[HONDA]MotoGP Rd.4 フリー走行 マルケスが痛みをこらえて3番手スタート

ヨーロッパラウンド初戦となる第4戦スペインGPのフリー走行は、Moto2クラスのセッション中に30℃を記録する暑さとなりました。MotoGPクラスは、午前中1回目のセッションが21℃。2回目の走行となった午後のセッションは28℃まで上昇しました。

その中でスペインGP2連覇の期待が膨らむマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、1回目のセッションは8番手でしたが、2回目のセッションで3番手までポジションを上げることに成功しました。

前戦アルゼンチンGPのあと、スペインに戻り、ダートトラックでトレーニング中に転倒して左小指を骨折しました。手術から6日目にしてフリー走行に挑んだマルケスは、痛みをこらえながらの走行となりましたが、気温が上がった2回目のセッションでタイムを更新しました。RC213Vの状態はよく、土曜日の予選では、2年連続ポールポジション(PP)獲得に挑みます。

前戦アルゼンチンGPで今季初の表彰台獲得となる3位でチェッカーを受けたカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、1回目の走行ではHonda勢トップの3番手。午後の走行ではタイムを更新できず7番手へとポジションを落としましたが、走るごとにRC213Vのポテンシャルを引き出し、調子を上げているクラッチローだけに、2日目の予選では、今季初のフロントロー獲得を目指します。

スコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、1回目は10番手、2回目も10番手でしたが、総合では12番手で初日を終えました。今大会からニューシャシーが投入されたレディング。マシンのフィーリングには満足していますが、それが思うようにリザルトに反映されずフラストレーションのたまる一日となりました。2日目は問題点を究明して第2戦アメリカズGPで獲得したベストグリッドの6番手以上を狙います。

欠場のダニ・ペドロサの代役として3戦連続の出場となった青山博一(Repsol Honda Team)は、20番手で初日を終えました。ペドロサのセットアップにだんだん慣れてきたという青山博一は、いくつかのポイントでタイムロスする一日となりました。課題がハッキリしているだけに2日目はタイム短縮を狙います。
Hondaのオープンカテゴリーマシン「RC213V-RS」勢は、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が15番手、ニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が17番手、ルーキーのジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が23番手。2日目はタイム短縮とポジションアップに挑みます。

Moto2クラスは、午後のセッションで30℃の最高気温を記録、ライダーにもタイヤにも厳しい条件となりました。その中でディフェンディングチャンピオンのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が今季初のトップタイムをマーク。以下、1秒差に19台という激しい接戦になりました。2番手には、サム・ロース(Speed Up Racing)、3番手にシモーネ・コルシ(Athina Forward Racing)と続き、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)はトップから0.891秒差の17番手。2日目のタイム短縮とポジションアップに挑みます。

Moto3クラスは、ホームGPに気合満点のエフレン・バスケス(Leopard Racing)がトップタイムをマークしました。以下、1秒差に13台という接戦になり、午後の走行でトップタイムをマークしたファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が2番手、2連勝中のダニー・ケント(Leopard Racing)が4番手、ニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が5番手、ホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が6番手とHonda勢が上位に名前を連ねました。尾野弘樹(Leopard Racing)は、1回目のセッションで転倒し、その影響で2回目の走行でも思ったような走りができず32番手と低迷。2日目のばん回に闘志を燃やしていました。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「今日は期待していた通り、手の状態がかなりよかったのでうれしいです。痛みはかなりありますが、少なくとも、周回することはできそうです。明日は、もっと手の調子がよくなり、手がむくまないことを願っています。マシンの感触はとてもよくて、うまく機能しています。しかし、気温が上がる午後のセッションで、もっと前進しなければなりません。決勝レースの時間帯になるので、それに合わせてセットアップを進めなければなりません」

カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
「順調でポジティブな初日になりました。風邪をひいてここ数日、調子がよくなかったので、ちゃんと走れることを確認して安心しました。マシンもフィーリングは悪くありません。CWM LCR Hondaチームは、すばらしい仕事をしてくれました。このサーキットをHondaのマシンで走るのは初めてです。でも、いいフィーリングを得られましたし、いくつかのタイヤオプションを試すこともできました。また、エンジンブレーキコントロールシステムにも取り組みました。これは一番改善しなければならないところです。明日も引き続き、もっといい日にしたいです」

スコット・レディング(MotoGP 12番手)
「マシンの感触はかなりいいのですが、ポジションを上げるのに苦戦しました。タイムが上がらない理由は分かりません。マシンはブレーキング時もコーナー進入もうまく機能していますが、スロットルを開けたときにリアがスピンしているので、ここで少しタイムが落ちるように感じます。明日に向けてこの解決策を見つけなくてはいけません。新しいシャシーのフィーリングはとてもよくて、もう少し改善が必要なだけです。全体的にはポジティブなスタートになりました。Q2にそのまま進めるように、明日も引き続き一生懸命取り組みます」

ユージン・ラバティ(MotoGP 15番手)
「コースを学ぶために初日のセッションを費やす必要がなかったので、開幕から4戦の中では、今日が一番いい初日となりました。一日を通してトップ15に入っていたのでポジティブなスタートになりました。しかし、午後は路面温度が非常に上がり、マシンがスライドするようになり難しかったです。リアグリップを見つけるために一生懸命がんばりました。アメリカズGPとアルゼンチンGPは、プラクティスではすばらしい仕事ができたのですが、決勝ではグリップに苦戦しました。今回はそうならないようにしたいです。トップ10が見えてきたので、明日は、Q2に進めたらうれしいです。でも、一番大事なのは決勝レースなので、そこに一番集中して取り組みます。今日はさまざまなサスペンションのセットアップに取り組みました。データをチェックして、いいバランスを見つけたいです」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 19番手)
「ヘレスはいつも楽しいです。昨年はマシンにいい感触があったのですが、今年は快適に走るのに苦戦しました。午前中から午後にかけて路面温度が大きく変わったので、セッティングを進めていくのに苦労しました。リアグリップが足りなくてコーナリングが難しく、最後の2カ所の右コーナーでかなりタイムをロスしていました。状況を理解するために、ややペースを抑えてセットアップに取り組みました。決勝レースのコンディションのことを念頭に置きながら、明日は一生懸命がんばらなければなりません。電子制御については徐々に前進しているし、理解してきています。今週は、もっと前進できることを願っています」

青山博一(MotoGP 20番手)
「ダニにとっては、ホームレースを欠場しなければならないという残念な状況になりました。その代役として出場することになったので、しっかりと仕事をこなしたいと思っています。今日は、過去2戦に比べたらいいスタートが切れたと思います。ただ、午後のセッションはタイムを上げているときにタイムロスしてしまいました。他の部分でもロスしているので、明日はもっとタイムを上げられると思います。前回のアルゼンチンは、接触して転倒するという残念なレースでした。今回はその雪辱を果たしたいです」

ジャック・ミラー(MotoGP 23番手)
「今日はあまりいい日ではありませんでしたが、ヨーロッパのサーキットに戻ってくることができてうれしいです。前回までのサーキットに比べたら、ヘレスは小さくてタイトです。今日はリアグリップに少し問題があったので、明日はそのあたりに取り組みたいです。大事なことは前進しているということです。引き続きがんばって取り組み、日曜日のレースではアルゼンチンでやり残したところからがんばりたいです」

ティト・ラバト(Moto2 1番手)
「今日の結果にはとても満足しています。気温が少し低かったFP1ではファステストでしたが、気温が上がって午後も、トップとは僅差でした。マシンがうまく機能していることを証明できました。レースディスタンスでも、今日の午後のような非常に暑いコンディションの中で安定したグリップがあったのでうれしいです。2015年シーズンは厳しいスタートとなりましたが、今週末は表彰台争いをできる自信があります」

サム・ロース(Moto2 2番手)
「今日は結構よかったと思います。FP2では7番手でしたが総合では2番手でした。午後は路面温度がかなり上がり、少し問題が出てきましたが、全体的にはかなり満足しています。明日はもっと前進できると思います。フィーリングはいいです。グリップにかなり苦戦しました。そのため、午後はいろんなことを試しました。全く違うリンクやショックのセッティングも試しましたが、あまりよくありませんでした。明日は別の方向性とリンクを試したいです。うまくいくことを願っています」

中上貴晶(Moto2 17番手)
「予想していたことですが、ウインターテストとは気温も路面温度も全く違い、その調整に時間を費やしました。午前中は、ウインターテストとほぼ同じ状態で走り出したのですが、全くグリップが出ず、タイムも出せませんでした。午後も基本的には大きく変えず、スプリングの調整程度で走りました。全体的に午前中のタイムを更新できない選手が多かった中で自分はコンマ2秒ほど上げることができました。土曜日も日曜日も今日と同じように気温が高くなりそうなので、それに合わせて、いい状態を作りたいと思います」

エフレン・バスケス(Moto3 1番手)
「マシンに自信が持てるようにがんばりました。午前中はいいラップタイムを刻みファステストを出すことができました。どの方向へ向けて取り組めばいいのか分かったので、満足しています。午前中の方が路面温度が低く、風もそれほどなかったのでタイムがよく、快適に走ることができました。明日の午前中にもっと前進して、そして午後の予選に備えたいと思います」

ファビオ・クアルタラロ(Moto3 2番手)
「このサーキットはよく知っていますし、とても好きなので楽しく走ることができました。今日は路面温度が少し高く難しかったです。路面温度が高かったためにプレシーズンテストのときのセットアップからは、かなり変わりました。それでもマシンの感触はよかったです。少し危ないときがありましたが、問題はありません。みんな、同じ条件ですし、重要なことは、この暑さの中で、いいセットアップがあるということです」

ホルヘ・ナバロ(Moto3 6番手)
「プレシーズンテストのときに比べてコンディションが大きく変わりました。気温はかなり高く、テストで出したタイムを出すのが大変でした。しかし、フィーリングはポジティブです。午前中はいくつかテストして、午後のセッションでは中古タイヤでもうまく機能することがわかりました。新品タイヤで2回走りました。かなりいいペースをキープすることができましたし、どこを改善すればいいのかが分かりました」

尾野弘樹(Moto3 32番手)
「午前中のセッション終盤に最終コーナーで転倒してしまいました。その転倒の影響で午後のセッションはマシンの状態が完ぺきではなく、いい状態になったときにはセッションが終了してしまいました。転倒したことが結果的に午後のセッションを無駄にしてしまうことになり反省しています。ウインターテストのベストより3秒近くも遅かったし、全くダメな一日でした。明日は、今日の遅れを取り戻し、一つでも上のグリッドを獲得できるようにがんばります」

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