[HONDA]JRR Rd.3 決勝 JSB1000は高橋巧が2位、J-GP2は高橋裕紀が2連勝

JSB1000は高橋巧が2位、山口辰也が7位、秋吉耕佑が9位に
J-GP2は高橋裕紀が2連勝、日浦大治朗が4位
ST600は檜戸育寛が5位、岩戸啓介が8位でチェッカー
J-GP3は水野涼が優勝、2位に栗原佳祐、3位に真崎一輝

MFJ全日本ロードレース選手権第3戦が、栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。フリー走行が行われた金曜日の午後は雨が落ちましたが、予選と決勝は晴天となり、真夏のような暑さとなりました。

今回、JSB1000クラスの予選は、初めてトップ10サバイバルで争われました。Q1がノックアウト方式で行われ、その上位10台が9周のアタックに挑み、1ラップごとに最下位タイムを出したライダーがアタックの権利を失いピットイン。最後まで走り続けたライダーが最速ライダーとなり、ポールポジション(PP)を獲得します。

PPは中須賀克行(ヤマハ)となり、2番手に柳川明、3番手に渡辺一樹のカワサキ勢。4番手に野左根航汰(ヤマハ)、山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)が5番手に食い込みます。6番手に津田拓也(スズキ)、7番手に高橋巧、8番手に浦本修充と、MuSASHi RT ハルク・プロの2人が続きました。9番手には加賀山就臣(スズキ)、10番手は秋吉耕佑(au & teluru・Kohara RT)となり、上位10台のグリッドが決まりました。ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda)は12番手、渡辺一馬(au & teluru・Kohara RT)が13番グリッドからのスタートなりました。

今大会は、周回数が昨年の19ラップから23ラップと、4ラップ増えての周回となります。シグナルグリーンと同時に飛び出した中須賀がレースをリードしますが、スタート直後の1コーナーで今野が転倒。首位に立った中須賀が逃げ、それを高橋、柳川が追う展開となりました。4番手は山口と野左根で争われます。6番手には加賀山が付け、渡辺一馬、渡辺一樹、津田、浦本、フックらが続きました。4番手争いはポジションが目まぐるしく変わり、各コーナーで激しいバトルが繰り広げられました。

6ラップ目、中須賀、高橋、柳川、野左根、山口、渡辺一樹、津田、浦本、加賀山、フックのオーダーでコントロールラインを通過。9ラップ目に浦本がV字コーナーの立ち上がりで単独転倒し、戦列を離れます。レース中盤、トップの中須賀は快調に飛ばし、それを高橋と柳川が接近戦を繰り広げながら追いかけます。野左根は単独4番手。5番手争いは山口、津田、渡辺一樹。8番手争いは加賀山とフック、10番手には秋吉が単独走行となります。その後ろには伊藤勇樹と渡辺一馬が続きました。終盤になると、トップの中須賀と2位の高橋との差は広がります。3番手の座は柳川と追い上げてきた野左根で争われ、5番手争いは津田と渡辺一樹。7番手を山口、8番手を加賀山、9番手を秋吉、10番手をフックが走行しました。23ラップを戦い終え、中須賀が優勝、高橋が2位、3位には柳川を抑えた野左根が入りました。山口は7位、秋吉は9位、フックが10位で、それぞれチェッカーを受けました。

J-GP2は、高橋裕紀(MORIWAKI RACING)がPPを手にしました。ですが、自身の残したレコードを上回れなかったことで「不完全燃焼」と語り、決勝での躍進を誓いスタートを切りました。絶好のスタートを決めた岩田悟(NTST.ProProject)がホールショットを奪い、コントロールラインには岩田がトップで戻ってきました。その岩田を、高橋が1コーナーで捕らえてトップに浮上。岩田、生形が続きます。果敢な走りを披露する岩田は、2ラップ目のV字コーナーで転倒、リタイアとなってしまいました。

高橋は1分53秒台のハイペースで周回を重ね、2番手を争う生形、井筒仁康(カワサキ)、日浦大治朗(MORIWAKI RACING)、関口太郎(Mistresa With HARC-PRO.)が構成するセカンド集団との差を広げていきます。高橋は、その後もペースを緩めることなく、19周のレースを走りきり、16.958秒もの差をつけて連勝を果たしました。2番手争いは、集団から関口と日浦が後れ、生形と井筒の戦いに。最終的に0.549秒差で生形が逃げきり2位、井筒が3位となり、表彰台に登壇しました。日浦が4位、関口が5位、渥美心(au & teluru・Kohara RT)が6位に入りました。

ST600はPPの横江竜司(ヤマハ)がホールショットを奪い、2番手以下を引き離す展開に。2番手には大久保光(Y! mobile & Kohara RT)がつけ、それをデチャ・クライサルト、チャランポン・ポラマイ、大崎誠之、近藤湧也、前田恵助らヤマハ勢が追いかけます。その集団からから大崎が2番手に浮上、クライサルトもポジションアップし、大久保と3番手の座を争います。7ラップ目には大崎が横江を捕らえてトップに立ち、横江を突き放します。クライサルトと大久保による3番手争いには、ポラマイと前田が加わりました。この攻防は最終ラップまで続き、クライサルトと大久保がヘアピンで接触して転倒。2人は再スタートしますが、大きく順位を落とすことになりました。

優勝は大崎で2連勝。2位に横江、3位にポラマイとなりました。5位には稲垣誠(ヤマハ)とのバトルを制した榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)が入りました。予選での転倒でマシンを大破させ、左手首を痛めた岩戸亮介(Team 高武 RSC)は、スタッフが懸命に修復したマシンを駆り8位となりました。

J-GP3のPPは國峰啄磨(P.MU 7C HARC)。決勝は古市右京(KTM)がホールショットを奪い、栗原佳祐(MuSASHi RT Jr.)、三原壮紫(TEAM NOBBY & TEC2)、國峰と続きます。ヘアピンまでに國峰がトップに立つものの、2ラップ目には水野涼(MuSASHi RTハルクプロ)が2番手に浮上し、國峰に迫ります。2台は後続を引き離し、トップ争いを展開します。3番手争いは、古市、栗原、真崎一輝(Team RSC)、徳留真紀(Tome Team PLUSONE)、三原に絞られます。國峰と水野によるトップ争いは、2分1秒台のペースで繰り広げられ、3番手争いの集団を引き離しながらの接近戦となります。息詰まるトップ争いは19ラップ目のV字コーナーで國峰が転倒、水野がトップに立ち、今季初優勝のチェッカーを受けました。

セカンド集団は最終ラップまで激しく攻防を繰り広げ、栗原、真崎、古市、徳留の順でチェッカーを受けました。水野は、決勝日が17才の誕生日で、自身のバースデイを勝利で飾りました。

コメント
■高橋巧(JSB1000 2位)
「事前テストからマシンを決めきれずにレースウイークに入り、ここでもベストな状態を見つけることができずなかったことで苦戦を予想していました。今シーズンは各メーカーのレベルが上がり、厳しい戦いになっていますが、この状況の中で自分ができることを精一杯やり、少しでも追いつけるようにがんばりました。表彰台に上がることは難しいと思っていたので、現状、2位は最高の順位だと思います。周回数が長ければ長いほど、マシンのポテンシャルを引き出せるので、勝てなかった悔しさを晴らせるように菅生で優勝を目指します」

■山口辰也(JSB1000 7位)
「もっと上位で終われるはずだったという反省があります。事前テストの路面温度は47℃だったのですが、決勝の温度は52℃まで上昇。事前テストでロングランをして選んでいたタイヤを使うか、違うものにするかを悩み、履いたことのないタイヤでのチャレンジを選択をしたのですが、思うようにはいきませんでした。でも、トップ10サバイバルでは、Honda勢トップのタイムを記録できました。さらにセッティングを詰めて、戦闘力の高いものにして、トップ争いに加わりたいです」

■高橋裕紀(J-GP2 優勝)
「1コーナーでは、ライバルの殺気を感じるくらいでしたので、少し引いて様子を見ようと思いました。そこから追い上げて、勝つことができましたが、Moto2のタイムと比べるとポイント圏内にも入れません。レギュレーションが違うので絶対ではありませんが、GP復帰を目指しているので、優勝に満足することなく、さらに上のレベルを目指していきたいです」

■榎戸育寛(ST600 5位)
「今回は予選4番手と、いいポジションにつけられたので、決勝でも上位を狙っていました。そうしたら、思った以上に力が入ってしまい、スタートでミスをし、巻き返そうとしたら1コーナーでブレーキミスをして、コースアウトしてしまいました。順位も12番手か13番手に落ちてしまい、追い上げのレースになりました。そこからは、確実に一歩一歩、前に行こうと走りました。最後はベテランの稲垣選手とのバトルになり、前でチェッカーを受けて5位になれました。ミスもありましたが、内容的にはいいレースができたと思います。順位は転倒があっての繰り上がりなので、現状に満足することなく、しっかり結果を残せるようにがんばりたいです。次の菅生は走行経験があまりないですが、レイアウトは好きなのでがんばります」

■大久保光(ST600 13位)
「オートポリスでは上位6台がヤマハのマシンだったので、もてぎではどうしても上位に食い込みたいと思っていました。予選ではタイムを出すことができたのですが、まだ、クラスが変わったばかりでデータがないので、優勝を狙えるとは思っていませんでした。大崎さんや横江さんについていこうと思いましたが、序盤のペースが速く、ついていけなかったのが反省としてあります。次戦では結果を残せるようにしたいです」

■水野涼(J-GP3 優勝)
「昨年はチャンピオン争いをしながら、タイトルを取ることができなくて悔しいシーズンでした。今年はゼッケン1の山田誓己さんが海外に行ったので、昨年ランキング2位の僕がチャンピオンになるのは当然だと思ってシーズンを迎えましたが、オフにケガをしてしまい、開幕戦の事前テストができないこともあり、オートポリスでは悔しい結果に終わりました。なので、もてぎでは絶対に勝ちたいと思っていたのですが、事前テストから手応えを得られずにいました。それでも、結果的に勝つことができてよかったです。ここから連勝してチャンピオンになりたいです」

■栗原佳祐(J-GP3 2位)
「レースウイークの金曜日の走行が一番よくて、土日と気温が上がり、自分の中で走りのアジャストができず、うまくいきませんでした。勝てなかったのは悔しいですが、2位になれたのはよかったと思います。オートポリスで3位になり、ここで2位になれたので、次戦の菅生は優勝を狙っていきたいです。チャンピオンになれるようにがんばりたいです」

■真崎一輝(J-GP3 3位)
「初めてのもてぎ戦で、なかなか思うようにタイムが出ず、予選で8番手になってしまいました。決勝でもスタートを失敗してしまい、前の2台が逃げて、そこに追いつけませんでした。最終ラップでは2位を狙っていったのに届かず3位。すごく悔しいレースになりました。菅生も走ったことがないので、同じ結果にならないように、事前テストからしっかり走りたいです」

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