[HONDA]MotoGP Rd.4 予選 マルケスが4戦連続のフロントロー獲得

5月2日(土)、第4戦スペインGPの予選では気温が32℃まで上昇し、路面温度は49度まで上昇する厳しいコンディションの中で行われました。ライダーにもタイヤにも過酷な条件となる中、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2番手タイムをマーク。3戦連続のポールポジション(PP)とはなりませんでしたが、開幕から4戦連続でフロントローを獲得しました。

今大会が開幕する1週間前に行ったダートトラックでのトレーニング中に、左手小指を骨折。完調にはほど遠い状態でレースウイークを迎えたマルケス。初日は痛み止めを使わず、痛みをこらえての走行で3番手タイムをマークしました。2日目のフリー走行と予選も痛み止めを使わずに走行し、見事、フロントローを獲得しました。

マルケスは初日の走行を終えた段階で、痛みこそあるものの、思っていたほど深刻な影響がないことを確認しました。そこで予選では、前年と同様に3本のニュータイヤを使ってアタックする作戦でしたが、予選前に行われたフリー走行で転倒したことから、予定を変更して2度のアタックで終了しました。そのため、思ったほどにタイムを短縮できずPPを逃しました。それでも、フロントロー獲得という目標を達成し、胸をなで下ろしました。決勝日も30℃を超える猛暑が予想されます。27ラップという長丁場のレースを戦うためにも、痛み止めを使用する予定です。

初日7番手のカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、7番グリッドを獲得しました。クラッチローは、2日目のフリー走行で3番手へとポジションを上げました。そして予選では、今季初のフロントロー獲得に挑みましたが、タイヤの選択を誤り、思うようにタイムを伸ばせず7番手に終わりました。しかし、フリー走行でのアベレージはよく、2戦連続の表彰台獲得に期待が膨らんでいます。

以下、フリー走行で10番手につけたスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、12番手へと後退しました。レディングは、フリー走行のフィーリングを予選で再現できずに苦戦。原因を追及して、決勝に挑むことになります。

右手の手術を行ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の代役として3戦目を迎える青山博一は、セッティングの異なる2台のマシンを使ってフリー走行と予選に挑み、16番グリッドを獲得しました。これまではペドロサのセッティングで走行してきましたが、この日はそれとは異なるセッティングにトライしました。最終的にはこれまで通り、ペドロサのセットアップで挑むことを決断。決勝では後方から追い上げのレースに挑みます。

Hondaのオープンマシンである「RC213V-RS」勢は、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が17番手、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が18番手、カレル・アブラハム(AB Motoracing)が20番手、ジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が22番手から決勝に挑みます。

Moto2クラスは、ディフェンディングチャンピオンのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が今季初PPを獲得しました。2番手はルーキーのアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)で、Moto2クラスでは初のフロントローを獲得。3番手にジョナス・フォルガー(AGR Team)と続き、PPから1秒差に18台という接戦になりました。フリー走行で17番手だった中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、予選で大きくタイムを更新して5番手。今季ベストグリッドを獲得しました。調子を上げてきた中上は、2度目のアタックで転倒を喫しましたが、手応えのある一日に明るい表情。決勝では今季初表彰台が期待されます。

Moto3クラスは、ルーキーで総合4位につけるファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が初のPPを獲得。2番手には、ランキングトップのダニー・ケント(LEOPARD Racing)が続きました。以下、PPから1秒差以内に18台という接戦となり、総合3位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が7番手、尾野弘樹(LEOPARD Racing)が14番手、総合2位のエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)が17番手から追い上げのレースに挑みます。毎年、接戦が繰り広げられるスペインGP。開幕から3連勝中のHonda勢の活躍に注目が集まります。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「フロントローを獲得することが大変だということは分かっていました。今日はフロントローの獲得が目標であり、それを達成できたのでとてもうれしいです。しかし、明日のレースは厳しい戦いになると思いますし、27周を完走するのが大変だということも分かっています。今日は痛み止めを使わずに走れました。明日は使うつもりです。予選セッションでは3セットのタイヤを用意しましたが、フリー走行で転倒したため、プッシュしないことにしました。そのため、2セットだけ使用してアタックしました。ポールポジションは獲得できませんでした」

カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
「予選の結果は残念ですが、全体的にはうまくいったと思います。予選では、コンディションを読み違え、タイヤの選択を誤ってしまいました。しかし、レースに向けてペースはかなりいいので、明日のレースが楽しみです。いいレースになることを願っています。体調は少しよくなりました。明日はもっとよくなることを願っています。マシンのフィーリングが向上することも願っています。チームとともに一生懸命がんばって、明日はいいポジションを獲得したいです」

スコット・レディング(MotoGP 12番手)
「今日はあまり話せることはありません。なぜなら、午前中まではマシンの感触がよかったのに、FP4ではグリップが全くなくなってしまったからです。すべてのコーナーでフロントタイヤのエッジグリップが不足していて、外へ逃げてしまう感じでした。そのため、自信を持って走れませんでした。予選に向けてセットアップを変えたところ、少し改善されましたが、残念な結果に終わりました。本来出せるはずの結果を明日出すためには、もっと大きく前進しなければなりません」

青山博一(MotoGP 16番手)
「今日はいろいろと試しました。午前のフリー走行では、昨年自分が走っていたマシンのセッティングにしてみたのですが、マシンが異なるので同じフィーリングにはなりませんでした。そのため午後のフリー走行では、これまでの状態に戻しました。その方が結果はよかったです。明日の天候を見て、最終的にタイヤを選択したいと思っています。リアタイヤは、好みがはっきり分かれていますが、僕はミディアムとハード、どちらでもいけそうな感じですので、明日、慎重に決めたいです」

ユージン・ラバティ(MotoGP 17番手)
「今日はいろいろなことがありました。まずプラクティスセッションで転倒してしまい、その後、鳥が僕のマシンに当たりました。FP4では12周のロングランをこなし、感触はかなりポジティブでした。これだけ暑いと、リアのグリップがすぐに落ちます。かなりスリップしていましたし、うまくマシンを止められませんでした。しかし、アルゼンチンGPよりはいい状態になっています。それ以外はうまく機能しているのでラッキーです。午前に転倒したあと、フロントエンドに満足のいく解決策が見つかりました。このようなコンディションでは厳しいレースになることは間違いありません。明日の目標は一生懸命プッシュしてポイントを獲得することです」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 18番手)
「思っていた以上に大変です。昨日の午後はいい方向性を見つけたのですが、今日のFP4では一歩後退してしまいました。そこで以前のセットアップに戻しました。予選ではだいぶ快適になりましたし、今日は多くのことを学べました。予選は今週一番の感触があったので、明日もうまくいくと思います。しかし、高速コーナーのラインをもっと改善しなければなりません。もしそれがうまくいっていれば、1分39秒台という目標タイムをマークできたと思います。明日は厳しいレースになると思います。ライバルだけでなく、厳しいコンディションとも戦わなければなりません。明日はポイントを獲得できることを願っています」

ジャック・ミラー(MotoGP 22番手)
「今週末はリアのグリップを見つけるのにかなり苦戦していますし、依然としてうまくいっていません。しかし、前戦は21番手からスタートして12位でフィニッシュしているので、今週も全力でがんばります。ヘレスのようなタイトなサーキットで、こうしてグリップを見つけられないというのはとても厳しいです。簡単なレースにはならないと思いますが、レース後半で強さがあることは示してきましたし、明日もそうなるようにがんばります。MotoGPマシンで走るには大変なサーキットです。明日のウォームアップで試してみたいプランがいくつかあります。レースは暑く、長いものになるでしょう。最後までタイヤが持つことを願っています」

ティト・ラバト(Moto2 ポールポジション)
「今日はポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。予選ではすばらしい仕事ができました。非常に暑かったのですが、チームがグリップのあるすばらしいマシンを用意してくれました。明日のレースが楽しみです。今年はすべてのレースでフロントローからスタートしてきましたが、まだ表彰台に立てていません。明日はきっちり表彰台に上がりたいです。一生懸命取り組んでくれたチームのために、いい結果を出したいです」

アレックス・リンス(Moto2 2番手)
「気温が非常に高く、プッシュするには厳しいコンディションでした。レースではトップグループで走れるペースがあります。明日の決勝がとても楽しみです」

ジョナス・フォルガー(Moto2 3番手)
「今日は非常に暑く、だれもがタイヤのグリップに苦戦したと思います。3〜4周でタイヤが消耗してグリップがなくなっていくのですが、その後もプッシュして、7周目にタイムを出せました。しかしその後、テクニカルな問題が出てしまい時間をロスしました。最後のアタックはクリアラップが取れたのでとてもラッキーでした。昨年はいいレースができましたし、いい思い出があります。明日が楽しみです。明日は周回数が多いので、とても難しいレースになると思います。最後までタイヤをセーブできれば最高です」

中上貴晶(Moto2 5番手)
「午前中のフリー走行は、ユーズドタイヤで走行しました。ポジションは昨日と代わりませんでしたが、フィーリングは悪くなかったですし、1分38秒台で走れていたので、新品タイヤを入れれば、タイムが上がると思っていました。アタックの際、予想以上にタイムが出てうれしかったです。2度目のアタックに向けてセッティングをアジャストしてみたのですが、結果的にフロントが軽くなって転んでしまいました。しかし、攻められるようになってきたので、明日の決勝はいいスタートを切って、いいレースをしたいです」

ファビオ・クアルタラロ(Moto3 ポールポジション)
「ポールポジションを獲得しましたが、とても厳しいセッションでした。たくさんのライダーがタイムを出そうと、引っ張ってくれるライダーを待っていました。でも、なんとか空いたスペースを見つけてタイムを出せました。ファストラップを出した周は、いくつかミスをしてしまいました。明日の決勝では、その部分を改善する必要があります。ポールポジションは獲得できましたが、次は明日のレースのことを考えなければなりません。これが一番大変です。チームと家族に感謝したいです」

ダニー・ケント(Moto3 2番手)
「目標はいつもポールポジションを獲得することですが、明日のレースに向けていいポジションを獲得できました。第3戦アルゼンチンGPと同じ予選結果になりましたが、今週もいい仕事ができていると思います。明日は難しいレースになると思いますが、マシンのフィーリングはいいので心配していません。路面はアルゼンチンほどきれいではありませんが、その点についてはどうすることもできません。明日はファビオを筆頭に、何人か強いライダーがいます。いつものようにがんばって逃げきりたいです。簡単なことではないと思いますが、100%の力を出してがんばりたいです」

尾野弘樹(Moto3 14番手)
「午前のフリー走行は、昨日と同じで思うように攻められない状態でしたが、午後の走行は、安心して走れました。昨日より2秒以上タイムを短縮できたし、トップから0.866秒差までタイムを上げることができました。明日はいいスタートを切って、トップグループに加われるようにがんばります」

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