[HONDA]SBK Rd.6 ギュントーリが両レースでポイントを獲得

第6戦イギリス大会が、5月22日(金)〜24日(日)までの3日間、イングランド中部のノッティンガム近郊にあるドニントンパークで開催されました。ドニントンパークは、一周4.023km。シケインとヘアピン、中高速コーナーが連続するバリエーション豊かなサーキットで、パッシングポイントが多く、毎年、激しい戦いが繰り広げられます。雨の多い不安定な天候が、チームや選手たちを悩ませることが多いサーキットですが、今年は3日間ともドライコンディションとなりました。しかし、レースウイークを通じて雲の多い天候となり、決勝日も最高気温は15℃までしか上がりませんでした。

今年は、昨年のスーパーバイク世界選手権のチャンピオンであるシルバン・ギュントーリ(Pata Honda World Superbike Team)と、スーパースポーツ世界選手権(WSS)のチャンピオンであるマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Superbike Team)の2人が、スーパーバイク世界選手権に参戦しています。両選手とも、今年は思うようにセットアップが進まず、CBR1000RRのパフォーマンスを引き出すには至っていません。ギュントーリは第2戦タイ大会と前戦イタリア大会の5位が最高位で、ポイントランキングでは6位。ルーキーのファン・デル・マークは、第4戦オランダ大会で3位表彰台に立ちましたが、前戦イタリア大会では9位に終わり、好調の波に乗ることができませんでした。

そして、今大会も厳しい戦いを強いられ、ギュントーリは予選9番手から両レースで8位。ファン・デル・マークは、予選12番手から両レースともにリタイアとなりました。

大会の開幕を前に、ギュントーリは「今大会から新しいことにトライするので、その効果に期待しています。CBR1000RRを自分の思うように操るには、もう少し段階を踏まなければなりません。ドニントンは好きなサーキットです。前半部分の高速セクションのリズム感あふれる走りがとても気に入っています。後半セクションはシケインとヘアピンが続くため、激しい抜き合いになり、とても重要です。とにかく、ここからいい流れにしたいです」と、気合満点で挑みましたが、期待通りの結果は残せませんでした。

しかし、新しい取り組みが成功すれば、着実にステップを刻めるだけに、今大会で得たデータを次戦に生かすことになります。ギュントーリは、「今回試したパーツでフィーリングが大きく変わり、手応えがありました。このまま前進していければ、確実によくなると思います」と語っていました。今大会はニューパーツのテストを行っていたため、フリー走行では12番手に終わり、「Q2」に進出できませんでしたが、「Q1」でトップタイムをマークして「Q2」進出に成功。その後は9番グリッドを獲得して、2レースともに8位でフィニッシュ。総合6位をキープしました。今季ベストリザルトとはなりませんでしたが、両レースでポイントを獲得した走りが次戦につながることは確実です。

対照的に、チームメートのファン・デル・マークは、今季、最も厳しいレースとなりました。フリー走行2は9番手。そしてフリー走行3では8番手へとポジションを上げて「Q2」進出を決めました。ここまでは順調にセットアップを進めていましたが、「Q2」では予選用のタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず、12番グリッドとなりました。

厳しいグリッドから決勝に挑むことになったファン・デル・マークは、スタート直後から激しくプッシュ。レース1は12番手を走行していた6周目に転倒を喫しました。ファン・デル・マークはマシンを起こして再スタートしますが、マシンにダメージがあったことから走行を続けられず、リタイアに終わりました。レース2は、第1レースの転倒の影響で、スタート直後からフロント部分に不具合があり、走り続けることができずリタイアしました。2レースともにリタイアに終わったファン・デル・マークは、総合7位から総合10位へとポジションダウン。しかし、フリー走行で感じた手応えを、次戦のポルトガル大会で生かす意気込みです。

28台が出場したスーパースポーツ世界選手権(WSS)は、予選8番手から決勝に挑んだジノ・レイ(CIA Landlords Insurance Honda)が、3台のし烈な6番手争いを経て、8位でフィニッシュ。初出場のアンディ・リード(Core” Motorsport Thailand)が10位でチェッカーを受けました。

ホーム大会として迎えたカイル・スミス(PATA Honda World Supersport Team)は、予選9番手から決勝に挑んで転倒リタイア。総合6位から7位へと順位を落としました。

コメント
■シルバン・ギントーリ(スーパーバイク 8位/8位)
「今週はたくさんの新しいパーツを試しました。そしていくつか、いい部分がありました。後半はかなりいいタイムを出せました。特に、ブレーキングの安定性が向上しました。その部分では、とても速く走れるようになりました。しかし、まだ苦戦している部分があります。レース2では、レース終盤にかけて、いいペースをキープできました。最初はそれほど速くはありませんでしたが、終盤は安定してかなり速く走れるようになりました。これが今大会の前進した部分です。また、前を走る選手たちといいバトルができました。残念ながら、ほんの少しの差で負けてしまいました。トップのライダーたちとは、かなり離れてしまいました。引き続きがんばって取り組み、残りのシーズンへ向けて、パッケージをよくしていきたいです。今回試したパーツを次戦でも試し、さらによくしていきたいです」

■マイケル・ファン・デル・マーク(スーパーバイク リタイア/リタイア)
「今回のレースは、あまり話せることはありません。スーパーバイクを走るようになって、最もがっかりした週末になりました。昨日のスーパーポールで予選タイヤがうまく機能しなかった以外は、すべてのセッションで前進できたと思っていました。しかし、その予選が悪かったために、後方からのスタートとなりました。レース1では一生懸命プッシュして追い上げましたが、転倒してしまいました。レース2はなにが問題だったのかよく分かりませんが、マシンのフロントにテクニカルな問題があり、走り続けられなくなりました。残念ですが、いつものようにこれらの問題から学んで、ポルトガルに向けて前進したいです」

■ジノ・レイ(スーパースポーツ 8位)
「今日はトップグループで戦えるペースがあると思っていました。しかし、序盤にトップグループとの差が開きすぎ、ついていくことができませんでした。今日は、最終コーナーでインをブロックしようとして転倒してしまい、ポジションを1つ落としました。それが最も残念でした。しかし、ホーム大会でいいレースができたと思います。チームとファンの声援に感謝しています」

■カイル・スミス(スーパースポーツ リタイア)
「初めてのホームレースでしたが、ひどい週末になってしまいました。イモラもよくなかったのですが、今回はそれよりひどかったです。レースウイークを通してうまくいきませんでした。ラップタイムは落ち続けたし、昨日の予選では不運にも転倒してしまいました。それがグリッドポジションに影響しました。決勝はいいスタートを切れたのですが、イモラと同じように、フロントから転倒してしまいました。フロントにいくつか問題があり、快適ではありませんでした。次のレースに向けて、解決策を見つけなければなりません」

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