[Kawasaki]SBK Rd.7 レイ今季4度目の完全勝利!サイクスが2位&8位で総合2位に浮上!

■ 2015年 スーパーバイク世界選手権第7戦ポルトガル大会
■ 開催日:2015年6月7日(日)
■ サーキット名:ポルティマオ・サーキット(4.592 km)

第7戦ポルトガル大会が、6月5日から7日までの3日間、ポルトガルのポルティマオ・サーキットで開催された。このサーキットは、アップダウンが多く、バリエーション豊かなコーナーが連続するテクニカル・ハイスピードコースで、Kawasaki Racing Teamのジョナサン・レイとトム・サイクスは、ともに得意とするサーキットである。

6戦12レースを終えて8勝2位4回で総合首位に立つレイは、フル参戦を開始した09年からポルティマオ・サーキットで毎年表彰台に立ち、昨年はこのサーキットを初制覇。Kawasaki Racing Teamに移籍した今年は、Ninja ZXー10Rのポテンシャルを存分に引き出し、開幕戦から勝ち星を量産しており、今大会は今季4回目のWウィンが期待されていた。

チームメートで総合3位につけるサイクスも、前戦イギリス大会で今季初の完全勝利を達成して上り調子。ポルティマオでは、過去3年連続でポールポジションを獲得、12年と14年に優勝しているだけに、今大会も、Kawasaki Racing Teamの二人の優勝争いに大きな注目が集まることになった。

そんな周囲の期待に2人は応えた。フリー走行から好調な二人は常にトップタイム争いに加わり、スーパーポール方式の予選ではサイクスが僅差の2番手。惜しくも4年連続ポールポジション獲得は果たせなかったが、優勝候補の筆頭に浮上。一方、フリー走行でトップタイムをマークしたレイは、スーパーポールで転倒を喫し8番手へとポジションを落としたが、攻め過ぎた故のアクシデントであり、決勝では優勝戦線に絡むことは確実だった。

そして迎えた決勝レース。予選2番手のサイクスが好スタートを切り、ポールポジションを獲得したジュリアーノ(ドゥカティ)と予選3番手のデービス(ドゥカティ)が続き、予選8番手からレイがオープニングラップに4番手へ浮上。この4台がトップグループを形成した。

この中からジュリアーノが早々に脱落する。そして、序盤戦を終えるころには、優勝争いは、サイクスとレイのKawasaki勢とデービスの3名に絞られた。しかし、1分42秒台から43秒台前半のハイペースで周回するKawasakiの二人についていけないデービスもジリジリと後退。優勝争いは完全にKawasaki Racing Teamの二人に絞られることになった。

先行するサイクス。それをピタリとマークするレイ。後半戦に入るとレイがサイクスを交わしてレースの主導権を握った。今季、後半戦に強いレイがそのままリードを広げるかと思ったレース終盤の15周目、アルガルベの空を通り雨が通過。コース後半部分は特に雨脚が強く、レイを先頭にほとんどのライダーがピットインする。一方、レイと優勝争いをしていたサイクスは一周遅れの16周目にピットインする作戦を取るも、コース上に戻ったときには、その差は変わらず。そしてウエットコンディションでも強いレイが、ラスト3周でサイクスを引き離すと20周でのレースで真っ先にチェッカーを受けて今季9勝目を達成!サイクスが2位になり、第5戦イモラ大会の第1レースから3戦5レース連続でKawasaki Racing Team が1-2フィニッシュを果たした。

通り雨の影響でレース終盤にハプニングが起きた第1レースとは対照的に、第2レースは夏の青空が戻り、ドライコンディションで再び激しい戦いが繰り広げられた。第1レース同様、序盤はKawasaki Racing Teamの2人とドゥカティ勢の2人の4人がトップグループを形成。レース中盤まではジュリアーノがレースの主導権を握ったが、レース折り返し点になるとレイがトップに浮上、それをサイクスが追うという展開となった。

快調にラップを刻むレイは、レース終盤を迎えてもまったくペースをゆるめず、後続をぐいぐい引き離し、そのままフィニッシュ。今季4回目の完全勝利を達成。スーパーバイク世界選手権では史上初の開幕戦から14レース連続表彰台獲得記録を樹立。昨年の最終戦カタール大会の第2レースから15レース連続表彰台記録も打ち立てた。さらに、通算25勝目を達成、史上6番目の快挙となった。レイは、総合首位をキープするだけではなく、総合2位以下に124点という大量リードを築くことにも成功!念願の初タイトル獲得に向けて大きく前進した。

その後方では、サイクスがリアタイヤのスローパンクチャーに苦しんでペースダウン。最終的に8番手までポジションを落とす悔しいレースとなった。しかし、総合2位争いを繰り広げていたハスラム(アプリリア)が12位&3位だったことで、サイクスがハスラムを抜いて総合2位に浮上。Kawasaki Racing Teamが総合でも1位2位に立った。

その他のKawasaki勢は、デビッド・サロム(Team Pedercini)が第1レースで14位。第2レースでは、ロマン・ラモス(Team Go Eleven)が11位、クリストフ・ポンソン(Team Pedercini)が14位でそれぞれポイントを獲得した。

併催のスーパースポーツ世界選手権(WSS)は、20台が参加し19台が決勝に進出、予選2番手から決勝に挑んだケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)がポールポジションスタートのクルゼ-ル(MVアグスタ)と最終ラップまで厳しい戦いを繰り広げて2位でフィニッシュした。惜しくも5連勝を逃したソフォーグルだが、第2戦以降7戦連続で表彰台を獲得して総合首位をキープ、今大会優勝した総合2位のクルゼ-ルに40点差をつけて後半戦のスタートを切った。

以下、クリスチャン・ガマリーノ(Team Go Eleven)が7位。マルコ・ファッカーニ(Sun Carlo Puccetti Racing)が12位、ドミニク・シュミッター(Team Go Eleven)が14位でフィニッシュしてそれぞれポイントを獲得した。

ジョナサン・レイ(1位/1位)のコメント
「今週もまた素晴らしいリザルトでレースを終えることが出来た。素晴らしいバイクに最高のチーム。そして、完璧な戦略だった。今週もチーフクルーのペレとともに最良のセットアップを探り、ベストのタイヤを選択してマシンに跨るだけだった。前戦イギリス大会では、ちょっとしたミスで2レースともに優勝できなかったが、そこから学んだことを今回は生かすことが出来た。強いレースが出来たしライディングも良かった。常に全力を尽くしてくれるチームスタッフとカワサキのスタッフに心から感謝したい。

我々はいま、限界を知っているし、今日の2レースはそれを証明することが出来たと思う。7戦を終えて、この点差は大きいが、これから先も、これまで通り戦っていくつもりだ。予選では限界を超えて転倒してしまった。その原因もわかっているし、それが勝利にもつながった。今日のレースはオープニングラップがとても重要だった。雨が降ってきた時も冷静に判断することが出来た。難しいレースだったが、こうして勝つことが出来て本当に嬉しい。」

トム・サイクス(2位/8位)のコメント
「残念ながら、今日は素晴らしい一日にはならなかった。レース1では、小さな技術的な問題が発生し、レース2ではリアタイヤに問題が起きてしまった。レース1の問題は、ちょっとの間、回転が上がらなくなり、タイムをロスした。その後、すぐに正常に戻ったので、2位になることが出来た。レース2のタイヤの問題は、周回する毎に空気圧が下がり、コントロールが難しくなった。

今大会はとても良いセットアップだったと思うし、ジョナサンとちゃんと戦えたと思う。それだけに、今日はとても残念だった。しかし第1レースでは、今回もカワサキが1-2フィニッシュしたし、その部分では良い一日だった。今大会は4年連続ポールポジションを獲得できなかったが、新しいリアタイヤがとてもいい感じで、一段と良いパッケージになったと思う。次のレースでは、良いリザルトを残したい。」

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