[HONDA]MotoGP Rd.7 決勝 ペドロサが今季初の表彰台となる3位

6月14日(日)、第7戦カタルニアGPの決勝は、気温28℃、路面温度49℃の厳しい条件の中で行われ、予選6番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、今季初の表彰台獲得となる3位でフィニッシュしました。

オープニングラップは10番手と出後れましたが、3周目に7番手、5周目に5番手、7周目に3番手へとポジションを上げます。それからは単独走行となり、着実に周回をこなすと、25周のレースで3位入賞を果たしました。

この日は厳しいコンディションで転倒者が多く、序盤、ペドロサに先行していたチームメートのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)も3周目に転倒。さらに、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とポル・エスパルガロ(ヤマハ)が転倒したことで、ペドロサはポジションを上げ、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、ブラッドリー・スミス(ヤマハ)、アレックス・エスパルガロ(スズキ)などを次々にパスして地元ファンを喜ばせました。

ペドロサは今年、開幕戦カタールGPを終えたあとに、右前腕部の腕上がりの手術を行いました。今大会は右腕が順調に回復していることを感じさせる結果となりました。

以下、予選14番手から決勝に挑んだスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、今季ベストリザルトの7位でチェッカーを受けました。レディングは、オープニングラップを13番手で終えましたが、序盤に混戦を抜け出すと、3周目に9番手、6周目には7番手へと浮上しました。それからはマーベリック・ビニャーレス(スズキ)とし烈なバトルを繰り広げます。終盤は地元ファンの声援を受けて好走をみせるビニャーレスにリードを許し、最終的に今季ベストリザルトの7位でフィニッシュしました。

予選21番手から決勝に挑んだジャック・ミラー(CWM LCR Honda)も今季ベストの11位でフィニッシュ。予選22番手のユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)も同じくベストリザルトの12位でチェッカーを受けました。

予選9番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)はオープニングラップに他車と接触して転倒を喫します。4番手から決勝に挑んだマルケスも、2番手を走行していた3周目にブレーキングをミスした末に、コースアウトを喫してグラベルで転倒。ともに再スタートしますが、ピットに戻ってリタイアとなりました。ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)も転倒リタイアでした。カレル・アブラハム(AB Motoracing)は、フリー走行の転倒で左足を負傷して欠場しました。

Moto2クラスは、今季2度目のポールポジション(PP)から決勝に挑んだヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、アレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)、ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)とのし烈な戦いを制し、今季2勝目を果たしました。予選7番手のリンスは4戦ぶり、今季3度目の表彰台を獲得。ディフェンディングチャンピオンのラバトは、終始、レースをリードしますが、最終ラップの攻防で3番手へとポジションを落としました。これでランキングトップのザルコは、2位のラバトとの差を31点から40点へと広げました。

予選17番手から決勝に挑んだアズラン・シャー・カマルザマン(IDEMITSU Honda Team Asia)は19位。予選25番手の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は20位でした。

Moto3クラスは、予選2番手から決勝に挑んだダニー・ケント(LEOPARD Racing)が、6台によるトップ争いを制して今季4勝目。キャリア初PPからケントを激しく追ったエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が2位。エフレン・バスケス(LEOPARD Racing)が3位でフィニッシュしました。

バスケスと激しい戦いを繰り広げたニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)は4位でフィニッシュしました。Honda勢による、今季3度目の表彰台の独占となった今大会は、それだけでなく、4位にもHonda勢が入りました。予選3番手からトップグループに加わったホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が6位。予選10番手からトップグループに加わった尾野弘樹(LEOPARD Racing)は7周目に転倒を喫し、リタイアでした。

コメント
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)

「とてもうれしいです。ここまでとても厳しい時期を過ごしましたが、ようやく調子が戻ってきました。今日はスタートがよくありませんでしたが、レースはとても長いので、ナーバスにならないように気をつけました。スタート直後は転倒車が多く、路面がデリケートなコンディションになっていたので、序盤の3周はペースを抑えました。その後、ペースを上げて何人かをオーバーテイクし、3位でフィニッシュできました。ホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)とバレンティーノ(ロッシ、ヤマハ)についていくのは不可能でした。彼らはパフォーマンスの面でかなり前をいっていました。この先のレースでは、そのギャップを縮めていきたいです。また、明日のテストではポジティブなものを見つけたいです。

理学療法士、家族、友人、医師、そしてサポートしてくれたすべての人に感謝しています。メッセージをくれたファンにもです。ここまでとても長かったのですが、ホームグランプリで表彰台に上がり、再び喜びをつかみ取れました。すべての人に感謝しています。この難しい時期に支えてくれたチームには、特に感謝しています」

■スコット・レディング(MotoGP 7位)
「今回は、シーズン最高のレースの一つになりました。セカンドグループにしばらくついていけたのはとてもポジティブでした。15周で少し手がしびれてきました。ゆっくりブレーキを放すのに苦労しましたが、ポジティブな気持ちでレースを終えられてうれしいです。路面温度が高く、本当にトリッキーでした。たくさんのライダーが転倒していましたが、序盤の感触は悪くありませんでした。MotoGPクラスにおける自己のベストリザルトに並ぶ結果で終われてうれしいです。これからは常にトップ10でフィニッシュできるように、これを足がかりにしてがんばらなければなりません」

■ジャック・ミラー(MotoGP 11位)
「レースウイークを通して苦戦しました。今日も一生懸命がんばらなければなりませんでした。いいスタートを切ることができ、いいグループに入りました。その中でリズムよく走れました。路面が滑りやすかったので危ない瞬間もありましたが、ここ2レースは完走できていないので、とてもうれしいです。ポイントを獲得できてよかったです。しかし、まだマシンを学んでいるところです。もっと走り込む必要があります。明日のテストが今は楽しみです。もっと走り込み、ベースのセットアップに取り組み、今後のレースに備えたいです」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 12位)
「金曜日はいいスタートが切れましたが、昨日は2度転倒して大変な一日になりました。自信とタイムを少し失いましたが、今日は調子を取り戻し、レースに向けてマシンを改善しました。この結果はうれしいです。ウォームアップでフロントエンドを改善できたことで、グリップがよくなり、フルタンクでもマシンをうまく止められるようになりました。弱点はレース終盤の、タイヤのグリップが落ちたときです。9コーナーと最終セクターの間でコンマ数秒落ちましたが、とにかく、前進できたことはポジティブです。レースを通して自信を持って走れました。明日は大事なテストがあり、新しいパーツを試します。さらになにか見つけられることを願っています」

■マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「100%でがんばりましたが、プッシュしすぎてミスをしてしまいました。こうしたことはレースでは起こり得るので仕方がありません。今日はうまくいっていました。ホルヘ(ロレンソ)の後ろでタイヤを温存していました。でもミスをしてはらんでしまいました。グラベルに出たときに、壁がとても近くに見えました。そこで少しマシンを傾けたのですが、止めることができませんでした。ガレージまでは走れましたが、ギアレバーがダメージを受けているのが分かり、ギアをシフトできませんでした。今日来てくれたファンに感謝したいです。今日一番うれしかったのは、走っていた3周で彼らの応援が聞こえたことです」

■カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
「コーナーの進入でアレックス・エスパルガロと接触し、転倒してしまいました。明らかにレーシングアクシデントであり、彼がわざとやったとは思っていません。彼に押されたことで、路面の汚い部分にはらんでしまい、持ちこたえることができませんでした。再スタートしたら、リアブレーキがなくなっていました。このコースはリアブレーキなしでは走り続けられません。そのためリタイアせざるを得ませんでした。スタートして1周目だったので、とても残念です。今回は表彰台に上がるチャンスがあったと思います」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP リタイア)
「難しいレースでした。ウォームアップラップのスタートでローンチコントロールの調子がおかしかったので、スタートで使うべきか悩みました。結局いいスタートを切れたのですが、1周目はうまく走れず、4コーナーでグラベルに入ってしまいました。マーシャルがレースに戻れるように助けてくれましたが、戻ったときには、かなり後方のポジションでした。最後まで安定したペースを保とうとしましたが、残念ながらレースの折り返し地点の5コーナーで転倒してしまいました。15周の間に2度もミスをしてしまい、チームとスポンサーに謝らなければなりません。今週はいい結果を出すチャンスがあったと思います。ヘレスのレース後に行ったテストは、とてもポジティブだったので、明日のテストを楽しみにしています」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 優勝)
「とてもうれしいです。最初は難しく、トップグループから後れてしまいました。トップグループに追いつくのは大変でしたが、落ち着いて走れました。それがよかったのだと思います。終盤はギャップを縮めることができましたし、前を走るライバルたちの強い部分と、弱点を学べました。優勝するには5コーナーでオーバーテイクすべきでした。今大会は、レースウイークを通してすべてがうまくいきました。支えてくれたチームに感謝したいです。自信がありましたし、集中することもできました。優勝のチャンスをものにできたので、とてもうれしいです。これでチャンピオンシップのアドバンテージが広がりました。今はこの瞬間を楽しみたいです」

■アレックス・リンス(Moto2 2位)
「残り2周の時点では3番手でしたが、最終ラップに入ってから一生懸命がんばって、前を走る2人をパスしようとしました。そして、最終的に2位でフィニッシュすることができました。この2位は、カタルニアに応援に来てくれた家族や、すべての人に捧げたいです」

■ティト・ラバト(Moto2 3位)
「いいスタートを切れました。後方の集団との差がなかったので、できる限りプッシュしました。今日はいいリズムがあり、快適に走れましたが、最終ラップにはらんでしまい、ザルコとリンスにパスされてしまいました。追い上げられるほど周回数が残っていなかったので、反撃できず3位でのフィニッシュとなりました。全体的には、今週の仕事には満足しています。アッセンが楽しみです」

■中上貴晶(Moto2 20位)
「今日は第6戦イタリアGPの状態に戻して決勝に挑んだのですが、マシンのフィーリングが大きくは変わらず、転ばないように走るのが精一杯でした。問題はフロントだと思っていたのですが、土曜日と日曜日に試したことを総合すると、リアのグリップの悪さがフロントに影響しているのでは、ということになりました。火曜日にテストがあるので、この症状を改善できるようにがんばりたいです」

■ダニー・ケント(Moto3 優勝)
「作戦通りに走ることができ、優勝できたのでとてもうれしいです。とても難しいレースでした。今日はすべてのライダーが優勝を狙っていました。今週は最終セクターでアドバンテージがあったので自信はありましたが、1コーナーまでのストレートで、それがあっという間に削り取られることが分かりました。残り4周になってからは、トップグループの後ろに下がってついていくことにしました。そして、彼らのバトルを見守りました。自分の強い部分は分かっていたので、最終ラップで取り戻すつもりでした。しかし、タイヤがかなり消耗していたので、集中する必要がありました。その後は、すべてがうまくいきました。今日の勝利で、チャンピオンシップでリードを広げることができました。チームに感謝の気持ちを伝えたいです」

■エネア・バスティアニーニ(Moto3 2位)
「最終コーナーでケントにアタックしたかったのですが、残念ながらそこで4速に入れることができずに後れてしまい、アタックができませんでした。優勝できなかったのは残念ですが、この結果はうれしいです。20ポイントはチャンピオンシップにおいては重要なポイントです。今日はケントが優勝にふさわしい走りをしました。とても速かったです。でも、かなり近づけたと思います。今季3度目の2位です。優勝できず、チームには申し訳ない気持ちです。いつものように全力でがんばりましたが、今日はケントの方が速かったです」

■エフレン・バスケス(Moto3 3位)
「ル・マンとムジェロは厳しい結果だったので、今日の3位で自信を取り戻すことができました。もしかしたら、優勝のチャンスがあったかもしれませんが、自分のパフォーマンスのキープを優先しました。今日はトップ5でフィニッシュするのが目標でしたし、満足しています。この調子でこの先もがんばりたいです。クルーのみんなに感謝しています」

■尾野弘樹(Moto3 リタイア)
「今日はすごくいい感じで走れていましたし、最後まで優勝争いに加われると思いました。自分としては無理をしていなかったし、アクセルを開けるタイミングも早くはなかったと思うのですが、7周目の10コーナーの立ち上がりで、あっという間に転んでしまいました。予選タイムより速いペースで走れていたのに、本当に残念です」

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