[HONDA]MotoGP Rd.6 予選 クラッチローが4番グリッドを獲得。ペドロサは7番手

第6戦イタリアGPの予選は、Honda勢にとって厳しい戦いとなりました。カル・クラッチロー(CWM LCR Honda)が、Honda勢トップの4番手。右前腕部の手術からの復帰2戦目を迎えるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が7番手。2年連続チャンピオンで、今季は総合4位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、MotoGPクラスへの参戦以降、ワーストグリッドとなる13番手と、ポールポジション(PP)争いに加われず、フロントローを獲得することすらできませんでした。

この日は、雲の多い一日となりましたが、午後は雲の流れが速く、青空がのぞくことも多く、最高気温は22℃まで上昇しました。そのため、初日とほとんど変わらないコンディションとなり、Honda勢にとっては、厳しい走りを強いられる一日でした。

その中で、初日6番手のクラッチローは、予選前のフリー走行でもタイムを短縮して6番手をキープ。午後の予選では、1分46秒台に入れる好走をみせて4番グリッドを獲得しました。ムジェロは、オーストラリアGPが開催されるフィリップアイランドに次ぐ高速サーキット。PPを獲得したアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)から、Q2に進出した12台のタイム差は、0.934秒という激しさでした。一つのミスでポジションが入れ替わる戦いの中で、クラッチローは完ぺきなアタックを果たせたとは言い難いものの、フロントローにあと一歩まで迫る走りをみせました。決勝では、今季2度目の表彰台と初優勝に期待が膨らみます。

右前腕部の手術を行い、前戦フランスGPで復帰。今大会が復帰2戦目となるペドロサは、初日は14番手だったものの、予選前のフリー走行で7番手までポジションを上げ、予選で7番手をキープしました。とは言え、ムジェロ・サーキットを得意とするペドロサとしては、満足できるグリッドではなく、決勝では上位を狙います。

初日2番手から今季4度目のPPが期待されたマルケスは、午前のフリー走行でセットアップに集中して総合11番手に終わりました。この結果、フリー走行11番手以下で行われるQ1から、Q2進出に挑むことになりましたが、Q1で3番手に終わり、13番グリッドが確定しました。MotoGPクラスへのデビュー以降、ワーストリザルトとなったマルケスですが、アベレージでは優勝争いに加われる速さがあるため、5列目13番手から追い上げのレースに挑みます。

以下のHonda勢は、スコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が17番手。オープンカテゴリーの「RC213V-RS」に乗る4選手は、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が19番手、カレル・アブラハム(AB Motoracing)が20番手、ジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が23番手、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が24番手でした。

Moto2クラスは、サム・ロース(Speed Up Racing)が、開幕戦カタールGP以来、5戦ぶり2度目のPPを獲得。以下、1秒差以内に14台が入る接戦となり、ドミニク・エージャーター(Technomag Racing Interwetten)が、シーズン初のフロントローとなる2番手、ディフェンディングチャンピオンのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が3番手と、僅差で続きました。

前戦フランスGPで今季初優勝のトーマス・ルティ(Derendinger Racing Interwetten)が4番手。ルイス・サロム(Paginas Amarillas HP 40)が今季ベストの5番手。総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が6番手と続きました。

初日6番手と好調なスタートを切った中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、セットアップが進まず苦戦。17番手へと後退しました。

Moto3クラスは、総合首位のダニー・ケント(LEOPARD Racing)が、4戦ぶり今季2度目のPPを獲得。チームメートの尾野弘樹(LEOPARD Racing)が2番手となり、今季初めてフロントローを獲得しました。初日を18番手で終えた尾野は、2日目のフリー走行で転倒を喫して25番手までポジションを落としましたが、予選では2秒以上もタイムを短縮することに成功しました。

以下のHonda勢は、初日トップタイムのニッコロ・アントネッリ(Ongetta‐Rivacold)が5番手。総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が7番手。フリー走行でトップに浮上したルーキーであり、総合4位のファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)は転倒を喫して13番手。総合3位のエフレン・バスケス(Reopaed Racing)は15番手から、追い上げのレースに挑みます。

コメント
■カル・クラッチロー(MotoGP 4番手)
「マシンの感触はよかったです。中古タイヤでかなり周回できましたし、ペースにも満足しています。しかし、不思議な状況でした。何人かのライダーはソフトタイヤのパフォーマンスをうまく引き出していたし、ラップタイムもポジションも、いつもとはかなり異なるものでした。そんな予選でしたが、全体的には満足しています。ハードのフロントタイヤを使ったところ、とてもよかったので、予選もそれで走りました。もう少しのところでまた、フロントローを逃してしまい残念でした。小さなミスをしてしまったのは自分のせいですし、それを考えればポジティブな結果でした。明日は、トップのライダーたちと一緒に逃げきる必要があります。CWM LCR Hondaチームはいい仕事をしてくいるので、いいレースになることを楽しみにしています」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 7番手)
「今日は少しだけうまくいきました。ペースを上げることができたし、ポジションも少し上げられました。ラップタイムも一歩前進しましたが、すごい接戦になったので、グリッドポジションはそれほどよくありませんでした。明日はいいスタートを切らなければなりません」

■マルク・マルケス(MotoGP 13番手)
「今日は納得のいかない結果に終わりました。MotoGPクラスにおける最悪の予選結果になりました。午前中は新品タイヤを使わなかったためにQ1へ進むことになってしまいました。そして、トラブルがあり、Q2へは進めませんでした。明日の決勝は、後方からのスタートになるので、苦戦することは明らかです。しかし、明日に向けていいペースがあると思うので、いいスタートを切り、序盤からトップグループで走れるようにがんばりたいです」

■スコット・レディング(MotoGP 17番手)
「なんと言えばいいのか分かりません。新品タイヤよりも中古タイヤの方が速いタイムが出ました。なぜか分かりません。今日は、コース上が渋滞しており、みんながチャンスを待っていました。とてもフラストレーションがたまりました。ソフトタイヤがなかったので、プッシュし続けなければなりませんでした。思うようにタイヤがうまく機能しませんでした。最後の周に、セクター1とセクター2で自己ベストを出せたのですが、最終コーナーで(ヨニー)ヘルナンデス選手(ドゥカティ)がペースを落としていたので、危うく彼に接触するところでした。中古タイヤのときの方がタイムが速かったので、今日のポジションはフラストレーションがたまります。昨日は前進できたと思ったのに、また引き戻された感じです。しかし、レースは長く、レースペースは悪くないのでがんばります」

■ジャック・ミラー(MotoGP 23番手)
「今日の予選結果には全く満足していません。午前のフリー走行でのラップタイムは、それほど悪くなかったのですが、あまり快適には走れませんでした。でも、自己ベストタイムを出したあと、プッシュしようとしたら転倒してしまいました。それからはフロントタイヤの自信を取り戻せませんでした。予選では、自己ベストと同じくらいのタイムを出したのですが、23番手というポジションでした。明日の決勝に向けて気持ちを切り替えたいです。ウォームアップでいくつか試してみて、レースではもう少しうまく走れるようにがんばりたいです。フロントのフィーリングをもう少し改善しなくてはいけません。どんなレースになるのか楽しみにしています」

■サム・ロース(Moto2 ポールポジション)
「コーナーへの進入が速すぎて転んでしまいました。速すぎると分かっていて転倒しているので、大きな問題はありません。重要なのは、そのあとコースに戻ってもっと速く走ることですあり、今日は最後にベストラップを出せました。レースペースに一生懸命取り組みました。午前中のセッションはずっとハードタイヤで走り、最後にベストタイムを出しました。明日のレースが楽しみです」

■ドミニク・エージャーター(Moto2 2番手)
「とても難しい予選でした。でもチームがとてもいいセッティングを見つけてくれました。リアグリップがとてもよくなり、うまくいきました。(トーマス)ルティと一緒にスリップストリームを使い合って走るようにしたことも、タイムを短縮する助けになりました。今日の2番手はうれしいです。明日のレースは、最後までうまく走れるかどうかは分かりませんが、今年は厳しいレースが続いているので、今日の予選で自信を取り戻せました。明日が楽しみです」

■ティト・ラバト(Moto2 3番手)
「フロントローを獲得できてうれしいです。かなり渋滞していたし、全力でプッシュすることができませんでした。いいリズムをつかむのも大変でした。しかし、明日のレースは激しいバトルになるので、決勝に向けていい練習になりました。レースに向けてフロントの感触を上げたいです。明日は優勝争いに加われると思います」

■中上貴晶(Moto2 17番手)
「フリー走行でタイムを更新できず、予選でも1分52秒台に入れるのがやっとの状態でした。安定性を重視すると旋回性が悪く、旋回性をよくしようとするとマシンが安定しないという状態が続きました。本当に狭い範囲でアジャストしているので、決定的によくなることがないという一日でした。明日に向けてどうしたらいいのか、いろいろ話し合っています。今日のデータを検証して方向性を決めたいと思います。51秒台に入れている何人かの選手は抜けている感じですが、その後ろは大集団のレースとなるので、できるだけ上位を目指したいです」

■ダニー・ケント(Moto3 ポールポジション)
「ポールポジションを獲得できず、明日が本番になります。チームメートの(尾野)弘樹とタイム差がほとんどなく、同じようなタイムで走っている選手がたくさんいるので、明日のレースは大きな集団になると思います。最終コーナーでリードしていても、4番手か5番手でフィニッシュ、という可能性があるので、一生懸命戦わなければなりません。ル・マンでは予選がとても悪く、ポイントをかせがなければなりませんでした。でもエフレン(バスケス)とファビオ(クアルタラロ)が転倒したので、チャンピオンシップでリードを広げることができました。明日は激しいバトルになると思いますが、優勝を目標にがんばります」

■尾野弘樹(Moto3 2番手)
「昨日はフィーリングはよかったのですが、それがタイムにつながりませんでした。今日の午前のフリー走行では、フロントのセッティングを変えたらフロントから転んでしまいました。そのため、元の状態に戻して予選に挑むことになったのですが、それが結果的によかったと思います。(エネア)バスティアニーニの後ろについてアタックすることが決まりました。初めてのフロントローだったこともうれしいのですが、自分が考えていた通りの走りができたことが、本当にうれしかったです。明日は表彰台を目指してがんばります」

■エネア・バスティアニーニ(Moto3 7番手)
「簡単な予選ではありませんでした。ロングストレートではスリップストリームがカギになりました。一瞬でトップから10番手まで下がってしまう難しいセッションでしたが、今回の結果には満足しています。3列目7番グリッドからのスタートはポジティブです。セットアップを少し調整しなければなりません。コーナーの入口でマシンのリアに挙動があるように感じます。そのため今日はいいコーナリングスピードが出ませんでした。明日のウォームアップでこの状況を改善できるようにがんばります」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会は、鈴鹿市役所 1階の『モータースポーツ振興コーナー』…
  2. 生活の可能性が拡がる喜びを提供 Hondaのナイジェリアにおける二輪車生産販売子会社「ホン…
  3. オートバイパーツ・用品の販売を全国展開する2りんかんは、バイク乗りコスプレイヤーの「美環(み…
  4. ボッシュが形づくる二輪車の未来 ボッシュは、自社のモーターサイクル&パワースポーツ事業が、…
ページ上部へ戻る