[HONDA]MotoGP Rd.1 決勝 マルケスが最後尾から追い上げて5位、ペドロサは6位

2015年の開幕戦カタールGPは、フロントローの3番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が5位、予選2番手からスタートしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が6位でフィニッシュしました。

マルケスは、スタート直後の1コーナーでオーバーラン。この時点で最下位の25番手にポジションを落としましたが、すばらしい追い上げを見せて、5位でフィニッシュしました。スタート直後の混戦の中で、他車との接触を避けるためにコースアウトしたマルケスは、その周回に8台を抜いて17位へ浮上。2周目には12番手、3周目には11番手、4周目には10番手と、あっという間にポジションを上げていきます。その後、8周目に6番手、12周目に5番手へとポジションを上げてファンからの大声援を受けましたが、トップグループの4台には届かず、5位でフィニッシュしました。

一方、2番グリッドからスタートするも、オープニングラップで9番手にポジションを落としたペドロサは、右腕の不調で思うようにペースを上げられませんでした。そのため、トップグループの集団についていけず、ジリジリと後退しました。レース中盤には、チームメートのマルケスにかわされて6番手へとポジションを落としますが、後続との距離をキープしながら6位でフィニッシュ。この日は、右腕の不調で思うような走りができず、苦しいレースとなりました。

予選12番手のカル・クラッチロー(CWM LCR Honda)は、オープニングラップからポル・エスパルガロ(ヤマハ)、ブラッドリー・スミス(ヤマハ)とし烈な戦いを繰り広げました。終盤に、この2人との戦いに決着をつけて7位でフィニッシュ。クラッチローは、最終ラップにペドロサのすぐ背後に迫り、マルケスとの差も約5秒というもので、これからの活躍に期待が膨らみました。

トップ10フィニッシュを目標にしていたスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、目標には届かなかったものの、13位でフィニッシュしてポイント獲得。以下、オープンカテゴリーの「RC213VーRS」で出場したニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)は17位、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が18位でチェッカーを受けました。ジャック・ミラー(CWM LCR Honda)とカレル・アブラハム(AB Motoracing)は、17位争いを繰り広げていた最終ラップにともに転倒リタイアとなりました。

Moto2クラスは、2年目のシーズンを迎えるジョナス・フォルガー(AGR Team)が初優勝を達成。ザビエル・シメオン(Federal Oil Gresini Moto2)が2位、トーマス・ルティ(Derendinger Racing Interwetten)が3位でチェッカーを受けました。

初ポールポジション(PP)を獲得して、初表彰台、初優勝の期待が寄せられたサム・ロース(Speed Up Racing)は、好スタートを切って序盤トップを走りますが、3周目に転倒リタイア。その後、トップに立ったヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)も終盤にペースを落として8位でフィニッシュ。セカンドグループでし烈な戦いを繰り広げた3人が表彰台に立ちました。
予選18番手から決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU HONDA TEAM ASIA)は14位でした。

Moto3クラスは、初PPを獲得したアレックス・マスボー(SaxoPrint RTG)が、10台以上に膨れあがった大集団の戦いを制して、自身通算2勝目を上げました。2位には、2年目のシーズンを迎えるエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)、3位にダニ−・ケント(Leopard Racing)と続き、Honda勢が表彰台を独占。さらに、4位にエフレン・バスケス(Estrella Galicia 0,0)、5位にジョン・マクフィー(SaxoPrint RTG)が入り、トップ5をHonda勢が占めました。

ルーキーのファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)は7位、ニッコロ・アントネッリ(Ongetta‐Rivacold)が8位になり、Honda勢はトップ10に7台の名前を連ねました。予選15番手から決勝に挑んだ尾野弘樹(Reopaed Rading)はトップグループに加わりましたが、惜しくも転倒リタイアに終わりました。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 5位)
「何もないままここを去ることになったかもしれないことを考えると、貴重な11ポイントを獲得できたことは喜ばなければなりません。今日は厳しいレースでした。そして、自分のミスで最後尾に落ちてしまい、そこから全力で追い上げましたが、トップグループには届きませんでした。ただ、そのトップグループと同じペースで走れたという点はよかったと思います。次のオースティンでは、いいレースをするために全力で挑みます」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 6位)
「今日は、予定通りにいきませんでした。そして悪いことに、右腕前腕に深刻な問題を抱えてしまいました。昨年もシーズンを通して、右腕には苦しみました。その解決策を探ったのですが、すべての医者に再手術を受けないようにとアドバイスされました。ほかの選択肢もなく、いい状況ではありません。これからどうしなければいけないのかを考えなくてはいけません。自分のキャリアの中で、最も厳しい状況を迎えています。解決策を見つけるために全力を尽くしますが、これからどうなるのか分かりません」

■カル・クラッチロー(MotoGP 7位)
「Hondaのマシンに乗って、初めてのレースで7位フィニッシュでき、とてもよかったと思います。自分より経験のあるファクトリーオプションの2人が今日は苦戦していました。ダニは自分より約1秒ほど速くて、マルクは5秒速かったのですが、全員がリアタイヤのグリップに苦しんでいました。今日は、序盤にミスをしたことがレースを一段と難しいものにしましたが、自分のペースはよかったと思います。もし、序盤にうまくポジションを上げていたら、5位か6位にはなれていたと思います。次戦オースティンでトップグループに加わるためにも、今回のレースで得たデータを生かさなければなりません」

■スコット・レディング(MotoGP 13位)
「厳しいレースになりました。そして、思ってもいないポジションでフィニッシュすることになりました。今回は、シングルフィニッシュするのが目標だったので、とても残念です。マシンのセットアップは確実に前進しているのですが、目標を達成するには十分ではありませんでした。最大の課題はコーナリングで、自分のライディングができていないため、この問題の解決に集中しなければなりません。しかし、今回のレースで多くのデータを収集することができ、ポイントも獲得しました。まだまだ前進できる部分がたくさんあることがハッキリしているので、引き続きセットアップに全力を尽くします」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 17位)
「今日はいいスタートが切れたし、いくつかポジションを上げることができました。序盤はとても快適だったので、激しくプッシュしました。前を走るスコットを捕らえようとしました。しかし、中盤になってタイヤのグリップが低下してからは、電子制御に問題が出てしまい、うまく乗ることができませんでした。今回のレースはいろんなことを学ぶことができました。ハッキリしているのは、タイヤのパフォーマンスをしっかり引き出すため、電子制御の正しいセットアップが必要だということで、次戦でも引き続き、この問題に取り組みたいと思います」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 18位)
「残念なことに、レース序盤から電子制御の問題で苦しみ、期待したような走りができませんでした。レースウイークと比べても、大きくタイムをロスしていました。こんなMotoGPデビュー戦を予想していませんでしたが、なんとかフィニッシュすることができました。レース結果は残念なものでしたが、このレースウイークで大きく前進することができました。次戦のオースティンでも、前進できることを期待しています」

■ジャック・ミラー(MotoGP 転倒リタイア)
「厳しいレースでしたが、スタートはよかったし、すべてがよくなっていました。しかし、いくつかミスを犯して遅れてしまい、そのギャップを縮めようと全力を尽くしました。2人を抜いてアブラハムに追いつきました。そして、抜こうとしてフロントを失い、彼を巻き添えに転倒してしまいました。最終ラップでした。本当に残念だったし、申し訳ないことをしたと思います。今大会はいろいろ学びました。次のテキサスでも、引き続き、HondaのMotoGPマシンのことを学んでいきたいと思います」

■ジョナス・フォルガー(Moto2 優勝)
「Moto2クラスで初めての優勝なのですごくうれしいです。なんと言っていいのか分かりません。今回はこんなリザルトを期待していませんでしたが、ヨハン(ザルコ)がペースを落とし、自分がトップに立ってからは、走ることに集中しました。優勝したことでモチベーションはすごく高くなりました。この勢いを次戦のテキサスでも持続したいです」

■ザビエル・シメオン(Moto2 2位)
「フリー走行、予選と楽しく乗ることができました。そして6番グリッドからいいラップを刻むことができました。オープニングラップから快調でした。しかし、ロースとザルコの2人はもっと速くて、大きなリードを広げられました。それからは、フォルガーを追うことにしました。レース終盤は、フロントタイヤにチャタリングが出始めていたので、ペースを抑えました。今日の表彰台は、ウインターテストでがんばってきた成果です。チームのスタッフに感謝したいです」

■中上貴晶(Moto2 14位)
「レースウイークの中で一番よかったFP2の状態に戻して決勝に挑みましたが、14位がやっとでした。全力を尽くしました。今大会は、初日の走り出しはよかったのですが、2日目のFP3から自分たちでいい流れを崩してしまいました。セットアップに、ちょっと迷ってしまったこともあります。今日は1分51秒台で走るのがやっとの状態でした。フロントの問題は依然として解決していないので、次のテキサスでは、引き続きフロントのセットを見直して、攻める走りができるようにしたいです」

■アレックス・マスボー(Moto3 優勝)
「シーズンの最初のレースで、いいスタートが切れました。今大会はPPを獲得し、優勝を目指して決勝レースに挑みました。ここはロングストレートが勝敗を分けるので、最終コーナーの立ち上がりがとても重要になります。本当にたくさんのライダーとバトルになりましたが、ポール・トゥ・ウインという完ぺきなレースになりました。次戦アメリカ・テキサスもロングストレートがあるので、同じようにしっかりマシンを仕上げて優勝を目指します」

■尾野弘樹(Moto3 リタイア)
「トップグループに追いつけたし、表彰台も狙えたと思います。だから、悔しいです。でも、初めてトップグループで戦えたので、そういう意味では自信になりました。接触した相手は、ファビオでした。決して進入で無理していたわけではありません。もしかすると混戦の中でファビオのブレーキングがちょっと早かったのかもしれません。ぶつけたような、そうでないような微妙な状況でしたが、転んでしまったことは反省しなければなりません。テキサスと、その次のアルゼンチンと初めて経験するサーキットが続くので、今回の反省点をしっかり生かして挑みたいです」

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