[HONDA]MotoGP Rd.4 決勝 マルケスが2位表彰台を獲得し、総合4位に浮上

第4戦スペインGPは、予選2番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、オープニングラップを2番手のまま終えると、そのポジションを最後までキープしてフィニッシュしました。マルケスは、今大会の開幕前に行ったトレーニングで左手小指を骨折。

決勝レースでは、痛み止めの処置を行いレースに臨みましたが、左手をかばって走行したため、右手に負担がかかり、腕上がりの症状に苦しみました。

そのため、トップを走るホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)を追うのをあきらめ、2番手をキープする作戦に切り替えました。中盤には、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)にじりじりと差を縮められましたが、終盤にペースを上げて2位でフィニッシュ。これで総合順位を一つ上げて、4位となりました。次戦のフランスGPまでには、骨折した左手の小指はかなり回復することが予想されるだけに、これからの戦いに大きな期待が寄せられます。

第3戦アルゼンチンGPで今季初の表彰台を獲得したカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、予選7番手からスタートし、オープニングラップで6番手につけると、3周目にアレックス・エスパルガロ(スズキ)をかわして5番手に浮上。7周目にはポル・エスパルガロ(ヤマハ)をパスして4番手にポジションを上げました。それからは前を走る3台を追いかける戦いになりましたが、表彰台にはあと一歩届かず、4位でチェッカーを受けました。これで総合6位をキープ。今大会を6位でフィニッシュした総合5位のアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)との差を3ポイントとしました。

予選でタイヤのグリップをうまく引き出せず12番グリッドからのスタートとなったスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、決勝になっても完全な状態にはならず、5台で繰り広げられたし烈な10番手争いの末、13位でフィニッシュしました。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の代役として3戦目を迎えた青山博一は、予選16番手から決勝に挑みましたが、レース中盤の15周目に、右高速コーナーの5コーナーで転倒し、リタイアに終わりました。

Hondaのオープンカテゴリーマシン「RC213V-RS」で出場する4選手は、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が17位、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が18位、ジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が20位。カレル・アブラハム(AB Motoracing)は、レース序盤に転倒を喫し、リタイアに終わりました。

Moto2クラスは、ジョナス・フォルガー(AGR Team)、ヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)、ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、アレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)がトップグループを形成。その中から抜け出したフォルガーが開幕戦カタールGP以来の優勝を果たしました。

その後方では、ザルコ、ラバト、リンスの3台がし烈な2番手争いを繰り広げ、最終ラップの最終コーナーでリンスがラバトに接触して転倒。集団の最後尾にいたザルコが2位でフィニッシュ。2番手を走行していたラバトが3位でチェッカーを受けました。リンスは再スタートしましたが18位でした。

今季ベストの予選5番手から決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、タイヤがグリップせず、周回するごとにポジションを落として17位と悔しいレースになりました。

Moto3クラスは、ダニ−・ケント(LEOPARD Racing)、ファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)、ミゲル・オリベイラ(KTM)、ブラッド・バインダー(KTM)の4人による優勝争いとなり、その戦いを制したケントが3連勝を達成しました。2位にオリベイラ、3位にバインダーと続き、最終ラップの最終コーナーまで優勝争いに加わったクアルタラロは、ブレーキングのミスでケントに接触してオーバーランを喫し、4位でフィニッシュとなりました。しかし、今大会で初のポールポジションを獲得したクアルタラロの元気あふれる走りには大きな拍手が送られました。

尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、予選14番手から6番手争いの大集団に加わりますが、16周目にライバルと接触して転倒し、リタイアに終わりました。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「自分のライディングスタイルとサーキットのキャラクターが合わず、ヘレスでは少しだけ苦戦します。今年はそれに加えてケガもあり、厳しいレースとなりましたが、目標を達成できました。序盤はホルヘ(ロレンソ)についていきました。左手小指のケガはそれほど問題はなかったのですが、その左手をかばって走るため、5周目くらいから右腕が強張ってきました。それからはつらかったですが、とにかく、最後まで完走しようと決めました。レース中盤はバレンティーノ(ロッシ)が近づいてくるのが分かったので、“アルゼンチンでのようなことが繰り返されるんじゃないか”と思いました。そこで、力を振り絞ってギャップを維持しました。ポイントリーダーとのギャップを少し縮めて、ヘレスをあとにすることができます。しかし、ホルヘにはアドバンテージを広げられてしまいました」

カル・クラッチロー(MotoGP 4位)
「今日はベストを尽くしました。その結果が4位でした。正直、とてもうれしいです。いいレースができました。プッシュしなければならないときにプッシュできました。全体的には、レースタイムであと5秒は縮められたと思いますが、後ろのポル・エスパルガロとのギャップをキープすることにしました。バレンティーノについていくのは難しすぎました。スタートでも、アレックス(エスパルガロ)とポルとのバトルに巻き込まれ、バレンティーノに後れをとりました。チームはすばらしい仕事をしてくれました。そのおかげで、3人のファクトリーライダーに次いでの4位でフィニッシュすることができました。体調がよくなかったことが、マシンのフィーリングにも影響しました。でもいい仕事ができたし、チームのスタッフも喜んでくれました」

スコット・レディング(MotoGP 13位)
「今回はなかなかいいペースがつかめず、難しいレースになりました。フロントのフィーリングはよくなりましたが、コーナー出口では相変わらずロスをしていました。もっといいポジションでフィニッシュしなければいけないし、もっともっとがんばらなくてはいけません。思うように結果を残せない原因が、自分のライディングスタイルにあるのかもしれないし、マシンにあるのかもしれません。どちらにせよ、一番苦戦しているのがコーナー出口だということははっきりしているので、明日のテストで問題解決に取り組みたいです。もっとうまく曲がれる方法を見つけなければなりません。そうすればル・マンではもっと強くなれると思います」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 17位)
「今日はスタートが決まらず、序盤のペースもよくありませんでした。それでも、周回を重ねるごとにペースは改善されたし、後半はいいペースで走れました。ただ、ヘレスは大好きなサーキットなので、今日の結果には満足できません。今回もいい結果を得られませんでしたが、電子制御のセットアップは着実によくなっているので、近いうちにいいレースができると思います。明日はテストがあるので、今回の問題点を改善したいと思います」

ユージン・ラバティ(MotoGP 18位)
「昨日はリアのトラクションが十分ではなかったのですが、ウォームアップでセットアップを改善することができました。グリップがよくなり、安定したラップを刻めました。序盤は問題が全くなかったのですが、グリップが上がったことでフロントのコントロールが難しくなり、腕に大きな負担がかかるようになりました。レース後半は本当に厳しい状態になり、思うようにライディングできませんでした。今回はグリップの改善には成功しました。しかし、バランスのいい車体にする必要があります」

ジャック・ミラー(MotoGP 20位)
「不本意なレースでした。一生懸命がんばりましたが、レース中盤にはオーバーランを喫し、そのため集団から離れてしまいました。彼らに追いつこうと必死にプッシュしましたが、十分ではありませんでした。転びそうになるシーンが多く、このままプッシュしていけば転倒すると思いました。完走はできましたが、期待していたポジションではありませんでした。月曜日のテストでは、今後のレースのためにもなにかポジティブなものを見つけられることを願っています」

青山博一(MotoGP リタイア)
「最後の最後までタイヤの選択に迷いました。最終的にハードをチョイスしたのですが、ハードを選んだのは自分だけでした。序盤は我慢の走りを覚悟していましたが、それほど離されなかったですし、後半になれば追い上げられると思っていました。しかし、5コーナーで転倒してしまいました。これまでダニの代役として3戦に出場させてもらいました。次戦からダニが復帰するので、今回はしっかりと結果を出したいと思っていました。ウォームアップでの調子はよく、決勝でハードを選択して、これからというときに転倒してしまいました。本当に残念です」

ジョナス・フォルガー(Moto2 優勝)
「とても大変なレースでした。タイヤが消耗し始めてからは、その状況に合わせてライディングスタイルを変えていかなければならず、最後まで厳しいレースでした。最終的にはとても強い走りができました。何度か危ない瞬間がありましたが、優勝できてとてもうれしいです。自分にとってもチームにとってもこの勝利は誇りに思えます」

ヨハン・ザルコ(Moto2 2位)
「スタートは悪くなかったのですが、1コーナーでオーバーテイクできず、ポジションをいくつか落としてしまいました。その後のペースはとてもよかったのですが、タイムが接近していたので、オーバーテイクがとても困難でした。とにかく自分のペースを維持しようとがんばりました。最後は(アレックス)リンスがとても強かったです。とにかく、ティト(ラバト)とリンスの2人についていきました。リンスが最後にプッシュしてティトと接触したため、結果的に2位になれました。9番グリッドから2位でフィニッシュできたので、優勝したような気分です。ポイントをたくさん獲得し、いい仕事ができました」

ティト・ラバト(Moto2 3位)
「スタートはよく、フォルガーを除いては逃げきれました。でも、レース中盤に、フロントとリアのグリップが落ち始めてからは、フォルガーについていくことができませんでした。終盤には、リンスとザルコが近づいてきているのが分かっていたので、自分のポジションを守ろうと思っていました。しかし、最終ラップの最終コーナーでリンスと接触し、そのすきにザルコに抜かれてしまいました。それでも、今季初の表彰台なのでとてもうれしいです。マシンに関しては前進できました。チームに感謝したいです。次戦では、レース中盤からのマシンのパフォーマンスをもっと改善できるよう、もっとがんばらなければなりません」

中上貴晶(Moto2 17位)
「とても残念なレースでした。サイティングラップでフロントタイヤにバイブレーションが出たため、グリッド上でユーズドタイヤに交換。これでフロントは良くなったのですが、走り出したら今度はリアタイヤが全くグリップせず、ペースを上げられませんでした。今回はいいレースができると思っていましたし自信もありました。もちろん、チームのミスでもなく、本当に悔しいレースでした」

ダニー・ケント(Moto3 優勝)
「ファビオ(クアルタラロ)は、今週ずっと強かったので、積極的に前に出ることは分かっていましたし、優勝を目指していることも分かりました。最終ラップの最終コーナーでは、ほかの3人と同じペースがあったと思います。みんな一緒にコーナーに入ったのですが、また優勝できてとてもうれしいです。チーム、家族、マネージャー、そしてスポンサーなど、すべての人に感謝したいです」

ファビオ・クアルタラロ(Moto3 4位)
「難しいレースでした。へレスでは優勝したかったですが、結局4位に終わりました。危うく転倒してゼロポイントで終わるところでした。それを考えれば4位でフィニッシュできてよかったです。マルク・マルケスやバレンティーノ・ロッシのように、最終コーナーでのオーバーテイクを狙いましたが、うまくいきませんでした。まだ彼らのような経験が足りません。とてもいいレースができたので満足しています。ル・マンではもっと強くなれることを願っています」

尾野弘樹(Moto3 リタイア)
「スタートがあまりよくなく、1周目に18番手までポジションを落としてしまいました。それから追い上げて、なんとか6番手を争うセカンドグループに追いついたのですが、バックストレートのブレーキングに失敗し、他車と接触して転倒してしまいました。序盤はペースが上がらなかったのですが、中盤はペースがよくて追いつけました。本当は、あのまま走りきらなければいけなかったのですが、ストレートで右側に寄せられてしまい、突っ込み過ぎてしまったのが原因でした。とても残念です」

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