[HONDA]MotoGP Rd.6 決勝 復帰2戦目のペドロサが4位。マルケスとクラッチローは転倒

第6戦イタリアGPは、右前腕部の手術から復帰2戦目を迎えるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、予選7番手から表彰台争いのグループに加わり、4位でチェッカーを受けました。オープニングラップは8番手。スターティンググリッドより1つポジションを落としましたが、2周目にはカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)とポル・エスパルガロ(ヤマハ)を抜いて6番手へ。4周目にはブラッドリー・スミス(ヤマハ)を抜いて5番手に浮上。それからは、チームメートのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)、アンドレア・イアンノーネとアンドレア・ドヴィツィオーゾのドゥカティ勢と、し烈な2番手争いを繰り広げました。

中盤には、ドヴィツィオーゾがトラブルを抱えてリタイア。終盤には、マルケスが転倒を喫したことで、2番手にイアンノーネ、3番手にペドロサと続きました。その後、ペドロサは追い上げてきたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)にかわされましたが、右腕が徐々に回復し、本来の調子にかなり近づいてきたことを感じさせる走りでした。次戦カタルニアGPは、ペドロサにとってホームグランプリとなります。右腕がさらに回復することは確実。次戦で、シーズン初の表彰台や優勝が期待できるリザルトでした。

予選13番手からすばらしい追い上げをみせて、2番手争いの集団に加わったマルケスは、イアンノーネと激しいバトルを繰り広げますが、18周目の3コーナーでフロントからスリップダウン。惜しくも転倒リタイアに終わりました。その後方で6番手争いを繰り広げ、マルケスの転倒で5番手に浮上したクラッチローも、ラスト3周となった21周目に転倒リタイアとなりました。

以下、予選17番手から決勝に挑んだスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が11位。Hondaのオープンカテゴリーマシン「RC213V-RS」で出場のユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が、予選24番手から15位でフィニッシュし、それぞれポイントを獲得しました。

そのほかの「RC213V-RS」勢は、カレル・アブラハム(AB Motoracing)が17位。ジャック・ミラー(CWM LCR Honda)は18番手を走行していた3周目に転倒リタイア、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)は、15番手を走行していた4周目に転倒リタイアに終わりました。

Moto2クラスは、予選3番手から決勝に挑んだティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、7周目にトップに浮上すると、21周を走りきって今季初優勝。2位には、予選6番手から追い上げた、総合トップのヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)、今季初フロントローの予選2番手から序盤トップを走ったドミニク・エージャーター(Technomag Racing Interwetten)が、今季初表彰台となる3位でフィニッシュしました。

以下、サム・ロース(Speed Up Racing)、ルイス・サロム(Paginas Amarillas HP 40)、ザビエル・シメオン(Federal Oil Gresini Moto2)と続きました。予選17番手から決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は13位。チームメートのアズラン・シャー・カマルザマン(IDEMITSU Honda Team Asia)は15位でフィニッシュし、初めてポイントを獲得しました。

Moto3クラスは、今季2度目のPPからトップグループに加わったダニー・ケント(LEOPARD Racing)が2位でフィニッシュし、総合首位をキープ。2位以下にリードを広げることに成功しました。今大会は、トップグループが13台という激戦となり、エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が5位でフィニッシュして総合2位をキープ。ニッコロ・アントネッリ(Ongetta‐Rivacold)が6位、ホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が7位。アレックス・マスボー(SaxoPrint RTG)が9位、今季初フロントローの予選2番手から決勝に挑んだ尾野弘樹(LEOPARD Racing)が11位でフィニッシュしました。

6戦を終えて、Honda勢は、ケントが総合首位。2位にバスティアニーニが続きました。総合3位だったエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)は、トップグループに加わるも他車の転倒に巻き込まれてリタイアとなり、総合5位にダウン。トップグループに加わったファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)も転倒リタイアに終わり、総合4位から7位へとポジションを落としました。

コメント
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 4位)
「全体的には満足しています。右上腕の調子はどんどんよくなっています。今日は最後までとてもいいレースができたと思います。ほかのライダーとバトルをして、自身の調子が上がっているのを確認できました。次はマシンをよくすることに取り組まなければなりません。そして今後のレースでもっといい結果を出したいです」

■スコット・レディング(MotoGP 11位)
「レースは思ったような展開にならず残念でした。ウォームアップを終え、トップ10争いができると感じていました。いいスタートを切り、1周目はポジションを上げたのですが、2周目の1コーナーで深く入りすぎて、せっかく追い上げたポジションを落としてしまいました。序盤はリアタイヤがうまく機能せず、前のグループについていけませんでした。路面はかなり滑りやすく、マシンがとても重く感じて、切り返しに苦戦しました。引き続き一生懸命取り組んで、もっと強くなれるようチーム一丸となってがんばります」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 15位)
「前戦フランスGPに続いてポイントを獲得することができました。しかし、ル・マンのときと同様に、今回もとても厳しいレースでした。シーズン序盤はいいペースで走れていたと思いますが、なかなかポイント獲得にはつながりませんでした。ヨーロッパラウンドに入ってからは、ライディングが難しくなっているのですが、こうしてポイントを獲得できています。セットアップの方向性は間違えていないと思うので、引き続きバランスのよいマシンに仕上げていかなければなりません。ブレーキングがハードになりすぎているため、コーナーを犠牲にしています。さらに経験を積んで、よりよいセットアップを見つけていく必要があります」

■カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
「チームにとって本当に残念な結果でした。昨日までは、うまくいっていました。しかし、ウォームアップで転倒して、手に大きな衝撃を受けてしまいました。それで、あのポジションを走れたのだから、よくやったと思います。ファクトリーライダーたちとはそれほど離れていませんでした。セッティングもよかったし、本来ならもっといいところまでいけたと思います。でも、残念ながら高速コーナーでフロントタイヤが滑り、転倒してしまいました。マシンの後ろに足が引っかかり、足首をひねってしまったので、かなり痛みます。ちゃんと検査しなければなりません。途中までいいレースができていたので、とても残念です。バルセロナでは、すばらしいレースができることを願っています」

■マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「一番大変なときを乗りきったところだったので、今日の転倒は残念でした。プラン通りに最初の5周でポジションを上げることができて満足しています。3周を終えて2番手まで追い上げました。でもタイヤのグリップが落ちたことで、以前と同じような問題が出てきました。コーナーの入り口でタイヤがスライドしてコントロールが難しくなり、限界の状態で走っていました。そういうレースのときは、今日のようなアクシデントが起きることがあります。これでチャンピオンシップの順位は、かなり下がってしまいました。でもHondaは一生懸命がんばってくれています。シーズン後半へ向けて、引き続きがんばり、マシンの感触を改善していきます」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP リタイア)
「転倒リタイアに終わってしまい、チームには申し訳ない気持ちです。スタートは好調で、それからもフィーリングはよく、ポジションを上げていくこともできました。しかし、4周目に(ステファン)ブラドル選手(YAMAHA FORWARD)が転倒し、ちょうど加速しているときだったので避けられませんでした。今日は路面温度が高くなり、フロントのフィーリングを探りながら走っていました。スタート前には今日のコンディションに合わせて、しっかりとセッティングをアジャストできていただけに、とても残念なレースでした」

■ジャック・ミラー(MotoGP リタイア)
「正直、残念なレースでした。スタートはとてもよかったのですが、2周目の時点ですでにフロントから転びそうになっていました。ニッキーも滑っていました。彼の後ろにつき、パスをしましたが、何度もバランスを崩し、ついに転倒しました。最終コーナーでフロントから滑り、持ちこたえられませんでした。本当に難しかったです。特にフロントが大変でした。それでもいい形に仕上がってきたし、スピードがあることは証明できました。だいぶ快適になってきています。フロントエンドに苦戦していますが、それは僕たちだけではありません。この数戦、苦しんでいますが、もっとよくなるよう集中しなければなりません」

■ティト・ラバト(Moto2 優勝)
「ようやく優勝できて、とてもうれしいです。僕もチームもここにくるまで一生懸命がんばりました。毎回レースで前進することができていたし、こうしてついに優勝することができました。クルーには本当に感謝しています。表彰台の最上段に戻るために、休むことなくがんばってくれました。終盤はフロントに問題があって厳しいレースでしたが、(ヨハン)ザルコを抑えられる力が残っているのが分かり、優勝することができました」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 2位)
「最終ラップで追いつくことができ、いいレースでした。最終コーナーでラバト選手にすきがなかったので、インから行こうとしたのが失敗でした。コーナー出口でプッシュして、スリップストリームを使えばよかったのですが、そう思ったときにはもう遅すぎました。それでも6番手からスタートして表彰台を獲得したので、とてもいい週末だったと思います。唯一、予選だけがよくありませんでした。マシンの感触はよかったし、チャンピオンシップでは31ポイントのアドバンテージがあります。ムジェロで優勝できれば最高だと思いがんばりましたが、今週はティトのほうが強かったです。ポイントを獲得できて、とてもうれしいです。次のバルセロナのことを考えたいと思います」

■ドミニク・エージャーター(Moto2 3位)
「序盤の自分のペースには、とても驚きました。今年初めてレースをリードしましたが、少し怖く感じるほど調子がよかったです。どうしたらいいのか分からずに戸惑いましたが、こうして表彰台に上がれてとてもうれしいです。チームのみんなに感謝したいです」

■中上貴晶(Moto2 13位)
「今日はスタートがよく、1コーナーでもいい位置取りができたので、1周目に11番手までポジションを上げられました。しかし、思ったよりも路面温度が高く、ソフトタイヤを選択したこともあって、タイヤに厳しいレースになってしまいました。とても悔しいレースでした。今回のデータと反省を、次のカタルニアGPで生かしたいと思います」

■ダニー・ケント(Moto3 2位)
「すごい接戦だったので、最終コーナーはトップで入りたくありませんでした。スリップストリームを使われて負けてしまうからです。今日は15人前後のライダーが表彰台争いをしました。ロングストレートを備えるこのコースは、スリップストリームが使えるので、だれが勝ってもおかしくないレースでした。優勝はできませんでしたが、チャンピオンシップでのリードを広げられたのが一番大事です。とてもうれしいです」

■エネア・バスティアニーニ(Moto3 5位)
「最終コーナーでは、どうすればいいのか全く分からず、難しいレースでした。実際、毎周ストレートの最後では、3番手から最後尾までのポジションでした。このサーキットでは全く予測がつかないのですが、それだけにとてもおもしろかったです。最終ラップではベストを尽くしましたが、(ニッコロ)アントネッリ選手が僕のリアホイールに少し接触し、はらんでしまったので、残念ながら前のライダーをオーバーテイクすることができませんでした。今日はマシンがとてもよく機能したのでうれしいです。レース終盤に向けて、タイヤの感触が少し変わってくるので、これからのレースでは、それを考えながらセッティングしなければなりません」

■尾野弘樹(Moto3 11位)
「初めてのフロントローでしたが、スタートもよくて、落ち着いて走れました。序盤はちょっとペースを抑えすぎたかな、と思う部分もありますが、5周目くらいから左のハンドルが動き始めて、走りに集中できなくなりました。それがなければ、何位になれたかはわかりませんが、優勝争いの集団の中で走れたと思います。残念な結果でしたが、今大会は予選、そして決勝と自分の中では大きな自信になるレースでした。次はカタルニアGPなので、今回よりいい結果を残したいです」

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