って、エスパルガロ兄弟をすぐにパスし、トップ5入れるようにプッシュすることです。それができるペースがあると思います」

■スコット・レディング(MotoGP 16番手)
「今日はマシンの感触が少しよくなりました。コースに出るたびにラップタイムがよくなる、ポジティブな一日でした。ここ最近のレースは、2日目にラップタイムが上がらず、壁にぶつかっていました。Q2でいいポジションを手にすることはできませんでしたが、前進はできました。今回は1周のアタックでタイムを出せていなかったので、Q2へ進むのは厳しいと思っていました。とにかく、明日のレースに向けて安定性を向上させることに集中しました」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 19番手)
「ロングランではタイヤがうまく機能しましたが、予選では思うようにパフォーマンスを発揮できませんでした。最初のタイヤでいいタイムを出せたのですが、2本目は出せませんでした。全力を尽くし、Hondaのオープンクラスではトップでしたが、トップのライダーとはまだかなり離れていますし、19番グリッドでは喜べません。しかし、ここ数戦で初めて、ポジティブな部分が感じられました。新しいスイングアームは、ロングランでかなり安定して走れます。マシンの感触もとてもポジティブです。このサーキットは、Hondaのマシンに合うサーキットではないかもしれません。そのため、かなり後方のグリッドになってしまいました。しかし、明日の決勝とこれからのレースでは、いい戦いができると思います。正しいバランスを見つけられましたし、リアグリップをコントロールできるようにもなりました。おかげで明日は、いいレースができると思います」

■ジャック・ミラー(MotoGP 20番手)
「残念な結果ですが、決勝に向けては、いいレースペースがあるのでまずまず満足しています。実際、ラップタイムはそれほど悪くないと思います。マシンがどんどん快適になってきていますし、とても楽しかったです。感触も常によくなっていきますし、レースがとても楽しみです。今日は、周りのペースがとても速かったので、厳しい予選になりましたが、全体的には、とてもうまく機能しました。明日がとても楽しみです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 22番手)
「昨夜はメインで乗っているマシンの問題を解消するために、メカニックが遅くまでがんばってくれました。しかし、午前のフリー走行では、コーナーを2つ走ったところでまた問題が出てきました。そのため今日も、セカンドマシンだけで走ることになり、予定していた比較テストができませんでした。問題を解決するために、フリー走行の間にエンジンを変えることにしました。電気系の問題だと思ったのですが、エンジンが関係しているようでした。普通であれば、エンジンから問題が出ることはないので不思議です。4回目のフリー走行では、少し前進できました。ユーズドタイヤで安定して走れました。しかし、予選はうまくいきませんでした。1周目はよかったのですが、そのあとにいくつかミスをしてしまいました。ここまでは苦戦していますが、明日はこの状況が好転することを願っています」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 ポールポジション)
「データを確認して、どうしてこれほどいいタイムを出せたのかを確かめる必要があります。それほどすばらしいタイムでした。ティト(ラバト)がずっとトップタイムを出していましたし、僕も2本目のニュータイヤを使ったときに、完ぺきな走りができました。ポールポジションを獲得でき、とてもうれしいです。でも、もっと大事なのは明日の決勝です。ペースはいいですし、決勝に向けて準備ができていると思います。チームに感謝しています。TTサーキット・アッセンは天候が不安定ですが、とてもいいところなので、とにかくレースを楽しみたいです」

■ティト・ラバト(Moto2 2番手)
「今日は全力でプッシュしました。その結果、明日はフロントローからの決勝レースになりました。どうなるかとても楽しみです。雨が降るかどうか分かりませんが、100%の力を出してすばらしいレースにしたいです。今夜、もう少しマシンを改善させ、明日は全力で挑みます」

■サム・ロース(Moto2 3番手)
「だれもが新品のタイヤでいいタイムを出していました。自分もドライレースではいいペースがありますし、100%優勝争いに加われると思っています。ロングランでは強さがあるので、後ろにつければ、同じようなペースで走れるはずです。レースが楽しみです。決勝は中途半端なコンディションでなく、ドライかウエットか、どちらかになることを願っています。ドライであればもう少しウォームアップで前進する必要がありますが、ライバルとの差はそれほどありません」

■中上貴晶(Moto2 10番手)
「午前中のフリー走行で、フロントサスペンションをカタルニアGPまで使っていた仕様に戻して走ることにしました。それでフィーリングが良くなり、昨日よりは攻められるようになりました。しかし、トップグループのタイムが速くて、トップ3の1分36秒台には、正直、驚きました。それ以下はタイム差が本当にないので、明日はスタートを決めてできるだけポジションを上げたいです」

■エネア・バスティアニーニ(Moto3 ポールポジション)
「昨日はあまりうまくいかなかったので、今日のポールポジションはとてもうれしいです。今日はクルーチーフも、テレメトリーのエンジニアも、みんな一生懸命がんばり、マシンを正しい方向へ導きました。結果、いいセットアップを見つけられました。今はこのサーキットのすべてのセクションで、いい動きをしています。明日のレースはどうなるか分かりません。でも、カタルニアに続き、またポールポジションからレースに挑めるのはうれしいです」

■ホルヘ・ナバロ(Moto3 2番手)
「すべてのセッションで前進できましたし、とてもポジティブなレースウイークになりました。予選はうまくいくと思っていました。最初はかなり渋滞していて、もっと速く走れることが分かっていたので、フラストレーションがたまりました。最後はなんとかスペースを見つけ、だれにも邪魔をされずに周回できました。最後の周は全力でプッシュしましたし、2番グリッドを獲得できてうれしいです。明日に向けていいペースがあり、マシンは快適です。目標はいいスタートを切って、いいレースをして、経験を積むことです」

■ダニー・ケント(Moto3 4番手)
「フリー走行では、すべてトップタイムだったので少し残念です。でもフリー、予選と、とても強く安定しているので、気持ちはポジティブです。明日のレースに向けて、準備は整っています。明日はポイントを獲得したいです。ル・マン・サーキットで行われた第5戦フランスGPでも、後方からスタートして前のグループに追いつけました。明日もいいレースをする自信があります。タイヤの消耗に関しても、特に問題はないです」

■尾野弘樹(Moto3 22番手)
「午前のフリー走行でセッティングを変更したところ、間違った方向に進んで、タイムを上げられませんでした。予選では、セッティングを元に戻して挑みましたが、うまく攻められませんでした。特に高速セクションでついていけず、結果的にコーナーの進入が速くなりすぎて……という悪循環でした。明日は少しでもポジションを上げられるようにがんばります」

関連記事

編集部おすすめ

  1. スズキは、10月27日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催(一般公開は10月28日から)…
  2. 女性向けオートバイ雑誌「Lady's Bike(レディスバイク)」が、9月16日~17日に開…
  3. 名車はどんな音を奏でるのか?ヤングマシンDVDアーカイブより、気になる名車のサウンド動画を抜…
  4. ライディング・スクール「KRS」の校長でモータージャーナリストの柏秀樹氏が主催するセローミー…
ページ上部へ戻る