[YAMAHA]カタールでのMotoGP最終テストを終了、開幕に向け準備万端

カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットにおいて、開幕前の最終公式テストが3月14日からスタート。Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、2週間後に同サーキットで開催される開幕戦に備え、ヤマハ「YZR-M1」の最終調整に取り組んだ。

初日は多くのチームが本番のナイトレースと同様のコンディションを想定し、気温が低くなってからコースインを始めた。

そのなかでロレンソは路面のグリップ不足に悩まされてなかなかペースが上がらなかったが、午後6時を過ぎてから1分57秒351を記録して7位へ浮上。その後さらにタイムを伸ばして6位でセッションを終了。ベストタイムは1分55秒828で、トップとの差は0.563秒。

一方のロッシはスタートから3ラップ目の第8コーナーで転倒し、準備していたタイヤの3セット中1セットを損失。しかし幸い怪我はなく、再スタートすると厳しい状況のなかでも1分57秒557を記録して10位とすると、さらに1分55秒938まで更新して7位へ浮上した。しかしセッション終盤になると、残り2セットのタイヤでは十分にタイムアタックを行うことができず、ライバルたちのペースが上がるなかでロッシは順位を下げて8位。トップからは0.673秒差で初日を終了した。

カタールテスト1日目(3月14日)結果(気温:21度路面温度:22度)

3月15日(2日目)Movistar Yamaha MotoGPが好調
Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシはテスト2日目、好調を取り戻してそれぞれ4位と5位を獲得した。
早々にコースインしたロレンソは序盤で滑りやすい路面と格闘。比較的涼しいコンディションのなかで徐々にペースを上げていき、1分55秒500で2位へ浮上して好調をアピールした。残りの時間は、決勝用セッティングに集中して取り組み4位で終了。トップとの差は0.593秒だった。
チームメイトのロッシは多くのライダーにならって午後6時を待ってからスタート。引き続きマシンのセッティング作業を中心に取り組みながら1分55秒983をマーク。日ごとにマシンのフィーリングが向上しており、最終的には1分55秒581まで更新してロレンソに続く5位。トップとの差は0.674秒だった。

カタールテスト2日目(3月15日)結果(気温:21度路面温度:22度)

3月16日(3日目)テスト最終日は雨で走行中止
公式テストの最終日、Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、昨日までの成果をもとにいくつかの新しいテストを予定していたが、降雨により濡れた路面にライトが反射して走行不可能な状況。さらにWET走行ルールに従い、レッドフラッグが提示されてセッションは中断となった。天候回復を待ったが午後7時になっても回復の兆しが見えなかったため、この日の走行はあきらめざるを得なかった。
他のライダーたちも走行せず、3日間の総合順位はロレンソが4位、ロッシが5位。3月26日からスタートする2015年の開幕戦に臨む。

J・ロレンソ選手談(総合4位):
「悪天候のため、最終日は走行することができなかった。1日中雨が降り続いていたので、このような状況のなかでは何も得るものがなかったんだ。本来なら今日も新しいセッティングを試す予定だったのでとても残念だけれど、誰にとっても同じ条件だから仕方がないね。それでも、オフシーズンを総合的に振り返ってみれば、十分にうまくできたと言えると思う。昨年と比べても新型ギアボックスを含めてとても好調で、マシンのベースはできあがっている。しかもこれからさらに開発を進めるなかで、もっともっと伸びていくだろう。

ライバルたちも日ごとに速くなっているが、僕らも負けないくらい大いに自信を持っている。セパン・テストで良いフィーリングをつかみ、今回のカタールでは、とくに初日は路面が滑りやすかったこともあって苦労したが、2日目にはそれを克服して気持ちよくマシンに乗れるようになった。ただこのサーキットは、いつも路面のコンディションで苦労させられるんだ。グリップが完璧ではなく、バランスの改善が必要。マシン自体の動きはとても良くなっているので、本番までにしっかり準備を整えてシーズン最初の戦いに臨みたい。間近に迫ったエキサイティングなシーズンのキックオフを心待ちにしているよ」

V・ロッシ選手談(総合5位):
「テスト最終日に走行できなかったことはとっても残念。本当なら、前の2日間で得られた様々な成果をもとに最終調整し、開幕戦までにさらに改良を進めるための非常に重要な1日になるはずだったんだ。雨が降ったせいで、これらのテストを完了させることができなかったことには悔いが残る。それでもオフシーズンのテストはここまで順調にきており、マシンは去年のものより大幅に進化した。このことが最も重要なことで、きっと素晴らしいシーズンになるだろう。

スピードがあり、タイムも接近しているライダーがたくさんいるので、僕らは常に100%の状態をキープしなければならない。そのためにも新型ギアボックスが役に立ってくれると考えている。とても調子が良く、ブレーキングで大いに効果を発揮してくれる。シーズンのスタートが本当に楽しみ。誰もがワクワクしていて待ちきれない気持ちなんだ。残りはあとほんの数日。今日はこんなことになったが、それを除けば準備は万端!」

M・メレガリ談(Movistar Yamaha MotoGP チームディレクター):
「雨に降られてしまい非常に残念。昨年の開幕戦は厳しい戦いを強いられたので、同じようなことにならないように、今日はいくつかの新しいセッティングを試す予定にしていた。ところがそれがまったくできなかった。仕方なく来週木曜からそれらを改めてテストすることになるが、それまでの間は不安要素を残したままということになってしまうのだ。前回のセパンでは、ヤマハにとっては最適のコースではないながらも成果があり、手ごたえをつかむことができた。しかし今回のロサイル・サーキットでは、それがまだまだ十分ではない気がしている。

ロサイルはむしろヤマハのマシンに合っていると考えていたので、テスト開始前の期待とは少し違っていた。とくに路面のグリップ不足についてうまく対応できなかったが、あと1週間でやらなければならないことが残っているということになる。しかしレースはレース。ふたりのライダーはいつも、決勝中にはベストのパフォーマンスを見せてくれる。今日の午後、技術者たちと話したところでは、彼らはみな非常に前向きだ。昨日までの成果とライダーたちのコメントをもとに、彼らはきっと良いマシンを作り上げてくれるだろう。今の唯一の問題は、我々はそれを待たなければならないということ。戦いの状況は常に変化している。昨日は10人以上が1秒以内で競う状況だったので、我々は今シーズンも見ごたえある素晴らしい戦いを披露できるだろう」

B・スミス選手談(総合8位):
「テスト最終日が雨に中止になったことは非常に残念。でも正直なところ、僕らは前回のセパンですでに決勝シミュレーションを完了しているので今日のことは大きな問題ではない。それに去年はここでも長距離ランを行っていて、データ収集もできているし、タイヤの摩耗後の挙動の変化についても把握している。だからここまでの成果には満足しているんだ。ラップタイムは多くのライダーが非常に接近しているので、開幕戦はおもしろい戦いになるだろう。

僕らのマシンもとてもよく走ってくれているが、10日後にここに戻るときには、あとふたつかみっつ、新たに試してみたいこともあるんだ。決勝で1分55秒台後半をキープできれば目標は達成。つまりあと0.3秒縮められればハッピーだよ。今年のオフは、多くの周回を走行し、多くのものを試して十分に楽しむことができた。そしていよいよ本当のシーズンが始まるんだ。新しいシーズンはきっと素晴らしいものになるだろう!」

P・エスパルガロ選手談(総合9位):
「テスト最終日にはさらに改良を進め、ラップタイムも短縮しようと意気込んでいただけに残念。それに今日は決勝シミュレーションを予定していて、それもとても楽しみにしていたんだ…。そんななかでも昨日の好感触とともにポジティブな気持ちを持ってカタールを離れることができるのは幸いだ。初日は苦しい状況だったが、それを克服してラップタイムも上がってきたので、マシンに自信を持てるようになったことはとても良かったと思っている。

ヤマハファクトリー勢との差も少なく、開幕に向けて良いポジションにつけることができた。ただ、実際のレースウイークになるとまた状況が変化するだろう。セットアップの時間も短くなるので、すぐにスピードを上げてラップタイムを追求していかなければならない。そのための準備はすでに整っていると信じているので、シーズン開幕が待ち遠しいよ」

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