話題の電動モーターサイクル『zecOO』 動画+試乗インプレッション

先日Webikeバイクニュースでも紹介した、話題のフルサイズ電動モーターサイクル「zecOO(ゼクー)」に試乗してきました。

ゼクーは「日本人がデザインし、日本人が手作りで製作し、日本のモノづくりを世界に示していくためのプロジェクト」として、元トヨタのデザイナーだった根津氏(ツナグデザイン)が中心となって始動したプロジェクト。海外からも熱い視線を注がれているジャパニーズEVの試乗インプレッションを、リアルな動画解説付きでモーターサイクルジャーナリストのケニー佐川がお伝えします。

【zecOO】

メガスポーツにも匹敵する加速力と独特のハンドリングが魅力

ゼクーは純日本製の本格的スポーツEVである。誰もが息をのむ、美しくハイクオリティなデザイン。フルカーボン外装やヒートシンクを兼ねたアルミ削り出しフレーム、ダブルスイングアームに支持されたハブセンターステアリング機構など、車体構造から細部パーツに至るまで徹底してオリジナリティにこだわっている。

電動バイクというと、気軽なスクーターをイメージする人が多いようだが、ゼクーはまったく別の乗り物だ。まずモーターのスペックに注目してほしい。最大出力50kw(約67ps)、最高速度160km/hという値はガソリン車に換算すると600cc〜750cc程度だろう。だが、そこで納得するのはまだ早い。注目すべきは144Nmの最大トルク。なんとあの「ハヤブサ」にも迫る値である。

加えて、瞬時に100%のトルクが取り出せる電動モーターならではの出力特性も相まって加速は凄まじいものがある。感覚的にはリッタークラスのスポーツモデルにも匹敵するレベルだろう。

車体は長く低いローライダースタイルで、跨ってみると低いシートと低重心設計がもたらす安心感がある。発進は普通にアクセルを開けるだけ。あとは未来的なモーター音を響かせてどこまでも加速していく。シフトチェンジがいらない完全な無段階という感覚も新鮮だ。

最初に少し戸惑うのは極低速でのハンドル操作。通常のバイクと異なり、左右のレバーを前後に押し引きするタイプなので慣れが必要だが、30分も乗っていれば体が覚えてしまうはず。基本的にはセルフステアで、行きたい方向に体重移動すれば自然に曲がっていく。

ハンドリングも独特だ。操舵システムに「ハブセンターステアリング」を採用しているため、ブレーキング時にほとんどノーズダイブがない。常にフラットな車体姿勢を保ったまま、加速して曲がるし止まる。コーナーではもちろんバンクして曲がっていくのだが、ある意味で4輪にも似た二次元的な乗り味が感じられるのが面白い。

価格は888万円(税抜)と高級スポーツカー並みだが、目立ち度はどんなクルマより上だろう。子供の頃に思い描いた未来のモーターサイクルの姿そのままに、飛び抜けて革新的な1台である。

【関連トピックス】
◆日本初の高性能フルサイズ電動バイク「ZecOO(ゼクー)」が888万円で市販化!

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

この著者の最新の記事

関連記事

編集部おすすめ

  1. 【スズキ GSX-S125】ディテール&試乗インプレッション:外観、装備編 GSXのD…
  2. お気に入りの愛車だけど、「もう少しだけパワーがあれば最高なんだけどなぁ」なんてライダーの悩み…
  3. インディアンモーターサイクルの輸入元であるホワイトハウスオートモービルは、現在正規販売店店頭…
  4. 今回はウェビックで販売している、意外と知られていない変わり種商品をご紹介します。 その名も…
ページ上部へ戻る