黒光りの恐怖

先週は寒波が日本全土を襲いました。台風並みの猛威を振るう爆弾低気圧などという言葉も聞かれるなど、しばらくは注意が必要ですね。

冬場はライダーにとっても厳しい季節です。気温が低いとタイヤもなかなか温まらず、本来のグリップ力も発揮できませんし、それ以前に路面コンディションにも気を配らなくてはなりません。最近のニュースでも盛んに取り上げられていますが、最も危険なのがブラックアイスバーンと呼ばれるものです。

通常のアイスバーンは雪道が圧雪されたり、4輪のタイヤなどで表面が磨かれたりしてツルツルになっていますが、白く濁って見えるのでまだ発見しやすいのが救いです。ブラックアイスバーンの場合、路面が濡れているようにしか見えないので、水なのか氷なのかの判断が極めて難しいのです。雪と違って完全なアイスなので、2輪では乗り上げた瞬間に滑って転倒してしまいます。たとえ最新のABSでも歯が立たないでしょう。

実は私自身も恥ずかしながら餌食になったことがあります。もうだいぶ昔のことですが、学生時代に夜中に都心を走っていて、大きな幹線道路から側道に入ろうとして、いきなり前輪から転倒。何もわからないまま、横倒しになったバイクは20mぐらい滑走していきました。そのとき覚えているのは、月夜に照らされて美しく黒光りしていた路面です。今考えれば、それこそがブラックアイスバーンだったのだと思います。

山道ならまだしもと思いますが、都市部でも夜中や明け方などに気温が急速に下がると起こるらしいです。通勤・通学や早朝ツーリングなどに出かける方なども十分注意してくださいね。キーワードは「黒光りする路面」です!

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

画像出典元:photopin(photo credit: Jessica Neuwerth (Fearless) via photopin cc)

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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