[YAMAHA]MotoGP Rd.5 決勝 ロレンソとロッシが1、2フィニッシュ

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2015年5月17日(日)決勝結果
■開催地:ル・マン/フランス(4.180km)
■周回数:28周(117.18 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度
■路面温度:32度
■観客数:93,531人
■PP:M・マルケス(1分32秒247/ホンダ)
■FL:V・ロッシ(1分32秒879/ヤマハ)

モビスター・ヤマハ・モトGPのJ・ロレンソが、第4戦スペインGPに続いて今季2度目の優勝。チームメイトのV・ロッシも見事な走りで2位に入り、開幕以来、連続5度目の表彰台。

ロレンソはレース開始早々から絶好調。予選3位の位置からスタートして2番手で第1コーナーへ進入し、第2コーナーでは早くもトップに浮上。2位で続いたのは A・ドビツィオーゾだったが、オープニングラップを終了する頃にはコンマ5秒近くその差が広がっていた。

その後も前方クリアなコースで思う存分、速さを発揮するロレンソ。コンスタントに1分33秒台をキープし、最後まで十分なアドバンテージを保ったまま真っ先にチェッカー。ファステスト・ラップは1分33秒004。2位との差は3.820秒だった。

一方のロッシは、グリッド7位、3列目からのポジションアップ。好スタートからすぐに5位に浮上し、M・マルケスを追って行く。3ラップ目でこれをパスして4位に上がると、次はA・イアンノーネに照準を合わせてさらにペースアップ。ここでこの日のファステスト・ラップ、1分32秒879を記録した。

次のターゲットはドビツィオーゾ。ベテランらしいクレバーなレース展開を見せて追い詰め、12ラップ目の最後にパスして2位に浮上した。この時点でトップのロレンソとの差は1.8秒に開いており、これを詰めていくことは不可能。代わりにドビツィオーゾに対するアドバンテージを維持することに専念し、そのまま2位でゴールした。

ロレンソは25ポイント、ロッシは20ポイントを加算。これによりロッシは合計102ポイントでランキングトップをキープ。ロレンソは合計87ポイントでランキング2位に浮上した。

B・スミスが6位、P・エスパルガロは7位

モンスター・エナジー・フランスGPで、モンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スミスが6位を獲得。

予選6位の位置から好スタートを切り、混戦のなかでオープニングラップはグリッドポジションの6位をキープ。果敢な攻めで上位グループに食らいつき、5ラップ目にはマルケスをとらえてさらにリードを拡大した。その後もリズムよくハイペースを維持してレース中盤まで5位をキープ。残り8ラップになってイアンノーネとの距離を詰めて激しいアタックを仕掛けたが、逆転はならなかった。結局、マルケス、イアンノーネに僅差で届かず6位。サテライト勢のトップに立ち、チャンピオンシップではC・クラッチローに1ポイント差でランキング7位。

スミスのチームメイトのP・エスパルガロは、予選12位から5台を抜いて7位を獲得。

好スタートから順調にペースを上げ、オープニングラップを9位で終了。その後も好タイムを続出しながら5ラップまでに8位へ浮上し、レース中盤で7位へ。そのままこのポジションをキープしてチェッカーを受けた。次回のムジェロではサテライト勢トップのバトルを目指す。

ホームGPでL・バズが12位

Athinaフォワード・レーシング・チームのL・バズが、初めてのホームGPで12位を獲得。オープンクラスではN・ヘイデンに続く2位となった。
スペシャル・カラーで出場したバズは非常に安定した走り。前方のグループに遅れずについて行き、ポイント獲得を目指して走り切った。

一方、バズのチームメイトのS・ブラドルは、16位からスタートして2ラップ目の第6コーナーで転倒。そのままリタイアとなった。

コメント
【Movistar Yamaha MotoGP】
■J・ロレンソ選手談(優勝)

「レース前は、フロントタイヤの右側に少し不安を感じていたんだ。決勝は午後2時に始まるからプラクティス中よりも暑くなることが多いし、タンクが満タンで重く、ブレーキングで激しくプッシュするからね。3ラップ目か4ラップ目で症状が出始めたので、そのあとさらに悪化してしまうのではないかと心配だったんだけれど、幸い、タイヤはその後も同じレベルを保ってくれた。消耗はあったが、悪化することがなかったんだ。ライバルたちもフロントの挙動には悩まされていたはず。いくつかのコーナーでは遅れ、他のところで取り戻すような展開だった。

マルクをスタートで、アンドレアを第1コーナーでパス。前に誰もいなくなれば完璧なブレーキングができるようになり、コーナースピードを保ってアドバンテージを広げることができる。僕はこんな展開が好きなんだ。アンドレアがなかなか離れず、1秒以内の差で長い間ついて来たときは苦しかったが、最終的には十分にリードを保つことができるようになった。そのあとバレンティーノが2位に上がってきて、時々、近づいて来たのでまた頑張らなければならなくなった。とくにブレーキングをどんどん遅らせていって、ついには1分33秒004を記録。この結果、レースに勝つことができたというわけ。

開幕から3戦は表彰台にも上ることができなかったが、その次には2戦連続で優勝。もちろんうれしいことだが、こんな時こそ地に足をつけていかなければならない。だって状況はいつも変化するもの。またすぐに転落することだってあり得るんだ。次のムジェロはヤマハとの相性が良く、僕も大好きなコース。でもあそこはバレンティーノもとても速いので、どんなことになるか……」

■V・ロッシ選手談(2位)
「2位はうれしい結果。でもプラクティスまではセッティングで悩んでいて、決勝前にリスクをおかしてモディファイを加えることにしたんだ。このことでは、良い仕事をしてくれたチームに感謝。おかげで決勝中はマシンの状態が素晴らしく、思い通りにプッシュして、ライディングを大いにエンジョイし、ポジションを挽回することができた。スターティング・グリッドは3列目。一方ホルヘはスタートが得意。最後まで追いつくことはできなかったけれど、僕は僕で最大限の力を発揮してオーバーテイクを楽しむことができたことに満足しているよ。

レース中盤でホルヘの後ろの2位に上がったとき、2秒近く離れていたが、追いつけないほどの差とは思わなかったので懸命にプッシュした。フィーリングもとても良かったが、ホルヘはとにかく完璧だったんだ。トップをキープし、非常に集中し、躊躇することなく全力で攻めていた。こんなときの彼は本当に強くて近づけないんだ。今回は常に彼のほうが上だった。そしてしっかり決勝に向けて準備し、そのアドバンテージをものにした。僕は勝てなかったけれども、ヤマハの強さを表しているのだからうれしいこと。ホルヘに追いつくのが遅かったのが残念だけれど、それでも追いつくことができたことは確かで、これも見ごたえあるレースになり、結果として僕は貴重な20ポイントも獲得できた。

プラクティスでは問題もあり、ホルヘも同じように悩んでいたのでマシンの影響もいくらかあったはずだが、そんなときでも彼は、1ラップの速さを発揮する。ここが僕らのウイークポイントと言えるかもしれないが、逆に僕らは決勝マシンが素晴らしく、バランスがとれているので毎ラップ、プッシュできるんだ。今の好調をキープして次のムジェロに臨む。問題はホルヘにとっても、お気に入りのコースだということ! 今日はヤマハの1-2フィニッシュという最高の結果になったが、次回はその順番を逆にしたいんだ!」

■M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「ヤマハの1-2フィニッシュという最高の結果。これ以上、望むことは何もない。土曜日の予選後、大いに自信を深めていたが、実は今朝のウォームアップではまた疑問点がいくつか出ていた。それを払拭するこの最高成績は、決してあきらめずに、ウイークを通して100%集中してきたチームとライダーのハードワークのおかげだ。ホルヘは終始しっかりとコントロールした素晴らしいレース展開で2戦連続の優勝。バレンティーノのほうも、予選グリッドはあまり良くなかったにもかかわらず、ファイターとしての持ち前のスキルを発揮してポジションを挽回し、ホルヘの後ろの2位でゴールした。チームの全員に心からの感謝を伝えたい。1-2フィニッシュとランキングトップという最高の形で、ここル・マンを発つことができる」

【Monster Yamaha Tech 3】
■B・スミス選手談(6位)

「モンスター・ヤマハ・テック3チームのホームレースで良いレースができたと思う。 今日は路面温度が高くなり、昨日までとの差がかなり大きかったので未知の世界へ踏み込んだ感じだった。そのためレース序盤はフロントが何度も切れ込むなど思い通りの走りができなかったんだ。それでもそのあとはディフェンディング・チャンピオンやその他のファクトリー・ライダーとバトルができたし、サテライト勢トップを獲得することができたので喜んでいいのだろう。チャンピオンシップ・ポイントでもカルに近づくことができたので、目標は達成できたということだ。もちろん、4位獲得に成功できれば良かったけれど、実はマルクとアンドレアが接触しそうな場面があったので、万が一の場合に備えてわずかにスペースを空けていたんだ。このバトルを見ることができただけでも、僕にとっては大きな収穫。多くのことを学び、この知識を今後のレースにいく」

■P・エスパルガロ選手談(7位)
「去年の今大会以来、大きな期待をもってここル・マンに帰ってきた。結果、ダメージを最小限に抑えるに留まったのだと思う。今週は初日からずっと厳しい状況が続いていて、マシンのフィーリングを最高レベルまで上げていくことができなかった。今朝のウォームアップ・セッションでセッティングを完全に変更し、決勝ではその成果を確認することもできたんだ。スタートはうまくいって上位グループについて行くことができた。でもそのあとは、マシンの状態とは関係なく、後ろから追ってくるライダーを抑えることを考えなければならなかったんだ。結果、9ポイントを加算できたことは悪くない。今は2週間後のムジェロでさらにパフォーマンスを上げるべく、次のステップに進むことを考えなければならない」

■H・ポンシャラル、チーム・ディレクター談
「素晴らしいレースだった。ふたりの走りと、その結果に満足している。ブラッドリーはウイークを通じて好調で、決勝もそのままの勢いで好成績を獲得。3日間を通して速く安定しており、決勝はスタートからチェッカーまでミスひとつなく、100%を出し切った。マルケスに追いつき、追い越してさらに差を広げた彼の走りは本当に見事なものだった。そのあとも決してあきらめることなくイアンノーネを楽々と追い詰めていき、一時は4位獲得の可能性も見えたが、最終的には3台の好バトルとなり競り負けることとなった。それでもマルケス、イアンノーネに続く6位。そしてサテライト勢トップというミッションも達成することができた。素晴らしい決意を見せ、冷静さをキープして走り切ったブラッドリーに感謝する。彼は今日のレースのなかで、間違いなく多くのことを学んだ。

ポルのほうも、昨日の予選に比べて力強い走り。その結果、グリッド12位から追い上げて好成績につなげることができた。スタートも速く、1周目で3台をパス。レース後半は上位に近づいていくことができないと知り、後続との差をキープして抑え切ることにベストを尽くしたのだ。我々チームのホームレースは、素晴らしい一日になった。これでチーム・ランキングではレプソル・ホンダに3ポイント差まで近づくことができた。またヤマハの大活躍も祝福したい」

【Athina Forward Yamaha】
■L・バズ選手談(12位)

「本当にうれしい結果。決勝でここまで速く、安定して走れるとは思っていなかったんだ。スタートもうまくいって、すぐにオープンクラスのライバルを追いかけていった。そうするうちに最後まで良いペースをキープすることができたんだ。チームのみんなと協力して良い仕事ができたこともうれしい。すべてが正しい方向へと進んでおり、オープンクラス2位に満足。ホームレースを最高の形で祝うことができたよ」

■S・ブラドル選手談(DNF)
「僕にとっては苦しいウイークエンド。スタートは悪くなかったし、ペースもよくて順調にポジションを上げていた。ところが不運にも、予定より早くレースが終わってしまったんだ。2ラップ目の第6コーナー進入でフロントが切れ込んで転倒し、再スタートはできなかった。今日の決勝のために準備をしてきて、その成果も見えていたのに残念だ。データを分析し、次のムジェロまでにモチベーションを取り戻したい」

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