[YAMAHA]MotoGP Rd.4 ロレンソがヘレスを完全制覇で今季初優勝!

■大会名称:MotoGP第4戦スペインGP
■開催日:2015年5月3日(日)決勝結果
■開催地:スペイン/へレス(4.423km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:30度
■PP:J・ロレンソ(1分37秒910/ヤマハ)
■FL:J・ロレンソ(1分38秒735/ヤマハ)

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソが本来の調子を取り戻し、第4戦スペインGPでついに爆発。ウイーク初日から絶好調を維持してきたロレンソは、決勝でも一度として他にトップの座を譲ることなく、5.5秒もの大差をもって真っ先にチェッカーを受けた。チームメイトのV・ロッシも力強いレースを展開して3位。自己通算200回目の表彰台獲得した。

ロレンソはポールポジションからホールショットを奪うと、序盤から積極的に攻めてリードを拡大。M・マルケス(ホンダ)がひとりついてきたが、ロレンソはこれに対処するべくさらにペースを上げ、わずか2ラップ目でサーキットレコードとなる1分38秒735をマーク。これでマルケスを引き離すと、その後は1分40秒台をコンスタントにキープし、最終的にはマルケスに5.576秒もの大差をつける他を寄せ付けない完璧な走りでチェッカーを受けた。これはGP史上5番目となる自己通算55回目の優勝となり、そのうち34回はヤマハで獲得したもの。ヘレス・サーキットでの優勝は5回目となった。

一方のロッシも序盤からハイペース。予選5位からスタートしたあと第1コーナーで1台抜いて4位へ。さらに4ラップ目にはP・エスパルガロをパスして3位に上がった。次に、すでに2秒ほどのアドバンテージを築いているトップ2を追って行くが、同時に後方から迫ってくるエスパルガロ、C・クラッチローにも気を抜けない。こうしたなかで初めはマルケスとの差が逆に広がってしまったが、ロッシはあきらめず、レース後半からは少しずつ挽回を開始。ところが終盤になるとフロントタイヤの消耗が激しくなったため、リスクを避けて3位確保へと作戦を切り替えると、初戦から4戦連続、同時に自己通算200回目の表彰台を獲得した。

25ポイントを追加したロレンソは、合計62ポイントでランキング3位へ浮上し、2位のA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)までわずか5ポイント。ロッシは16ポイントを加算し、合計82ポイントでランキングトップを守っている。ドビツィオーゾとの差は15ポイント。次回は2週間後、フランスはル・マンで開催される「モンスター・エナジー・グランプリ」へと向かう。

エスパルガロが今季最高の5位獲得

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロが、ヘレス・サーキットで5位獲得の大健闘。午前中に行われたウォームアップではトップタイムをマークして好調をアピールし、自信を持って決勝に臨んだ。そしてグリッド2列目から好スタートを切り、第1コーナーに3位で進入してトップグループについて行く。序盤からペースをつかむと懸命にロッシの追撃をかわそうとするが、3ラップ目には4位へ後退して今度はC・クラッチロー(ホンダ)との戦いへ。そのままレース前半を終えたあと、ついに抑えきれなくなり5位へと順位を下げた。しかしその後はコンスタントにハイペースで走りきり、後続との差も十分に保ったままチェッカーを受けた。

一方、エスパルガロのチームメイトのB・スミスは8位を獲得。グリッド10位から1周目で2台抜いて8位に上がったあと、さらにポジションアップを狙ってペースを上げていく。残り10ラップ、好調にリズムをキープするスミスに追いついてくるライバルはなく、スミスは7位のA・エスパルガロに照準を合わせていた。しかし結局、逆転はならず、そのまま8位でゴール。これによってランキング7位をキープした。明日はテストを行い、次回は2週間後、チームのホームレースとなるル・マンに臨む。

ブラドルがオープンクラス2位

Athina Forward YamahaのS・ブラドルがポイント圏まであと一歩。チームメイトのL・バズはリタイアとなった。風邪で体調をくずし、電子制御システムにも好感触を得られずにいたブラドルが、14位でゴールしたH・バルベラ(ドゥカティ)に次ぐオープンクラス2位を獲得。明日は同コースでマシンテストに臨む。一方のバズはスタートでペースをつかめずレース中盤で転倒。オープンクラスのライバルたちに少しずつ近づきながらもリタイアとなってしまった。

Movistar Yamaha MotoGP コメント

J・ロレンソ選手談(優勝)
「ついにこのような素晴らしい仕事を成し遂げることができ、自分自身とチームを誇りに思う。開幕からここまでいくつもの問題にぶつかり、自分たちだけではどうにもならないこともあった。ドーハでのヘルメットの不具合、オースティンでの体調不良、アルゼンチンではタイヤの問題などが続き、本来のポテンシャルを発揮できないままだった。でも今回はようやく、ウイークを通じて好調をキープすることができたんだ。とくにブレーキング。これまでは、決勝になるとブレーキングのフィーリングが悪くなってしまうことが何度かあったが、今日はそれも起こらず、しっかりと遅らせて順調にコーナーに入り、コーナースピードを高く保って加速。すべてがうまくいった。これができるときは、その好調を最大限に生かし、必ず優勝をつかみとらなければならない。

池にも飛び込もうかと思ったけれど、僕はもう28歳だ…。23のときとは違うから、最後のところで踏みとどまり、マシンのほうへと戻った。また今日は母もサーキットに来て、僕の優勝を見てくれた。ちょうど母の日だから特別なプレゼントになったと思う。そして明日は28歳の誕生日を迎える。バレンティーノは毎回、表彰台に上って好調をキープしているが、今日はいくらかポイントを挽回できたことが大きな成果。またそれ以上に、自分自身が好感触と速さと本来のポテンシャルを取り戻すことができたことがうれしい。今はこの時間を楽しみたい」

V・ロッシ選手談(3位)
「難しいウイークだった。初日の金曜日からずっとセッティングが決まらず、自分の力を出し切ることができずに苦しかった。今朝のウォームアップのあとも、何とかセッティングを改善しようと最後まで努力を続け、その結果としてこうして表彰台を獲得することができたんだ。だから決して悪くはない。でも決勝中はやはり、ホルヘやマルクについて行くことができなかった。とくにコーナー進入は100%の力で走れたわけではなかったんだ。一時はマルクとの差を詰めていくこともできて、1秒くらいまで縮まってきたので、そのまま最後までバトルを展開したいと、いや展開できると思っていたが、結局はそれもあきらめなければならなくなった。

それでも何とかポイントを獲得できたことは良かったと思う。開幕から4戦、2回の優勝を含めて4回の表彰台。今回もドビツィオーゾとの差を拡大することができたしね…。でもどうやら今回から、ホルヘがまたチャンピオンシップの戦いに戻ってくることになった。今はちょうど20ポイント差だけれど、シーズンは長いからまだポイントのことは気にしなくてもいいだろう。それよりもマシンのことを考え、毎回、しっかり戦える状態を維持したい」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「チームとして、今週末は非常に良い仕事ができた。そして素晴らしい結果を勝ち取ることに成功した。ホルヘは金曜日の午前中のフリープラクティスから完璧なウイークを過ごし、最終日も最高の走りで締めくくった。ウイークを通して強さを持ち続け、常に安定していた。そして決勝ではリードを拡大し、それを最後までキープしてチェッカー。今日は確かに、ホルヘの典型的なスタイルで勝利をその手につかみとったのだ。明日は彼の28回目の誕生日なので、今晩は二重のお祝いが待っている。一方、バレンティーノのほうはマシンに好感触をつかめないまま臨んだが、3位表彰台という見事な結果を残してチャンピオンシップのリードを拡大することができた。チームみんなのハードワークと素晴らしいパフォーマンスに心から感謝。今日の結果は我々に大きな自信と高いモチベーションを与えてくれた。明日はまたコースに戻ってテストを行う予定。チームの全員が、今の進化の状況を歓迎している」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(5位)

「良い形でウイークを締めくくることができた。ファンの目の前で好成績を獲得することができて、とてもうれしいよ。スタートはよかったけれど、そのあとバレンティーノについていこうとするあまり、激しくプッシュし過ぎてしまった。2-3ラップはついて行くことができたが、終盤になると疲れてきて、少し腕上がりも出てきてしまったんだ。だからそのあとは、消耗したタイヤで安定感を保つことに集中し追い上げてきたイアンノーネを抑える作戦に切り替えた。最終的にはトップとの差が大きく広がってしまって、これはもちろん望んだものとは違っていたけれど、ヨーロッパラウンド最初のレースで5位という好成績を獲得できたことはうれしいよ。明日はまたテストがあるので楽しみにしている。いくつかの異なるセッティングを試す予定で、それによって、十分なグリップを感じられないコースにも対処できるようになることを目指している。レースウイーク中もいくつかテストは行ったが、限られた時間のなかでは難しいこともある。明日はすべてについて、より徹底的に取り組むつもりだ」

B・スミス選手談(8位)
「ウイーク中は厳しい状況もあったけれど、最終的には今回もトップ8に入り、貴重なポイントを獲得できた。目標にしていたのは決勝で安定したペースをキープすること。スタートは成功。アレイシはソフト・コンパウンドのタイヤを履いていて、レース終盤になればパスできることはわかっていたので、それまでにできるだけ彼に近づいておこうと考えたんだ。そしてその通りにかなり追い詰めたが、最終的にはパスする前にチェッカーになってしまった。今週は合計3回も転倒してしまったので、今日は自分を抑えてでも完走して結果を残すことが重要だった。明日のテストでは、僕のライディング・スタイルかマシン・セッティングか、どちらに焦点を合わせるにしても、ここヘレスのようなコースの対処法について取り組みたい。今回のように、プッシュするたびに転倒のリスクがあるような、難しい状況は楽しくないからね。今シーズン僕らは、他のサテライト勢にレースでもポイントでも負けるわけにはいかないんだ。だからチームのホームレースとなるル・マンで、またサテライト勢トップの座を取り返すべく、明日またがんばるよ」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談
「ふたりのライダーがとてもよく頑張ってくれて、ともにトップ8入りを果たしたことは素晴らしい結果。このコースでは、とくにレース後半、グリップ・レベルの問題で厳しい戦いになることは初めからわかっていた。ライダー全員がタイヤの耐久性を心配しており、我々も例外ではなかった。昨日のレース・シミュレーションでは後半戦で苦労していたが、今日は路面温度が少し下がったことが幸いしたようだ。ふたりとも好スタートを切り、その後も順調だったことに満足すべきだろう。

実際にはトップに対してはこれまでの3レースほど接近していなかったが、我々にとって重要なのはコンスタントにポイントを積み重ねていくこと。ポルはバレンティーノやカルといったトップライダーたちについて行くことで多くを学び、その一方で、レース終盤には腕上がりの症状まで経験することになった。これがなかったら、もっと順位は上がっていたはずだが、経験豊富なトップライダーたちにここまで迫っただけで十分にうれしいことだ。彼にとっても大きな励みになっただろう。ブラッドリーのほうは、昨日までの苦しい状況からよく立ち直り、果敢な走りを見せてくれた。あと1ラップか2ラップあればアレイシをとらえることができただろう。ふたつの好成績と貴重なポイント。チームランキングのためにも非常に重要だ。自信と準備を整えてフランスへ戻る。美しいル・マンに明るい太陽を期待する」

Athina Forward Yamaha
S・ブラドル選手談(16位)

「難しいレースだった。オープンクラスではロリスと僕だけがハード・コンパウンドのタイヤを選択していた。これによって序盤は苦しむけれども終盤で挽回できると考えていたんだ。ベストを尽くしたけれども、まだ足りなかったようだ。風邪の影響はまだ残っていて体調は100%ではなかった。データを分析し、ル・マンを照準に仕事に取り組む」

L・バズ選手談(DNF)
「今回はまったく満足できなかった。しかも決勝は予定よりも早く終わりになってしまった。序盤で手間取り、ラバティやブラドルのペースについていくのは難しかった。それでよりハードにプッシュしていったが、結局、最終コーナーで転倒。18ラップを残してリタイアせざるを得なくなったんだ。明日は集中して、テストのチャンスを最大限に活用したい。ル・マンでの目標はまたポイント圏内に復活すること」

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