【新車】ヤマハ、競技用「YZ シリーズ」2016年モデルを発売、2ストローク「YZ250X」を新たにラインナップ

ヤマハ発動機は、オフロードでの競技専用モデル「YZ シリーズ」の2016年国内仕様を2015年8月20日から発売することを発表した。

4ストロークエンジンを搭載する「YZ450F」「YZ250F」は、エンジン・車体関連に新たな仕様を織り込み戦闘力が向上。「YZ250F」には創業60周年の記念カラーが設定され、1970年代の北米におけるAMAモトクロスシーンを彷彿させるイエローにスピードブロックパターンがあしらわれている。

2ストロークエンジンを搭載する「YZ250」「YZ125」「YZ85LW」「YZ85」は、いずれもグラフィックが変更され、また新製品として近年人気のエンデューロ用モデルとして2ストロークの「YZ250X」が発売される。

なお、これらの製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」で、2015年6月5日から11月10日(「YZ250F」60周年記念カラーは6月5日から7月末日)の期間限定で予約受付が行われる。

以下プレスリリースより

発売日:2015年8月20日 ※60周年記念カラー車は201年10月20日
販売計画:500台(シリーズ合計)

※YZ シリーズ各モデルは、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされます。

※保証(クレーム)の対象外製品となります。

▼YZ450F ディープパープリッシュブルーソリッドE

▼YZ250F ディープパープリッシュブルーソリッドE

▼YZ250F ライトレディッシュイエローソリッド1 ※60周年記念カラー

▼YZ250 ディープパープリッシュブルーソリッドE

▼YZ250X ディープパープリッシュブルーソリッドE

▼YZ125 ディープパープリッシュブルーソリッドE

▼YZ85LW ディープパープリッシュブルーソリッドE

▼YZ85 ディープパープリッシュブルーソリッドE

The New 60th Anniversary Edition 2016 YZ250F Walk-Around.

The New 2016 YZ250X Walk-Around.

【「YZ450F」主な変更点と特徴】

2016年モデルのYZ450F は、2014年に新型モデルを投入してから2年ぶりのビッグマイナーチェンジとして発売します。もち味の“コーナリングのし易さ”、“軽量コンパクト”、“扱い易く伸びのあるパワー”を継承し、“More Calm and More Easy”をコンセプトに開発しました。450cc水冷DOHC・4バルブ、前方吸気FI・後傾シリンダー・後方排気、アルミ製バイラテラルビーム・フレーム、前後サスペンション、スタイルなどは現行のプラットフォームを継承、そのうえで下記の仕様変更を行い大幅な戦闘力向上を果たしました。

1)扱い易さに貢献する吸排カムプロフィール、バルブタイミングの変更
扱い易いトルク特性を確保するため、吸排カムプロフィール、バルブタイミング、排気バルブスプリングを変更し、高燃焼効率化を図りました。カムは吸気排気系ともワークアングルを僅かに狭くしてオーバ—ラップを小さく設定。排気側カムのリフト量を広げ排気抵抗を減らし燃焼効率を向上、低中速での扱い易さを引き出しました。

2)素早いスタートダッシュを支えるLCS
滑らかで素早いスタートダッシュを支援するLCS(ロウンチコントロールシステム)を採用しました。スタート時、後輪スリップやウイリー傾向を抑制するように出力を補正します。3速にシフトアップした時点でキャンセルされる設定です。

3)クラッチ、ミッション系の変更
ギアチェンジの伝達ロスを少なくし、滑らかなシフト操作性と作動性を達成するため、表面仕上げ加工を織り込み平面度を向上させたボスクラッチを採用し、精度感あるフィーリングと心地よい加速感を支えています。また、シフトストッパーレバーは、良好なシフト操作フィーリングを確保するためローラー形状と支持方法、スプリング荷重を変更、激しいシフトチェンジでもスムーズな操作が可能で、シフトミス抑止を図りました。

4)フレームの剛性バランス変更
フレームの剛性バランスを変更。ピボット部の形状は12mm太くし、エンジン懸架ブラケットも材質・形状とも見直すことで安定性と操縦性を高次元でバランスさせました。またフットレスト位置は現行比で5mm下方にし、低重心化とライディングポジション自由度を広げ、コントロール性向上に貢献させています。

5)サスペンションのセッティング変更およびフォークオフセット変更
優れた衝撃吸収性を引き出すため、フロントフォークはバネレートを継承しつつ、圧減衰、伸減衰のセッティングを変更しました。またアンダーブラケットとハンドルクラウンを新作し、フォークオフセット値は現行の22mmから25mmに変更、優れたハンドリングと高い衝撃吸収性をバランスさせました。リアサスペンションは、スプリングレートを変更するとともに、圧減衰のセッティングを変更しました。

6)Φ270大径ディスクブレーキ
ディスク径を現行のΦ250からΦ270とした大径フロントブレーキを採用。これに新型ブレーキパッドを組み合わせ、コーナー進入時における優れた制動力とコントロール性を引き出しました。

7)その他の変更点
・サイレンサーブラケット変更による軽量化

【「YZ250F」主な変更点と特徴】

2016年モデルのYZ250F は、エンジン・車体への細かな熟成を図ることで競争力をさらに向上させました。ピストンからコンロッド、クランクまで原動機系を基本から見直し、サスペンションのセッティング変更と相まって、コーナー脱出での加速感や中高回転域のフィーリングを一層高次元へ引き上げました。

1)“リブ配置”構造の新設計軽量ピストン
軽量化を図るため新設計の鍛造ピストンを採用しました。ロス低減を図る2本リングは継承し、(1)ピストン天面厚の薄肉化、(2)ピストン裏面リブ追加、(3)フラット天面による新燃焼室、などが新たな特徴となっています。

裏面“リブ”構造は強度・耐久性に貢献、天面厚を現行比で31%薄くし、ピストン質量は現行比10.4g軽量となり駆動ロス低減に繋がります。新燃焼室は、タンブル効果を高め素早い燃焼による優れた燃焼に寄与。ピストンピンも、新ピストンにあわせて全長を短縮し軽量化、さらにフリクションロス低減を図るDLCコートを施しています。これらの相乗効果が優れたトップエンドパワー、オーバーレブ特性に貢献します。

2)新熱処理を施したコンロッド
コンロッドは、材質・形状は現行同様ですが、最新の熱処理を施し、とくに高回転域での信頼性を支えています。大端部にはスラストワッシャーを追加し、クランクとコンロッドの摩擦によるロスの低減を図りました。

3)“トルク”のリニア感を支えるクランク&バランサーの最適設計
クランクのカウンターウエイトの増量、およびバランサー率を最適化し、振動発生の方向とクランク慣性力をバランスさせて“トルク感”が伝わる特性としました。あわせてバランサー取り付け位相も変更しました。これらにより、幅広い回転域で優れたトルク感を引き出し、かつ低振動化を達成しています。

4)クラッチ、ミッション系の変更
ギアチェンジの伝達ロスを少なく、滑らかなシフト操作性と作動性を達成するため、ボスクラッチ、シフトストッパーレバーを2016年YZ450Fと同様の仕様としました。

5)サイレンサーブラケット変更による軽量化(2016年YZ450F同仕様)
サイレンサーの懸架ブラケットは、材質を現行のキャスト品から、形状を最適化したプレス鋼板製にすることにより、現行比で約156gの軽量化を行いました。

6)Φ270大径ディスクブレーキ
2016年YZ450F同仕様の大径Φ270フロントブレーキを採用。これに新型ブレーキパッドを組み合わせ、コーナー進入時の高い制動力とコントロール性を引き出しました。

7)サスペンションセッティングの変更
サスペンションは前後とも減衰感を感じられる方向にセッティングを変更しました。現行のディメンションとジオメトリーはそのまま継承していますが、ギャップのあるコーナー進入から、旋回、コーナー脱出にいたるまで、サスセッティングを徹底的に見直し、さまざまなシーンでの戦闘力に磨きをかけました。

8)その他の変更
・ピストンクーラーのノズル角最適化による冷却性能向上(運転時は現行比で約10℃低減)
・スムーズなレブリミッターフィーリングをもつECUセッティング

【「YZ250X」主な特徴】
2016年モデルの新製品「YZ250X」は“Real cross-country machine”をコンセプトに掲げ、クロスカントリー主体のエンデューロ用に開発しました。YZ250直系の水冷2ストローク250ccエンジンとアルミ製フレームのプラットフォームはそのままに、性能パーツのポテンシャルをエンデューロでの走破性に適用。「YZ250の仕様違い」を超えた高性能が特徴となっています。長年のYZ250開発で得た数々のデータをもとに、そのノウハウをエンデューロでの走破性に応用しました。

1)高速での優れた伸び特性を備える水冷2ストロークエンジン
現行YZ250の水冷2ストローク250ccのハイポテンシャルを、クロスカントリーを主体としたエンデューロでの走破性に適用したエンジンを採用しました。主な特徴は、燃焼室形状・圧縮比・排気タイミング・YPVS作動特性などの変更、専用CDIユニットなどです。これらの効果で、オープンエリアでの競技で扱いやすく、伸びのある特性となっています。

2)燃焼室形状、排気系の仕様
燃焼室容量は、ヘッド側形状変更により、YZ250の21.5ccから23.6ccに、圧縮比は8.9から7.9となっています(YPVS全開時)。あわせて排気ポートタイミングと、トルク谷を解消するYPVSバルブの作動特性を変更。全閉・全開の切り替えエンジン回転数レンジを広くとり、なだらかにバルブを作動させ低速から高速域までの良好な繋がり特性としました。エンデューロで求められる、扱いやすい高速伸び特性を引き出すポイントです。

3)轍走行での走破性にも貢献する専用チャンバー
深い轍走行などで、チャンバーと路面との干渉を抑える専用チャンバーを採用しました。YZ250に比べ、横方向と上下方向を細くしながらレイアウトを調整し、良好な排気効率と轍での走破性に貢献させています。

4)ワイドレシオミッションの採用
クロスカントリーを主体としたエンデューロでの走破性を狙い5速ワイドレシオミッションを採用しました。1〜2速はYZ250を踏襲しつつ、3〜5速をワイドレシオ化。L/T比(ロー・トップ比)はYZ250の2.0から2.3としました。

5)専用セッティングを施した前後サスペンション
YZ250ベースの前後サスペンションは、クロスカントリーを主体としたエンデューロでの走破性を基準に、減衰力セッティングを施しています。減衰感が伝わるセッティングで、ガレ場から高速まで、さまざまな状況で高い走破性を支えます。バネ定数はYZ250の仕様を継承、モトクロスコースのような場面での走りにも対応できるものとしました。

6)アルミ製セミダブルクレードルフレーム
YZの開発で長年培ったノウハウを凝縮した軽量アルミ製セミダブルクレードルフレームを採用しました。ヘッドパイプ部はLP鋳造、タンクレール部には鍛造、ピボットまわりは強度に優れる押出し材を配置し、最適なバランスを備えます。専用セッティングしたサスペンションとのバランスが、高い走破性に貢献。旋回性、直進安定性、挙動安定化、ライダー疲労低減、ブレーキング時の車体安定感などさまざまな効用に繋がっています。

7)その他特徴
・高速での遅角特性を最適化した専用CDIユニット、・エンデューロ用18インチリアタイヤ
・クロスカントリーを主体としたエンデューロの実戦で役立つサイドスタンド
・給油タイミングを確認しやすいリザーブコック付燃料タンク、・前後ディスクブレーキ

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