[HONDA]JRR JSB1000 Rd.1 決勝 高橋巧が4位、ジョシュ・フックが大健闘の6位

MFJ全日本ロードレース選手権の開幕戦は、三重県・鈴鹿サーキットで開催されました。鈴鹿2&4レースとして行われ、二輪レースはJSB1000のみの開催となりました。Honda勢は、タイトルを狙う高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO)を筆頭に、J-GP2からステップアップした浦本修充が高橋のチームメートに加わり、F.C.C TSR Hondaからは、ジョシュ・フックがフル参戦。さらに、au & teluru・Kohara RTには、J-GP2からステップアップした渡辺一馬が加入。秋吉耕佑もこのチームから参戦します。山口辰也は昨年に引き続き、TOHO Racing With MORIWAKIから参戦と、強力な布陣で挑みました。

晴天の中で行われた予選はAとBの2組に分かれて行われました。まずA組では、津田拓也(スズキ)がレコードを更新してトップに立ちます。その後、B組で出走した高橋が、そのタイムを上回ろうとアタックし、2分6秒494を記録してB組のトップに。しかし、津田のタイムにはわずかに届かず。フロントローは、ポールポジションに津田、2番手に渡辺一樹(カワサキ)、3番手に高橋と並びました。以下、中須賀克行(ヤマハ)が4番手、山口が5番手に食い込み、フックが10番手、渡辺一馬が11番手、秋吉が12番手となりました。渡辺一馬と秋吉は転倒でマシンにダメージを負いましたが、2人にケガはありませんでした。13番手の浦本は、鈴鹿の事前テストでの転倒で痛めた右手が完治していない状況ながら、力走をみせました。

決勝当日は雨が降り、ウォームアップランはウエットコンディションとなりました。ここでトップタイムを記録したのは秋吉で、ただ一人、2分16秒619を記録し、速さを強烈にアピールしました。2番手に中須賀、3番手に加賀山就臣(スズキ)と続き、高橋は7番手で走行を終えました。
決勝レースのスタート時には雨が上がり、ドライコンディションに。ホールショットは津田が奪いますが、オープニングラップで渡辺一樹(カワサキ)が津田をかわしてトップに立ち、渡辺一樹、津田、高橋、山口、中須賀の5台がトップ集団を形成します。その後、トップ争いは激しさを増し、渡辺一樹と津田が激しくバトル。それを高橋、中須賀が追いかけました。中須賀はペースアップし、3ラップ目に高橋を捕らえると、4ラップ目には津田をかわして2番手に浮上。渡辺一樹、中須賀、津田、高橋が僅差で続きます。

5ラップ目の130R手前で津田が中須賀の前に出て、渡辺一樹、津田、中須賀、高橋とオーダーが変わりますが、僅差の戦いに変わりはありません。津田は、今度は渡辺一樹に襲いかかり6ラップ目にはトップに浮上。そこからは津田がレースを引っ張り、徐々にリードを広げようとしますが、渡辺一樹、中須賀、高橋は追走を続けます。5番手には山口が単独走行、柳川と野左根、中冨、フックは6番手を争い、浦本が単独10番手。スポット参戦のトロイ・ハーフォス(Honda桜井ホンダ)と生形秀之(スズキ)が11番手争い、秋吉と今野由寛(スズキ)が13番手争い、渡辺一馬は酒井大作(BMW)、寺本光司(スズキ)と15番手争いと、至るところでバトルが展開しました。

10ラップ目、津田は2分7秒049のファステストラップを記録し、レースをリードします。中須賀は何度も渡辺一樹に仕掛けますが、渡辺一樹はそれを阻止してポジションは変わらず。一方で津田は、激しい2番手争いを尻目に逃げていきます。ストレートで伸びない高橋は、次第にトップ集団から後退。12ラップ目、トップを争うのは津田、渡辺一樹、中須賀となり、高橋は単独4番手走行を強いられます。5番手は山口を捕らえた野左根となりました。

そのころになるとバックマーカーが現れ始め、中須賀はそれを利用して、渡辺一樹をヘアピンでかわして2番手に浮上。津田の追走に入りますが、渡辺一樹が再び中須賀を捕らえて2番手ポジションを奪還。それでもシケインでは中須賀が再び前に出るなど、激しい2番手争いが続きました。その間、津田は逃げ続け、2番手との差を1秒1とします。

15ラップ目には津田、中須賀、渡辺一樹、高橋のオーダーで、それぞれが単独走行となりました。5番手争いは野左根、中冨、山口がバトル。フック、柳川が8番手争い、10番手の浦本の単独走行は変わらずでした。11番手は秋吉、今野、生形の3人が奪い合い、14番手争いは酒井と渡辺一馬の間で展開しました。

最終的に、津田が1年半ぶりの勝利を収め、中須賀と渡辺一樹が表彰台に登壇。4位に高橋、フックは激しい争いを制して6位入賞を果たしました。以下、7位が山口、10位が浦本、11位が秋吉、14位が渡辺一馬となりました。

コメント
■高橋巧(JSB1000 4位)
「ウォームアップでフロントに違和感があったのですが、ウエットコンディションだったこともあり、見極めが難しかったです。予選で2分6秒台が出ていたので、そのままのセットで決勝を迎えましたが、マシンのセットを詰めきれていないことが分かりました。トップ争いについていき、勝負をしたかったのですが届かなかったです。最後まで勝負ができず、とても悔しいです。オートポリスの事前テストでは悪くなかったので、気持ちを切り替えて挑むつもりです」

■ジョシュ・フック(JSB1000 6位)
「日本に来て2カ月弱が経ちました。藤井総監督のご家族にお世話になり、楽しく過ごしています。予選は狙っていたラップタイムに届かず、すごくうまくいったわけではないですが、前進しています。開幕までに、合わせて6日ほど行ったシーズン前のテストでは、天候に恵まれない日や想定外の出来事がありましたが、チームのみんなは協力的かつ、熱心に働いてくれました。おかげで、これまで使っていたマシンやタイヤとの、感触の大きな違いに、少しずつですが慣れてきました。決勝では、目標の2分7秒台を2ラップも記録できました。日本のライダーたちとバトルができ、たくさん勉強になりました。次のオートポリスでも前進できるよう、全力で挑戦します」

■山口辰也(JSB1000 7位)
「昨年の鈴鹿で、2分7秒台は記録できていますので、2分6秒台を目指しました。レース前半はトップ集団でバトルができました。みんなが選んだタイヤよりも柔らかいものを選択し、レースウイークを通してセットを詰めていきました。しかし、今回のレースでは選択を誤ったと反省しています。次戦では、後悔のない戦いができるようにしっかり挑みたいです」

■浦本修充(JSB1000 10位)
「手の痛みが引かなかったので、痛み止めをして決勝を走りましたが、ほとんど効かずに我慢のレースになってしまいました。自分で招いたことなので仕方ないのですが、本当に悔しいレースになりました。それでも、伊藤真一さんから、いろいろな乗り方を自分なりに試してみるようアドバイスを受け、実戦しました。いろいろと試しながらも、安定してタイムを出せたので、収穫はあったと思います。結果は納得できませんが、最後まで走りきったことを自信にしたいです。そして、この悔しさを忘れることなく、いいレースができるようになりたいです」

■秋吉耕佑(JSB1000 11位)
「雨のウォームアップランではトップタイムだったので、決勝も雨ならば勝負ができると期待したのですが、決勝はドライでした。予選で転倒してしまい、3ラップしかできずに決勝を走りました。思うように走れず、何度も転倒しそうになりましたが、最後まで走りきり、チェッカーを受けることができました。一つずつ課題をクリアして、よりよく仕上げていきたいです」

■渡辺一馬(JSB1000 14位)
「決勝前夜に思いがけないトラブルが見つかり、対策をして挑みましたが、これまで積み上げてきたマシンバランスが崩れ、思うように走れませんでした。フラストレーションがたまるレースになり、ふがいない結果に情けなくなりますが、チームにとっても自分にとっても、初めてのJSB1000のレースで学ぶことが多かったです。経験してみないと分からないことがたくさんあり、どんな形でも最後まで走りきることができてよかったです。今日の経験をしっかり生かして、次戦に備えます」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会は、鈴鹿市役所 1階の『モータースポーツ振興コーナー』…
  2. 生活の可能性が拡がる喜びを提供 Hondaのナイジェリアにおける二輪車生産販売子会社「ホン…
  3. オートバイパーツ・用品の販売を全国展開する2りんかんは、バイク乗りコスプレイヤーの「美環(み…
  4. ボッシュが形づくる二輪車の未来 ボッシュは、自社のモーターサイクル&パワースポーツ事業が、…
ページ上部へ戻る