[HONDA]MotoGP Rd.3 決勝 クラッチローが3位で今季初表彰台

4月19日(日)、第3戦アルゼンチンGPの決勝は、今季2度目のポールポジション(PP)からオープニングラップにトップに立ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、23周目までトップを走りました。しかし、ラスト2周でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に抜かれ、そのバトルの最中に接触して転倒。リタイアに終わりました。今大会はタイヤの選択が非常に難しいレースとなりました。気温はフリー走行や予選と比べて10℃近く上昇。マルケスはハードを選択して快走しましたが、終盤になると、EXハードを選んだロッシに追いつかれてしまいました。今季初のノーポイントに終わったマルケスは、総合3位から総合5位へとポジションを落としました。

予選4番手からスタートし、レース序盤でマルケスに次ぐ2番手を走ったカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)が3位でフィニッシュしました。クラッチローは、Hondaチームに移籍して初の表彰台となりました。レース中盤には何度かブレーキングミスを犯し、そのたびにポジションを落としました。中盤にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)を追走する形で4番手をキープしましたが、終盤にマルケスが転倒したことで、今季初の表彰台を獲得しました。

予選11番手から決勝に挑んだスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、いいスタートが切れず、オープニングラップを12番手。その後、前を走るヨニー・へルナンデス(ドゥカティ)のマシンがオイル漏れを起こしたことでペースを乱し、タイヤのグリップにも苦しむレースとなりました。それでも、シーズン初のシングルフィニッシュとなる9位でチェッカーを受けました。

予選21番手からの追い上げとなったジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が、今季ベストの12位に入り、オープン勢のトップでチェッカーを受けました。ミラーは好スタートからオープニングラップで15番手に浮上。7台によるし烈な14番手争いを繰り広げる中、終盤に転倒者が出たことでポジションを上げることに成功しました。

以下、20番グリッドから決勝に挑んだニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が16位、予選14番手のユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が17位、カレル・アブラハム(AB Motoracing)が21位でした。予選15番手の青山博一(Repsol Honda Team)は、スタートに失敗し、一時は22番手までポジションを落としました。終盤に11番手までポジションを上げますが、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に追突されて転倒リタイアに終わりました。その後、危険な走行を行ったペトルッチにはペナルティーポイントが科せられました。

Moto2クラスは、今季初のPPを獲得したヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、オープニングラップでの3番手から3周目にはトップに浮上。すると、そこから後続を引き離し、今季初優勝を達成しました。2位には予選5番手から決勝に挑んだアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)が入り、2戦連続で表彰台を獲得。前戦アメリカズGPで初優勝を果たしたサム・ロース(Speed Up Racing)が、こちらも2戦連続の表彰台となる3位でフィニッシュしました。予選2番手から好スタートを切ったティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、最後尾までポジションを落としますが、猛列に追い上げて12位でフィニッシュしました。

Moto2クラスは、これで3戦連続で優勝者が変わり、ザルコが総合首位に浮上。リンスが総合首位から2位へとポジションを落としました。総合3位はロースです。15番グリッドから決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、セッティングが決まらず20位に終わりました。

Moto3クラスは、予選2番手から決勝に挑んだダニー・ケント(LEOPARD Racing)が、オープニングラップでの2番手から3周目にトップに浮上すると、2位以下に10秒の大量リードを築いて今季2勝目を達成しました。2位にはエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)が入り、2戦連続で表彰台を獲得しました。以下のHonda勢は、ファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が6位、エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が9位でフィニッシュしました。予選9番手の尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、14台による2番手争いの集団の中で13位でチェッカーを受けました。

これで3戦を終えて、ケントが総合首位をキープ。以下バスケス、バスティアニーニ、クアルタラロと続き、上位4位までをHonda勢が独占する状況で、ヨーロッパラウンドへ向かうことになりました。

コメント
■カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
「表彰台を獲得できてとてもうれしいです。ここに上がれたということは、自分が速かったということです。CWM LCR Hondaはすばらしい仕事をしてくれました。一生懸命取り組み、3位表彰台を獲得しました。マルク(マルケス)をスタートで先に行かせ、ほかのみんなを抑えて最後までプッシュするというのがプランでした。しかし、レース中盤はあまりよくありませんでした。何度かマシンがロックし、ミスをしました。でもベストを尽くしました。最後までグリップがよかったです。4番手からのスタートでしたので、4位でもうれしかったと思います。でも、マルクが転倒したことで表彰台に立つことになりました。最終的には、この結果に値するバトルができたと思います」

■スコット・レディング(MotoGP 9位)
「とにかく、今言えることは、カタールのときよりもよかったということです。しかし、テキサスのときほどではありませんでした。序盤、(ヨニー)ヘルナンデスの後ろにいるときに、彼のマシンに火がついてオイルがかかり、そのせいでリズムが少し狂ってしまいました。その後は、フロントとリアのグリップに苦戦していました。ブリヂストンによると、ハードタイヤを使うのは賭けだということでしたので、EXハードを使いました。また、その方がレースディスタンスでは合っていることが分かっていました。しかしあとになって、クラッチローやマルケスを見ると、ハードの方がよかったかもしれないと思いました。ただ、大事なことはトップ10に入り、価値のある経験を積んだということです」

■ジャック・ミラー(MotoGP 12位)
「今日はすばらしい日になりました。毎回前進していることを感じていますし、このような結果で終えられ、とてもうれしいです。一歩一歩、トップの選手たちに近づいています。今日はとても暑く、レースが終わるころは、タイヤは本当に消耗していました。かなりスライドしました。CWM LCR Hondaがこのようなマシンを準備してくれて、感謝しても感謝しきれません。ウォームアップでがんばらなければ、このような結果は得られませんでした。非常にうれしいです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 16位)
「今回もとてもおもしろいレースになりましたが、残念な結果でした。混戦の中、ポジションは前後しましたが、小さな問題を抱えていたため、最後のバトルは厳しいものになりました。そのため今回は、ポイントを獲得できませんでした」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 17位)
「今週末はとてもうまくいきました。このサーキットは大好きです。このマシンと僕のスタイルには、とても合っています。レースはまずまずだったと思いますが、もっといい結果を期待していました。わずかの差でポイントを逃してしまい残念です。まだ勉強している段階であり、そのうちの1つが、Moto2クラスのレース後に路面にラバーが乗り、その変化した路面とグリップをどう合わせるかです」

■カレル・アブラハム(MotoGP 21位)
「今回もなんと言ったらいいのか分かりません。3戦連続してポイントを獲得できませんでした。マシンを思うようにコントロールできませんでした。レース中もうまく機能させることができず、コーナー出口で加速しませんでした。今はなにを話すべきか分かりません。今日なにが起きたのか、真相を究明する必要があります」

■青山博一(MotoGP リタイア)
「今回はスタートの進行が早く、スタートモードに入れたりしているうちにレッドシグナルが点いてしまい、大きく後れてしまいました。その後、11位まで追い上げたのですが、最終ラップの最終コーナーでペトルッチ選手と衝突し、転倒してしまいました。レース終了後、ペトルッチ選手にはペナルティーポイントが与えられましたが、獲得できたはずのポイントは返ってこないですし、本当に悔しいレースでした。次戦はダニ(ペドロサ)が復帰する予定ですが、万が一、ダニが走れないときのために、スペインGPが行われるヘレスには行く予定です。もちろん、ダニが復帰できることを願っていますが、もし走れるようなことがあったら、今回の悔しさをぶつけたいです」

■マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「いいレースをしていたので、リタイアに終わったことは残念でした。ハードコンパウンドでは、それほど強いレースはできませんでした。バレンティーノ(ロッシ)との戦いやタイヤの選択が違ったことで、結果的におもしろいレースになりました。レース戦略はうまくいきました。ただ、最後の2周が残念です。彼が近づいているのが分かり、少しタイヤを温存することにしました。タイヤの状態がまだ大丈夫か確認するために、終盤は1分39秒前半までタイムを上げました。そして最後まで戦えると分かりました。彼に追いつかれたとき、何度かコーナーでバトルをしましたが、残念ながら接触して転倒してしまいました。彼は僕のヒーローだと常に言ってきました。そのため彼の走りからいつも学んでいます。今は次のへレスのことを考えて、ポイントを取り戻さなければなりません」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 優勝)
「とてもいいレースでした。序盤は難しかったですが、その後、いいペースを維持できました。長い間、ギャップが広がらず、簡単ではありませんでした。最終的にギャップは広がるのですが、これはテキサスで学んだことでした。快適なマシンを用意してくれたチームに感謝したいです」

■アレックス・リンス(Moto2 2位)
「とてもいい感触がありました。チームは本当によくサポートしてくれました。とにかく、自分のリズムを維持することに集中しました。その結果、どんどんよくなりました。次戦からのヨーロッパラウンドはどうなるか分かりませんが、ひとまず様子を見たいです。そしてこの調子でがんばりたいです」

■サム・ロース(Moto2 3位)
「大変なレースウイークだったので、この結果はとてもうれしいです。ヨハン(ザルコ)におめでとうと言いたいです。レース中盤の彼のペースはすばらしかったです。追いつこうとしましたが、そのためには、かなりのエネルギーが必要でした。残り5周でフロントもリアも少しグリップがなくなりました。(アレックス)リンスはすぐ後ろにいました。彼にパスさせて様子を見ようとしたのですが、彼のペースについていけませんでした」

■中上貴晶(Moto2 20位)
「今日はソフトを選択しました。タイヤの選択は間違っていなかったと思います。ただ、フロントのフィーリングが昨日までとは違って、全く攻められませんでした。序盤からマシンを止められず、いいリズムで走れませんでした。感じとしては悪いところがなさそうなので、次のレースに向けてデータを分析し、原因を突き止めたいです。本当に残念な結果でした」

■ダニー・ケント(Moto3 優勝)
「大きな集団になると、すべてのコーナーでバトルが繰り広げられるので、今日はなるべく早くレースをリードしようと思いました。そのため、前に出たらすぐにプッシュして引き離し始めました。この作戦は前回よりうまくいきました。正直、ウエットパッチの残る難しいコンディションだったオースティンと比べればイージーでした。最後には10秒ものギャップが開き、少し驚きました。全体的にはとても満足しています。とにかく、この調子をキープしていきたいです」

■エフレン・バスケス(Moto3 2位)
「今日は体調が万全ではなかったので、スタートからフィニッシュまで大変でした。熱が出た状態で世界選手権のレースを戦うのは、もちろんいい気分ではありません。でもレースウイークを通して、とてもいい仕事ができました。そして最終的に20ポイント獲得できました。今回のレースで、これだけのポイントを獲得できたというのはとてもいいことだと思います。一番大事なことは、たくさんポイントをもってヨーロッパに向かうことです。とてもいいマシンを用意してくれたチームに感謝したいです。引き続き集中して取り組まなければなりません。ヨーロッパでのレースが楽しみです」

■ファビオ・クアルタラロ(Moto3 6位)
「16番グリッドからスタートするという難しいレースでした。そして終盤は、タイヤのコントロールも難しい状態でした。一時は2番手まで上がったのでこのポジションには満足していません。でも初めてのサーキットで表彰台争いができるペースをみせられました。次はよく知っているサーキットです。強い気持ちで向かいます」

■尾野弘樹(Moto3 13位)
「まずは、完走できてよかったです。大きな2番手グループの中で走れましたし、一時はその集団のトップにも立てました。最終ラップで、混戦の中で接触してポジションを大きく落としたのが残念です。あれがなければシングルでのフィニッシュはできたと思います。でも、とりあえずの目標を達成できたので、次は、ポジションをキープしてフィニッシュできるようにがんばります」

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