[HONDA]Dakar Rally 2015 Stage8 ライア・サンツ選手が女性ライダーとして史上最高位のステージ5位

ダカールラリー2015の第8ステージが行われ、Team HRCのライア・サンツ選手がステージ5位を獲得し、女性ライダーの大会最高記録を更新しました。パウロ・ゴンサルヴェス選手は、ウユニ塩湖でのタイムロスがあったものの、トップと12分差のステージ15位で完走し、総合順位を2位としています。

2日間にわたるマラソンステージの後半として開催されたこの日は、784kmのスペシャルステージ(競技区間)が予定されていましたが、コース状況を確認した主催者は選手への危険が大きい区間があるとして一部セクションをキャンセル。走行距離が約100km短縮されました。前日の雨によって水が張った路面やマディセクションでの走行を強いられ、さらには標高3600mの高地では0℃以下の気温とも戦い、終盤にはイキケの砂丘も攻略しなければならないという難コースが、ライダーたちを苦しめました。

サンツ選手は、Honda CRF450 RALLYを駆り、山下り区間ですばらしい走りを披露。トップグループに食らいつくべく、高度なハンドリングと卓越したナビゲーションスキルでスピードを上げ、第8ステージでのTeam HRC最上位となる5位でフィニッシュしました。この順位が、女性ライダーとしてのダカールラリー史上最高位となり、サンツ選手はまたもその名をラリーの歴史に刻みました。また、この結果によって、総合順位も14位から9位へジャンプアップ。明日以降の活躍も期待されます。

ゴンサルヴェス選手は、何度かタイムをロスする場面があったものの、我慢の走りを続け、ステージ15位でゴール地点のイキケに到着。新たに総合1位に立ったマルク・コマ選手(KTM)に9分11秒差の総合2位につけています。

この2日間のマラソンステージは、コースコンディションの悪化によってよりハードなものとなり、順位の変動も多くありました。これはほぼすべてのチームに打撃を与え、Team HRCも例外ではありませんでした。

エルダー・ロドリゲス選手はステージ終盤でマシンに電気系の問題が発生し、その修復に時間を取られ、大幅なタイムロスを喫し、ステージ76位でこの日を終えます。

前日のステージでハンドルバーを破損しながらも、片手操作で120km以上を走行し、総合1位をキープしていたホアン・バレダ選手は、Hondaサウスアメリカラリーチームのダミアン・ギラル選手の協力で部品を交換し、この日のレースに臨みました。しかし、ロドリゲス選手と同様に電気系の問題が発生してストップ。チームメートのジェレミアス・イスラエル選手の助けを得ながら、なんとか完走を果たし、それぞれステージ74位、75位となりました。

▼Dakar Rally 2015 Team HRC Stage 8

▼Dakar Rally 2015 Behind the Scene Stage 8

コメント
■ライア・サンツ選手(第8ステージ / 5位、総合9位)
「私にとってはすばらしい一日となりましたが、朝の時点ではスタートしたくないと思っていました。高地で気温は低く、視界不良だったため、今日はレースをする状況ではなかったと思います。塩湖や水たまりでも走らなければならず、コースには危険が多かったのですが、私たちはスタートすることを決断し、スペシャルステージに臨みました。スタートから前方のライダーに追いつけるように走り、給油の間も身体を冷やさないように努めたので、いいペースを保てました。トビー・プライス選手とパブロ・クインタニラ選手(ともにKTM)はとても速く、追い越されてしまいましたが、順位を上げるためにもリスクを取らない走行を心がけました。最高の結果ですし、このようなハードな環境で成し遂げられたことがうれしいです」

■パウロ・ゴンサルヴェス選手(第8ステージ / 15位、総合2位)
「今大会最初のマラソンステージは、本当に大変でした。昨日はテクニカルステージにもかかわらず一日中雨が降り続いて危険でしたし、今日も困難の多いステージでした。ライダーたちは安全面の理由からレースを望まなかったにもかかわらず、ラリーはスタートしたため、低体温症によって救助された選手が出るなど、多くの問題が発生しました。今日の状況は危険すぎましたし、走るべきではなかったと思います。それでも前を向き、明日のステージで順位アップを目指さなければなりません」

■ホアン・バレダ選手(第8ステージ / 74位、総合16位)
「海の中を進むかのようなコースを走らなければならず、それがマシンにダメージをもたらしました。このような状況下でレースをすべきでなかったと思いますし、このプロジェクトに費やしてきたすべての努力が台無しになりました。視界はゼロでなにも見えず、水の上を走らなければならないという中で、今日レースを行うという決定は正しくなかったと思います。それでもスタートするように命じられた結果がこの結末です。私のダカールは終わってしまいました」

■ジェレミアス・イスラエル選手(第8ステージ / 74位、総合16位)
「ウユニ塩湖を出発後、約100kmにわたって水の中を走りましたが、マシンのパフォーマンスはよく、135km地点付近で転倒するまではレースをリードできました。転倒によって後輪ブレーキに問題が生じ、ヒジも地面に打ち付けてしまいました。そこからはリスクを取らない走りを優先し、ペースを落としました。今日は事前のプラン通りにはいきませんでしたが、今後のラリーを考えると、チームとしては悪くない位置にいると思います。今日のような状況下でのスタートは、危険すぎたと思います。こうしたことで、面白かったレースが壊されてしまうのはとても残念です」

■エルダー・ロドリゲス選手(第8ステージ / 76位、総合19位)
「チームにとって、本当に困難な一日となってしまいました。問題を抱え、大幅なタイムロスとなった結果、私の順位も下がりましたし、ホアンの総合1位も失われてしまいました。塩がマシンに悪影響を与え、すべてを台無しにしました。私は今後もレースを続け、ステージ優勝を目指すとともに、チームが一つでもいい順位でフィニッシュできるようにサポートしたいと思います」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

TOMORROW`S STAGE
第8ステージ イキケ〜カラマ(チリ) リエゾン(移動区間):88km スペシャルステージ(競技区間):450km

マシン損傷に注意
アタカマ砂漠では最後となるステージで、序盤の50km余りでは砂丘と砂漠の区間が続きます。次のステージではさらなる困難が待っているため、ここで少しでもタイムを伸ばさなければなりません。さらに、狭いコースにはくぼみや穴が多く、マシンの車体を傷つける可能性もあるため、慎重な走りも求められます。

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