[HONDA]SBK Rd.2 ギュントーリが5/6位で総合4位

2015年3月22日(日)・決勝
会場:チャーン・インターナショナル・サーキット
天候:曇り
気温:第1レース/33℃、第2レース/32℃
コースコンディション:ドライ
観客:4万7563人(3日間:8万3739人)

第2戦タイ大会が、3月20日(金)〜22日(日)までの3日間、タイ北東部に位置するブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されました。

このサーキットは1周が4.554km。5つの左コーナーと、7つの右コーナーがあります。コース前半は、2本のロングストレートが直角に近いタイトなコーナーでつながれ、中盤はバリエーションに富んだコーナーの連続。終盤はストレートとタイトなコーナーを組み合わせたテクニカルコースとなっています。スーパーバイク世界選手権(WSB)において、48番目のレース会場となりました。

タイのバンコクから約400km離れた内陸に位置するブリーラムの、3月の平均最高気温は37℃。フリー走行が行われた金曜日は、36℃を記録する猛暑になりましたが、土曜日の朝方に雨が降り、それからは雲が多い天候となりました。その影響で、土曜日は30℃、日曜日には33℃と、この季節としては涼しい中で大会が行われました。

そんな好条件の大会ですが、ウインターテストの転倒で首を痛めているシルバン・ギュントーリ(Pata Honda World Superbike Team)にとっては、厳しい3日間となりました。フリー走行とスーパーポール方式の予選では、初めて経験するサーキットの攻略やマシンのセットアップに多くの時間を費やし、9番グリッドを獲得。前戦オーストラリア大会と同じポジションからのスタートとなりました。

第1レースは、まずまずのスタートを切って、オープニングラップで8番手。2周目には7番手に浮上し、そのままの位置で中盤戦に突入しました。第1レースは、トラブルや転倒が多く、9周目には前を走るチャズ・デイビス(ドゥカティ)が転倒し、6番手に浮上。12周目には3番手を走行していたアレックス・ロウズ(スズキ)が転倒したことで、5番手に上がり、そのままのポジションでチェッカーを受けました。

第2レースは、ウォームアップの開始前にトラブルが発生。グリッドにつけず、最後尾からのスタートとなりました。しかし、1周目に11台を抜いて12番手になると、その後も着実にポジションを上げて、5周目には6番手まで浮上しました。それからは、前のグループになかなか追いつけず、6位でチェッカーを受けました。2戦を終えて、まだ優勝争いに加われないギュントーリですが、総合5位から4位にランキングを上げて、次戦から始まるヨーロッパラウンドに挑むことになりました。

WSBにチャレンジして、2戦目を迎えるマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Superbike Team)は、予選8番手で決勝を迎えました。前戦オーストラリア大会では、ルーキーながら予選4番手。決勝では一時トップを走る快走をみせましたが、今大会はマシンが決まらず、思うようなパフォーマンスを発揮できませんでした。

第1レースは、マシントラブルでリタイア。第2レースは、オープニングラップで10番手とややポジションを落としますが、その後、7番手まで浮上。前を走るチームメートのギュントーリに追いつき、し烈なバトルを展開し、最終順位は7位でした。第1レースのノーポイントが影響して総合10位から11位へと、ポジションを1つ落としましたが、今大会も学ぶことが多いレースとなりました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、MotoGPのMoto2クラスとのダブルエントリーからWSS一本に絞り、フル参戦2年目を迎えたラタパーク・ウィライロー(Core” Motorsport Thailand Honda)が、地元ファンの声援を受けて初優勝を達成しました。ラタパーク・ウィライローは、予選7番手から着実にポジションを上げて6周目に2番手へ浮上。前を走るジュール・クルーゼル(MVアグスタ)との差を縮めました。そして、レース終盤の14周目になると、クルゼールがトラブルでストップ。これでトップに立ったラタパーク・ウィライローは、地元ファンの大声援の中、チェッカーを受けました。

この勝利でHondaは、WSSで100勝目を達成しました。2位は、ケナン・ソフォーグル(カワサキ)、3位はパトリック・ジェイコブセン(カワサキ)が入り、Honda勢は、ラタパーク・ウィライローの弟で、今大会ワイルドカードで出場したラタポン・ウィライロー(A.P. Honda Racing Thailand)が5位、ロベルト・ロルフォ(Team Lorini)が6位という結果でした。

2戦を終えて、今大会優勝のラタパーク・ウィライローが総合首位に浮上。初優勝と総合首位を初めて経験しました。

コメント

シルバン・ギュントーリ(スーパーバイク 5位/6位)
「第1レースはベストを尽くしました。トップグループのペースとは、まだまだ差があって、孤独なレースでした。第2レースは、テクニカルな問題が発生し、最後尾からのスタートとなりましたが、すばらしいスタートを切ることができて、特に最初の2つのコーナーはとてもうまくいきました。でも、興奮しすぎてしまい、5コーナーでブレーキが遅れて、ポジションを3つ落としてしまいました。最終的には、チームメートといいバトルをすることができ、レース終盤に向けて自己ベストのラップタイムを出すことができました。

もしかしたら予選のタイムよりも速かったかもしれません。完ぺきな走りに感じましたが、そのペースをキープできませんでした。まだこのマシンで2度目のレースであり、脱水症になりやすい今回のコンディションと、まだ完全に首のケガが治っていない状況では大変でした。これで、特徴の違う2つのサーキットを経験したことになります。僕たちのペースは、まだまだ優勝争いをするレベルではありませんが、ベースからしっかり取り組み、カギとなるエリアを改善していきたいと思います。今はまだ優勝争いはしていませんが、チームとともに解決策を見つけて、いい結果を出せるようにがんばりたいです」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパーバイク リタイア/7位)
「第1レースでは少しテクニカルな問題があって、リタイアとなりました。でも、こうしたことは起こりうるので、仕方がありません。レースが始まって、どんどん速くなっていたところだったので、とても残念でした。第2レースはとてもいい感触がありました。しかし、スタートがあまりよくなく、序盤に少しミスを犯し、はらんでしまいました。でも、最後はシルバン(ギュントーリ)といいバトルができました。彼よりも速さがあると感じましたが、引き離すほどではなかったので、しばらく後ろについて最終ラップでパスしようとしました。とてもフェアなバトルでした。僕の方が早くフィニッシュラインを通過しましたが、最終コーナーでパスするときにコースから出てしまったので、僕の順位は1つ下がりました。でも、第2レースは楽しめました。次のヨーロッパラウンドへ向けて、ポジティブなことをたくさん得られました」

ラタパーク・ウィライロー(スーパースポーツ 優勝)
「今日の優勝はHondaにとって、とても重要なものでした。今大会は、勝利を目指して初日から全力を尽くしました。昨日、予選を終えた時点では、表彰台は狙えたとしても、とても優勝を狙えるような状態ではありませんでした。そのため、今日は最初からペースを上げていこうと思っていました。ウォームアップでいくつか違うセットアップを試し、そのおかげでいいペースで走ることができました。2番手に上がったときは、表彰台はもちろん、優勝も狙えると思いました。その後、ジュール(クルーゼル)がマシントラブルで止まり、あっけなくトップに立つことができました。チームとHondaにありがとうと言いたいです。地元ファンの前で優勝することができて最高の気分です。忘れられない一日になりました。長い間、この瞬間を待っていました。タイ人にとって初めての世界選手権の優勝です。本当にすばらしい一日になりました」

カイル・スミス(スーパースポーツ リタイア)
「レース序盤はとても強さを感じました。何人かにパスされても、僕のペースはレースウイークを通して、みんなよりもよかったし、まだ周回数がたくさん残っていたので、不安はありませんでした。トップグループの中に長い時間いればいるほど、大丈夫だと感じました。レースウイークを通して、フロントがプッシュしていることを感じていたので、コーナーの進入スピードを少し落として調整し、その分、コーナーの出口を速くしていました。でも、全体のペースが少し速かったので、どうしてもコーナーの進入を速くしなければならず、フロントをさらにプッシュすることになりました。それでも走ることができたし、ほかのみんなよりも強さがあると感じていました。そして、ギャップを縮めようとプッシュした時、フロントから転倒してしまいました。この部分に関しては、あまり話せることはありません。完全に僕のミスです。チームに謝らなければなりません」

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