[HONDA]MotoGP Rd.4 スペインGPプレビュー

第4戦スペインGPが、5月1日(金)から3日(日)までの3日間、イベリア半島の南西部に位置するヘレス・サーキットで開催されます。昨年はアルゼンチンGPからの連戦となり、ハードな日程でしたが、今年は第2戦アメリカズGPと第3戦アルゼンチンGPの連戦後、1週間のインターバルを置いて、ヨーロッパラウンドの初戦として開催されることになりました。

ヘレスは、1987年に初めてグランプリが開催されて以来、スペインGPの舞台として定着しました。ヘレスで開催されるのは今年で28回目となります(88年はハラマで開催)。ヘレスのあるアンダルシア地方は、一年を通じて温暖な気候で、今年もMoto2クラスとMoto3クラスのウインターテストが2度行われました。MotoGPクラスのテストは行われませんでしたが、各チームともにデータは豊富で、初日からレベルの高い走りが繰り広げられます。

ヘレスは、一周4.423km。バラエティーに富んだ大小13のコーナーがあり、すべてがパッシングポイントと言っても過言ではありません。Repsol Honda TeamにとってスペインGPは、スポンサーとライダーのホームGPとなるだけに、今年も必勝態勢で挑みます。Hondaは、これまでヘレスで通算20勝を達成。2012年はケーシー・ストーナー、13年はダニ・ペドロサ、14年はマルク・マルケスと、Repsol Honda Teamが3年連続で優勝しただけでなく、3年連続でRepsol Honda Teamの両選手が表彰台に立ってきました。今年は4年連続、21度目の優勝を目指します。

序盤の3戦を終えて総合5位のマルケスは、スペインGP2連覇を目指します。今年は好調な走りをなかなか結果に結びつけられない厳しいレースが続いています。カタールGPではスタート直後のコースアウトで5位。第2戦アメリカズGPでは優勝。第3戦アルゼンチンGPも優勝争いを繰り広げましたが、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)選手と接触して転倒し、リタイアに終わりました。

その雪辱に燃えていたマルケスですが、アルゼンチンGPの翌週、ダートトラックでのトレーニング中に転倒し、左手小指を骨折して手術を受けました。順調に回復していますが、決して万全の状態とは言えず、痛みをこらえての走りになることが予想されます。しかし、地元ファンの熱い声援に今年も応える意気込みで、今季2度目の優勝と表彰台獲得に闘志をかき立てています。

開幕戦カタールGPで右腕前腕部の不調を訴え、手術を受けたペドロサは、今大会から復帰する予定でしたが、万全の状態ではないため、復帰を第5戦フランスGPまで延期しました。そのため、第2戦アメリカズGP、第3戦アルゼンチンGPに引き続き、青山博一が今大会も代役として出場します。前戦アルゼンチンGPでは、後続の選手に追突されてリタイアしている青山博一ですが、「ダニが出場できないのは本当に残念。代役の仕事をしっかりこなすだけでなく、アルゼンチンGPでの悔しさをぶつけたい」と、得意のサーキットに気合を入れています。

前戦アルゼンチンGPでHondaのMotoGPマシンでは初の表彰台獲得となったカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、2戦連続表彰台と初優勝も視野に入れて全力で挑みます。クラッチローは、第2戦アメリカズGPに投入されたニューシャシーに手応えを感じており、レースをこなすごとにセットアップも進んでいるだけに、今大会の走りに注目されます。

スコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も、RC213Vのパフォーマンスを確実に引き出しています。第2戦アメリカズGPではベストグリッドとなる6番手から好スタートするも転倒リタイア。第3戦アルゼンチンGPは、タイヤの選択に苦しみましたが、今季自己ベストの9位でチェッカーを受けました。上り調子のレディングは、今大会でさらなる上位を狙う意気込みです。

オープンカテゴリーの「RC213V-RS」に乗る4選手も、データが豊富なヘレスの戦いに気合を入れています。ルーキーのジャック・ミラー(CWM LCR Honda)は、第2戦アメリカズGPで14位、第3戦アルゼンチンGPではオープンカテゴリーでトップとなる12位でフィニッシュと、2戦連続でポイントを獲得しました。今大会はトップ10を目標に挑みます。ニッキー・ヘイデン(Aspar Team MotoGP)は、得意のサーキットで今季ベストリザルトを狙います。ユージン・ラバティ(Aspar Team MotoGP)とカレル・アブラハム(AB Motoracing)は、今季初ポイント獲得を目標に全力で挑みます。

Moto2クラスは、ヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が総合首位でヨーロッパラウンド初戦を迎えます。ウインターテストで好調だったザルコは、開幕戦カタールGPこそシフトリンケージのトラブルで8位と不運のレースとなりましたが、第2戦アメリカズGPで2位、第3戦アルゼンチンGPで優勝と調子を上げています。今大会ではシーズン2勝目を狙います。

Moto2クラスのルーキー、アレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)は、総合2位でホームGPを迎えます。第2戦アメリカズGPで3位、第3戦アルゼンチンGPで2位と上り調子。今大会は初優勝への期待もふくらみます。2年目のシーズンを迎えるサム・ロース(Speed Up Racing)も、第2戦アメリカズGPで優勝、第3戦アルゼンチンGPで3位と、2戦連続で表彰台に立ってきました。今大会もランキング上位3選手の走りに注目されます。

さらに、Moto2クラスは相変わらずの接戦が続き、転倒やコースアウトなど激しいレースとなっています。開幕戦カタールGPで優勝のジョナス・フォルガー(AGR Team)は、第2戦以降は厳しい戦いの中で表彰台争いから脱落する悔しいレースが続いています。ディフェンディングチャンピオンのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も、3戦を終えてベストリザルトが第2戦アメリカズGPの4位と苦戦が続いていますが、ホームGPで今季初表彰台、初優勝を目指します。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、第2戦アメリカズGPの10位が最高位。得意のサーキットで今大会ベストを目指します。

Moto3クラスは、Honda勢が好調で、開幕から3戦連続で優勝しています。開幕戦カタールGPはアレックス・マスボー(Saxoprint-RTG)、第2戦アメリカズGP、第3戦アルゼンチンGPは、ダニー・ケント(Leopard Racing)が2連勝を達成しました。3戦を終えてケントが総合首位。第2戦アメリカズGPで3位、第3戦アルゼンチンGPで2位のエフレン・バスケス(Leopard Racing)が総合2位。以下、エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)、ルーキーのファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)と続き、4位までをHonda勢が独占しています。今大会もHonda勢の優勝争いに期待されます。

尾野弘樹(Leopard Racing)は、前戦アルゼンチンGPで初ポイント獲得となる13位でフィニッシュしました。アルゼンチンGPでは、14台という大集団によって2位争いが繰り広げられ、尾野は一時2番手を走っただけに、今大会は表彰台を視野に入れて全力で挑みます。

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