[YAMAHA]MotoGP Rd.1 決勝 ロッシが開幕戦を勝利で飾る!

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2015年3月29日(日)決勝結果
■開催地:カタール/ロサイル・サーキット(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度
■路面温度:28度
■PP:A・ドビツィオーゾ(1分54秒113/ドゥカティ)
■FL:V・ロッシ (1分55秒287/ヤマハ)

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシが2015シーズン開幕戦で優勝。チームメイトのJ・ロレンソも4位獲得と健闘した。

ロッシはグリッド8位の位置からスタートし、一旦は10位まで後退してしばらく様子を見る走り。2、3ラップ後からようやく挽回を開始すると、次々に前車をパスして一気に5位へと浮上。その後もハイペースをキープしてY・ヘルナンデス(ドゥカティ)をとらえ、さらに3位までの1.5秒の差を詰めていく。トップ3台はA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)、ロレンソ、A・イアンノーネ(ドゥカティ)。ここからふたつのファクトリーチームによる激しいポジション争いが始まる。ロッシは残り4ラップでイアンノーネをパス。さらに最後の3ラップでは、20年間のMotoGPキャリアのなかで最高とも言える見事なパフォーマンスを披露し、ドビツィオーゾと手に汗握る大バトルを展開。最終ラップの最終コーナーまで全力を尽くしてアドバンテージを守りきり、0.174秒差で開幕戦勝利を成し遂げた。

一方のロレンソはグリッド6位からスタート後、第1コーナーで2位まで浮上する。マルケスがコーナーではらんで遅れたあと、ライバルのドビツィオーゾを追い、2ラップ目の第12コーナーでトップに躍り出る。しかしそのままリードを広げることはできず、ドビツィオーゾと激しいバトルを繰り広げるうちに、後方からイアンノーネとロッシが追いついてくる。その勢いを感じたロレンソは、なんとか前へ出ようと何度も仕掛けるが叶わず、残り4ラップではヘルメットに不具合が出たこともあり後退を余儀なくされてしまった。ロッシを含めた後続に先行を許し、最終的には4位でチェッカー。トップとの差は2.707秒に開いていた。

25ポイントを獲得したロッシはランキング1位。ロレンソは13ポイントでランキング4位につけた。ふたりの活躍によりMovistar Yamaha MotoGPは、チーム・ランキングでも合計38ポイントでトップ。次回は2週間後、アメリカのサーキット・オブ・アメリカズ(COTA)で開催される。

スミスとエスパルガロも健闘
Monster Yamaha Tech 3のB・スミスは、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたナイトレースで8位。グリッド3列目の先頭、7位の位置から好スタートを切り、1周目を5位で終了。集中を切らさずハイペースを維持しながら、4ラップ目までに7番手のポジションを確保した。その後も安定した走りを見せたスミスは残り8ラップで8位につけ、トップサテライト獲得のために7位復帰を目指していたが、その次のラップには、一旦9位へ後退。すぐさまヘルナンデスを抜き返して8位となり、最終ラップまで前を行くC・クラッチロー(ホンダ)を追いかけたが届かず、コンマ5秒差でチェッカーを受けた。好成績でスタートした2015シーズン。次回も上位獲得を目指す。

スミスのチームメイトのP・エスパルガロも9位と健闘。1周目を6位で終えたエスパルガロは上位争いを目指したが、5ラップ目に10位まで後退。懸命の挽回を続けて7位争いまで上がり、17ラップ目に9番手を確保するとそのままの順位でチェッカーを受けた。

ブラドルがオープンクラスで2位獲得!
Athina Forward YamahaのS・ブラドルがオープンクラスのトップに僅差の16位。チームメイトのL・バズは22位で開幕戦を終了した。

ブラドルは予選グリッド18位から好スタート。すぐにポイント圏内に食い込み、オープンクラスでの直接のライバル、バルベラとバトルを繰り返す。ところがゴールラインを目前にわずかなミスをおかして後退。0.3秒差で16位となった。

一方のバズは23位からスタート。序盤でフロントのグリップが失われてしまったためピットに戻ってタイヤを交換。再スタートして22位となった。

コメント
【Movistar Yamaha MotoGP】
■V・ロッシ選手談(優勝)
「過去3年間はいつも単独走行で表彰台に上っていたが、今回の優勝はまったく別の形になった。プラクティスやテストではとても苦労していたので、優勝することができて本当にうれしいよ。決勝の22ラップのためにみんなで努力し、僕も絶好調で走ることができた。運が味方してくれたことも大きかったが、それまでに頑張ってきたみんなの努力が今日の僕のペースを作ってくれたんだ。僕のこれまでのキャリアのなかで、間違いなく最高のレースのひとつ。昨日までのことを考えれば今日のパフォーマンスは本当に素晴らしく、チームのみんな、エンジニアたち、ヤマハに関わるすべての人に心からお礼を言いたい」

■J・ロレンソ選手談(4位)
「難しいレースだった。1周目を終えたとき、気づくと2位につけていて、ドビツィオーゾを追っていた。しかも僕のペースが速く、高速コーナーで彼をパスすることができた。最高速とブレーキングはドゥカティのほうがまさっていたが、コーナースピードのアドバンテージを生かしてリカバーすることができたんだ。正直、今日は優勝できると思っていた。でもバレンティーノが終盤でとても力強い走りを見せ、戦いはやはり、それほど楽にはいかなかったというわけだ。僕のほうも周回を重ねるごとにフィーリングが良くなってきていたが、トップ争いの最中に突然、ヘルメットに問題が出てしまって、走りに集中することもできなくなってしまったんだ。そしてラップごとにコンマ5秒も遅れるようになり、結果、優勝を目指した戦いで4位になってしまった」

■M、メレガリ、チームディレクター談
「素晴らしいシーズンのスタートを切ることができた。バレンティーノのレースはまさに職人技。能力のすべてを出し切り、いい走りを見せてくれた。ホルヘのほうは不運にも、あと数ラップというところでヘルメットに不具合が出てペースを落とさざるを得なかった。それさえなければ、ふたりが揃って表彰台に上っていたはずなのに…。ウイークのスタートが厳しい状況だっただけに、今日の結果は本当に素晴らしい。開幕戦勝利を目指し、それを成し遂げたのだ。ここまで努力してくれたみんなにお礼を言いたい。チーム一丸となってハードワークに取り組んできた。次は2週間後の第2戦に照準を合わせていく」

【Monster Yamaha Tech 3】
■B・スミス選手談(8位)
「好成績を獲得することができたが、その一方で少し悔しい思いもある。ここカタールでトップサテライトを目指し、あとほんのちょっとというところで届かなかった。トップサテライトはシーズンを通じての目標なので、今日のチャンスを逃したことは残念だ。それでもカルとの差はわずか0.5秒。シーズン序盤でここまでやれたと考えれば悪くない結果だろう。マシンのフィーリングは終始、好調で、安定したペースをキープすることもできた。しかし完全に思い通りの走りができたというわけではなく、最初から最後まで、常にスムーズな走りを心掛けなければならなかった。ホンダ勢やドゥカティ勢はライディング・スタイルが異なっていて、よりアグレッシブな走りをする。だから彼らとのバトルは難しいんだ。いずれにしても8位でゴールし、そのポイントと貴重な経験とを獲得することができた。しかも目標にしていたトップサテライトにかなり近づけたのだから、そんなに気を落とすこともないだろう。次のオースティンではもっと前へ近づくべく、ホルヘやバレンティーノにも学びながら前進したい」

■P・エスパルガロ選手談(9位)
「今回は難しい戦いだった。最初の2日間でいろいろあって、昨日のプラクティスと今朝のウォームアップでそれを克服。決勝を前にして心からマシンを信頼することができたんだ。しかし、電子制御システムについてはウイークを通じてちょっとした不具合が続いていて、そのせいでトラクション・コントロールを最良の状態に調整することができなかった。そのためウイリー防止のセットアップも十分とは言えず、加速が思うようにいかない。どうしても前のライダーをパスすることができず、ブレーキングでも遅れてしまうので、正直なところ辛かったんだ。しかしそんななかでもレースを完走することができたのは良かった。そもそもこの開幕戦は通常とは違うナイトレースで、コンディションもすぐに変化するので、ここで結果を出すのは簡単なことではない。今回の経験を生かして問題解決に臨み、次のオースティンではウイーク初日から好調な走りを目指したい」

■H・ポンシャラル、チームマネジャー談
「何というレース! 2015シーズンは素晴らしい戦いで幕を開けた! 開幕戦のカタールではいつも見ごたえあるレースが展開されるが、なかでも今回は、我々にとって特別なものとなった。また、ここはバレンティーノの走りによく合っていて、トップ争いのバトルは見ていた誰もが興奮したことだろう。我々もシーズンの好スタートを切ることができ、ウイークを振り返ってみても評価すべき点がたくさんあった。トップサテライトとの差はわずか0.5秒。そしてふたりが8位と9位に入り、チームとしてはランキング4位につけることができたのだ。さらには、ウイナーから12秒差という結果も、去年とは比べ物にならないほどの大きな前進。ふたりの成長は明らかで、どんどんトップに近づいている。あとはオーバーテイクでの鋭さが求められると考えている。手強いライバルがたくさんいるので、今年の目標はトップ10が妥当だろう。今日の勢いをそのまま維持し、今後の戦いにつなげていきたい。苦しかったオフシーズンのテストが実を結び、開幕戦を終えた今はとてもハッピーな気持ち。次はもっと上を目指したい」

【Athina Forward Yamaha】
■S・ブラドル選手談(16位)
「オープンクラスのトップに僅差で迫り、ライバルたちとバトルを展開することができた。しかし、満足なレースができたというわけではない。オープンクラスのトップ獲得を目前にしながら、最終コーナーでブレーキングを遅らせすぎてビニャーレスとバルベラに抜かれてしまったのだからね。厳しいウイークだったが僕らの作業自体は悪くなかったと思っているし、ヤマハ・フォワードのマシンをより深く理解できたことも大きな収穫だ。最後の小さなミスさえなければ、オープンクラスのライバルと互角に戦えることを証明できたと思う」

■L・バズ選手談(22位)
「スタートがあまりうまくいかなかったが、すぐに挽回してポイント圏内を目指すことができた。ところがわずか数ラップでフロントのグリップが失われ、マシンを操ることができなくなってしまったんだ。リスクあったので、ピットに戻ってタイヤを交換。新しいタイヤは好調で、トップ15と同等のペースで走ることができた。こうしたなかでポイント圏内を逃してしまったのは非常に残念だ。しかし総合的に見れば決して悪くはなかったと思う。多くを学び、オースティンに向けての貴重なデータをたくさん集めることができたのだから」

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