[HONDA]MotoGP Rd.1 フリー走行2日目 マルケスが総合トップ、クラッチローが2番手

3月27日(金)、カタールGPでは2日目のフリー走行が行われました。青空から星空へと変わる絶好のコンディションの中で、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)がトップタイムをマークしました。初日は1度だけのセッションでしたが、2日目はFP2とFP3の2度の走行が行われました。初日のセッションでトップタイムをマークしたマルケスは、FP2でただ一人1分54秒台に入れると、FP3ではさらにタイムを短縮し、トップタイムで「Q2」進出を果たしました。

1週間前に行われた公式テストでは、トップから1秒差以内に14台という接戦となりました。しかし、2日間にわたって行われた今大会のフリー走行はそれを上回り、マルケスから1秒差以内に18台がひしめき合う大混戦でした。ロサイル・インターナショナル・サーキットは、ソフトタイヤに大きなアドバンテージが生まれる路面コンディションであり、フリー走行や予選では、ファクトリーよりも1ランク上のソフトタイヤが使えるオープンが有利となっています。その影響もあって、MotoGPクラスは過去に例のない混戦状態となりました。

その混戦の中で、今季CWM LCR Hondaに加入したカル・クラッチローが、好走をみせて2番手につけました。マルケスとの差はわずか0.096秒。RC213Vのデビュー戦ですばらしい走りを披露したことで、土曜日の予選では、マルケスとともにポールポジションへの期待が寄せられています。

初日2番手のペドロサは、大接戦の中で5番手につけました。トップのマルケスとの差は0.202秒。1分55秒台から56秒台で何度も周回し、仕上がりのよさをアピールしました。ペドロサはこの日、時速345.4kmの最高速度を記録しました。なお、マルケスは345kmでした。スタンドの観客は、メインストレートを猛烈なスピードで駆け抜けるHondaマシンのパワーを堪能しました。

初日12番手のスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、着実にタイムを短縮して総合12番手。総合10番手までに入れず、シードでのQ2進出は逃しました。そのため、Q1で上位2名に入ってのQ2進出を目指すことになります。12番手というポジションながらも、1分55秒台という自身の目標タイムを超えることができ、RC213Vを着実に乗りこなしていることを感じさせました。

以下、オープン車両の「RC213V-RS」で出場のニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)はトップから1秒差以内につけて18番手、ユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)は19番手、カレル・アブラハム(AB Motoracing)は20番手、ルーキーのジャック・ミラー(CWM LCR Honda)は21番手という結果でした。

Moto2クラスは、サム・ロース(Speed Up Racing)がトップタイムをマーク。2番手にヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)、ディフェンディングチャンピオンのティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が3番手、サンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)が4番手と続き、ここまでがトップから1秒差以内です。過去の戦いに比べて、上位陣がやや抜け出した格好ですが、スリップストリームを使えるサーキットだけに、予選では接戦が予想されます。

以下、昨年のMoto3チャンピオンで、Moto2クラスのルーキーとなるアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、前日の18番手から11番手へとポジションを上げました。初日5番手につけた中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)はタイムを更新できず、12番手へとポジションダウン。予選での巻き返しに闘志を燃やしています。

Moto3クラスは、今季Hondaマシンに乗り換えたダニー・ケント(LEOPARD Racing)がトップタイムをマーク。トップから1秒差以内に14台という大接戦の中で、尾野弘樹(LEOPARD Racing)が0.086秒差で2番手。以下、ジョン・マクフィー(SaxoPrint RTG)が4番手、ファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)が5番手、ニッコロ・アントネッリ(Ongetta‐Rivacold)が6番手、アレックス・マスボー(SaxoPrint RTG)が7番手、ホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が10番手と、トップ10に7台のHonda勢が名前を連ねました。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「今日はとてもいい日になりました。ペースを上げられました。これが一番大事なことです。今日はいろいろと試して改善できました。明日の路面コンディションがよくなるかどうか様子を見たいです。今日のタイムは僅差でした。明日はもっと差が縮まると思います。大切なことは、引き続きがんばって取り組み、日曜日に備えることです」

■カル・クラッチロー(MotoGP 2番手)
「今夜のラップタイムと、セッションが終わるころのフィーリングには非常に満足しています。しかし、セッション序盤は最悪でした。マシンに変な感触があり、18番手を走行していました。リアには、これまでのセッションのような感触がありませんでした。タイヤに関しては、ほかのみんなとは少し違う計画でした。もしかしたら、それが理由で、路面の感触が一段と悪くなったのかもしれません。CWM LCR Hondaは、みんながすばらしい仕事をしています。今日のスピードとラップタイムがレースの順位に関連しているかは分かりませんが、そうであるよう願っています。みんな一生懸命取り組んでいますし、パッケージの速さに驚いています。それでもまだ、一周のペースを上げていかなければなりません。次はそれに取り組みたいです」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
「昨日と違って、今日は2度のプラクティスセッションがありました。それもあって、マシンと路面の感触がよくなりました。Q2セッションに進めてよかったです。今は明日のことに集中して、レースへ向けていい予選になるよう、セットアップの最終的な調整をしたいです」

■スコット・レディング(MotoGP 12番手)
「最初のセッションはとても難しかったです。テストのときのようなフロントの感触が、今日はありませんでした。そして、リアのグリップが落ちてしまい、問題は拡大しました。なにを試しても改善できなかったため、3度目のセッションではマシンのセットアップを大きく変更しました。すると、すぐにいい調子が戻ってきました。いくつかのコーナーでは、午前中にあった問題が解消されていました。そのほかの部分でも、わずかに問題が小さくなりました。でも、全体的な感触はだいぶよくなりました。目標が1分55秒5でしたので、1分55秒4が出たのを知ったときはとてもうれしかったです。厳しい戦いです。明日もいくつか取り組まなければならないことがあります。特に最終セクターです。その区間の3つのコーナーだけで、0.4秒も落としています」

■ティト・ラバト(Moto2 3番手)
「今日はまた一歩前進できました。しかし、それは僕だけではないことが、タイムシートを見れば分かります。コース上では、たくさんの遅いライダーに引っかかりました。今日はいいリズムを見つけるのが難しかったので、明日は大きく前進する必要があります。そして、日曜日に優勝するためには、前の2人のライダーとの差を縮めなければなりません。改善するためにいくつかアイディアがあります。特に今は路面のグリップがよくなっているので、今夜はこの点を深く掘り下げて考えなければなりません」

■アレックス・マルケス(Moto2 11番手)
「今夜もまた一歩前進できたのでうれしいです。常に前進するということは、大事なことです。セッションではとてもいいリズムがありました。予選でいつ、どのようにアタックするかを、今夜決めなければなりません。セットアップでかなり助けてくれたティトにお礼を言いたいです。彼はすばらしいチームメートです。全体的にはとても満足しています。明日はさらに前進する必要がありますが、まだ2度目のカタールでこの結果というのは、とてもポジティブです」

■中上貴晶(Moto2 12番手)
「前日のフロントの問題を解決するために、フロント周りのセッティングを変えたのですが、それがあまりよくなく、タイムを更新できませんでした。昨日のベストと今日のベストは、それほど変わってはいないのですが、周囲がベストラップを更新したために順位を落としました。明日の予選では、とにかく、いいグリッドを得るために全力を尽くします」

■尾野弘樹(Moto3 2番手)
「今日の目標は2分6秒台でしたので、そのタイムを出せてすごくうれしいです。今回はセッティングを変えず、ライディングポジションを見直しました。それが結果としてすごく乗りやすくなり、タイムの向上につながりました。前日の走りでは表彰台すら見えなかったのですが、今日は表彰台が少しだけ見えてきたような気がします。予選では少しでも前のグリッドを獲得したいです」

■ファビオ・クアルタラロ(Moto3 5番手)
「今日はマシンのフィーリングがとてもよく、中古タイヤでもいいペースで走れました。そのあとに新品タイヤにすると、さらに速く走れました。2分6秒565を出せましたが、ほかのライダーに引っかかってしまいました。それがなければさらにタイムを縮められたと思います。今日の最後のセッションでは、ホルヘ(ナバロ)と助け合ってタイムを更新していきました。明日、自分のタイムを更新するためには、参考になるライダーを見つけるか、速いグループやスリップストリーム利用することが重要になります。レースではいいペースがあると思います。そして、とても力強い走りができると思います」

■ホルヘ・ナバロ(Moto3 10番手)
「今日のプラクティスは、自分のライディングをテストすることがメインでした。改善が必要な部分があるため、2度のロングランをこなして、それを実行しました。最初のスティントでは、とてもいい感触がありました。その後、タイヤがかなり消耗しましたが、変更したところ、いい感触が戻りました。今日の最後には、ファビオ(クアルタラロ)と一緒に走り、少しですがチームワークを発揮できました。自分のベストラップを走っていたとき、ほかのライダーに引っかかってしまい、それ以上は更新できませんでした。でも、今日の目標は速いラップタイムを出すことではありませんでした。いい感触とペースを得ることができたので、明日はいい予選になると思います」

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