[HONDA]JRR Rd.2 JSB1000は高橋巧が3位表彰台を獲得

MFJ全日本ロードレース選手権の第2戦は、大分県・オートポリスで開催されました。今季初の全クラス開催となった本大会は晴天に恵まれ、多くのファンを熱狂させるレースが繰り広げられました。

ノックアウト方式で行われたJSB1000の予選では、Q1のアタック中に1コーナーで伊藤勇樹(ヤマハ)がオイルを撒き、それに乗ってしまった高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO)がコースアウトし、直後に中須賀克行(ヤマハ)と津田拓也が大クラッシュ。その後ろにいた山口辰也(TOHO Racing With MORIWAKI)は難を逃れました。このアクシデントで赤旗が提示されますが、オイル旗が出ていなかったことでライダーから強い抗議が出されることになりました。

中須賀と津田のマシンは大破し、予選が再開されると、2人はスペアマシンで予選に挑みました。Q1での上位10台が進めるQ2で、中須賀がポールポジション(PP)を獲得、高橋巧が3番手、山口が5番手、浦本修充(MuSASHi RT HARC-PRO)が7番手、ジョシュ・フック(F.C.C TSR Honda)が9番手、10番手に秋吉耕佑(au & teluru・Kohara RT)となりました。

ホールショットは渡辺一樹(カワサキ)。それを中須賀、野左根航汰(ヤマハ)、高橋巧、山口、フック、津田が追いかけます。2ラップ目でトップに躍り出たのは野左根。中須賀、渡辺、高橋巧、山口も抜け出し、5台によるトップ争いとなりました。セカンド集団を引っ張るのは津田で、浦本、フック、中冨伸一(ヤマハ)、柳川明(カワサキ)が続きました。5ラップ目に渡辺が中須賀を捕らえて2番手に浮上すると、6ラップ目には野左根もかわし、トップとなります。その後、激しいトップ争いから野左根が弾かれるように転倒。トップ集団は渡辺、中須賀、高橋巧、山口に絞られます。

10ラップ目、トップの渡辺を中須賀と高橋巧が追い、山口は後れ始めます。その後方で、津田が浦本と5番手を争い、7番手にフック、8番手に柳川というオーダー。渡辺と中須賀、高橋巧のトップ争いの後方で、山口に後続集団が追いつき、山口、津田、浦本の4番手争いへと発展しますが、そこから再度山口が抜け出し、単独4番手を走行します。

12ラップ目に入ると、高橋巧はファステストラップを記録してラストスパートに入りますが、16ラップ目に中須賀が渡辺を捕らえてトップとなり、中須賀、渡辺、高橋巧の順でチェッカーを受けました。以下、4位に山口。5位に津田、6位に浦本となりました。フックは7位、秋吉は12位、予選で転倒し、身体にダメージのあった渡辺一馬(au & teluru・Kohara RT)は、15位フィニッシュで貴重なポイントを得ました。

シーズン初戦となったJ-GP2クラスでは、高橋裕紀(MORIWAKI RACING)がV2を狙います。同チームにはST600クラスからステップアップした日浦大治朗が加入。また、渥美心(au & teluru・Kohara RT)、作本輝介(Team 高武 RSC)が今シーズンから参戦することになりました。

シグナルグリーンと同時に飛び出した高橋裕紀がホールショットを奪いレースをリード。序盤から逃げの体制を築きます。岩田悟(NTST.ProProject)、生形秀之(スズキ)、関口太郎(Mistresa With HARC-PRO.)がセカンド集団を形成し、高橋裕紀を追います。日浦は単独5番手を走行。渥美と上和田拓海(ヤマハ)と岩崎哲朗(カワサキ)、大木崇行(MOTO BUM HONDA)、長尾健吾(スズキ)は6番手争いを繰り広げました。

高橋裕紀はファステストラップを記録し、2番手以下をぐんぐん引き離して独走で優勝。2番手争いは岩田、生形、関口がポジションを入れ替えながら周回を重ね、最終的に生形、岩田、関口の順でチェッカーを受けました。

今シーズンからST600は、ブリヂストンタイヤのワンメイクレースとして新たにスタートしました。コスト削減のため、使用できるタイヤはは1セット(ウォームアップは除く)というレギュレーションになり、予選は、ほとんどのライダーが1周のタイムアタックにかけるというスリリングなものに。30分間の予選において、コース上にライダーの姿がほとんど見られない状況となりました。

決勝は横江竜司(ヤマハ)がホールショット。2番手の大崎誠之(ヤマハ)と2台が、スタート直後から逃げる展開となりました。3番手争いはチャランポン・ポラマイ、稲垣誠、デチャ・クライサルトのヤマハ勢と、榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)との間で激しく争われました。大崎は2ラップ目に横江をパスすると独走体勢に持ち込み、横江を突き放します。大崎は独走優勝となり、2位に横江、3位にクライサルトが入りました。大久保光(Y! mobile & Kohara RT)が7位、岩戸亮介(Team 高武 RSC)が8位、榎戸が9位となりました。
J-GP3は、2年連続でチャンピオンとなった山田誓己がFIM CEV Repsol Moto3 Junior World Championship(旧スペイン選手権)への参戦を決めたため、ゼッケン1が不在の戦いとなります。PPを獲得したのは、14才の中学生ライダーである真崎一輝(Team RSC)が獲得しました。

決勝では、その真崎がホールショットを奪ってレースをリード。國峰啄磨(P.MU 7C HARC)、栗原佳祐(MuSASHi RT Jr.)、徳留真紀(Tome Team PLUSONE)が追う展開となりました。タイトル候補の水野涼(MuSASHi RTハルクプロ)は、オフシーズンに負ったケガの影響で12番手を走行しました。

6ラップ目には國峰が真崎を捕らえてトップに立ちますが、7ラップ目には真崎が逆転しました。最終ラップでは、國峰が再度トップに立ちますが、最終コーナーで仕掛けた真崎が首位を奪い返すとそのままチェッカー。全日本初優勝を飾りました。激しい3番手争いを制したのは栗原で、初の表彰台を獲得しました。

コメント

高橋巧(JSB1000 3位)
「決勝は想像以上に路面温度が上がり、厳しい戦いになりました。トップ争いの後ろについてチャンスを探りながら、タイヤを温存する作戦を採りました。それは間違っていなかったのですが、最後の追い込みがうまくいかずに3位となりました。それでも、開幕戦で上がれなかった表彰台に届いたことを、前向きに捉えたいと思います。次戦のもてぎは昨年優勝しているので、勝てるように努力したいです」

山口辰也(JSB1000 4位)
「開幕戦での失敗を繰り返さないように、タイヤのセットアップをしっかりと見極めていきました。想像通りの方向に持っていけたと思います。制作をお願いしていた燃料タンクがレースウイークに間に合い、それに合わせてのセットアップを進められました。このタンクを装着すると重量配分が変わるので、難しい部分もありますが、ベストなセットで決勝に挑めたと思います。序盤はトップ争いに加われましたが、後半は離されてしまいました。次戦に向けて、さらにセットアップを煮詰めて、レベルアップしていきたいです」

浦本修充(JSB1000 6位)
「開幕戦の鈴鹿では感じられなかった、タイヤのフィーリングなどが分かったことは収穫だと思います。鈴鹿では、トップとの差は40秒近くあったのが、今回は10数秒に詰まりました。目標の6位以内に入れました。手のケガの影響で、ここでの事前テストに参加できなかったので、次戦はしっかり事前テストから参加し、準備をしたいです」

高橋裕紀(J-GP2 優勝)
「今年からサスペンションが変わり、一からマシンを作るという状況です。昨年同様、作戦はなく、常に全開という気持ちで挑みました。予選タイムも決勝タイムも、昨年を上回ることができなかったので、勝てたことはよかったのですが、素直には喜べない部分があります。さらに進化できるようにがんばりたいです」

日浦大治朗(J-GP2 5位)
「もう少しついていけると思っていたのですが…単独走行となってしまいました。それでも、いろいろと試しながら走れたので、いい勉強ができました。高橋(巧)さんと同じパッケージのマシンに乗せてもらっているので、高橋さんに追いつくことが目標です。しっかり届くように、がんばっていきたいです。MORIWAKIという最高の環境で走れるように、本当にたくさんの人が動いてくれました。感謝しています。しっかり成長できるようにがんばります。見ていてください」

大久保光(ST600 7位)
「シーズン前はトラブル続きで、テストができずに開幕を迎えてしまいました。思うように追い上げられずに終わってしまい、とても悔しいです。ですが、Honda勢のトップで終えることができたので、それを励みに上位を目指します。タイヤが1セットしか使えないレギュレーションで、僕も予選終了間際にコースに出て1周のアタックをして、その後は、スタート練習をしたのみでした。ほかのライダーも同様で、ファンからすれば、予選を走るライダーがいなくて残念だったのではないかと思います。できれば、予選をもっと走り、スキルを上げたいと思います」

岩戸亮介(ST600 8位)
「オートポリスは走り慣れたサーキットです。前半部分、特に1ヘアピンなどが好きなので、その得意な部分を生かして前にいきたいと思っていました。ですが、JGP3からST600へと変わり、まだ走り方ができてなく、混戦の中で、自分のいいところが出せませんでした。今回のレースで、自分に足りない部分を学べたと思います。必ず、トップ争いができるように、追いつけるように、努力したいです」

真崎一輝(J-GP3 優勝)
「最初から逃げる作戦でした。最終ラップに、まさか2ヘアピンで仕掛けてくると思っていなくて…。ジェットコースターの右で巻き返そうと思ったのですが、うまくいきませんでした。それでも最後は、考えるよりも前に身体が動いて、最終コーナーで前に出られました。優勝できてうれしいです」

國峰啄磨(J-GP3 2位)
「真崎選手の後ろについて、終盤に前に出るという想定通りのレースをしたのですが、負けてしまいました。とても悔しいです。朝のウォームアップランまでタイヤの選択を悩みました。その選択がうまくいかなかったという反省もあります。思い通りのマシンに仕上げられず、挙動が出てしまいアタックしきれませんでした。次はきっちり勝負したいです」

栗原佳祐(J-GP3 3位)
「13年に全日本へのスポット参戦を初めて、14年が初のフル参戦です。父親にメカニックをしてもらっての参戦でしたが、どうしてもライバルにセットアップの部分で追いついていないと思い、チームに頼んで、メカニックさんをつけてもらえるようになりました。マシンに乗っている時間が長いほど、技術は上がると思い、オフは常に乗るよう心がけました。開幕戦で表彰台に上がれて、本当によかったです。うれしいです」

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