[HONDA]MotoGP Rd.2 決勝 マルケスが今季初優勝で、アメリカズGP3連覇を達成

今季初ポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、まずまずのスタートを切り、オープニングラップはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に続いて2番手につけました。

天候は回復しましたが、夜に降った雨の影響で路面のグリップが悪く、マルケスは、その後も慎重な走りで2番手をキープ。そして、路面のフィーリングをつかんで、徐々にペースを上げると、5周目にドヴィツィオーゾをかわしてトップに浮上しました。

それからは2分04秒台のペースで後続を引き離し、3秒以上のリードを築いた後半は、後続との間隔を見ながらラップを刻んで真っ先にチェッカーフラッグを受けました。これで、初開催となった2013年から3年連続でポール・トゥ・ウインを達成しました。

この優勝で、マルケスは、今大会3位で総合首位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差を5点とし、今大会2位で総合2位をキープしたドヴィツィオーゾとの差も4点へと縮めました。連戦となる第3戦アルゼンチンGPは、昨年優勝している大会。今季初の連勝とアルゼンチンGP2連覇に向けて、闘志をかきたてていました。

予選5番手から決勝に挑んだクラッチロー(CWM LCR Honda)は、オープニングラップに転倒した選手を避けたために大きくタイムロス。それをリカバリーするため全力を尽くしましたが、その差をなかなかばん回できず7位でフィニッシュ。悔しいレースとなりました。

ペドロサの代役として出場の青山博一(Repsol Honda Team)は、オープニングラップ17番手と混戦にもまれましたが、その後、着実にポジションを上げて11位でフィニッシュしました。
予選6番手から好スタートを切ったスコット・レディング(CWM LCR Honda)は、バックストレートに出るヘアピンでホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)と接触して転倒。再スタートを切りましたが、転倒した際にペダルを破損したことで走行できず、リタイアとなりました。

以下、Hondaのオープンカテゴリーマシン「RC213VーRS」勢は、200戦目を迎えたニッキー・ヘイデン(Aspar Team MotoGP)が地元ファンの声援を受けて13位。ルーキーのジャック・ミラー(CWM LCR Honda)が初ポイント獲得となる14位でフィニッシュ。ユージン・ラバティ(Aspar Team MotoGP)は16位、カレル・アブラハム(AB Motoracing)はリタイアでした。

Moto2クラスは、予選2番手から決勝に挑んだサム・ロース(Speed Up Racing)が、ヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)とのし烈な戦いを制して初優勝を達成。初PPを獲得するも転倒リタイアに終わった開幕戦カタールGPの雪辱を果たしました。今季、ウインターテストから好調な走りを見せてきたザルコが、今季初表彰台獲得となる2位でフィニッシュ。Moto3クラスからスイッチしたルーキーのアレックス・リンス(カレックス)が3位になり、初表彰台を獲得しました。
ディフェンディングチャンピオンのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は4位。予選6番手から決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は思うようにペースを上げられず、10位でフィニッシュしました。

Moto3クラスは、今季初PPを獲得したダニー・ケント(LEOPARD Racing)が、オープニングラップ6番手から4周目にトップに浮上すると、後続を引き離して今季初優勝を達成しました。開幕戦カタールGPで3位、今大会優勝のケントは、これで総合首位に浮上しました。

今大会もトップ集団は、一時、15台前後に膨れあがりました。厳しい戦いとなりましたが、昨年のFIM CEVレプソルインターナショナル選手権でチャンピオンになり、特例として15歳で出場資格を得たファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が初表彰台獲得となる2位。開幕戦カタールGPで4位のエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)が今季初表彰台となる3位でフィニッシュしました。開幕戦カタールGPで2位フィニッシュのエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)が4位に入り、Honda勢が上位を独占しました。

以下、予選15番手から追い上げたジョン・マクフィー(SAXOPRINT RTG)が6位、アンドレア・ロカテリ(Gresini Racing Team Moto3)が7位に入り、トップ10に6台のHonda勢が名前を連ねました。予選17番手から決勝に挑んだ尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、トップ集団に加わり、6周目には10番手まで浮上しましたが、濡れた路面に足もとをすくわれ、惜しくも転倒リタイアとなりました。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今回の優勝はとてもうれしいです。昨日もポジティブでしたが、唯一、天候が心配でした。最終的には思っていたより不思議な一日になりました。そして、ドライレースになると確信し、本当に集中してスタートしました。今日は優勝しなければならないと思っていましたが、1周目から路面のフィーリングが昨日とは違うことを感じました。グリップが足りず、快適に走るのが大変でした。そのため、序盤は落ち着いて走ることに決めて、状況を理解することに努めました。そして、プラクティスセッションのときと同じような感触を見つけ始めてからは、ペースを上げることにしました。それでギャップを広げることができました」

■カル・クラッチロー(MotoGP 7位)
「今日はとても残念な結果に終わりました。レースウイークを通して、いいペースがありました。決勝レースでは少し問題があり、1周目に転倒したライダーの影響で約5秒もタイムロス。その後は追い上げるのが本当に大変でした。CWM LCR Hondaチームは再び団結して、次のレースで強くなっていなくていけません。今日はトップに離されすぎました。アルゼンチンに向けて、この問題を話し合わなければなりません。アルゼンチンを走るのは初めてですが、とても楽しみです」

■青山博一(MotoGP 11位)
「今週は天候が不安定で、ちゃんとしたドライコンディションで走れたのは、今日の決勝が初めてでした。そのため、とても難しいレースになったのですが、チームがすばらしい仕事で僕を助けてくれました。エンジンは速かったし、ここはストレートが長いので、スタートの出遅れをばん回するのに大きな武器になりました。自分としては、オープニングラップ17番手から11位まで追い上げられましたし、内容的には悪くなかったと思うのですが、目標のトップ10には届かなかったのが残念でした。今回の経験を生かして、次戦アルゼンチンではもっと上を目指したいです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 13位)
「決勝レースではいいパフォーマンスができました。しかし、スタートした直後の1コーナーでは、なぜか加速することができませんでした。その後は一生懸命プッシュしてポジションを取り戻すことに全力を尽くしました。たくさんのライダーといいバトルができました。ポイントを獲得することができましたし、200回目のGPということを考えれば、ささやかな勝利です。今週末はたくさんの情報を得ることができました。次の課題はブレーキング時におけるフロントのレスポンスを改善することです。レース終盤はタイヤの消耗にかなり苦しみました。特にフロントです。最後の数周は自分のポジションを維持するのが大変でした。13位はまずまずの順位ですが、正しい方向へ進んでいることを感じられるのはうれしいことです。ここからもっと前進できることを願っています。僕の200回目のGPを支えてくれたすべての人に感謝します」

■ジャック・ミラー(MotoGP 14位)
「決勝の結果にとても満足しています。ニッキーや同じ集団の多くのライダーとバトルして、いろいろと学ぶことができました。序盤のタイヤマネージメントをもっと改善しなければなりません。フロントと、特にリアタイヤにもっと優しい走りをしなければなりません。そうすれば終盤に向けてもっと可能性が出てくると思います。全体的には完走できてとてもうれしいです。ようやくポイントも獲得できました。でも、次の目標は、トップ10でフィニッシュすることです」

■スコット・レディング(MotoGP リタイア)
「今週末はウエットでもドライでも速さがあったので、本当に残念です。予選ではMotoGPクラスでのベストグリッドを獲得して自信になりました。きっとセカンドグループで6位争いをすることができたはずです。序盤は最初の3つのコーナーでロレンソといいバトルをすることができました。そして、11コーナーで行き場をなくして転倒してしまいました。雨が降るかもしれないと思ったのでコースに戻りましたが、左のステップを破損してしまい、ギアを変えられなかったのでリタイアせざるを得ませんでした。今週末は得たことがたくさんありましたが、いい結果を残せなくて残念でした」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 16位)
「今日は不思議な日でした。気温の変化でほかの日とはフィーリングが違いました。レース終盤にはタイヤのパフォーマンスがとても落ちました。僕のライディングスタイルでは完全にマシンを寝かせて走るのは大変でした。スーパーバイクのときのように、少しマシンを起こして走らなければなりませんでした。そのおかげで一緒に周回していたライダーたちと離れてしまいました。後方で少し取り残され、追い上げようとしたときには、もう遅かったです。ここは体力が必要なサーキットで、タイヤのパフォーマンスが落ちたときは、さらに大変でした。とにかく、おもしろいレースでした。いいスタートを切ることができたし、序盤の感触はよかったです。アグレッシブに走ることができて、ジャック・ミラーとしばらくいいバトルができました」

■サム・ロース(Moto2 優勝)
「完ぺきなコンディションではなかったので、大変なレースでした。ザルコがレースの大部分をリードしたので、僕はそのおかげで少し楽をすることができました。プラクティスセッションでは中古タイヤでかなりがんばったので、前に出てからは、ペースをキープすることができました。カタールではリードしているときに転倒するという大きなミスをしてしまいました。そして、ここに来てからもプラクティスセッションでいくつかミスをして転倒しました。今日は痛み止めのお世話になりましたが、こうして初優勝を達成できてうれしいです。チェッカーフラッグを受けてから涙が出ました。ここまで長かったですし、昨年は本当に大変でした。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝しなければいけません」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 2位)
「すばらしいレースでした。引き離せると信じていましたが、サムの方がいいペースとコーナースピードがありました。今週の彼は痛みがかなりあったはずですが、それでもこの結果を出すことができたので、彼にとってよかったと思います。僕は引き続きこの調子でがんばりたいです。シメオンとの接触はレーシングアクシデントでした。僕の方が前にいて、切り返しのときに接触しました。レースディレクションに行かなければならなかったときは少し緊張しましたが、同じことを言われました」

■アレックス・リンス(Moto2 3位)
「チャンピオンシップをリードしていますが、まだ16レース残っています。一番大事なことは表彰台に上がり続けることです。Moto2クラスのレースでは、大きな集団の中でレースをすることが多く、ようやく今回トップグループについていくことができました。いい経験になりました」

■中上貴晶(Moto2 10位)
「予選6番手からスタートして10位に終わりました。ウイークの流れを考えれば、悪くても6位でフィニッシュできると思っていました。しかし、朝方までの雨の影響で、ウエットパッチが残っていて、難しい走りを強いられました。序盤にペースを上げられなかったのが一番の原因です。転倒してはいけないと思っていましたし、序盤に攻める走りができなかったのが10位になった原因でした。今回の反省を生かし、アルゼンチンでは、予選でもっと上を目指し、決勝でもしっかりトップグループに加われるようにしたいです」

■ダニー・ケント(Moto3 優勝)
「プラクティスセッションのペースがとてもよかったので、今日のプランは後続を引き離すことでした。でも、グリッドでそのプランを変更しました。その理由はまだ路面にウエットパッチが残っていたからです。いくつかポジションを落として、コンディションの様子を見て、それから前に出ることにしました。次にボードを見たときには8秒もリードしていました。これは集中力を維持していたからです。チームに本当に感謝したいです」

■ファビオ・クアルタラロ(Moto3 2位)
「とてもうれしいです。金曜日がウエットコンディションで始まり、ドライのセットアップで走ることができたのは昨日だけだったので、難しいレースウイークでした。決勝レースでは、コース上に水たまりが残っていて大変でした。序盤はいいスタートを切ることができました。ほかのライダーに抑えられてしまいましたが、徐々にマスボーに追いつくことができました。とてもうれしいです。チームと家族に感謝したいです」

■エフレン・バスケス(Moto3 3位)
「序盤で大きなミスをいくつかしてしまい、ポジションを大きく落としてしまいました。マシンのセットアップは大きく変更しましたが、ウォームアップのときはドライではなかったので、あまり試すことができませんでした。そのため、マシンを理解するためにしばらくかかりました。そして徐々にトップグループに近づいて表彰台争いをすることができました」

■エネア・バスティアニーニ(Moto3 4位)
「今回もいいレースができたので、うれしいです。ほかのライダーとバトルしているときに接触がたくさんあってポジションを落としたので、何度もギャップを縮めなければいけなくなりました。しかし、レース終盤では表彰台争いをしているライダーたちに追いつくことができました。残念ながら最終ラップのストレートではスリップストリームに苦しみましたが、それでもマスボーをパスして4位を獲得することができました。最終コーナーでバスケスに仕掛けましたが、すでに僕は限界でした。今週末のケントは本当にずば抜けていました。もし天候がよくてちゃんと走れていれば、もっといい結果が出せたかもしれません。でも、これでも十分な結果です。4位に入って獲得したポイントはチャンピオンシップにおいてとても重要です」

■尾野弘樹(Moto3 リタイア)
「難しいコンディションでしたが、スタートもまずまずで、トップグループに加わることができました。その中で、自分の方が速いポイントもあったり、いいレースができると思いました。しかし、1コーナーのブレーキングで、まだ濡れている場所があったようで、その上であっという間に転んでしまいました。本当に残念だし、悔しいレースでした」

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