高速道路の路側帯通行について

今年のGWも全国各地の高速道路で渋滞が頻発したようです。かくいう私も家族とクルマで行楽に出かけましたが見事にはまってしまい・・・・・・。そんな中、ちょっと気になるニュースがあったのでピックアップしたいと思います。

連休初日の5/2(土)のこと。神奈川県警高速隊が路側帯を通行する違反車両について、ヘリコプターと連携しながら取り締まりを行ったそうです。場所は渋滞が発生していた東名高速・下り線の横浜青葉IC付近で、ヘリを投入した理由は地上の取り締まりだけでは違反車両が車列に紛れて分からなくなる場合があるからだとか。上空からも監視を強化することで乗用車1台とバイク十数台が摘発されたそうです。

ネット上では飛ばすだけで高コストなヘリを投入する必要があったのか、という指摘が話題になっていましたが、むしろ私が気になったのは摘発されたクルマとバイクの数の違いです。まあ当然と言えば当然ですよね。いくら路側帯が空いているからといって、渋滞している車列の横をクルマで走り抜けるのは相当な勇気がいることでしょう。それに比べてバイクは機動力を生かして路側帯と車道の間をスイスイとすり抜けていけます。クルマに比べたら、後ろめたさも軽いのでは。

ただし、これは立派な違反行為です。路側帯は車道ではないので、バイクを含めて車両は故障その他の理由で駐停車することがやむを得ない場合を除き通行できません。

では、追い越し車線と走行車線の間をすり抜けるのはどうでしょう。渋滞時にほとんどのバイクはすり抜けをしてしまっていると思いますが、これは道交法的には触れられていないようです。つまりグレーゾーン。「追い越し」ではなく「追い抜き」だから許されるなどという言い分もあるようですが、本来なら安全を考えてすり抜けもしないほうがいいに決まっています。クルマが急に車線変更したり、停止しているクルマのドアが開かないとも限りません。

いずれにしても、危険と違反のプレッシャーの中ですり抜けをするのは嫌なものです。であれば発想を転換して、路側帯をバイクは走れるように制度化してみてはいかがでしょう。たとえば、渋滞が発生しやすい場所や時間帯に限定して、速度も40km/h以下に制限する。緊急車両が通るときは速やかに車線に戻るなどのルールを明確にしたほうが、ずっと安全で効率的な高速道路の運用ができるようにも思われます。ドライバーにとっても、狭い車間をすり抜けされるよりきっと気持ちも落ち着くはずです。

もちろん、賛否両論あるとは思いますが、何十年も前からずっとモヤモヤし続けているテーマについて、改善する方向に皆で考えていきましょうというひとつの提案です。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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