[HONDA]JMX Rd.2 小方誠が、IA1の決勝両ヒートで激戦のトップ争いに加わる

全日本モトクロス選手権の今季第2戦は、埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。埼玉県内には、Hondaの関連会社が多く所在。このため、熊本製作所にあるHSR九州で行われた開幕戦に続き、Hondaにとってはホームのような大会です。

コースは、荒川と入間川に挟まれた河川敷に位置しており、これまでも、フラットな土地に多彩なジャンプとタイトターンを多く配した、スーパークロス風のレイアウトを採用してきました。そして、今シーズンは、17連100m長のロングフープスや難易度の高い連続ジャンプを新設するなど、仕様が大きく変更されました。

決勝が行われた日曜日の天候は曇り。午後には一時、小雨が舞ったものの、本格的な降雨は免れました。路面は、事前の念入りなメンテナンスとレースインターバルの手直しにより、ベストなドライコンディションが最後まで保たれました。

●IA1(450/250)ヒート1
Team HRCから参戦する小方誠が好スタートを決め、スタート直後の1コーナーをトップでクリア。しかし、少し失速した間に熱田孝高(スズキ)の先行を許し、1周目を2番手でクリアしました。同じくTeam HRCに所属するディフェンディングチャンピオンの成田亮は出遅れ、9番手からの追い上げレースとなりました。

レース序盤、熱田と小方に小島庸平(スズキ)と新井宏彰(カワサキ)を加えた4台が、後続を引き離しながら僅差のトップ争いを展開。この中で小方は、何度となくトップ熱田のパッシングを試みました。一方で成田は、2周目に8番手、3周目には7番手、8周目には6番手と順位を上げました。
10周目、小方は小島に抜かれて3番手に後退するも、レース後半に入ってから再逆転。しかし、レース時間が残り5分を切ったところで、小方は新井に抜かれてしまいました。そして、ラスト3周で新井と小方が順に熱田をパス。22周のレースを、小方は2位でゴールしました。また、成田は7位でフィニッシュしました。

●IA1(450/250)ヒート2
小方が再び好スタートを決め、オープニングラップをトップでクリアしました。成田は、スタートそのものでは少し出遅れながら、その後にライバルを巧みにかわし、1周目に2番手まで浮上。2周目に小方をパスしました。レース序盤、成田を先頭にトップ争いは大集団。この中で5周目に、熱田が2つ順位を上げてトップに立ちました。

その次の周、小方も成田を抜き、熱田の追撃を開始。成田は小島にもパスされ、一度は4番手に後退しましたが、すぐに再逆転して3番手の座を守りました。ところが、レースが後半に入るころになって、成田のペースが大きくダウン。成田は徐々に順位を落としていってしまいました。
小方は、熱田と数秒差を保ちながら2番手をキープしていましたが、レースがまもなく終盤になるころ、新井に抜かれて3番手に後退。ここから、トップ争いは熱田を先頭に4番手の三原拓也(カワサキ)までの4台による接近戦となりました。そして小方は、ラスト3周で順位を落とし、4位となりました。なお、成田は10位に終わりました。

●IA2(250/125)ヒート1
スタート直後、富田俊樹(Team HRC)と田中雅己(TEAMナカキホンダ)にIAルーキーの古賀太基(N.R.T.)が続くと、田中がミスする間に古賀がパス。レース序盤、このHonda勢に岡野聖(ヤマハ)を加えた4台が、トップ集団を形成しました。4周目、古賀が転倒を喫して後退。次周には、田中が岡野に抜かれて3番手にポジションダウンしました。

富田は、レース中盤にかけて岡野を引き離し、終盤までに8秒ほどのリードを確保。ところが、残り6分となったころ、フープスでコースアウトを喫し、岡野の逆転を許してしまいました。そして、富田は、岡野に次ぐ2位で22周のレースを終えました。田中は、一時は4番手へ後退するも、終盤に再逆転して3位。IAルーキーの馬場亮太(TEAM887)が、5位入賞と健闘しました。

●IA2(250/125)ヒート2
富田が再び好スタートを決め、岡野らを従えてオープニングラップをトップでクリア。レース序盤から、積極的な走りで逃げきりを図りました。ところが、3周目に能塚智寛(カワサキ)が2番手に浮上すると、富田へと急接近。6周目、富田は逆転を許してしまいました。しかしその後、富田はトップの能塚を僅差でマーク。再逆転のチャンスをうかがいました。

レースが後半に入った12周目、富田は能塚を抜き再びトップに浮上しました。このころから、3番手の岡野からは遅れて、古賀と馬場と大塚豪太(T.E.SPORT)が僅差の4番手争いを展開。しかし、大塚は終盤に転倒し、かわりに田中がポジションを上げました。そしてレースは、最後は大きく逃げきった富田が勝利。古賀が4位、馬場が5位、田中が6位に入賞しました。

コメント
■小方誠(IA1・2位/4位)
「このコースは地元ということで乗り慣れていますし、Hondaにとっても地元大会ということで、勝利に向けて気合十分で臨みました。調子もよく、予選はトップで通過できました。ところが、決勝では思うような成績を残せませんでした。ヒート1は、スタートで前に出られたので、そのまま逃げきりを図ろうと思ったのですが、ちょっとミスした際に熱田選手の先行を許してしまったのが敗因でした。パッシングポイントがうまく見つけられず、その間に小島選手や新井選手に接近されてしまいました。ヒート2は、終盤の新井選手が速く、三原選手にはこちらがややミスしたスキを突かれました。予選が終わった段階では、両ヒート制覇が視野に入っていたので、悔しくてたまりませんが、次戦でリベンジします」

■成田亮(IA1・7位/10位)
「シーズンオフのケガにより、そもそもバイクに乗る練習が十分ではない状況で開幕を迎えたのですが、特に硬い路面での乗り込みはほとんどできておらず、これが敗因の一つとなりました。鎖骨のケガが完治しておらず、それが原因で力を入れられなくて、これをかばいながらの走行でリズムをつかむことができませんでした。2年前にも、こういうような状態に苦しめられたことはあり、それでもシリーズタイトルを獲得できました。その経験から、どのようにすれば改善できるか分かっているつもりです。正直なところ、落ち込んでいないと言えばウソになりますが、気持ちを前に向けていきたいと思います。今季は昨年までより1戦多いということもあり、チャンピオンシップに対しての焦りはありません」

■富田俊樹(IA2・2位/優勝)
「ヒート1は、フープスでマシンを暴れさせてしまい、コースアウトしました。そのままコースに復帰するとペナルティーを取られるのではないかという不安から、狭い場所でなんとかマシンをUターンさせ、コースアウトしたところに戻ったのですが、これでだいぶ時間を使ってしまいました。そこまでやる必要があったのかは分かりませんが、いずれにせよ、コースアウトは自分のミスですから、悔しくてたまりません。ヒート2は、フープスに対する自信をやや失った状態で臨むことになり、これも原因となって能塚選手に抜かれてしまいました。昨年のように追う立場になったことで、逆に気持ちのスイッチが入り、おかげで逆転優勝できましたが、ぶっちぎりの勝利ではないので、満足度は高くありません」

■芹沢直樹|Team HRC監督
「IA1では小方が非常に好調で、優勝経験もあるコースでのレースであることに加え、予選をトップでクリア。チームとしても大いに期待していました。しかし、決勝ではスピードを発揮しながら勝負の駆け引きで負けました。上位勢のタイム差がない状況で、やや弱い部分が出たと思います。とはいえ、ポイントランキングではトップと同ポイントで並んだので、チャンピオンシップということではポジティブにとらえたいと思います。成田については、予選から悪い流れが続いてしまいました。しかし、経験豊富なトップライダーですから、本人も改善しなければならない点は十分に理解しているはずです。下を向いていても意味がないので、気持ちを次戦に向けていきたいと思います。IA2の富田は、ヒート1のコースアウトが悔やまれますが、走りとしては非常に高いレベルにあったと思います。次戦こそ、両ヒート制覇を狙います」

■田中雅己(IA2・3位/6位)
「予選からコース攻略に苦しみ、ヒート1ではスタートで前に出られたものの、その後はやや追い下げ。それでも、後半はリズムがよくなってきました。能塚選手に抜かれて4番手まで落ちましたが、しぶとく走れば逆転できると信じていました。ヒート2もスタートは悪くなかったのですが、後ろからライダーに追突されて大きく出遅れました。コースが整備されて路面がフラットになり、タイム差が出にくい状況だったので、そこで焦って勝負するより、終盤にかけて着実に順位を上げる作戦にしました。今季は、富田選手が速さでは一歩前にいる状況だと思うので、序盤のスピードアップを意識して挑んでいきたいと思います」

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