[HONDA]SBK Rd.8 ギュントーリとファン・デル・マークが、ともにポイントを獲得

第8戦イタリア・リミニ大会が、6月19日(金)〜21日(日)の3日間、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催されました。今大会は、イタリアのスナック菓子メーカーでPata Honda World Superbike Teamのメインスポンサーである「PATA」が冠スポンサーを務めました。

ミサノ・サーキットでは、1992年を除き1991年から2012年まで「サンマリノ大会」が行われてきました。13年は同大会がカレンダーから消滅しましたが、昨年は「イタリア・ミサノ大会」として2年ぶりに復活。今年は「イタリア・リミニ大会」として開催されました。

ミサノ・サーキットは、07年に大幅なコース改修が行われました。それまでの左回りを右回りに変更、1周4.226kmと長さも延長しました。右コーナー6、左コーナー10。最大ストレートは510mですが、バリエーションに富んだコーナーが連続します。リズム感にあふれ、勝負どころの多いサーキットとして選手たちには好評です。

今年はコースの路面が全面改修されて、フリー走行、予選とラップタイムが更新されました。また、3日間を通じて天候に恵まれ、ファンにとっても選手にとっても絶好のコンディションの中で行われました。

前戦ポルトガル大会で5位と6位。上り調子で今大会を迎えたシルバン・ギュントーリ(Pata Honda World Superbike Team)は、「ポルティマオのレース後のテストで、いくつか新しいことを試し、レースペースを改善できたと思います。ミサノは大好きなサーキットですし、今季初表彰台を目指したいです」と気合満点。チームメートのマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Superbike Team)も、「ポルトガルは9位と5位でしたし、調子は上向いています。シーズン序盤のようにトップグループのライダーたちにチャレンジできるようなレースをしたいです」と意気込んでいました。

しかし、初日は走っているときの好フィーリングとラップタイムがかみ合わず、総合11番手。2日目のフリー走行でも着実にタイムを更新しましたが、ライバル勢たちほどタイムを更新できずに10番手でした。それでもSP2へダイレクトに進出し、予選用タイヤでのアタックでは9番グリッドを獲得しました。予選を終えたギュントーリは、「フリー走行に比べて予選用タイヤで思うようにタイムを出せませんでしたが、全体的に状態は悪くなかったです」と、3列目グリッドから追い上げのレースに闘志を燃やしていました。

ファン・デル・マークは、初日のフリー走行で転倒を喫して17番手と大きく出遅れました。その影響で2日目もタイムをそれほど更新できず17番手と苦戦。SP1では、SP2進出を狙いましたが、思うようにタイムを伸ばせず15番グリッドが確定しました。

前戦ポルトガル大会のあとに行ったテストの成果を思うように発揮できなかったPata Honda World Superbike Teamの2人。決勝レースでも、厳しい戦いを強いられることになりました。スターティンググリッドがよくなかったこともあり、序盤の混戦の中で上位陣との間にリードを広げられました。それでも、第1レース、第2レースともに粘り強い走りで、ギュントーリとファン・デル・マークはそれぞれポイントを獲得しました。

第1レースは、ファン・デル・マークはチームメートのギュントーリをパスしますが、終盤にペースを落とし、ギュントーリが9位でフィニッシュ。約2秒遅れてファン・デル・マークが10位でチェッカーを受けました。第2レースは最終ラップまで、アイルトン・バドビーニ(BMW)とPata Honda World Superbike Teamの2人がし烈な戦いを繰り広げ、ギュントーリが9位、ファン・デル・マークが10位でバドビーニに先着しました。

これでギュントーリは総合6位をキープ。ファン・デル・マークも総合8位をキープしました。しかし、ランキング上位を目指すHonda勢としては、次戦アメリカ大会で、トップグループとの差を縮める意気込みです。

スーパースポーツ世界選手権は、前戦ポルトガル大会から「Core” Motorsport Thailand Honda」に移籍したパトリック・ジェイコブセンが、予選3番手から2位でフィニッシュしました。序盤は、ジュール・クルーゼル(MVアグスタ)、ロレンツォ・ザネッティ(MVアグスタ)とトップグループを形成しました。その集団からクルーゼルがペースを上げてリードを広げます。ヤコブセンも追撃しましたが逆転は果たせず、2位でフィニッシュしました。優勝は逃しましたが、これでジェイコブセンは、Hondaチームに移籍して2戦連続で表彰台を獲得しました。

以下、ジノ・レイ(CIA Landlords Insurance Honda)が4位。リカルド・ルッソ(CIA Landlords Insurance Honda)が今季ベストタイの8位。マーチン・カルデナス(CIA Landlords Insurance Honda)が10位でチェッカーを受けました。カイル・スミス(PATA Honda World Supersport Team)は、予選11番手からリタイアとなりました。

スーパースポーツ世界選手権は、次戦アメリカラウンドがカレンダーに組み込まれておりません。次戦マレーシア大会まで1カ月以上のインターバルとなったため、残りのレースは4戦となりました。

コメント
■シルバン・ギュントーリ(スーパーバイク 9位/9位)

「今日は両方のレースで一生懸命戦いました。ピットボードの表示は常に+0で、後方にいる選手、みんなに追い上げられてしまいました。第1レースのタイヤは、気温が低かったこともありすばらしい状態でした。第2レースでは、さらに安定していましたが、前のライダーたちに比べるとペースは十分ではありませんでした。今日は全力を尽くし、両方のレースでバトルに勝ちました。次のレースまで少し時間があるので、シーズン後半へ向けて違うプランや戦略を立てたいと思います。しかし、まだペースが足りないので改善する方法を見つける必要があります」

■マイケル・ファン・デル・マーク(スーパーバイク 10位/10位)
「第1レースはとてもいいスタートを切ることができましたし、ポジションをいくつか上げることができました。感触もよく、かなり速さがあり、前のライダーたちとのギャップを縮めていくことができました。そして、シルバン(ギュントーリ)をパスしたのですが、そのあと問題が出てしまいました。今シーズンはこのようなことが頻繁に起きています。最後はシルバンのすぐ後ろの10位でフィニッシュしました。とても残念でした。第2レースもいいスタートを切ることができましたが、スタートからグリップが足りず、ラップタイムを維持するのが厳しい状態でした。最後の数周でシルバンとのギャップを縮めることができました。彼と(アイルトン)バドビーニとはいいバトルができました。シルバンがバドビーニをパスし、僕は彼についていきました。最終ラップでアタックしたかったのですが、抜くことはできませんでした。2人とも同じようなラップタイムなので、今の時点ではベストを尽くした結果だと思います」

■パトリック・ジェイコブセン(スーパースポーツ 2位)
「今回のレースで大きく前進できたと思うのですが、クルーゼルには大きなリードを許してしまいました。しかし、マシンの状態はよかったし、すべてがうまく機能していました。次のレースに向けて、さらに前進できるように取り組まなければなりません。このサーキットでは、レース終盤にいつも腕上がりに苦しんでいましたが、今年のマシンはいつもに比べて状況はよかったと思います。次のレースでは、さらに強くなって戻ってきたいと思います」

■ジノ・レイ(スーパースポーツ 4位)
「残念なレースでした。予選の結果より今日の4位はよかったので、トップ3には入りたかったです。フロントの感触がよくなるように前日からセッティングを変えました。ウォームアップではよかったのですが、気温が上がったレースでは危ない瞬間が何度かありました。序盤に2、3人のライダーにパスされ、そのあと抜き返しましたが、トップのライダーたちとのギャップは広がりすぎていました。一生懸命プッシュして、何度か転倒しそうになったので、後ろのライダーを抑えることに決めました。トップ3とバトルがしたかったです。自分にはそのくらいの力があると思うので、引き続きがんばりたいです」

■カイル・スミス(スーパースポーツ リタイア)
「あまり話すことはありません。サイティングラップでテクニカルな問題がありました。ピットに戻って見てもらうこともできたのですが、マーシャルに止められてしまいました。昨日の予選でのミスの埋め合わせをするつもりだったので本当に残念です。しかし、こうしたことはたまに起きるものです。マレーシアでは強くなって戻ってきたいです。セパンは行ったことがありませんが、とても楽しみです」

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