[HONDA]MotoGP Rd.8 オランダGP プレビュー

第8戦オランダGPが、6月25日(木)〜27日(土)までの3日間、オランダ北東部に位置するTTサーキット・アッセンで開催されます。アッセンで開催されるオランダGPは、グランプリで最も長い歴史と伝統を誇り、1949年の第1回大会から休むことなく開催されてきました。

グランプリの歴史の中で、同一サーキットで連続開催されてきたのはここだけであり、今年で67度目の開催となります。またオランダGPは、6月最終週の土曜日に開催されてきましたが、その伝統は現在も続いています。

その長い歴史の中で、サーキットは数々の変遷をたどってきました。グランプリが開催された当初は、公道を使用する16.536kmのロングコースでしたが、その後はマシンやタイヤの進化に合わせ、何度もコースが改修されてきました。2006年には、大幅なコース改修が行われ、長らく活躍した5.997kmのコースは、4.555kmへと短縮。コーナーの数は23から18に変更されました。

5.997kmの旧コースは、高速コーナーが連続するレイアウトで、個性が際立つサーキットとして選手たちから愛されていました。現在は、時代のニーズに合わせた近代的なコースへと変化しましたが、フィリップアイランド(オーストラリアGP)、シルバーストーン(イギリスGP)、ムジェロ(イタリアGP)に匹敵する高速サーキットであり、現在でも選手たちに人気です。また、パッシングポイントが多いことから、毎年、熱いバトルが繰り広げられます。

アッセンは、天候が変わりやすいことで知られており、目まぐるしく変化する天候は“ダッチウェザー”と呼ばれています。そのため、ドライコンディションのもとでは、着実にセットアップを進めることが必要となるサーキットで、チームと選手には集中力が要求されます。

シーズン7戦を終えて、総合5位と苦戦を強いられているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、得意とするアッセンからの巻き返しに闘志を燃やしています。125cc時代の2010年に優勝。Moto2クラスでは、11年、12年と2年連続で優勝。MotoGPクラスでは、デビューした13年に2位、昨年の大会では“フラッグ・トゥ・フラッグ”の難しいレースを制し、3クラス制覇を達成しました。今年はMotoGPクラスでは2年連続、アッセンでは5度目の優勝を目指します。

右前腕部の腕上がりの手術から復帰して4戦目を迎えるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2戦連続の表彰台と、今季初優勝を目指します。復帰戦となった第5戦フランスGPでは、転倒再スタートで16位という結果でしたが、次のイタリアGPでは表彰台にあと一歩となる4位。前戦カタルニアGPでは3位になり、シーズン初表彰台を獲得しました。昨年の大会では不安定な天候のもとで行われた決勝レースで3位。今大会はマルケスとともに、今季初、Repsol Honda Teamの2人によるダブル表彰台を目指します。

過去3戦、転倒が続いているカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、悪い流れに終止符を打ち、巻き返しに挑みます。フリー走行と予選では、表彰台争いに確実に加われる走りを披露しているだけに、今大会は、それを結果につなげる意気込みです。前戦カタルニアGPで、今季ベストの7位でフィニッシュしたスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、さらに上位を目指します。

Hondaのオープン車「RC213V-RS」で出場する、ルーキーのジャック・ミラー(CWM LCR Honda)は、前戦カタルニアGPで今季ベストの11位でフィニッシュ。今大会は、初のシングルフィニッシュを目指します。ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)は、過去にアッセンで優勝経験があり、得意とするコース。ここ2戦はリタイアを喫していますが、今大会はシーズンベストリザルトを狙います。過去3戦、ポイントを獲得して調子を上げているユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)にとっても、アッセンはスーパーバイク世界選手権時代に経験のあるサーキット。彼もベストリザルトを目指します。

カタルニアGPで転倒して左足の甲を骨折したカレル・アブラハム(AB Motoracing)は、今大会、欠場することになりました。

Moto2クラスは、ヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、第2戦アメリカズGPから6戦連続で表彰台に立ち、2位以下に大きなリードを築いています。前戦カタルニアGPでは今季2勝目。「今大会も優勝を狙います」と、気合満点で挑みます。

総合2位につけるディフェンディングチャンピオンのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、40点差でザルコを追います。これまで、オランダGPでは表彰台に立ったことがありません。ラバトにとっては厳しい戦いが予想されますが、アッセンでの初表彰台を目標に全力で挑みます。

総合3位のサム・ロース(Speed Up Racing)も、3戦連続の4位というリザルトに終止符を打ち、今季3度目の表彰台、今季2勝目を狙います。

昨年の予選は、不安定な天候にもかかわらず、1秒差以内に15台という接戦となりました。その中で5番手につけた中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が今季ベストを狙います。チームメートのアズラン・シャー・カマルザマンも、今季2度目のポイント獲得に挑みます。

Moto3クラスは、前戦カタルニアGPで今季4勝目を挙げて、2位に51点差をつけるダニー・ケント(LEOPARD Racing)が、2連勝と今季5勝目を狙います。12年の大会では、キャリア初の表彰台を獲得しました。思い出深いサーキットで、初優勝を狙います。総合2位につけるエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)もアッセンでの初表彰台、そして初優勝を狙います。

総合4位のエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)は、前戦カタルニアGPで今季3度目の表彰台を獲得。第5戦フランスGPと第6戦イタリアGPにおいて、2戦連続となる転倒リタイアを喫していたバスケスは、その流れに終止符を打ちました。前戦カタルニアGPで転倒リタイアの尾野弘樹にとって、今大会は初体験のサーキットですが、第7戦以来のポイントを獲得する意気込みです。

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