[YAMAHA]MotoGP Rd.7 決勝 ロレンソが4戦連続の優勝、ロッシは2位で7戦連続表彰台!

■大会名称:第7戦カタルニアGP
■開催日:2015年6月14日(日)決勝結果
■開催地:カタルニア/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度
■路面温度:49度
■PP:A・エスパルガロ(1分40秒546/スズキ)
■FL:M・マルケス(1分42秒219/ホンダ)

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソが、母国ファンの目の前で自己新記録となる4戦連続優勝を達成した。前回のムジェロ同様、終始レースをリードしてスタート・トゥ・フィニッシュ。これで連続103ラップにわたってトップをキープしたことになり、MotoGPクラスの記録を更新した。ロレンソのチームメイトのV・ロッシも滑りやすい路面で果敢な走りを見せて2位を獲得。チームにとっては完璧なレース展開で、ヤマハの1-2フィニッシュを達成した。

ロレンソは予選3位の位置から絶好のスタートを切ってホールショット。くらいつくM・マルケス(ホンダ)を振り払おうとペースを上げるが、なかなかリードを広げることができない。後方からプレッシャーを受けながらもスムーズで安定した走りをキープし続けたことが功を奏したか、マルケスが第10コーナーでミス。危うくロレンソのテールに接触しそうになりながら転倒して戦列を離れた。これで単独走行となり、開けた視界のなかでレースを自在に操りながら、2位で追ってくるロッシとの距離を拡大していった。この差を完璧に守り切り、最終的には0.855秒離してロレンソは真っ先にゴール。表彰式ではヤマハ発動機株式会社の柳弘之代表取締役社長に伴われ表彰台の真ん中に立った。

一方のロッシは、スタートはうまくいったものの第1コーナー進入時点で7番手。ここから上位を目指して挽回を開始し、オープニングラップ終了までにA・エスパルガロ(スズキ)とB・スミスをパス。さらにP・エスパルガロをとらえて4位。4周目にはA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をパスして3位に浮上した。マルケスの転倒によりロッシは自動的に2位に上がり、1.5秒前のロレンソを全力で追って行く。体を伏せて懸命に追い上げたロッシは、レース終盤までにその差を1秒近くまで短縮したが、わずかに届かなかった。しかし、3位のD・ペドロサ(ホンダ)には18.570秒もの大差をつけて2位とし、開幕から7戦連続で表彰台を獲得した。25ポイントを獲得したロレンソは合計137ポイントでランキング2位をキープ。ロッシは20ポイントを加算して合計138ポイント。1ポイント差でトップを守っている。

チームは、月曜日にカタルニアで公式テストに参加。そのあとアラゴンへ移動してプライベート・テストを行う。次回はアッセンTTサーキットで土曜日に開催されるオランダGP。

スミスが5位獲得

Monster Yamaha Tech 3のB・スミスが今季自己最高タイの5位を獲得。グリッド8位から全25ラップの決勝に臨み、絶好のスタートを切って6位で第1コーナーに進入。すぐさまペースをつかんで好タイムを記録しながら、もう一台パスして5位に浮上した。周回が進むうちにA・イアンノーネ(ドゥカティ)が追いつき、18ラップまでは抑えていたが、最終的には振り切られて6位へ後退。それでも安定してプッシュし続け、残り5ラップでは5位のポジションを確保してそのままチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントでは、5位のマルケスに1ポイント差まで迫る6位。

スミスのチームメイトのP・エスパルガロはレース序盤で転倒リタイアという結果となった。グリッド11位から絶好のスタートを切り、オープングラップで7台もパスして4位へ浮上。さらに好調なリズムで集団のトップを目指していったが、4ラップ目、スミス、D・ペドロサとバトルを展開中に転倒。そのままリタイアとなった。

ブラドルがオープンクラスでトップ獲得!

Athina Forward YamahaのS・ブラドルが8位でチェッカー。オープンクラスではトップに輝き、貴重な8ポイントを獲得した。

ブラドルはグリッド5列目からスタート。徐々に追い上げて10位となり、ついにはペトルッチとのバトルに加わった。ペトルッチをパスしたあとも最後までプッシュし続け、8位でチェッカーを受けた。

一方のL・バズも好レースを展開。13位を獲得し、またもトップ15入りを果たした。シリーズポイントではオープンクラスのライバル、H・バルベラ(ドゥカティ)との差を縮小し、3ポイント差まで迫っている。

明日は同サーキットでテストに臨む。

コメント
【Movistar Yamaha MotoGP】
■J・ロレンソ選手談(優勝)
「今シーズンのなかでもかなりハードなレース。でもカタール、オースティン、アルゼンチンはもっと苦しかった。ただし、今日の最後の10ラップは今までの経験のなかでも最もハードで緊張感のある周回だったと思う。昨日と比べて路面温度が非常に高くグリップも不足する状況のなか、絶好調の速さで追ってくるバレンティーノを抑え切って優勝できたことには満足しているんだ。マシンは昨日のほうが少し良くて、今日は1分41秒を出すことができなかった。バレンティーノはその反対で、決勝日にはたいてい、非常にハイレベルな走りをする。彼が追い上げてきてその差が2.0秒から1.4秒になったときには、負けてしまうのではないかと本当に不安になったよ。すでにタイヤを消耗してマシンの挙動が激しくなっていた最後の10ラップで、プッシュし、リスクをかけなければならなかったんだ。昨日のプラクティスのあと、楽な勝利はあり得ないと予想したが、最終的には2位以下に思っていた以上の差をつけることができた。最後までリズムをキープし、集中を切らさなかった。チームのみんなの努力に心から感謝している。彼らにとっての4連勝に祝福を!」

■V・ロッシ選手談(2位)
「長いレースキャリアの間、僕は常に20ポイントを獲得したレースは良いレースだと考えてきたんだ。このところ3戦にわたって苦しいレースが続き、ホルヘが優勝するのに僕が3位というのはどうしても気に入らなかった。でも今回は2位で続くことができたので評価できる一戦になったと思うし、ウイークを通してエンジョイできたことはとても良かった。今回は金曜日の時点でマシンのセッティングとバランスをつかむことができたので、あとは僕がより強さを発揮できる決勝に向けて作業に取り組んだ。レースは、序盤のパスも順調でスピードもあったが、それではまだ不十分だった。だから2位に上がったときにはホルヘはすでに1.5秒も離れていた。これは非常に残念。僕はブレーキングが絶好調だったし、ペース自体もホルヘに匹敵するものだったから、バトルになればかなり強さを発揮できたはずだったので残念。それでも、また一歩前進することができたので、これからも同様に仕事に取り組み、予選でもっと前へいけるように努力していきたい。ここで鍵を握るのがタイヤのルール。予選はたいていホルヘのほうが良くて、彼と僕の間にはエキストラソフトのタイヤを履いた大勢のライダーが入ってしまうんだ。昨日もトップ5に入るポテンシャルはあったのだからとても悔しかった。でもそれが逆に次に向けてのモチベーションにもなっているんだ」

■M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「素晴らしい結果。ウイークのスタートから目指してきたことを達成できた。レースは我々の期待と希望通りに展開。そのために懸命に仕事に取り組み準備を整え、考え得る最高の結果を追求してきたのだ。これでチームにとっては今季4回目となるダブル表彰台。ホルヘにとっては連続4回目の優勝だ。レース自体は非常に厳しいもので、転倒車も多く、最終ラップまで緊張した戦いが続いた。ふたりとも勝ちたかったに違いなく、そのことは彼らのパフォーマンスからも明らかだった。ホルヘのライディングはオープニングから非常にスムーズで、絶好のコンディションにあることがわかる。バレンティーノもそのスキルと能力を存分に発揮し、グリッド後方から2位まで上がるという快挙を成し遂げた。彼らの努力に感謝する。そしてチームのハードワークがあったからこそ、このようなダブル表彰台を達成することができたと思っている。明日はまたここでテストを行い、さらなる向上を追求する。そしてあふれるほどのファイティング・スピリットをもって、最高の状態で次のオランダに臨みたい」

【Monster Yamaha Tech 3】
■B・スミス選手談(5位)
「昨日までが難しい状況だったので、5位は上出来。チームが、毎日ノンストップで決勝のためのセッティングに取り組んでくれたおかげ。それが功を奏して、決勝スタートまでにフロントのセッティングで大きく一歩前進することができたんだ。おそらくこれが最も基本的なやり方で、それによって僕のパフォーマンスのほうも刺激されたのだと思う。フロントのフィーリングがよく伝わるようになり、切れ込むのか切れ込まないのかわかるようになった。多くのライダーがフロントから転倒するのを見ていたので、この部分の進化がとても重要だったことがわかる。それでもまだ完ぺきではなかった。最初の3ラップはなかなか慣れず、そのあとようやくリズムをつかめるようになった。正直なところペースは遅かったが、それが僕にできる最善だった。安定性が最大の鍵で、今日の結果はチャンピオンシップにおいてとても重要なものとなったと思う。これでマルクにわずか1ポイント。カルとのサテライト勢対決では21ポイントをリード。悪くない状況だと思っている。明日はテストがあり面白くなりそう。このところ苦労してきた一連の問題の解決を目指す。だからこのあともチームとともに休みなく働き、次のアッセン、そしてそれ以降に向けてマシンをさらに改良していきたい」

■P・エスパルガロ選手談(DNF)
「非常に悔しい結果。とくに自分のホームグランプリでこんなことになるなんて… 昨日までずっと、路面温度が高くなると苦労してきたので、今日も厳しいレースになることはわかっていた。でも希望は失っていなかったし、スタート後はすべてが順調に運んでいたんだ。すぐに7台をパスしたが、そのあとはコーナリングで問題が出て、第3コーナーでとうとうフロントが切れ込んだ。本当に悔しい結果になってしまったが、いつまでも気にして落ち込んでいる時間はない。明日にはもうテストが始まるのだから。今回のテストは、この3日間で直面してきた難問を解くチャンスを与えてくれるだろう。次のアッセンまでに解決し、準備を整えなければならない」

■H・ポンシャラル、チーム・マネージャー談
「見ていて面白いレースというわけではなかったが、まずヤマハの今季の大活躍に祝福を贈らなければならない。Monster Yamaha Tech 3にとっては、路面が滑りやすく難しいコンディションになることはわかっていた。そうしたなかで、ふたりは絶好のスタートを切り、トップ集団の一角を占めた。ポルは1周目を4位で終え、ブラッドリーも6位で戻って来た。素晴らしい出だしだったが、そのあとポルは不運にも転倒。結果、レースを走り切ることができなかった。チームとってもチャンピオンシップを考えても非常に残念な結果だ。一方ブラッドリーは、非常に厳しい戦いを、頭を使ってセンス良くこなした。スタート前のグリッドで、聡明さを失わないよう助言をしたが、その通りにやってくれたのだ。イアンノーネとバトルとなったが、相手のほうが速かったため最終的には先行させ、ブラッドリーはしっかりと自分のリズムをキープし続けた。7戦を終えて2度目、今季ベストタイの5位を獲得できたのだから大いに評価したい。そしてマルケスに1ポイント差に迫っているのだ! さらにはチームランキングでも依然として、レプソル・ホンダと同ポイントで並んでいる。次のアッセンではふたりともチェッカーを受けてくれることを願っている」

【Athina Forward Yamaha】
■S・ブラドル選手談(8位)
「いいレースができた。この勝利に満足しているよ。オープンクラス優勝は初めてなので、本当にうれしいんだ。僕にとってもチームにとっても決して楽な状況ではなかったけれど、懸命に頑張って安定性を培ってきた。マシンも非常に素晴らしく、ポテンシャルも高かった。次のアッセンでもこの調子をキープできるよう全力を尽くす。チームのみんなの努力に感謝している」

■L・バズ選手談(13位)
「13位という結果はうれしいけれど、レース自体については完璧に満足というわけにはいかなかった。チャタリングがひどく、オープンクラス・トップとの差は去年よりも開いたような気がしている。新しいセッティングを使用したので、最初の数ラップはなかなかペースをつかむことができなかったけれど、ラップを重ねるごとにデ・メリオやラバティーに近づくことができた。トップ10に迫り、重要なポイントを獲得することができたのも良かった。バルベラとの差が、わずか3ポイント差になったこともうれしいよ」

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