[HONDA]MotoGP Rd.5 予選 マルケスが今季3回目のポールポジションを獲得

フランスGPの予選は、終日、不安定な天候となり、Moto3クラスの予選とその後に行われたMotoGPクラスの4度目の走行がウエットコンディションとなりました。しかし、雨量が少なかったことから、MotoGPクラスの予選はQ1、Q2ともにドライコンディションとなり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2戦ぶり今季3回目のポールポジション(PP)を獲得しました。これでマルケスは、MotoGPクラスにデビューしてから3年連続のPP獲得。Moto2時代を含めると4年連続でPPを獲得しました。

初日5番手だったマルケスは、ブレーキングの安定性を高めるためのセットアップに多くの時間を割きました。そのため、フリー走行は総合6番手、予選前に行われる4度目のフリー走行も6番手でしたが、予選ではライバルを圧倒する走りでPPを獲得しました。昨年の大会でマルケスは1分32秒042というすばらしいタイムをマークしています。今年はコンディションが微妙だったために、昨年のベストタイムには届きませんでしたが、1分32秒246をマーク。2番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に0.503秒の大量リードを築く快速ラップとなりました。決勝では、予選で見せたスピードを発揮して、今季2勝目を目指します。

初日4番手と好調なスタートを切ったカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)が、予選でも4番グリッドを獲得しました。ここ数戦では、Honda RC213Vのパフォーマンスを着実に引き出しているクラッチローですが、3番手タイムをマークしたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)との差が、わずか0.051秒。今季初フロントローにあと一歩だっただけに、悔しそうな表情でした。しかし、アベレージでも安定した速さを見せているだけに、今大会は2戦ぶり今季2回目、フランスGPでは2年ぶりの表彰台の期待がふくらみます。

右腕前腕部の手術のため、4戦ぶりに復帰のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、着実に調子を上げて、8番グリッドを獲得しました。フリー走行では総合7番手。ウエットコンディションとなった4度目のフリー走行では3番手と着実に調子を上げました。しかし、ウエットからドライへと変化した難しいコンディションの中で行われた予選は、路面温度が17度と低く、復帰戦のペドロサは慎重な走りで3列目を確保しました。セッションをこなすごとに腕の状態がよくなっており、決勝での追い上げに期待が高まります。

スコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、予選で転倒を喫し、14番手に終わりました。レディングはフリー走行では14番手でした。そのためQ1からのQ2進出を狙いましたが、2回目のアタックで転倒し、タイムを伸ばせませんでした。課題は、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出す走り。ウォームアップで最後の調整に挑み、決勝では追い上げのレースに挑みます。

Hondaのオープンカテゴリーマシン「RC213V-RS」勢は、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が、オープンカテゴリートップの14番手タイムをマーク。決勝では今季のベストリザルトを目指します。ルーキーのジャック・ミラー(CWM LCR Honda)は18番手、カレル・アブラハム(AB Motoracing)が20番手。ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)は21番手でした。

Moto2クラスは、ルーキーで総合3位につけるアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)がMoto2クラスでは初のPPを獲得しました。Moto2クラスは、毎年、大接戦になりますが、今年もトップから1秒差以内に17台という厳しい戦いになりました。2番手にはサム・ロース(Speed Up Racing)で3戦ぶり今季3回目のフロントローを獲得。3番手には、総合首位で地元ファンの声援を受けたヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が続きました。

2列目にはディフェンディングチャンピオンのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、5番手には中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)で2戦連続の5番手。6番手にトーマス・ルティ(Derendinger Racing Interwetten)という結果でした。

Moto3クラスは、セッション開始直後に雨が降り始めました。ホームGPに気合満点のファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が2周目にベストタイムをマーク、3周目には濡れ始めた路面の中で転倒を喫しましたが、2戦連続でPPを獲得、地元ファンの期待に応えました。2番手にはチームメートのホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)で、Honda勢が1,2グリッドを獲得。総合首位のダニー・ケント(LEOPARD Racing)、総合2位のエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)、尾野弘樹(LEOPARD Racing)ら6名の選手が、雨が降り出す前にアタックすることができず、107%の基準タイムを更新できませんでした。しかし、全員がフリー走行のタイムで決勝進出となり、バスケスが29番手、ケントが31番手、尾野が32番手から追い上げるレースに挑むことになりました。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「今日はコースに出るたびに大きくセッティングを変更して走り、セットアップの方向性を考えました。予選は、とりあえずベストのセットアップで挑みました。路面のコンディションがよくなったおかげで、普通に走れました。ポールポジションを獲得できてうれしいです。明日は厳しい戦いが待っています。ホルヘ(ロレンソ)は特にいいペースを維持しています。なるべく彼に近づけるようにがんばりたいです」

■カル・クラッチロー(MotoGP 4番手)
「ちょっとしたことで、フロントローをずっと逃してきました。過去には、フロントローの記録を残したことがあります。でも今年はなかなかうまくいきません。そこで、次回は2番手と3番手ではなく、いきなりポールポジションを狙うんだとチームに話しました。というのは冗談ですが、今日は一生懸命がんばりました。午前中はリアグリップをよくするために試行錯誤しました。ある部分ではよくなるのですが、ほかの部分でそうでなかったりします。FP4では試したいことがあったのですが、雨が降ってしまい残念でした。レースに向けて最終的なセッティングを決める前に、明日の午前のウォームアップで試せることを願っています。マルク(マルケス)は、予選で本当にいい仕事をしました。そしてすばらしいラップタイムを出しました。でも、彼の後ろにいる選手たちとはかなり近いタイムなので、明日が楽しみです。いいレースになると思います」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手)
「予選セッションはそれほど悪くありませんでした。最終的にはかなりいいタイムになりましたが、もう少し速く走れたと思います。今日のいいニュースは、体調が昨日より少しよくなったことです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 14番手)
「セッション前に少し雨が降りましたが、幸い予選はドライで走れました。シーズンで最もいい予選になりましたし、決勝に向けてモチベーションが高まりました。明日はこれを結果に結びつけなければなりません。午後の走行でマシンを少し調整し、とてもポジティブな結果を得られました。Q2に進みたかったですが、かないませんでした。メカニックは、今シーズンすばらしい仕事をしてくれているので、彼らに恩返しができることを願っています。最初の3コーナーまではあまりスペースがないので、明日は気をつけなければなりません。目標は集中力を維持して、ベストグリッドからベストリザルトを獲得することです」

■スコット・レディング(MotoGP 15番手)
「前にあまり進んでいない感じがしました。同じことを繰り返しているわけではありませんが、一歩も前進することができませんでした。まずまずのタイムは出せるのですが、そこからタイムを上げられませんでした。残念ですが何もできませんでした。何か方法を考えなければなりませんが、明日は1周1周前進できるようにがんばるだけです。今日の予選は、最初のアタックはよかったのですが、2回目は2コーナーでハイサイドで転倒してしまいました。タイヤが少し冷えていたのかもしれませんが、理由がわかりません」

■ジャック・ミラー(MotoGP 18番手)
「一日を通じて難しいコンディションでしたが、ウエットコンディションになったフリー走行ではとてもいい感触だったので、もし、明日の決勝が雨になってもいいベースがあります。予選ではフロントにハードタイヤをチョイスした方がよかったと思います。ソフトはあまり快適ではありませんでした。今日の予選のポジションには満足してはいませんが、それでも自己ベストだったし、前進している証です。レースに向けてペースはとてもいいので明日どうなるのか楽しみです」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 21番手)
「昨日は難しい一日だったし、楽しく走ることもできませんでした。でも今日はフロントエンドの接地感を改善することができたし、楽に曲がることができるようになりました。今日、唯一残念だったのは2回転倒したことです。どちらもフロントがユーズドタイヤでリアが新品のときでした。このミスから学んでいかなければなりませんが、ケガがなくてよかったです。ペースは悪くないので、明日はさらによくしなければなりません。明日はポジションを上げられるようにがんばります」

■アレックス・リンス(Moto2 1番手)
「初めてのポールポジションなので、とてもうれしいです。でも大事なのは明日のレースです。大事なことは一生懸命、チームのみんなとがんばることです。最終セクターは少し難しいのですが、最終的にいいラインを見つけることができました。明日が楽しみです。明日は天気がよさそうですが、レースが始まるまではわかりません。でもウエットコンディションになってもマシンのフィーリングはいいので心配はしていません」

■サム・ロース(Moto2 2番手)
「とてもいい予選でした。レースウイークを通して一生懸命取り組んだ成果です。速いラップタイムを出すことができてうれしいです。昨年のポールポジションタイムより0.5秒ほど速いタイムだったので、ペースはとてもよかったと思います。最後は(アレックス)リンスが同じタイムを出して負けてしまいました。決勝レースではいい走りができると思います。明日はもう少し天気がよくなることを願っています。そうすればみんなにとってもファンにとってもいい大会になると思います。ヘレスは残念な結果でしたが明日は表彰台争いをしたいです」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 3番手)
「フロントローを獲得できてよかったです。セッションが始まり、序盤はあまりうまくいきませんでした。その後、新品のタイヤを入れてトップタイムを出すことができました。その後、アレックス(リンス)がいいタイムを出し、また雨が降り始めたのでラップタイムを更新することができませんでした。最後にアレックスがタイムを更新したので、僕もコースに出て一生懸命プッシュしました。それでフロントローを獲得することができました。決勝に向けてフロントロー獲得は大事なことです。ペースがよかったので明日は優勝争いを楽しみたいです。もしリスクが大きすぎるようだったら、完走を目標にチャンピオンシップポイントを獲得したいです。たくさんのホームファンが来ており、とてもうれしいです。もし天気がよくなって優勝できたらフランスにとって熱い日になると思います」

■中上貴晶(Moto2 5番手)
「気温が低い一日でしたが、ハードタイヤでグリップを引き出すことができました。昨日までの問題点を大きく改善できましたし、タイム、ポジションともに大幅にアップすることができました。明日の決勝に向けての方向性が見えています。前戦スペインGPと同じ5番手というグリッドですが、今回はマシンのフィーリングが格段によくなっています。自分たちの持っているポテンシャルを最大限に発揮し、上位フィニッシュを目指します。明日の決勝が楽しみです」

■ファビオ・クアルタラロ(Moto3 1番手)
「今日は転倒がありましたが、ベストタイムを出せたので、とてもうれしいです。天気のことを考えると、とてもいいタイムでした。ホルヘ(ナバロ)も2番手を獲得したので、チームにとってもいい日になりました。明日は小さなトップグループをつくり、(ダニー)ケントが後方からスタートするので、そのアドバンテージを生かせるようにがんばりたいです。一生懸命プッシュして彼に追いつかれないようにします。スペインではサポートしてくれるファンがあまりいなかったですが、ここはたくさんいるので、このサーキットでポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。レースへ向けていいペースです。うまく走れると思います」

■ホルヘ・ナバロ(Moto3 2番手)
「とても不思議な予選セッションでした。スタート直前に雨が降り出したので、早いうちにプッシュしなければならないと思いました。1周目を終えたときに雨量が増えたのがわかりました。しかし、ペースを落とすことができないとわかっていましたし、いいタイムを出すことができました。次の周では1コーナーでファビオ(クアルタラロ)が転倒するのが見えました。それで、ゆっくり走ろうと思いましたが僕も転倒してしまいました。世界選手権で初めてのフロントロー獲得なのでうれしいです」

■ダニー・ケント(Moto3 31番手)
「ひどい予選でしたし、大きなミスをしてしまいした。でも明日は明日です。レースウイーク中ドライコンディションで速いタイムを出しています。レース序盤は非常に大事になってきます。とにかくポイントを稼がなければならないので、賢く、速く走ろうと思います。明日に向けて一生懸命やってきたので自信はまだあります。ヘレスでも戦えたので、ここでもできないことはないと思います。今日のミスから学んでがんばりたいです」

■尾野弘樹(Moto3 32番手)
「予選はダニー(ケント)に引っ張ってもらうということになり、コースインは遅い方でした。それが結果的に失敗に終わり、僕もダニーも(エフレン)バスケスも後方からのレースになりました。フリー走行でセッティングがよくなったので、それを明日のウォームアップで確認して決勝に挑みます。明日はダニーについていって、いいレースをしたいです」

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