[HONDA]MotoGP Rd.6 フリー走行 マルケスが2番手。2年連続イタリアGP制覇に向け好スタート

第6戦イタリアGPのフリー走行は、終日青空が広がる絶好のコンディションの中で行われました。午前中はムジェロをホームコースとするドゥカティ勢が好調なスタートを切りましたが、昨年の大会を制しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、1度目の走行で4番手、2度目の走行では2番手と順調にセットアップを進めました。

2度目のセッションでは、決勝に向けてロングランを行い、1分48秒台の好ラップで周回を続け、決勝に向けてまずまずの仕上がりとなりました。昨年の大会では予選でポールポジションを獲得。決勝でも、このサーキットを得意とするホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)との一騎打ちを制して優勝しました。今年は2年連続ポール・トゥ・ウインが期待されます。

初日はコンディションに恵まれたこともあり、トップタイムをマークしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)から1秒差以内に14台という接戦になりました。その中でHonda勢は、カル・クラッチロー(CWM LCR Honda)がトップから0.645秒差の6番手。スコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が0.685秒差の8番手。右腕前腕部の手術から復帰2戦目となるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が14番手でした。

復帰から2戦目を迎えるペドロサは、このサーキットを得意とする選手のひとりですが、右腕の状態が完全ではないことに加えて、電子制御のセットアップが決まらず、1度目のフリー走行は11番手、2度目は14番手でした。しかし、トップから1秒差以内につけているだけに、2日目の予選はタイムの短縮とポジションアップが期待されます。

Hondaのオープンカテゴリーマシン「RC213V-RS」で出場する選手は、今季初のポイント獲得に気合を入れるカレル・アブラハム(AB Motoracing)が18番手、ジャック・ミラー(CWM LCR Honda)がトップから1.551秒差の19番手。ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)は、1度目のフリー走行では16番手になるも、2度目のセッションでタイムを更新できず20番手に後退。ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)は24番手という結果でした。

Moto2クラスは、ディフェンディングチャンピオンで過去2戦表彰台に立っているティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)がトップタイムをマークしました。昨年の大会で優勝しているラバトは、相性のいいサーキットで今季初優勝を狙います。2番手には総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)で、ラバトとは1000分の1秒差。3番手にはサム・ロース(Speed Up Racing)。4番手にトーマス・ルティ(Derendinger Racing Interwetten)と僅差で続き、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)がトップから0.828秒差の6番手と好スタートを切りました。

Moto3クラスは、ホームグランプリを迎えるニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)がトップタイムをマーク。今季のアントネッリは、予選でコンスタントにトップ10入りを果たしています。フロントローからのスタートも2度ありますが、決勝では思うような結果を残せていません。地元ファンの声援を受ける今大会は初の表彰台登壇を狙います。

2番手には総合3位のエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)で、Honda勢が1-2。総合2位でホームグランプリを迎えるエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が5番手、総合首位のダニー・ケント(LEOPARD Racing)が7番手でした。尾野弘樹(LEOPARD Racing)は18番手でしたが、2日目のポジションアップに闘志を燃やしています。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「全体的に今日はとてもうまくいきました。金曜日なのでいろいろなことを試しました。特に電気系のセットアップに取り組み、エンジンの性能を高められるように努力しました。一歩前進できたのでうれしいです。完全に快適というわけではありませんが、かなりいい感触がありました。今の方向性は正しいと思います。明日は、もっと周回を重ね、レースペースを見つけなくてはいけません。ファステストのライダーに、できる限り近づけるようにがんばっていきたいです」

■カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
「とても満足しています。午後は27周して、とてもいいラップタイムを出すことができました。しかし、最後に新品タイヤを入れて走ったときに問題が出て、あまり速く走ることができませんでした。原因はわかっているので、この部分を改善しなければなりません。最初のセクターでタイムロスをしていますが、それ以外は悪くありません。今年はアルゼンチンで表彰台に上がり、ヘレスでは4位といいスタートを切っています。ほかのレースでは問題もありましたが、パッケージはとてもよく機能しているので、かなり満足しています。毎回経験を積んでいます。このマシンは、全く違うキャラクターなので、自分のライディングスタイルを大きく変えなければいけません。前のマシンとはかなり違います。でも、とても楽しんでいます。毎回学び、チームはいい仕事をしてくれています」

■スコット・レディング(MotoGP 8番手)
「マシンのフィーリングが、ここにきて少しよくなりました。自分のライディングスタイルを少し変えなければいけないことはわかっています。また、マシンも少し調整が必要です。今日はタイムアタック中に少し渋滞にひっかかりタイムロスをしましたが、フィーリングはよかったです。まだいくつか試さなければならないことはありますが、本来の感覚を取り戻し始めていることが重要です。あとはただただ自信をつけていくだけです」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 14番手)
「初日はあまりうまくいきませんでしたが、それほどひどいとは思っていません。明日、前進できるか様子をみたいです。午後は電子制御に少し問題があり、思ったように周回することができませんでした。でも、今夜にその問題を解決し、明日はもっといいポジションを獲得してレースに備えたいです」

■ジャック・ミラー(MotoGP 19番手)
「午後のセッションでは大きく前進することができました。かなり快適になったのでうれしいです。ここから細かいセッティングに取り組み始めることができます。MotoGPマシンで走るムジェロは、Moto3マシンの時とは全く違うもので、すばらしいサーキットでした。ここへ来るのをとても楽しみにしていました。そして、こうして走れていられることがうれしいです。まだいくつか前進しなければいけません。トップとは1.5秒差で、それほど離れていません。引き続き一生懸命取り組まなければいけませんが、今日はとても満足しています」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 20番手)
「今日はル・マンのセットアップとほぼ同じでスタートして、午前中はうまくいきました。いくつか取り組まなければいけない課題はありましたが、ペースはよかったし、全体的には満足しています。しかし、午後は少し後退してしまいました。コースインしてすぐに、マシンのコントロールパネルに、トラクションコントロールが無効になっているという警告が出たのでピットに戻らなければなりませんでした。このためにかなり時間を無駄にしました。その問題を解決してコースインしましたが、ちゃんと作動しているかどうかを確認している間に時間がなくなりました。明日は今日の午前中の続きから取り組みたいです」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 24番手)
「今日は転倒してしまいました。この転倒から学ぶことができることを願っています。ポジティブだったことは、違うセットアップを試したあとに、マシンの操縦性が改善できたことです。いつも強くブレーキングできるのですが、その分、旋回性がよくありませんでした。今日はジオメトリーも変えたところ、だいぶうまく曲がれるようになりました。このマシンはとても敏感なので、小さな調整でかなりの違いが出ます。この調整で、まるで20キロくらいマシンが軽くなったような気がします。明日は転倒せず、しっかりとタイムを出したいです」

■ティト・ラバト(Moto2 1番手)
「今日はとてもうまくいきました。このサーキットはとても好きです。マシンはここ最近よくなってきたので、両方のセッションで力強い走りができました。ラップタイムはすばらしいものでしたが、まだ金曜日だということを忘れてはいけません。一生懸命取り組まなければいけないし、マシンをさらに改善できるように集中力をキープしなければなりません。タイムが接近しているのでムジェロではいつも大きなバトルになります。日曜日に向けてマシンをよくするために集中しなければなりません」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 2番手)
「初日からこれだけ速いのは変な感じがします。チームはとてもいい仕事をしてくれました。FP1からFP2の間に前進することができました。引き続きがんばります。ティトがこのまま強ければおもしろいレースになると思います。さらに快適に走れるように明日もがんばります。もっと楽に走りたいと思います。チームがもっとマシンをよくしてくれることを信じています。そしてレースへ向けてできる限りのことをしたいと思っています」

■サム・ロース(Moto2 3番手)
「とてもうまくいっています。前回のル・マンはあまりうまくいきませんでしたが、ここではまた優勝争いがしたいと思っています。午前中はずっと速さがありました。午後はずっと中古タイヤで走り、かなり速さがありました。とてもポジティブな日になり、前進できました。明日もまだ試さなければならないことがありますが、それほど悪くないと思います。今年はかなりいいシーズンになっています。ヘレスはあまりうまくいきませんでした。カタールではミスをしてしまいましたが、それ以外ではいい結果を出しています。表彰台に戻るのは時間の問題だと思います。今回はチームのホームレースです。このサーキットは大好きなので、日曜日に向けて全力でがんばります」

■中上貴晶(Moto2 6番手)
「ムジェロはタイヤに厳しいサーキットなので、今日はタイヤのテストに集中しました。午前中はハードを装着したロングランを行いました。午後はセッションの途中からソフトを履いてタイムを上げることができました。まずまずのスタートだと思うのですが、トップの2人がサーキットのベストタイムを更新しているし、トップタイムから0.8秒遅れているので、明日はその差を縮めたいと思います。今回はル・マンと同じ状態でスタートしましたが、明日に向けていい走りができたと思います」

■ニッコロ・アントネッリ(Moto3 1番手)
「今日はすばらしい一日になりました。トップタイムをマークすることができて、とてもうれしいです。チームはとてもいい仕事をしてくれました。明日もこの調子でがんばりたいです。ほかのライダーはこれからもっと上がってきます。Moto3クラスでポールポジションを獲得するのは難しいことですが、ポールポジション争いができることを願っています。いつものように100%でがんばります。イタリアはホームグランプリなので、ファンの声援が後押ししてくれると思います。いい週末になることを願っています」

■エフレン・バスケス(Moto3 2番手)
「2番手を獲得できてうれしいです。今日はとにかく集中して走りました。セッティングのことを少し忘れてライディングに集中したら、いいタイムを出すことができました。明日が楽しみです。今日はタイヤテストに集中していろいろなことをクリアにしました。明日はほかのタイヤも試すかもしれません。とにかくリズムをキープすることが、今、一番大事なことだと思います。毎日集中してがんばります。ムジェロでポールポジションを獲得するのはとても難しいです。予選のセッションは、なにが起きてもおかしくありません。それよりもレースへ向けて集中したいです」

■エネア・バスティアニーニ(Moto3 5番手)
「今日の結果には満足しています。午後は中古タイヤを使って走りましたが、セッションを通して速さがあり、いいペースをキープできました。高速セクションでまだ少し苦戦しています。特にアラビアーターコーナーです。でもそれ以外の場所ではいい感触を得ています。残り2周で新品タイヤを入れて、自己ベストタイムを更新できました。でも少し渋滞にひっかかって、最後の1周はアタックできませんでした。今日は速いタイムを出すことができたので満足しています」

■尾野弘樹(Moto3 18番手)
「ポジションは18番手まで落ちてしまいましたが、セッションの途中は4、5番手まで上がることができたし、楽しく乗ることができています。セッション終盤にいいグループに入れず、タイムを伸ばせませんでした。チームメートの2人に比べて遅いパートもわかっているので、明日はその部分を克服できるようにがんばります。ムジェロは走っていてすごく楽しいコースなので、明日が楽しみです」

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