[HONDA]MotoGP Rd.3 フリー走行 2連覇を狙うマルケスは3番手

第3戦アルゼンチンGPの1日目フリー走行は、厚い雨雲が空を覆い、時折り小雨がぱらつく天候でしたが、終日、ドライコンディションで走行できることとなりました。初開催となった昨年は、セッションごとに路面のグリップが上がり、フリー走行から決勝にかけて、約10秒のタイム短縮となりました。2年目を迎える今年も、1回目のセッションから2回目のセッションにかけてで、ほとんどの選手が2秒〜5秒ものタイム短縮に成功しました。

昨年の大会でポールポジション(PP)を獲得、優勝しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、1回目の走行は1分42秒605のベストタイムで10番手でしたが、グリップが上がった午後のセッションでは、1分39秒336まで短縮して3番手へとポジションを上げました。昨年の大会では、予選で1分37秒683をマークしています。今年は、このタイムをブレイクして、前戦アメリカズGPからの2戦連続PPを狙います。そして決勝でマルケスは、アメリカズGPからの2連勝と、アルゼンチンGP連覇に挑みます。

昨年のアルゼンチンGPをケガのために欠場したことで、今年が初走行となるカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、1回目のセッションでアウトドルモは1分43秒891で16番手でしたが、2回目の走行では1分39秒403までタイムを上げ、4.488秒短縮して4番手へと浮上しました。クラッチローは、アウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドの公式テストに参加していますが、今大会が事実上の初走行。予選では今季初のフロントローが期待されます。

前戦アメリカズGPでベストグリッドの予選6番手につけたスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、今大会も好調な走りをみせて初日8番手につけました。1回目の走行では5番手を獲得。2回目の走行では、決勝で装着するEXハードでセットアップを進めながらベストタイムをマークし、順調にセットアップを進めました。前戦アメリカズGPではオープニングラップで痛恨の転倒を喫しており、今大会はその雪辱に挑みます。

以下、Hondaのオープン車「RC213V-RS」に乗るニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)が、1回目のセッションで6番手と好調なスタートを切り、2回目のセッションでもトップから1.746秒差の14番手、カレル・アブラハム(AB Motoracing)が1回目のセッションから4.515秒短縮して15番手、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)も3秒以上を短縮して18番手、ジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が19番手と続き、2日目のタイム短縮が期待されます。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の代役として出場の青山博一は、1回目の走行ではグリップの悪い路面に苦戦して1分45秒688でしたが、2回目の走行では1分41秒380と4.308秒短縮しました。しかし、得意とするサーキットでの21番手という出だしに厳しい表情を浮かべ、2日目のばん回に闘志を燃やしていました。

Moto2クラスは、昨年同様に接戦となりました。Moto2クラスのフリー走行は、Moto3、MotoGPのあとに行われるため、1回目もともに2回目も、最もいいコンディションの中で行われました。トップタイムをマークしたのはヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)で、昨年の大会でティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)がマークした1分43秒914というサーキットベストタイムを上回る、1分43秒239をマークしました。2番手にサム・ロース(Speed Up Racing)、3番手にはミカ・カリオ(Italtrans Racing Team)と続き、13番手までが昨年のサーキットベストタイムを更新、18番手までがトップから1秒差以内の接戦でした。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、トップから1秒091秒差の21番手。2日目のばん回に挑みます。

Moto3クラスは、前戦アメリカズGPで今季初優勝のダニー・ケント(LEOPARD Racing)がトップタイムをマーク。2番手にリビオ・ロイ(RW Racing GP)とHonda勢が好調なスタートを切り、2戦を終えて総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が4番手、前戦アメリカズGPで初の表彰台を獲得したファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が6番手につけて、ここまでが1秒差。このサーキットは初走行となる尾野弘樹(LEOPARD Racing)は16番手でした。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「路面コンディションはあまりよくありませんでしたが、今日はかなり満足しています。最初のセッションではかなりスライドしていましたが、午後はよくなりました。いろいろなことを試し、確実に前進しています。そしてフィーリングも、どんどん快適になりました。今週末の戦いのカギを握るのは、路面のグリップレベルの変化を理解して、セットアップを調整していくことだと思っています。しかし、最も大事なことはコースに出て走るということです。いい状態になっていますし、走る準備は整っています」

■カル・クラッチロー(MotoGP 4番手)
「路面コンディションは一日を通してあまりよくなかったので、今日はいいタイムは期待していませんでした。このサーキットでは、テストで走っていますが、20周も走っていなかったですし、それを思えば全体的に満足しています。最終的に、ラップタイムはそれほど悪くありませんでした。今日はレースで使うことになりそうなEXハードタイヤのセットアップに時間を費やしました。スライドさせたくはありませんが、タイヤが十分に持たないと思うので、スライドさせて走ることになると思います。今はまだ、新しいシャシーの勉強の段階です。昨年のデータがないので、CWM LCR Honda全体の仕事に感謝しています」

■スコット・レディング(MotoGP 8番手)
「今日の進み具合には満足しています。テキサスでいいセッティングを見つけたので、感触はとてもいいです。マシンのことをもっと学びたいと思い、セッティングはほとんど変えませんでした。午前中の路面コンディションはあまりよくなくて、いいラップタイムを出すのが難しかったのですが、リアブレーキの安定性が改善できました。EXハードタイヤで自己ベストタイムを出すことができてうれしいです。レースではこれを使うことになると思っています。パフォーマンスに関してはハードオプションとあまり違いはありませんが、レースではEXハードの方が明らかに耐久性があると思います」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 14番手)
「正直、今日はオースティンのときよりもいいスタートを切ることができました。このサーキットはおもしろいです。午前中は路面が汚れていましたが、徐々にコンディションはよくなりました。オースティンのときよりもフィーリングはよく、自信をもって走れました。これはとてもポジティブなことです。第2セクターのバックストレートとコーナーではもっとがんばらなければなりませんが、いい走りができたと思います。明日はこのセクターをもっとよくしたいです。そうすればタイムも上がると思います。今日はいい仕事をすることができましたが、引き続き前進していかなければなりません。明日はもっとうまくブレーキングができるように、いくつか解決策を探したいです」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 18番手)
「今日はすべてが初めてでした。テルマス・デ・リオ・オンドのサーキットを初めて走りましたが、このレイアウトはとても気に入りました。唯一の欠点は路面が少し汚いことです。もう少しラバーをつけるためには、何度かセッションを重ねる必要があります。今日はサーキットを学ぶことに集中しましたが、今日の一番の問題はマシンがスライドし過ぎることでした。明日はこの問題を解決できると思います。全体的にはかなり満足しています。たくさんのことを学びました。このサーキットの1周の距離を考えれば、トップのライダーたちのタイムからはほど遠いです。明日はもっとうまくコーナーを攻められるようにしたいです」

■ジャック・ミラー(MotoGP 19番手)
「今日は少し前進できたのでとても満足しています。いいペースはあったのですが、一周をうまくまとめることができず、思うようなラップタイムを出せませんでした。マシンはとてもうまく機能しています。このサーキットはとても楽しいので明日の予選が楽しみです。決勝レースのために、いいグリッドを獲得したいです。全体的に難しい一日でしたが、ここまでのところは満足しています」

■青山博一(MotoGP 21番手)
「1回目のセッションは全然グリップせず苦労しました。2回目のセッションではグリップが上がりタイムも大幅に短縮しましたが、ポジションは思ったほど上がりませんでした。タイヤは、ハードとEXハードの両方を試しました。決勝ではEXハードを使うと思いますので、それでセットアップを進めました。昨年もそうでしたが、ここはセッションをこなすごとにグリップが上がっていきます。全体的には、初日の走行で昨年のベストタイムが出ているので、明日がとても重要になります。セットアップを進め、いいグリッドを獲得できるように全力を尽くします」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 1番手)
「とてもよかったです。両方のタイヤオプションで速さがありました。午前中の路面コンディションはかなりクリアだったので、セットアップに取り組みました。その後、快適に走ることができました。引き続きこの調子で取り組みたいです。チームはとてもいい仕事をしてくれています。ラップタイムもかなりよかったのでとてもうれしいです。あとは安定性に取り組むだけです。カタールでは表彰台を逃しましたし、テキサスでは(サム)ロースが強くて2位だったので、ここでは優勝したいです。今年のMoto2クラスはレベルが上がっています。2011年にタイトル争いをしたときは落ち着いていましたし、強さもありました。心構えはできています。シーズンは長いので落ち着いていきたいです」

■サム・ロース(Moto2 2番手)
「今日はいい一日になりました。このサーキットはみんな経験が少ないので条件は一緒です。タイヤはソフトよりハードの方がいいと思います。レースはハードになると思いますので、明日はもっとセットアップを進めなければなりません。予選でフロントローを獲得するのは難しいかもしれませんが、今日は2番手タイムで終えられたのでよかったです。テキサスでは少しストレートで苦戦しました。日曜日はウエットでもドライでも大丈夫です。今日も少し雨が降ると言われていましたがドライでした。僕は楽観的なので、どちらでも大丈夫です」

■ミカ・カリオ(Moto2 3番手)
「マシンのセットアップや路面の感触に関して、ようやく、進むべき道が見えてきたところです。午後はかなり速さがあり、安定性もあったので、もっと周回してこのフィーリングに慣れることが大事だと思いました。テキサスでもいいところはあったのですが、決勝レースでは必要なレベルにまだ達していませんでした。今日は初日ですが満足しています。気温が上がれば、予選へ向けてタイヤ選びも慎重にならなければなりません。オースティンではプッシュし続けたのですが、ポジションは変わりませんでした。でも、今回はペースもセットアップもいいので、明日もうまくいくと思います」

■中上貴晶(Moto2 21番手)
「今日はハードタイヤで2セッションを走りました。FP1は一度もピットインせず、FP2は一度だけ入りました。昨年の経験から、決勝はソフトではおそらく走れないので、ハードでロングランをしました。今日は気温が低かったのですが、アベレージは悪くないですし、明日、あさってと気温が上がれば、今日のロングランが生きてくると思います。明日の予選ではソフトを履いてアタックすることになります。順位は21番手ですが、今日はみんなソフトを履いて出しているタイムだと思うので、明日はタイムもポジションも上げられると思います」

■ダニー・ケント(Moto3 1番手)
「FP1からFP2へ向けてコンディションはよくなり、だいぶ速く走れるようになりました。一人で走って速いタイムを出すこともできました。まだ改善の余地はあります。レースウイークを力強くスタートさせることができてうれしいです。この調子で引き続きがんばりたいです。ポールポジションを獲得できなくても、決勝ではポイントを獲得したいです。日曜日の決勝レースに向けてセットアップを進めていきたいです。明日はなにができるか、様子を見たいです」

■リビオ・ロイ(Moto3 2番手)
「悪くありませんでした。昨年もこのサーキットでうまくいきました。今日は常にトップ4に入っていましたし、一人で走ってタイムを出せました。明日は2列目までのグリッドを獲得したいです。これは大事なことです。グリッドで前方を獲得できないと、集団から抜け出せなくなります」

■ファビオ・クアルタラロ(Moto3 6番手)
「今日は難しい日でしたが、明日に向けて準備ができました。午前中はトラクションが少なく、風が強かったので苦戦しました。しかし午後のセッションでコンディションがよくなり、一歩前進できました。マシンにはとても満足しています。いいペースで走ることができました。チームに感謝したいです」

■尾野弘樹(MotoGP 16番手)
「初めてのサーキットでしたが、思ったよりも順調でした。セッション中には6番手まで上がれました。ポジションは最後に16番手まで落ちましたが、一人で走って出したタイムなので、順位ほど悪くはないと思います。まだ、攻めきれていないパートがあるので、明日はその部分を攻略したいです。天気もよさそうなので、明日はもっとタイムを上げてポジションも上げたいです」

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