[HONDA]MotoGP Rd.8 フリー走行 Repsol Honda Teamの2人が好スタートを切る

オランダGPのフリー走行は、Repsol Honda Teamが好スタートを切りました。右前腕部の手術のためシーズン序盤の3レースを欠場。第5戦フランスGPから復帰して4戦目を迎えるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、今季初のトップタイムで初日を終えました。午前中1回目の走行は、トップタイムをマークしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)から1秒差以内に11台という接戦の中で3番手。午後の走行では1分33秒台の好タイムで連続ラップを刻み、好感触で初日を終えました。

会場のアッセンは不安定な天候になることが多く、この日も午前中は、雲の多い天候となりました。しかし、午後になって青空が広がり、気温も24℃まで上昇しました。トップタイムをマークしたペドロサは、「ドライコンディションを有効に使いたい」と語っていましたが、天候に恵まれたことでセットアップも順調に進み、昨年の大会でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がマークしたサーキットベストタイムをブレイクしました。2日目の予選では、今季初のポールポジション獲得の期待が膨らみます。

2年連続チャンピオンのマルケスは、1回目の走行で2番手タイムマークすると、2回目の走行ではセッション開始から好ラップを刻み、1分33秒から34秒台のハイペースで周回しました。セッション終盤にペドロサに首位を譲りましたが、マルケスも好調なスタートを切りました。今年は不運なレースが多く、7戦を終えて総合5位。タイトル争いは厳しい状況となっていますが、逆転に向けて今大会から反撃を開始する意気込み。今季初のRepsol Honda Teamの1-2スタートに、チームのムードも上々でした。

過去3戦連続で転倒リタイアに終わっているカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、トップのペドロサから0.284秒差の5番手。悪い流れにストップを掛けたいクラッチローにとっては、まずまずのスタートとなりました。前戦カタルニアGPで今季ベストリザルトの7位フィニッシュのスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、1回目の走行で17番手、2回目の走行で14番手とやや苦戦しましたが、2日目はタイム短縮とポジションアップに挑みます。

Hondaのオープン車「RC213V-RS」勢は、スーパーバイク世界選手権時代に優勝経験のあるユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が17番手、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が18番手、ルーキーのジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が19番手と僅差で続きました。

Moto2クラスは、前戦カタルニアGPで今季2勝目を挙げて総合首位をキープするのヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)がトップタイムをマーク。2番手にシモーネ・コルシ(Athina Forward Racing)、3番手に総合3位のサム・ロース(Speed Up Racing)と続きました。以下、トップから1秒差以内に14台という接戦になり、総合2位のティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が8番手。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は15番手。アズラン・シャー・カマルザマン(IDEMITSU Honda Team Asia)は20番手。IDEMITSU Honda Team Asiaの2人は、共に2日目のタイム短縮とポジションアップに挑みます。

Moto3クラスは、今季4勝を挙げて総合首位のダニー・ケント(LEOPARD Racing)がトップタイムをマーク。以下、Honda勢は、ホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が3番手、ファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が4番手。ニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が6番手、エフレン・バスケス(LEOPARD Racing)が7番手、ジョン・マクフィー(SaxoPrint RTG)が8番手、総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が9番手と、トップ10に7台のHonda勢が名前を連ねました。アッセン初走行となる尾野弘樹(LEOPARD Racing)はコース攻略にやや手間取りましたが、2回目の走行では13番手と、まずまずのスタートを切りました。

コメント
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)

「今日はいいスタートを切ることができました。アッセンの天候はいつも予測不可能なので、ドライコンディションになったときに、アドバンテージを得たいと思っていました。両セッションともにドライになった1日目は、タイヤやマシンのセットアップを試すことは大事なことでした。マフラーを比べたり、セットアップに取り組んだりしましたが、いいスタートを切ることができました。明日の目標は、引き続き、この調子でがんばることです」

■マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「今日はかなりうまくいきいました。ユーズドタイヤで、いいペースで走ることができ、いつも通りのフリープラクティスセッションを行うことができました。そして、楽しんで走ることができました。全力でセットアップに取り組み、前進しなければなりませんが、今日の進展には満足しています。このサーキットでは、ホルヘ(ロレンソ)とバレンティーノ(ロッシ)がもっと速いと思っていましたが、ダニ(ペドロサ)がファステストで、僕が2番手になり、チームのためにもいい結果になりました。でも、まだフリー走行が終わったばかりなので、引き続き、前進できるようにがんばらなければなりません。バレンティーノは特に力強いペースがあると思います」

■カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
「全体的に今日の仕事には満足していますが、とても不思議な一日でした。最初のセッションはずっと中古タイヤを使って走りました。みんなが新品タイヤにスイッチしたとき、少し難しそうにしていましたが、僕はいいラップタイムを出せると感じましたし、その通りになりました。全体的にはとても満足できる一日でした。Hondaが試してほしいと言ってきたことを、いくつか試しました。そのため最初のセッションでは、ペースが少し遅くなりました。明日は自分たちの仕事に集中してプッシュします。そして、Hondaの力にもなりたいと思っています。僕たちを信用して大事なインフォメーションを得ようとしてくれたのはうれしいことでした」

■スコット・レディング(MotoGP 14番手)
「マシンの感触がとてもよかったのに、ラップタイムにそれが反映されず、上位に入ることができませんでした。その理由がよくわかりません。ラップタイムもいいと感じたのに、思ったほどではありませんでした。何箇所かのコーナーで少しチャタリングがありました。でもそれが理由ではありませんし、どこも感触は悪くありませんでした。第1セクターでかなりタイムをロスしているので、明日はこの部分を改善したいです」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 17番手)
「今日は新しいスイングアームを使って走りました。午前中の最初のセッションでは新旧のスイングアームを試しましたが、新しいスイングアームの感触はとてもポジティブなもので、ポテンシャルを感じました。一日で奇跡を起こすことはできません。しかし、第一印象はポジティブでしたし、安定性と自信がつきました。コーナーエントリーのグリップも最高です。午後のセッションでは、前進することができましたし、安定して周回することができました。マシンは乗りやすくなりましたし、高速コーナーで一段と快適に走れました。ほかのライダーについていけたので、自分たちのポジションを理解するのに役に立ちました」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 18番手)
「アッセンにはいい思い出があります。このサーキットは歴史があってすばらしいところです。でも今日はポジティブな一日にはなりませんでした。午前中はテクニカルな問題がいくつかあり、最後のスティントを走れませんでした。チームは一生懸命仕事をしていますが、解決策を見つけることができなかったので、午後はセカンドマシンで走りました。電気系のエンジニアが問題を解決するために一日費やすことになりました。2回目のセッションでラップタイムを上げることができましたが、感触とリズムは完ぺきではありません。2コーナーでかなりタイムを落としているので、明日も引き続き前進できるように努力します」

■ジャック・ミラー(MotoGP 19番手)
「午前中はいいセッションになりました。でも午後は、午前中のように自信を持って走れませんでした。前進できなかったのは本当に残念です。ですので、あまり満足はしていません。でも明日に向けてアイディアはあります。いくつかテストして、1回目フリー走行での自信を取り戻したいと思っています。明日の予選が楽しみです。レースへ向けてなるべくいいポジションを獲得できることを願っています」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 1番手)
「今日の結果は、モチベーションを上げるのに十分でした。カタルニアのときと同じように、プラクティスセッションからいい走りができたので、レースに向けて、できるだけ準備を整えたいと思いました。今日はいい仕事ができたと思います。そしてトップタイムを出せました。ハードタイヤでも速かったし、ソフトタイヤではタイムを更新できました。アッセンは楽なサーキットではありません。もし、ウエットコンディションになってもチームがいいマシンを準備してくれると信じています。とにかく落ち着いて、コースに慣れるだけです」

■シモーネ・コルシ(Moto2 2番手)
「今日の2番手ポジションはいい結果です。とてもうれしいです。マシンの感触は悪くありません。最後はリアにソフトタイヤを使い、だいぶよくなりました。明日はドライコンディションになることを願っています。明日は今日と同様に予選でソフトタイヤを使いたいです」

■サム・ロース(Moto2 3番手)
「とてもフィーリングがよくて、3番手タイムを出すこともできました。レースではソフトタイヤを使うことになると思い、午後のセッションはソフトタイヤを温存しました。いいところまで来ていると思いますし、リズムもいいです。最初のセクションでまだ足りない部分がありますが、ほかの部分は悪くありません。これをなんとかすればとてもいいところまで行くと思います。明日が楽しみです。明日の天候がどうなるか様子を見なければなりませんが、大好きなこのサーキットに来ることができてうれしいです。僕はイギリス人なので、雨の中で走るのは普通のことです。雨になったら速いと思いますし、楽しんで走れると思います。でもドライでレースがしたいですし、ファンにとってもドライの方がいいと思います」

■ティト・ラバト(Moto2 8番手)
「最初からハードタイヤだけで走るつもりでした。そして、レースに向けてマシンやタイヤのパフォーマンスについていろいろ理解することができました。ソフトタイヤでは大きなマージンがあることはわかっています。今日のカギはレースへ向けてインフォメーションを得ることでした。チャタリングに苦戦しましたが、理由もわかっているので、もっと前進できると思います」

■中上貴晶(Moto2 15番手)
「前回のカタルニアGP後のテストの状態でスタートしました。まずまずの状態で、特にリアのフィーリングは、これまでよりよくなったと思います。しかし、フロントのフィーリングがいまひとつ決まりません。ブレーキングからクリップまでの接地感がないので、ハードにブレーキをかける前半から中盤までのセクションでロスしていると思います。今回は新しいフロントサスペンションを使っています。そのセッティングを明日も進めます」

■ダニー・ケント(Moto3 1番手)
「とてもいいスタートになりました。ポジションはともかく、マシンの感触がとてもよかったです。マシンはまだ改善の余地があるので、まだ限界には達していません。それでも昨年のラップレコードを上回っているので、とてもポジティブだと思います。今日の仕事にとても満足しています。すべて予定通りに行きました。いいスタートを切ることができました。明日の予選へ向けて準備を整えなければなりません」

■ホルヘ・ナバロ(Moto3 3番手)
「とてもいい日になりました。初めてのサーキットでしたがすぐに慣れました。最初のフリー走行ではコースを学ぶことに時間を費やしました。そして次のフリー走行では中古タイヤを使ってマシンのセットアップに取り組みました。いいタイムが出せましたし、いいペースをつかめました。新品タイヤでもいいタイムを出せたので、今日の仕事に満足しています。マシンはとてもよく機能しています。6速で時速200km以上が出る最後の高速コーナーでもう少しセッティングを合わせる必要があります。レースウイークが進むにつれて、もっとタイムがよくなることを願っています」

■ファビオ・クアルタラロ(Moto3 4番手)
「もっと速く走るためには、自分のラインを改善する必要があります。とても好きなレイアウトなので、がんばって学んでいこうと思います。特に高速コーナーの走り方を学ばなければなりません。午前中は気温が低く難しかったのですが、午後はだいぶうまく走れました。(ダニー)ケントがとてもいいラップタイムを出しています。彼についていくのは難しいと思いますが、がんばります」

■尾野弘樹(Moto3 13番手)
「初めて走るサーキットなので、午前中はだれにもついていけず、ひとりで走ることが多くなり、タイムも出せませんでした。午後になって、やっとリズムある走りになって、ペースの速い選手についていけました。トップのダニー(ケント)のタイムは全く見えませんが、明日は、少しでもトップとの差を縮めて、3列目までには並びたいです」

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