KTM アドベンチャー ファミリー 2015年モデル 試乗インプレッション vol.1

KTMアドベンチャーファミリーの国内プレス向け試乗会が開催されました。

最近、国内外の各メーカーから多くのモデルが投入され注目を集める『トラベルエンデューロ』のカテゴリー。ダカールラリー14連覇を達成するなど、このジャンルで常に世界をリードしてきたKTMが放つ最新モデル4機種の試乗インプレッションをリアルな動画解説付きでモーターサイクルジャーナリストのケニー佐川がお伝えします。

【1050 Adventure】

本格的かつ軽快で扱いやすいアドベンチャー入門モデル

 

2015から投入される最新モデル、1050アドベンチャーはKTMが誇るアドベンチャーファミリーのエントリーモデルの位置づけである。

車体はSTDモデルの1190と共通だが、車重で5kg、シート高で10cm低くなり、サスペンションもややソフト設定になっているためか、取り回しやUターンからしてだいぶ扱いやすくなっている。新設計の水冷V型2気筒エンジンは最高出力95psとピークパワーはだいぶ抑えられているが、その分“手の内にある感じ”があり安心。タイヤが前後ともにワンサイズ細くなったことでコーナリングも軽快だ。電子制御は簡略化されているが、ABSやトラコン、スリッパークラッチなどの基本デバイスは盛り込まれ安全性も高い。

入門用でありながらも本格的な走りも楽しめる、同ファミリーの中で最もストリート寄りのモデル。1190と比べて50万円近く安い価格も魅力だ。

【1190 Adventure

標準モデルにして最もスポーティかつベストバランスな1

 

KTMアドベンチャーファミリーの中核となるSTDモデルが1190アドベンチャーである。2003年に初登場した950アドベンチャー以来、12年をかけて進化熟成を重ねてきた水冷Vツインエンジン、通称「LC8」はピーク150psものスペックを掲げながらも、実際に乗ってみると拍子抜けするほどスムーズで穏やか。出力特性とトラコン介入度を選べる4つの走行モードや3つのABSモードを備えるコンバインドブレーキ、そして3種類の減衰力とプリロード設定が可能なサスペンションシステムなど、高度な電子制御に支えられながら安心して存分にスポーツライディングを楽しめる。

軽快なハンドリングと正確なコーナリングライン、俊敏に吹け上がるエンジンなど、走りの質はまさにアドベンチャーの形をしたスーパースポーツと言ってもいい。KTMと聞くとアグレッシブでとかく手強いイメージがあるが、そんな先入観を見事に払しょくしてくれるベストバランスな一台だ。

KTM アドベンチャー ファミリー 2015年モデル 試乗インプレッション vol.2 に続く

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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