[HONDA]SBK Rd.7 ギュントーリが第1レース5位、ファン・デル・マークが第2レース5位

第7戦ポルトガル大会が、6月5日(金)〜7日(日)の3日間、ポルトガル南部に位置するアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催されました。この場所で初めてスーパーバイク世界選手権が開催されたのは、サーキットが完成した2008年のことであり、今年で8度目を迎えます。このサーキットは一周が4.592km。起伏に富み、バリエーション豊かなコーナーが連続するテクニカルコースで、ライダーの好みがはっきり分かれます。

開幕を前にギュントーリは「前戦イギリス大会は、これまでやってきたことが正しい方向であることを実感しましたし、アルガルベではそれを確認する作業になります。ドニントンパークではうまくマシンに乗れていると感じましたし、アルガルベは大好きなサーキットなので、すごく楽しみです」と、大会の開幕を待ちきれない様子でした。

その言葉通り、初日7番手とまずまずの出だしとなったギュントーリ。2日目のフリー走行では、トップから1秒差以内に12台という接戦の中、9番手へとわずかにポジションを落としますが、スーパーポールでは7番手へとポジションを上げ、今季ベストグリッドから決勝に挑むことになりました。

予選用とレース用のどちらのタイヤでも好タイムを刻めたというギュントーリは「今季のベストパフォーマンスですので満足しています。まだまだやるべきことはたくさんありますが、今日のこの結果を決勝につなげることが大切です」と、今季ベストリザルトに闘志を燃やしていました。

その気合が決勝につながります。レース1では、オープニングラップの7番手から5番手まで浮上。その後、大混戦の中で10番手までポジションを落としますが、終盤、夏の雨がサーキットを襲いフラッグ・トゥ・フラッグとなります。ギュントーリは残り5周でピットへ滑り込み、スタッフの迅速な作業もあり、レインタイヤにチェンジしてコースに戻ったときには5番手に浮上。終盤はダビデ・ジュリアーノ(ドゥカティ)と4番手争いを繰り広げて5位でチェッカーを受けました。

第2レースは、オープニングラップで6番手につけると、セカンドグループで戦うことになりました。序盤は、ジョルディ・トーレス(アプリリア)、レオン・ハスラム(アプリリア)、アイルトン・バドビーニ(BMW)、レアンドロ・メルカド(ドゥカティ)に加えて、チームメートのファン・デル・マークなど、7〜8台の集団の中でポジションを激しく入れ替えました。

レース中盤になると、チャズ・デイビス(ドゥカティ)、ハスラム、トーレスにファン・デル・マークを加えた5人による4番手争いとなりますが、その中からハスラムとデイビスが抜け出します。同時に、トップグループからポジションを落としてきたトム・サイクス(カワサキ)が加わり、トーレスとファン・デル・マークとの4台による5番手争いへと変化しました。その中でギュントーリは、サイクスとトーレスをパスしますが、チームメートのファン・デル・マークに抜かれて6番手へとポジションを落としました。両レースで粘り強い走りをみせたギュントーリは、総合6位の座をキープ。後半戦の巻き返しが期待されます。

チームメートのファン・デル・マークは、フリー走行、予選とセットアップに苦しみ、今季ワーストグリッドの13番手となります。最大の原因はフロントのフィーリングが悪いことで、思うようにタイムを刻めませんでした。しかし、決勝に向けてセットアップが進み、第1レースでは9位でしたが、第2レースでは、好スタートからチームメートのギュントーリをマーク。最終ラップにギュントーリを抜いて、5位でフィニッシュしました。初めて表彰台に立った第4戦オランダ大会の好走を、ここ数戦、なかなか再現できませんでしたが、ようやくの復調を感じさせるレースでした。

今大会は、両選手ともに表彰台に立つことはできませんでしたが、次戦に向けて手応えのある内容となりました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、20台が参加し、19台が決勝に進出しました。CBR600RR勢は、今大会からHondaマシンに乗り換えたパトリック・ジェイコブセン(CORE“ Motorsport Thailand)が、3番グリッドから3位表彰台を獲得。予選5番手から決勝に挑んだジノ・レイ(CIA Landlords Insurance Honda)は、前を走るカイル・スミス(PATA Honda World Supersport Team)をマークすると、後半にスミスをかわし、4位でフィニッシュしました。スミスは終盤、ポジションを落として6位でチェッカーを受けました。

スーパースポーツ世界選手権は全12戦。後半戦最初のレースを終えて、レイが総合5位。スミスは総合7位から6位へと、ポジションを1つあげました。

コメント
■シルバン・ギュントーリ(スーパーバイク 5位/6位)
「今回は2レースともに、とても内容のあるレースになりました。そして、次につながるリザルトを残すことができました。レース1は、大混戦の中にいて、抜いたり抜かれたりという接戦の中にいました。そして終盤、雨が降ってきて、ピットに戻ってタイヤ交換することになるのですが、チームがすばらしい仕事をしてくれたおかげで一気にポジションを上げられました。コースに戻ってからは、(ダビデ)ジュリアーノと3〜4ラップ戦えましたし、なかなかいいパフォーマンスを披露できました。レース2もいい戦いができました。レース終盤には、(トム)サイクスと(ジョルディ)トーレスを抜いて2つポジションを上げましたが、最後にマイキー(ファン・デル・マーク)に抜かれて1つポジションを落としました。厳しい接戦で、その厳しい接戦を戦い抜くためにも、これからも引き続き開発を続けていかなければなりません。今大会は、レース用と予選用、どちらのタイヤでもいいラップを刻めました。これはいい兆しだし、これからに期待しています」

■マイケル・ファン・デル・マーク(スーパーバイク 9位/5位)
「レース1は、スタート直後に前に出られませんでした。その理由は、混戦から抜け出すだけのスピードがなかったからなのですが、それからは、次第にペースを上げていけました。前のグループに追いついてからは、今度は電気系のトラブルを抱え、2ラップほど、スイッチをリセットしなければなりませんでした。その後は順調に走れたのですが、今度は雨が降ってきて、タイヤを交換してコースに出ることになりました。ウエットでは十分なグリップが感じられず、とにかく完走を目標に走りきることにしました。レース2は、スタートがよく、シルバン(ギュントーリ)の後ろにつくことができました。このままシルバンの後ろについていき、ポイントを獲得しようと思いました。そしてレース終盤は、サイクスとトーレスを抜いて、さらに最終コーナーでシルバンも抜いてチェッカーを受けられました。今週は、マシンのセッティングでいろいろなことにトライしましたが、どれもうまくいきませんでした。そのため予選結果が悪かったのですが、決勝ではマシンの状態が上がり、ポイントを取れました。次につながる内容になりましたし、次戦が楽しみです」

■パトリック・ヤコブセン(スーパースポーツ 3位)
「今年になって、また一つ表彰台に立ててとてもうれしいです。決勝のレース中盤までは、今大会初めて乗るHondaのマシンを理解するために、時間を要しました。しかし、戸惑いはなかったです。ただ、リアのスピニングなど、レース中に起きていたことはあまり分かりませんでした。序盤、(ジュール)クルーゼル(MVアグスタ)の前を走ったときに、しばらくリードを保って走れることを期待しました。しかし、すぐに追い抜いていくだろうとも思いました。今回のレースをチェックして、次のミサノの戦いに備えたいです。今回がHondaに乗って最初のレースでした。それで3位になれてとてもうれしいです」

■ジノ・レイ(スーパースポーツ 4位)
「今日はレースを楽しめました。レース終盤は、ジェイコブセンに追いつくことができましたし、とてもわくわくしました。マシンの信頼性が高く、ハードにプッシュできました。最終ラップは表彰台がどんどん近づいてきたように感じたし、とてもすばらしい時間でした。今大会は表彰台には立てませんでしたが、我々の力を見てもらえることができたと思います。次戦のミサノでは、この位置からスタートしたいと思っています」

■カイル・スミス(スーパースポーツ 6位)
「過去2戦、転倒が続いていたので、今回の6位という結果はポジティブなものです。今大会はどちらのタイヤを使うかとても迷いましたが、タイムがいい方を選びました。しかし、レースディスタンスでパフォーマンスをキープできるかどうかは自信がありませんでした。実際、スタートから8周目まではよく機能していたのですが、それからグリップが大幅に落ちました。コーナーの立ち上がりでスピニングがひどくなりました。それ自体は問題なかったのですが、コーナーの進入でリアタイヤのスライドが激しく、ブレーキングがすごく難しくなり、結果としてポジションを落とすことになりました。このポジションは自分が望んでいたものではありません。もっといいリザルトを得られたと思いますが、今大会は、これまでのことを考えれば満足しています。次戦では、シーズン序盤のようなパフォーマンスができるようになりたいです」

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